就職浪人は既卒扱い?優良企業に入社する方法をプロがぶっちゃける!
就職浪人は既卒扱いになる?就職できる?と悩んでいる人に向けて、プロが優良企業に入社する方法をぶっちゃけます!
他にも、注意すべきことやおすすめの業界・職種、面接対策、正社員になるために役立つ情報を紹介しています。
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就職浪人でも就職はできるがおすすめしない
就職浪人は学校在籍時に就職先が決まらず、卒業後も就職活動を続けている人のことを指し、新卒ではなく既卒と扱われることが多いため、就職浪人になることはおすすめしません。
厚生労働省が定めた「青少年雇用機会確保指針」によれば、学校を卒業後3年以内は新卒扱いではあるのですが、事実企業は就職浪人を新卒ではなく、既卒として扱うことが多いです。
一般的に以下の条件に合う人は既卒として扱われることが多いです。
- 学校卒業後に就職しなかった人
- 学校卒業後に就職し、1年未満で退職した人
末永
とはいえ既卒でも就職することはできます。まだ20代であれば若手として扱われるので、ポテンシャルで採用される可能性は十分にあります。
ただし、それでも可能であれば就職浪人になることはおすすめしません。それには以下のようなデメリットがあるためです。
それぞれ詳しく解説していきます。
多くの企業は新卒至上主義である
就活となると企業からは基本的に新卒者が好まれ、既卒扱いになりやすい就職浪人は就活市場では不利です。また、就職浪人は既卒として扱われることが多いので、新卒採用枠として応募することもできません。
仮に応募できたとしても、就職経験がない若手なら既卒よりも新卒がやはり優遇されてしまいます。
新卒採用枠で応募できないい既卒者は、中途採用の枠で企業に応募することになります。ただ、中途採用になると社会人経験のある人はもちろん、職務に通じるスキルや経験を持っている人も一緒に応募してきます。
そのライバル達と採用枠を争っていくことになるので、職種経験は当然、社会人経験もない既卒者は不利です。
就職失敗したときの保険が効かない
就職浪人は学校を卒業してから就職経験がない人になるので、今後も同じように就職失敗が続いてしまったら、就職できないまま歳を重ねていってしまうリスクもあります。
先ほども紹介したように、厚生労働省が定めた規定では学校卒業後の3年以内は新卒として扱われることもあるので、その3年が勝負だと思ってください。
ただ、ぶっちゃけた話をすると卒業したばかりのころは他の新卒者と年齢が変わらないのでまだ就職できる可能性もありますが、学校を卒業して1年、2年と年月が立ってしまうと、他の新卒者よりも少なからず年上になってしまいますよね。
新卒者と既卒者で同じ業務未経験、社会人経験がないなら年齢が若い人が有利になりやすいというのは忘れずにいてください。
就職浪人をマイナスに捉える企業もある
企業の中には、就職浪人に対してマイナスのイメージを抱かれる可能性があります。
それというのも、企業の中には「新卒で内定をもらえなかった、どこか問題がある人材」という目で就職浪人を見てくることがあるためです。
就職浪人の面接ではこのような質問をされることが多いので、「なぜ就職浪人になったのか」というご自分の選択を明確に述べる必要があります。
孤独を感じやすい
就職浪人になると、同期のほとんどは就職先などの進路を確定していて、同じような境遇の人が少なく孤独を感じやすくなります。
就活に関しての不安などを相談する人も周りにいなくなってしまうのも、孤独感を感じやすくなる要因でもあります。
学生時代は学校の就職支援センターなどで就職活動の相談ができますが、就職浪人になるとそういった相談できるサービスも限られてしまいます。
就職浪人になるなら就職留年がおすすめ
就職浪人と違って就職留年なら、新卒と同様に就活活動することができ、就活市場で有利になりやすいのでおすすめです。
就職浪人と就職留年には以下のような違いがあります。
就職浪人 | 大学を卒業した翌年に、既卒者として就活する人 |
---|---|
就職留年 | 大学を留年した翌年に、学生として就活する人 |
上記のように就職留年は就職活動のためにあえて学校に留年する人です。留年したとはいえ学生ではあるので、新卒として就職活動を進めていけます。
金銭的な問題など、よほどな理由がない限りは就職浪人よりも就職留年のほうが就職活動を有利に進められるのでおすすめです。
また、学校の就職支援センターなども利用できるので、就職活動の相談をでき精神的にも安定しやすいです。
就職浪人のメリット
ここま就職浪人になるのはおすすめしないという内容を伝えてきましが、一応就職浪人には以下のようなメリットもあります。
就職活動だけに集中できる
就職浪人のわかりやすいメリットといえば、やはり就職活動のために使える時間が多いということでしょう。
学生では留年したとしても、必修項目は取得しないといけなかったり、テストのために勉強する時間を確保する必要があったりと、就職活動に全ての時間を当てることはできません。
就職浪人なら学生ではないので、ご自分の生活ややり方次第ではほとんどの時間を就職活動に当てることができます。
経験を活かしやすい
就職浪人は初めて就職活動する学生とは違い、過去に就職活動した経験があります。
その経験を生かし、これまでの就職活動では何が要因で就職失敗してしまったのかを分析し、次の活かすことができます。
例えば、就職活動する際に「自己分析を上手くできていなかった」や「履歴書の書き方が悪かった」などです。
ご自分の中で当てはまるのも、または第三者に見てもらいアドバイズをもらうのも良いでしょう。過去に就職失敗してしまった要因を1つ1つ探し出し、改善していけるのも就職浪人のメリットと言えるでしょう。
ちなみに、自己分析と履歴書の書き方は以下の記事で詳しく解説しています。自己分析に関しては転職者向けに書いた記事ではありますが、新卒者や既卒者でも使える内容となっていますので、合わせてご確認ください。
就職浪人になったらやるべきこと
就職浪人になったら、まず以下の内容を実践してください。
就職浪人ならではの強みを作る
就職浪人は就職活動をしていないとき以外でも、就職のために何かする時間を作れます。その時間を有効に使うようにしましょう。
例えば、就職を目指している業界に精通しているアルバイトをして、そのバイト先で何かしらアピールになる経験をしたり、資格を取得するなどです。
アルバイトで経験を積むなら、実務経験はもちろんのこと、例えば他のアルバイトをまとめるポジションを目指してみたりと、実務以外でもコミュニケーション能力などを磨いていくのも良いです。
また、アルバイトや資格以外でも気になる業種に転職している先輩や知り合いがいるなら、実際に話を聞いてみたり、企業訪問できないかなど掛け合ってみるのもおすすめです。
志望する企業について再考する
就職浪人になる人の中には、希望している企業がある程度決まっている人もいると思いますが、就職浪人になった今、もう一度企業研究をして視野を広げてみるのもおすすめです。
今まではとくに興味がなかった企業であっても、実はご自分がやりたい仕事ができる企業を見つけられる可能性があります。
志望する企業の視野を広げることで、内定獲得の確率もあがります。応募する企業の絶対数を増やせることはもちろん、例えば聞いたことがないような企業なら、応募者の倍率も有名企業と比べると引くくなり、その分ライバルも減るため、内定をもらえる可能性も高くなります。
既卒向け就活支援サービスを利用する
既卒者扱いされやすい就職浪人は、就職活動の悩みを他人に相談しにくいと説明しましたが、就職支援サービスの中には、既卒者などを中心にサービスを展開しているものもあります。
そういったサービスを利用することで、就職活動についての相談ができ、ノウハウからアドバイスしてくれるのに加え、孤独も感じにくくなります。
正社員経験が少ない人におすすめエージェント
就職浪人が就職成功させるための選考対策
就職浪人・既卒の人の面接は、新卒面接や転職面接とは少し違ってくるので、対策のために以下の2点を解説していきます。
履歴書・職務経歴書
就職浪人の人は履歴書・職務経歴書の職歴欄に何を書くべきか悩む人も多いと思いますが、実はアルバイトの経験を書いても良いです。
アルバイト歴でも応募した企業にとって有益と判断できるなら、アピール材料にもなるのでむしろ書くべきです。
また、履歴書・職務経歴書は、あなたがどのような人なのかを表す必要があるので、自己分析や企業研究をしっかり準備してから書き始めましょう。
履歴書・職務経歴書の書き方については、以下の記事を参考にしてください。
志望動機・自己PR
志望動機は「企業がどのような人物を求めているか」「なぜこの企業を志望するのか」という2点から考えましょう。
例えば、企業が行動力を求めているのでれば、行動力を活かした経験をアピールすると良いです。
ほかにも企業の理念や方向性、成長性などに触れ、自分の志向性とマッチする点を伝えましょう。
自己PRの場合は「自分の強み」と「その業界・企業では何が求められるか」を考えると良いです。
自己分析をすることで自分の強みを言語化し、志望する業界・企業では求められるものと照らし合わせて、自己PRすることが大切です。
志望動機・自己PRで悩んでいる人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
就職浪人が就活で注意するべき2点
就職浪人が就活をするうえで注意すべき点は、以下の2つになりますので順に解説していきます。
会社を選びすぎない
就職浪人の就活が難しいと言われる理由として、「目標が高くなっている」「求めすぎている」ことが挙げられます。
「浪人したからには良い企業に就職しないといけない」と自分にプレッシャーをかけるのではなく、新卒就活時よりも幅広い視点から業界・職種選びをすると選択肢が増えるのでおすすめです。
会社選びの方法がわからないという人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
就職浪人になった経緯を納得できる理由でまとめる
就職浪人した理由をしっかりと考え、反省し、自分がどう変わりたいのか?ということを、面接官が納得できるようにしっかり言語化しましょう。
「なぜ面接で落ちたのかがわからない」と悩む既卒者が多いのですが、浪人理由をマイナスに話している可能性が高いです。
20代前半での就活・転職はポテンシャルが重視されるので、嘘をつく必要はありませんが、マイナスな理由はポジティブに言い換えることが大切です。
就職浪人が優良企業に入社する秘訣3選
就職浪人でも優良企業に入社できる方法として、以下の3つがありますので、順に解説していきます。
中小企業や法人向けの商材を扱っている企業を選ぶ
「B to B」という、企業間の取引をしている企業は優良企業であるにも関わらず、知名度が低くなかなか人が集まらないので、積極的に若手の採用をしています。
逆に大手企業や有名企業だからといって、必ずしも職場環境が良いとは限りません。
ですので、就活のときに大手企業や知名度のある企業にこだわっていた人は、知名度が低くても優良な企業を探し、応募すると良いですよ。
1度別の企業に入社し経験・スキルを積んでから転職する
新卒で第一志望の企業に入社できなくても、別の企業でスキル・経験を積んでから、再度第一希望の企業に転職することは可能です。
弊社では「逆算型キャリア」と呼んでいますが、目標から逆算して就職先を選び、スキル・経験をどうやって身に付けていくか?を戦略的に考える方法になります。
終身雇用が限界を迎えた今、自分でキャリアを築いていくチカラが必要となってきます。
新卒採用ではなく既卒採用枠で応募する
既卒者が企業に応募するなら、新卒枠でなく既卒枠で応募しましょう。
新卒枠なら将来性や体力的なタフさを評価されるポテンシャル採用がされやすいのですが、同じくらいのポテンシャルを感じる新卒者と既卒者がいたとき、企業はキャリアが綺麗な新卒を採用することがほとんどだからです。
新卒と既卒を天秤にかけたとき、どうしても既卒は不利になってしまいます。ただ、留学していた過去があり、高い英語力など特別なスキルがある人なら、大手企業の新卒枠でも採用される可能性はあります。
とはいえ、現在は売り手市場で企業が人材も募集をかけても、欲しい人数まで集まらないことが多いです。そういった企業を狙っていけば、新卒枠で採用される可能性はあるかもしれません。
就職浪人におすすめの業界・職種
就職浪人でどんな業界・職種にするか定まっていない人におすすめなのは、以下の業界・職種です。
既卒から正社員になりやすい業界
- 建設業界
- 医療・介護業界
- IT業界
- 運送・配送業界
- 飲食業界
既卒から正社員になりやすい職種
- 営業職
- 介護職
- 建築・土木の技術職
上記の業界・職種は、常に人手不足であったり、20代であればポテンシャルで採用される可能性が高い業界・職種です。
新卒扱いされにくく、職歴もない既卒者は上記のような業界・職種に就職を目指してみると、比較的就職しやすくおすすめです。
既卒者が就職活動するなら
これだけ情報を得ても1度就活に失敗しているし、やっぱり不安だと感じる人もいるかと思います。
そんな人におすすめなのは、既卒の就職に強い就職エージェントに相談することです。
というのも、新卒の就活と既卒の就活では見られるポイントが異なるため、既卒の就活事情に精通しているエージェントを頼るのが効率的だからです。
事実、就職エージェントを利用しない既卒者の就職率が45%であるのに対し、筆者がおすすめするUZUZの就職率は86%、ハタラクティブは80.4%にもなっています。
就職浪人したはいいものの、既卒の就活に不安を感じている方は、ぜひ1度相談してみてくださいね。
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【既卒向け】就職活動に役立つ関連記事
就職を目指す既卒に役立つ関連記事を載せておきますので、こちらも合わせて参考にしてください。
なぜなら第二新卒は1度就職した経験がある20代前半〜28歳くらいまでの年代を指す言葉だからです。