
出版社への転職を成功させるには?難易度・職種・年収・転職活動の進め方を解説
出版社への転職は編集職など経験者採用が中心で難易度は高めと言われていますが、書店営業や広告営業なら、業界未経験からも挑戦しやすいです。
この記事では、出版社の主な職種・年収・応募方法・進め方を解説します。
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出版社への転職が難しいと言われる理由
出版社の中途採用は、経験者枠が中心で求人数も少ない傾向です。
大手・中堅・専門出版社のいずれも、欠員が出たタイミングで募集する企業が大半で、毎年大量に採用する企業はほとんどありません。
そのため、出版社への転職を考える人は、まず自分のキャリアに合った職種・規模の出版社にしぼって狙うのがおすすめです。
経験者中心の採用で未経験は通りにくい
出版社の中途採用は、編集職を中心に同職種の経験を3年以上求められるケースが多く、未経験者がいきなり大手出版社の編集者に転職するのは難しいと言われています。
職種ごとに求められる経験には、以下のような違いがあります。
| 職種 | 求められる経験 |
|---|---|
| 編集職 | 編集の企画力と進行管理スキル、編集プロダクションや雑誌編集部の現場経験 |
| 書店営業・広告営業・総務・経理 | 業界外で同職種の経験があれば応募できる枠もある |
中途求人は少なく非公開求人が中心
出版業界は転職市場に流通する公開求人の数自体が少なく、特に編集職や企画職は非公開求人として扱われるケースが多いです。
大手出版社が公式採用ページで通年募集していることはまれで、職種・媒体単位で欠員が発生したタイミングでのみ募集をかける形が中心です。
そのため、出版社志望者は転職エージェントに登録して非公開求人の紹介を受けつつ、自分でも公式採用ページを定期的に確認する併用が進めやすい方法です。
20代・第二新卒の枠は限定的
第二新卒や20代前半向けの出版社求人は、書店営業・広告営業・事務職など、業界経験ではなく社会人スキルで採用される職種が中心です。
編集職は20代後半〜30代前半で同職種経験者を採るのが一般的なので、第二新卒で編集を志すなら、まず編集プロダクションや雑誌系メディアでキャリアを積むといいですよ。

編集経験が3年未満で応募を諦める方も多いですが、エージェントが扱う非公開求人なら、2年程度の経験でも紹介してもらえる可能性があります。
諦める前に、まずエージェントに相談して自分に紹介できる求人があるか確認してみるのをおすすめします。
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出版社で活躍する主な5職種
出版社で働く職種は編集者だけでなく、書店営業・広告営業・制作進行・総務など多岐にわたります。
職種ごとに求められる経験やスキルが違うため、自分のキャリアと相性のいい職種を選んで応募することが内定獲得につながります。
ここでは、出版社の主な5職種の仕事内容を紹介します。
編集者
編集者は、書籍・雑誌・コミック・実用書などを企画し、原稿の依頼から校正・刊行までをまとめる仕事です。
作家・ライターとの打ち合わせ、デザイナーや印刷会社との調整など、関係者をまとめる役割があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 企画立案 | 書籍・雑誌のテーマ設定、市場ニーズの調査、企画書の作成 |
| 原稿依頼・進行管理 | 作家・ライターへの執筆依頼、スケジュール調整、原稿チェック |
| 制作工程の統括 | 校正・校閲、デザイナーや印刷会社との調整、入稿管理 |
| 販売促進 | 販売部門との連携、書評対応、SNS発信、イベント企画 |
| 求められる経験 | 編集プロダクション・雑誌編集部・Webメディアでの編集経験3年以上が目安 |
応募する出版社が扱うジャンル(小説・実用書・コミック・ビジネス書など)と同じ分野で編集経験があると有利です。
書店営業
書店営業は、自社の本を書店に置いてもらう営業を担当する仕事です。
書店の現場担当者と日常的にやりとりしながら、自社の本を多くの読者に届ける役割があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 新刊・重版の案内 | 書店担当者に新刊情報を伝え、仕入れ部数を相談 |
| 棚配置の交渉 | 話題の本を平積みや面陳列にしてもらう交渉、特集コーナーの確保 |
| 欠品・返品対応 | 売れ筋商品の追加納入、返品処理、配本数の調整 |
| 販促企画の提案 | 書店フェア、サイン会・トークイベントの企画、店頭POP制作 |
| 求められる経験 | 業界外の法人営業や店舗対応3年以上、本好きで書店に通う習慣があれば未経験でも挑戦可 |
広告営業
広告営業は、雑誌やWebメディアの広告枠に出稿してくれる企業を新規開拓・既存維持する仕事です。
自社媒体の読者層やブランド力を活かして、クライアントの課題に合った広告企画を提案します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 新規開拓・既存深耕 | 広告代理店やクライアント企業への営業活動、媒体資料の説明 |
| タイアップ記事の企画 | クライアント商材を記事化する企画提案、編集部との連携 |
| イベント・コラボ企画 | 自社媒体ブランドを活かしたコラボイベント、商品開発提案 |
| 媒体資料の制作 | 読者属性データのまとめ、料金表の更新、提案書作成 |
| 求められる経験 | 広告代理店・法人営業・マーケ職の経験、特定ジャンル媒体は業界知識も評価 |
制作・進行管理
制作・進行管理は、編集者と印刷所・デザイナー・校正者の間に立ち、刊行スケジュールと品質を管理する仕事です。
編集者が制作に専念できるよう、入稿・校了・印刷スケジュールをまとめる裏方の役割です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スケジュール管理 | 企画から刊行までの工程表作成、各工程の納期調整 |
| 外部スタッフ手配 | デザイナー・カメラマン・校正者・印刷会社の選定と発注 |
| 品質管理 | 色校正のチェック、用紙・製本仕様の決定、不良品対応 |
| コスト管理 | 印刷費・デザイン費の見積もり、予算内に収めるための調整 |
| 求められる経験 | 編集プロダクション・印刷会社・デザイン会社での進行管理経験、関係者調整力 |
総務・事務職
総務・事務職は、人事・経理・労務・庶務など、出版社のバックオフィスを支える役割があります。
業務内容は他業界の管理部門と大きな差はなく、書店や取次からの問い合わせ対応など、出版社ならではの業務が一部加わります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 人事・労務 | 採用業務、給与計算、社会保険手続き、勤怠管理 |
| 経理・財務 | 請求書処理、印税計算、決算業務、税理士との連携 |
| 業界特有の対応 | 取次会社や書店からの問い合わせ対応、印税契約書の管理、販促物の管理 |
| 求められる経験 | 他業界の管理部門経験、簿記・社労士・税理士補佐の経験があれば評価 |
出版社へ入る選択肢の中で最も応募しやすい職種で、業界内で長く働きながら他職種へ異動を目指す道もあります。

事務職から編集職への社内異動は、制度化されていない出版社も多いです。
応募前に「事務職から編集職への異動実績はありますか」と直接質問して、異動の可能性を確認しておきましょう。
出版社の種類別の転職方法
ひと口に出版社といっても、総合出版社・専門出版社・中堅小規模出版社では、求める人材や応募方法が大きく違います。
応募する出版社の規模・分野によって、求められる経験と採用方法が変わるため、自分が目指す出版社の種類を絞ることから始めましょう。
総合出版社への転職
有名な総合出版社には、集英社・講談社・小学館・KADOKAWAなどがあり、書籍・雑誌・コミック・実用書・ライトノベルなど幅広いジャンルを取り扱っています。
集英社・講談社・小学館・KADOKAWAは通年採用ではなく、媒体や職種ごとに欠員が出たタイミングで中途採用を実施し、毎年の採用人数は数名程度です。
| 職種 | 求められる経験 |
|---|---|
| 編集職 | 編集経験3年以上、担当媒体のジャンルに合った編集経験も評価される |
| 営業職 | 法人営業や広告代理店の経験3年以上、マスコミ業界経験があると優遇 |
| 管理部門 | 他業界での同職種経験、簿記・社労士などの資格があれば書類選考で有利 |
| 共通 | 自社IP・海外展開・デジタル戦略の企画力、即戦力の実績 |
集英社・小学館・講談社それぞれの中途採用の難易度を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

大手出版社の1次面接では、なぜ弊社なのかを踏み込んで聞かれる傾向があります。
応募前に他の大手3社以上の媒体を読み込んで、違いを言語化しておくと面接で差がつきますよ。
専門出版社への転職
専門出版社は、特定ジャンルに特化した出版社で、東洋経済新報社(経済・ビジネス)・東京書籍(教科書)・昭文社(地図・旅行)・美術出版社(アート・デザイン)・医学書院(医療)などがあります。
専門分野の知識や前職経験を持っている人なら、業界経験者として優遇されるケースもあります。
| 専門出版社のタイプ | 評価されやすい経験 |
|---|---|
| 金融・経済系 | 証券会社・銀行・経済シンクタンク勤務、ファイナンス分野のライター経験 |
| 医療系 | 医師・看護師・薬剤師などの医療従事者経験、製薬会社・医療機器メーカー経験 |
| 教科書・学術系 | 教員経験、大学院での研究経験、学習塾での教材作成経験 |
| 美術・芸術系 | 美術館・ギャラリー勤務、デザイン会社や写真スタジオでの実務経験 |
ただし、専門出版社は社員数が数十名〜100名規模の中小企業が多く、中途採用の募集自体を行っていない時期もあるため、求人情報を定期的に確認する必要があります。
中堅・小規模出版社の狙い方
中堅・小規模出版社は、年商10億円以下の独立系出版社や、特定ジャンルに特化した出版社が中心で、編集者1人が複数の媒体や業務を兼任することも珍しくありません。
大手と比べて知名度は低いですが、編集の現場経験を幅広く積めるため、編集者としての成長が早いという長所があります。
| 応募方法 | 具体的な進め方 |
|---|---|
| 業界特化エージェントに登録 | マスメディアン等の業界特化エージェントが中堅出版社の非公開求人を持つ |
| 公式採用ページの定期チェック | 通年募集ではないため、月1回はチェックしてタイミングを逃さない |
| 業界の人脈作り | 書店イベントや出版社のセミナーで編集者・営業担当と直接話す機会を作る |
| 知人紹介・リファラル採用 | 採用枠が少ないため、知人経由で募集情報が出る前に応募できると有利 |

大手出版社を目指すなら、まず中堅・小規模出版社で編集の現場経験を3年積んでから大手へ応募する進め方がおすすめです。
中堅を選ぶ時は、大手出版社と取引のある編集部や業界内で認知のある出版社を優先しましょう。
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出版社の転職で求められる経験・スキル
出版社の中途採用で問われる経験・スキルは、目指す職種によって異なります。
ここでは、編集職・営業職・未経験者の3パターンで、求められる経験をまとめます。
編集職に求められる経験・スキル
編集職に応募するなら、編集プロダクションや雑誌編集部、Webメディアの編集経験が3年以上あると評価される傾向です。
具体的に評価されるのは、以下5つの経験です。
| 経験項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 企画立案 | 書籍・雑誌のテーマ設定、市場ニーズの調査、企画書を書ける力 |
| 原稿執筆依頼 | 作家・ライターへの依頼、原稿のディレクション、修正交渉 |
| 校正・校閲 | 誤字脱字や事実確認、表現の統一、整合性のチェック |
| 進行管理 | 刊行スケジュールの管理、関係者への期限調整、入稿管理 |
| 関係者調整 | デザイナー・印刷会社・営業部門・販売店との折衝経験 |
応募する出版社のジャンル(小説・実用書・コミック・ビジネス書など)に合う編集経験があると、即戦力として歓迎されます。
未経験から編集を志す場合は、まず編集プロダクションに就職し、書籍や雑誌の制作現場で経験を積んでから出版社の中途採用を目指す進め方がおすすめです。
営業職に求められる経験・スキル
書店営業や広告営業は、業界外の法人営業3年以上で応募可のケースが多く、編集職に比べて未経験者の参入余地があります。
| 営業職種 | 活かせる経験・評価される力 |
|---|---|
| 書店営業 | 小売店やルートセールス・商社の店舗対応経験、本への愛着と現場感覚 |
| 広告営業 | 広告代理店や法人営業・マーケの経験、媒体資料を読み解いて提案する力 |
営業職から編集職へ社内異動する道もあり、まず営業として出版社に入り、社内で編集職を目指す方法もあります。
未経験者が積むべき編集経験
業界未経験で編集職を目指すなら、いきなり大手に挑戦しないで、まず編集プロダクションや中堅出版社で経験を積むのがおすすめです。
未経験者が積むべき編集経験は、以下の3段階が目安です。
| 段階 | 具体的な進め方 |
|---|---|
| STEP1 | 編集プロダクションやWebメディア編集部で書籍・記事の編集経験を2〜3年積む |
| STEP2 | 中堅・専門出版社の中途求人に応募し、出版社の編集現場で実績を作る |
| STEP3 | 大手出版社の中途採用に編集経験者として応募する |
営業職や事務職を経由して出版社に入社し、社内で編集職へ異動する道もあり、自分のキャリアと年齢に合わせて選びましょう。

編集プロダクションを選ぶ時は、扱う媒体と取引先の出版社で選ぶのがコツです。
大手出版社の下請けが多い編集プロダクションなら、出版社の中途採用に推薦してもらえる可能性も上がりますよ。
出版社の平均年収と主要企業の比較
出版社の年収は、企業規模や担当する媒体・職種で大きな差があります。
年収だけで応募先を選ぶと、仕事内容や社風で入社後にギャップを感じやすいので、業界平均や企業ごとの年収帯を知っておきましょう。
業界全体の平均と、大手・中堅・専門出版社それぞれの年収目安を知っておくと、自分の希望に合う出版社を選びやすくなります。
出版業界全体の平均年収
結論からいうと、出版・印刷・広告を含むマスコミ業界の平均年収は、dodaの業種別平均年収ランキングで全業種平均を上回る金額になっています。
マスコミ業界全体としては平均より高めですが、出版業界に絞ると企業規模で差が大きく、大手出版社は業界内でも特に高めの年収帯になっています。
一方で、中堅・専門出版社まで含めた業界全体で見ると、上場している大手出版社の平均年収に比べて200万円〜300万円ほど低い企業も多く、企業規模で年収差が大きいです。
同じ出版社でも、給与・賞与・残業代の扱いは企業ごとに違うため、応募前に各社の有価証券報告書や転職口コミサイトで実態を確認しましょう。
大手出版社の年収例
| 大手出版社 | 平均年収 | 得意ジャンル |
|---|---|---|
| KADOKAWA | 800万円台後半 | コミック・ライトノベル・実用書、映像・ゲームも展開 |
| 講談社 | 非公表(非上場) | コミック・小説・実用書を幅広く展開 |
| 集英社 | 非公表(非上場) | コミック・ライトノベルに強み |
| 小学館 | 非公表(非上場) | コミック・教育・実用書に幅広く展開 |
大手出版社のうち有価証券報告書を公開しているKADOKAWAの平均年収は800万円台後半で、出版業界の中では高めです。
出典:KADOKAWA「有価証券報告書」
講談社・集英社・小学館は非上場のため公式の平均年収を公表していませんが、業界では大手総合出版社の年収は高めと言われています。
大手総合出版社4社は、編集職・営業職・管理部門で年収に幅があります。
管理職クラスは1000万円超になるケースもあります。
KADOKAWA・講談社それぞれの平均年収や中途採用情報を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
中堅・専門出版社の年収目安
中堅・専門出版社の年収は、大手出版社より控えめな企業が多いです。
ただし、専門分野に強い出版社では、専門知識を持つ編集者や営業職に対して大手と同等の年収を提示するケースもあります。
たとえば医療・経済・法律など、専門分野の知識が成果につながる出版社では、即戦力人材の給与は大手相当になる場合もあります。
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出版社へ転職するメリット
出版社の仕事には、給与や勤務条件以外にも、やりがいや成長機会があります。
出版社への転職で得られる主なメリットを3つ紹介します。
自分が手がけた作品が世に出る
編集者・営業職を問わず、自分が関わった本が書店に並ぶ瞬間を味わえるのは、出版社の仕事ならではの体験です。
編集者は企画した書籍がベストセラーになる達成感、営業職は自分が交渉して獲得した平積みコーナーで本が売れていく実感を、現場で直接感じられます。
近年は紙の書籍だけでなく、電子書籍化・オーディオブック化・海外翻訳など、自分が担当した本が様々な形で広がっていく機会も増えています。
文化・トレンドに関わる
出版社は、書籍・雑誌・コミック・Webメディアといった媒体を通じて、世の中の文化やトレンドを発信する役割があります。
雑誌の特集が社会現象を生んだり、ヒットコミックが映像化・ゲーム化されて世界中に届くなど、自社のヒット作が広く知られる場面に立ち会えます。
特に大手出版社では、自社のコミックや小説が原作のアニメ・映画・ゲーム・舞台が年に複数本展開され、メディアミックスからの収益が会社の業績を大きく支えています。
Webメディアを持つ出版社では、読者から記事へのコメントやSNSでのシェアがすぐに返ってくるため、編集者が反響を直接受け取れる魅力もあります。
自由な発想とクリエイティブな環境で働ける
出版社は、若手でも企画書を出せば挑戦できる風土が残っており、自由な発想を仕事に活かしやすい環境です。
裁量の大きい仕事を任される代わりに結果責任も問われますが、自分のアイデアが形になる過程を最初から最後まで担当できる点は、編集者を志す人にとって大きな魅力です。
編集者・営業職・制作職それぞれが対等にアイデアを出し合う社風の出版社も多く、職種を越えた連携を楽しめる人に向いています。
勤務形態もフレックスタイム制・リモートワークを取り入れる出版社が増えており、執筆や校了の集中作業を自分のペースで進められる環境も整いつつあります。
副業を認める出版社も多く、編集者として勤務しながら自著を出版したり、講演活動を行うなど、本業と並行して自分の名前で活動の幅を広げる人も少なくありません。
出版社へ転職するデメリット
出版社の仕事には魅力が多い一方、労働時間や給与、市場縮小によるリスクなど、入社前に確認しておきたいデメリットもあります。
転職してから「思っていたのと違った」とならないように、3つのデメリットを冷静に確認しておきましょう。
労働時間が長くなりやすい
出版社の編集職は、進行スケジュールの都合で深夜・休日の対応が発生しやすく、特に校了前・入稿直前は労働時間が長い傾向があります。
近年は働き方改革で改善が進んでいる出版社も増えてきましたが、中小出版社では編集者が営業を兼任することもあり、業務量が多くなりがちです。
残業時間や有給取得率は、口コミサイトや内定後の労働条件通知書で確認したうえで、入社するか決めましょう。
給与は他業種に比べて控えめ
大手出版社を除くと、出版業界の平均年収は他業界と比べて控えめな企業が多いです。
| 出版社の規模 | 年収の傾向 |
|---|---|
| 大手総合出版社 | 業界内で高め、賞与の比重が大きい |
| 中堅出版社 | 大手より低めで、賞与は業績連動 |
| 専門出版社 | 分野次第、専門性が高いと優遇される |
| 中小独立系出版社 | ベースアップは少なめ、副業を認める企業も多い |
業界の市場規模が縮小傾向にあるため、給与を大きく上げにくく、年収アップを最優先する人には向きません。
ただし大手のうち、メディアミックスやWeb展開で業績が好調な企業は、賞与で年収を上げているところもあります。
年収を上げたい場合は、前職の年収や応募職種の年収相場を確認しておくと交渉しやすくなります。
転職エージェントを使えば、年収提示の交渉も代行してもらえますよ。
市場縮小リスクと企業選びの注意点
日本の出版市場は、紙の書籍・雑誌の販売額が長期的に減り続けている一方、電子書籍・電子コミックは毎年伸びており、出版市場の主役が紙から電子に移りつつあります。
大手出版社は、自社のコミックや小説のアニメ化・映画化・ゲーム化、Webメディアや配信プラットフォームへの進出など、紙以外の事業で売上を伸ばしています。
| 応募先選びの観点 | 確認したいポイント |
|---|---|
| IP・メディアミックスの強さ | 映像化の実績、海外展開の有無 |
| 電子・デジタル展開 | 電子書籍の売上比率、自社配信の有無 |
| 新規事業への投資 | ゲーム・グッズ・教育など出版以外への進出度 |
| 業績の推移 | 有価証券報告書で売上・営業利益の動き |
出版社の中でも、メディアミックスやIPに強い企業を選ぶと、伸びている市場で働けます。
出版社への転職を成功させる進め方
出版社の中途採用は、応募方法を工夫することで内定の確率が大きく変わります。
出版社の中途応募の方法は、公式採用ページからの直接応募・求人サイトの活用・転職エージェントの活用の3つに分かれます。それぞれの特徴を知ったうえで、複数を併用するのがおすすめです。
出版社の公式採用ページから直接応募する
大手出版社の公式採用ページには、新卒採用と並んで中途採用情報を掲載している企業も多く、職種別の募集要項を確認しながら応募できます。
公式採用ページからの直接応募は、企業研究をしっかりやって志望動機を伝えられる点がメリットですが、書類選考のハードルが高めで、選考スケジュールの調整も自分で行う必要があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
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| デメリット | 書類選考のハードルが高め、求人数も少なく、対策を自分で進める必要 |
| 向いている人 | 行きたい出版社が決まっている人、企業研究に時間をかけられる人 |
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出版社の転職でよくある質問
出版社への転職を考える人からよく寄せられる質問を、FAQ形式でまとめます。
第二新卒・未経験・向いている人・強いエージェントの4つに分けて回答していきます。
出版社に第二新卒で転職できますか?
はい、第二新卒でも応募できる出版社の中途求人はあります。
ただし、編集職は同職種経験を求められるケースが多く、書店営業・広告営業・事務職に応募先を絞ると応募の幅が広がります。
大手より、中堅・専門出版社のほうが第二新卒に門戸を開いている企業が多いため、エージェント経由で求人を探すのが進めやすいですよ。
出版社は未経験でも転職できますか?
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業界外の法人営業経験や、編集プロダクション・Webメディアでの編集経験があると評価されやすいですよ。
未経験で編集を志すなら、まず編集プロダクションでキャリアを積んでから出版社の中途採用を目指す進め方がおすすめです。
出版社の転職に向いている人はどんな人ですか?
本・雑誌・コミック・Webコンテンツへの強い興味と、複数の案件を並行で進める計画力を持つ人が向いています。
編集職なら、企画立案力・関係者調整力・締め切り厳守の自己管理力が大切で、営業職なら法人営業の経験と書店現場への愛着が評価されます。
自分の判断で仕事を進めるのが好きな人や、自社の媒体に愛着を持って取り組める人ほど出版社で長く活躍できますね。
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出版社への転職を進めよう
出版社への転職は、中途求人が少なく経験者中心の採用ですが、編集職以外の職種を狙ったり、転職エージェント経由で非公開求人を集めたりすれば、未経験からも挑戦できます。
編集職を目指すなら編集プロダクションで経験を積んだうえで応募し、営業職や事務職を狙うなら大手転職エージェントに登録して非公開求人の紹介を受けるところから始めましょう。
大手出版社・専門出版社・中堅出版社のいずれも、自分のキャリアと年齢に合った応募先を選ぶことで、新しい出版社でのキャリアを始められます。
まずは大手転職エージェントへの登録から、自分に合う求人があるか確認してみましょう。
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