薬剤師の将来性はAIによって危うい?需要のある人材になるには?

AI ロボット

薬剤師の将来性について、AIによって仕事がなくなってしまうのではないかと考える人が増えています。

本記事では薬剤師の将来性について解説します。また、将来性を高めるための方法も紹介します!

薬剤師は将来的に供給過多になる

今後、薬剤師の需要は将来的に増えていくものの、それ以上に供給が伸びて供給過多になると予想されています。

厚生労働省の「かかりつけ薬剤師・薬局の多機関・多職種との連携に関する調査研究」によると、将来的な薬剤師の需要と供給バランスは以下の通りです。

将来的な薬剤師の需要と供給バランス 厚生労働省

グラフから今後10年、20年と薬剤師の需要は伸びていく一方でそれ以上に供給が伸びていくことがわかります。

また、厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和2年3月分及び令和元年度分)について」によると令和元年時点で薬剤師の有効求人倍率は3.34と高く見えるものの、年々減っており、平成26年時点では7.00でした。

ただ、医薬品のプロフェッショナルとしての薬剤師は臨床現場に限らず多様な現場で必要とされています。

そのためたとえ供給過多になったとしても、しっかりとした能力を身につけていれば職を失うようなリスクはないと考えられます。

しかし、どうしても供給過多となることから年収は将来的に低くなっていくことが予想されます。

AIによって薬剤師の仕事は変わるものの消えはしない

薬剤師の仕事はAIに取って代わられてしまうのではないかという懸念は持たれがちですが、将来的に薬剤師の仕事は減ったとしてもなくなりはしないと考えられています。

近年ディープラーニングや強化学習など、AI分野の技術が急速に成長しているのは確かで、薬剤師は不要になるのではないかと考える人も多くなってきました。

しかし、AIが得意とすることと、人にしかできないことには違いがあります。

例えば、調剤業務についてはAIに任せたほうがスピードも早く、ミスもなくなるでしょうし、処方監査も人がやるより正確に危険を予測できるようになる可能性は高いです。

また、薬歴管理についてもAIに取って代わられる可能性はあるでしょう。今までに服用してきた医薬品のパターンからリスクを予測するには人の記憶力に頼るよりも、膨大なデータベースを使って結果を導き出せるAIのほうが強みを活かせるためです。

このようにAIが肩代わりする業務もある反面、対人コミュニケーションではAIにはできない、人だからこその強みが活かせます。

患者の性格や希望、不満などと処方内容に応じてどんな服薬指導をするのが良いか、服薬指導の内容が同じであってもどういう伝え方をしたら良いかは個々に異なります。それを対面で患者の反応を見ながら適切な対応をすることができるのは人の強みです。

つまり、薬剤師の仕事がAIによって変わっていく可能性はあるものの、AIによって薬剤師がいらなくなってしまうようなことはないと考えられます。

むしろ、AIによって生み出された技術を使いこなせる薬剤師が必要になると考えられます。

AIによって支えられている調剤システムや薬歴管理システムが生まれてきたときに、それがどういうメリットがあって、どんなリスクを持っているのかを正確に理解して使うことは必須です。薬剤師にもIT系の能力が求められる可能性があることは念頭に置いておきましょう。

将来性を高めるにはコミュニケーション力と専門性を高めよう

将来性を高めたいという人はコミュニケーション能力と専門性を高めることがオススメです。

この2つの能力を高めることで将来性や高収入につながります。

ここからは、なぜこの能力が求められるのかを解説していきます。

コミュニケーション能力を用いた服薬指導は需要が伸びる

コミュニケーション能力が重要視される理由は、この能力が将来的にAIによって奪われにくい能力だからです。

近年、薬剤師が調剤する環境は発達しており、将来的に調剤などの業務はAIによって代替されていくと考えられています。

しかし、服薬指導などの対人コミュニケーションを基礎にした仕事はAIによって代替されにくいとされています。また高齢化社会が進み、薬を利用する人が増えていく中で、服薬指導はより重要な業務になると考えられます。

そのため、服薬指導をする上で患者が無理な服薬をしていないか、薬によって体調を崩していないかなどの状況を汲み取る能力は非常に重要とされ、患者としっかりコミュニケーションを取れる薬剤師が重宝されます。

また、キャリアアップの面でもコミュニケーション能力は重要です。

薬剤師には管理薬剤師という役職があり、その役職に就くことで追加の手当をもらえます。管理薬剤師の業務は調剤だけではなく、上に立つ者として周りとのコミュニケーション能力が必要になります。

専門性はキャリアアップにつながる

薬剤師として年収をあげたいのであれば、専門性、つまり調剤の能力を高めることが求められます。

調剤の能力や、薬剤の知識を身につけることはそのままキャリアアップに繋がるためです。

専門性を高めるためには、どれだけ多い種類の処方を受け付け、薬剤についての用法や副作用を学んだかが重要です。

多くの処方箋に対応して知識を身に付けたいなら、大規模な調剤薬局や大学病院での勤務を選択することで、様々な診療科の処方を経験できます。次々に新薬が開発されている中で、知識をアップデートするのは大変なものの、身に付けた知識はキャリアを支える武器になります。

なお、薬剤師の中でも希少性を高めたいのであれば英語力を高めることがオススメです。

英語を活用する、海外で開発された薬の臨床試験や、海外の人とのコミュニケーションは大きなニーズがあります。また、英語が話せればCRC(治験コーディネーター)として製薬企業からも求められる人材になるので、キャリアアップの選択肢のとして英語を学ぶことはオススメです。

キャリアプランで悩んだらキャリアアドバイザーに相談しよう

将来のキャリアプランに悩んだら、転職サイトを用いてキャリアアドバイザーに相談するのがオススメです。

キャリアアドバイザーは、あなたからワークライフバランスや勤務地、年収といった希望をヒアリングして、その希望を満たすことができるキャリアをオススメしてくれます。

また、キャリアプランを相談した上で転職が必要であれば、あなたにマッチする求人も紹介してくれます。

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