クラウドエンジニアの平均年収と年代別・男女別の傾向|年収アップの方法やポイントも紹介
本記事では、クラウドエンジニアの平均年収や年代別・男女別での年収の傾向からクラウドエンジニアの年収が高い理由などについて詳しく紹介しています。
また、クラウドエンジニアが年収アップのために転職をする方法やポイントについても紹介しているので、年収アップを目指したいクラウドエンジニアの方はぜひ参考にしてみてください。
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クラウドエンジニアの平均年収
クラウドサービスを用いてインフラ構築を行うクラウドエンジニアの需要は年々増加しており、その影響からクラウドエンジニアの年収は比較的高い水準となっています。
IT業界では今までITサービスやシステムの開発を行う際にはオンプレミスサーバーやネットワーク回線の機器を設置してインフラを構築してきましたが、現代においてはクラウドサービスを用いたインフラ構築が主流とされています。
本項では「正社員・フリーランスのクラウドエンジニアの平均年収」や「年代別・男女別のクラウドエンジニアの年収の傾向」について詳しく紹介していくのでぜひ参考にしてみてください。
【正社員】クラウドエンジニアの平均年収
◇職種 | ◇年収 | ◇月給 | ◇初任給 |
---|---|---|---|
クラウドエンジニア | 595万円 | 50万円 | 22万円 |
インフラエンジニア | 520万円 | 43万円 | 21万円 |
データベースエンジニア | 597万円 | 50万円 | 21万円 |
セキュリティエンジニア | 589万円 | 49万円 | 21万円 |
ITエンジニア | 485万円 | 40万円 | 21万円 |
システムエンジニア | 509万円 | 42万円 | 21万円 |
アプリエンジニア | 569万円 | 47万円 | 21万円 |
社内SE | 506万円 | 42万円 | 21万円 |
上記の表を見るとクラウドエンジニアの平均年収は595万円となっていますが、クラウドエンジニアをはじめとしたインフラ系のエンジニアは全体的に年収の水準が高いことがわかると思います。
クラウドエンジニアにはAWS・Azure・GCPなど、どのクラウドサービスでの構築ができるかでエンジニアの特徴は変わりますが、いずれも特定分野のスペシャリストとしてスキルを磨いていけば年収600万円を超えることも十分に可能です。
また、クラウドエンジニアとして平均年収程度を稼ぐためのスキルレベルとしては3年〜5年程度の実務経験があり、設計・構築・テスト・保守/運用まで一通り対応できるレベルが目安となります。
クラウドエンジニアは経験を積んで対応できる仕事の幅を広げれば市場価値も上がり平均以上の年収も目指せるため、未経験からインフラエンジニアを目指す場合にはクラウドエンジニアを目指していくのがおすすめです。
【フリーランス】クラウドエンジニアの平均単価・想定年収
◇職種 | ◇平均単価 | ◇中央値単価 | ◇年収換算 |
---|---|---|---|
クラウドエンジニア | 76.6万円 | 70万円 | 919万円 |
AWSエンジニア | 76万円 | 75万円 | 912万円 |
Azureエンジニア | 73.3万円 | 75万円 | 884万円 |
GCPエンジニア | 75.2万円 | 75万円 | 902万円 |
インフラエンジニア | 68.1万円 | 65万円 | 817万円 |
データベースエンジニア | 67.9万円 | 65万円 | 814万円 |
セキュリティエンジニア | 55.4万円 | 50万円 | 664万円 |
フリーランスのクラウドエンジニアの平均単価は76,6万円(年収換算919万円)となっており、AWS・Azure・GCPそれぞれの平均単価は73.7万円〜76万円(年収換算884万円〜912万円)とかなりの高水準の報酬であることがわかると思います。
フリーランスのITエンジニアの平均報酬単価も50万円〜80万円なので金額としてはクラウドエンジニアも平均的な金額になりますが、正社員と比較すると年収の水準は高く、安定して働くことができれば年収アップを目指すことも十分に可能です。
また、フリーランスとして稼ぐためには設計・構築・テスト・保守・運用を一通り対応できるスキルが求められ、保守・運用がメインになると経験者でも平均単価は50万円〜60万円/程度(年収換算600万円〜720万円)になってしまうこともあります。
フリーランスでも保守・運用案件はありますが、保守・運用だけなら自社エンジニアで対応することも多いため、フリーランスとして独立するなら設計や構築をメインで対応できるだけのスキルが必要になるということは覚えておきましょう。
【年代別】クラウドエンジニアの年収の傾向
◇年代 | ◇平均年収 | ◇月収 | ◇賞与 |
---|---|---|---|
20歳~24歳 | 339万円 | 25.4万円 | 35.1万円 |
25歳~29歳 | 445万円 | 30.6万円 | 77.2万円 |
30歳~34歳 | 533万円 | 35.8万円 | 103万円 |
35歳~39歳 | 573万円 | 38.7万円 | 108万円 |
40歳~44歳 | 621万円 | 42.1万円 | 115.3万円 |
45歳~49歳 | 651万円 | 43.4万円 | 130.3万円 |
50歳~54歳 | 666万円 | 44.5万円 | 131.5万円 |
55歳~59歳 | 652万円 | 44.4万円 | 119.4万円 |
上記の表は厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」で公表されている「システム・エンジニア」に関する年代別の年収の情報となっています。
ITエンジニアと比較するとクラウドエンジニアの年収は高い傾向にありますが、エンジニアの年収は職種に関係なく経験年数を重ねてスキルアップをしていくことで上がっていく傾向にあるため、年収の上がり幅は同じであると考えて良いです。
そして、クラウドエンジニアの平均年収である595万円のスキルレベルは3年〜5年程度の実務経験があり設計・構築・テスト・保守/運用まで一通り対応できる程度なのでクラウドエンジニアの平均年収の年代は20代後半〜30代前半が適正値となります。
もちろん、20代でも経験を積んで実績を残せば平均以上の年収も目指せますし、スキルがある方が独立することでより高年収を目指すこともできますが、一般的に正社員のクラウドエンジニアとして働く場合には30代に差し掛かる程度で平均年収と同じくらいになると考えておいてください。
【男女別】クラウドエンジニアの年収の傾向
◇年代 | ◇平均年収 | ◇月収 | ◇賞与 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | 男性 | 女性 | |
20歳~24歳 | 339万円 | 345万円 | 25.4万円 | 25.3万円 | 33.4万円 | 41.3万円 |
25歳~29歳 | 447万円 | 432万円 | 30.7万円 | 29.0万円 | 78.3万円 | 83.3万円 |
30歳~34歳 | 541万円 | 489万円 | 36.1万円 | 32.5万円 | 107.6万円 | 98.7万円 |
35歳~39歳 | 589万円 | 493万円 | 39.7万円 | 33.2万円 | 113.1万円 | 94.7万円 |
40歳~44歳 | 639万円 | 553万円 | 43万円 | 36.9万円 | 123.5万円 | 109.5万円 |
45歳~49歳 | 659万円 | 554万円 | 651万円 | 44万円 | 130.8万円 | 112.4万円 |
50歳~54歳 | 695万円 | 591万円 | 46万円 | 39万円 | 143.3万円 | 123.3万円 |
55歳~59歳 | 682万円 | 588万円 | 45.6万円 | 39.6万円 | 134.4万円 | 112.9万円 |
上記の表は厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」で公表されている「システム・エンジニア」に関する男女別の年収の水準を比較した表ですが、ITエンジニアやシステムエンジニアでも女性より男性の方が年収の水準が高いことがわかると思います。
特に、30代では男女で平均年収に差が出始めることから、エンジニア人口は男性の方が多く、役職に就くことが多い30代では女性は出産や育児で休職している人もいることが男性と女性で年収の差が出てくる一部の要因だと考えられます。
もちろん、女性でもスキル次第で男性より稼ぐことは可能ですが、男性の割合が多いことや出産・育児後にクラウドエンジニアとして復職する人は限られてしまうため男女で年収には違いが出ているということは覚えておきましょう。
それでもクラウドエンジニアの年収は他の一般職に比べても高い水準にあるため、男女関係なく高年収を目指したいと考えている方はクラウドエンジニアとして働いていくのはおすすめです。
クラウドエンジニアの平均年収が高い理由とは
クラウドエンジニアはエンジニア職の中でも平均年収が高いですが、その理由にはどのようなものがあるのでしょうか?
クラウドエンジニアの平均年収が高い理由
- ITサービスやシステムの開発でインフラは必要不可欠だから
- 現代ではクラウドサービスの活用が主流となっているから
- クラウドを活用したインフラ構築全般の知識やスキルが求められるから
一般的にITサービスやシステムを開発する際にはインフラの構築が必要なため、クラウドエンジニアをはじめとしたインフラ構築に携わる職種はエンジニア職の中でも需要が高い職種です。
また、今まではオンプレミスサーバーやネットワーク機器の設置など物理的なインフラを構築してITサービスやシステムの開発が進められてきましたが、近年ではコストや利便性を考えてクラウドサーバーの活用が主流となってきています。
そして、クラウドエンジニアはクラウドサービスを活用してサーバー構築だけではなく、ネットワーク・データベース・セキュリティの構築まで対応することもあるため求められる知識やスキルの幅も広いです。
そのため、特定分野のインフラエンジニアよりも求められるスキルの幅が広く需要も高いことから年収の水準が高くなっていると考えられます。
末永
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クラウドエンジニアとして年収アップを目指す方法
ここまで、クラウドエンジニアの平均年収や傾向について解説してきましたが、クラウドエンジニアとして年収アップを目指すためには具体的にどのような方法があるのでしょうか?
本項では、クラウドエンジニアが年収アップを目指す方法を6つ紹介していくので、それぞれの内容をチェックしてみて一番現実的な方法で年収アップを目指していきましょう。
1.業務経験を積んでスキルを磨く
クラウドエンジニアとして年収アップを目指す方法として一番有効なのが業務経験を積んでクラウドエンジニアとしてのスキルを磨いていくことです。
クラウドエンジニアの仕事には「企画・設計」「構築・テスト」「保守/運用」の3つのフェーズがあり、上流工程の業務ができれば市場価値が高まり年収も上がっていく傾向にあります。
また、クラウドエンジニアにはサーバー構築以外にもネットワーク・データベース・セキュリティの構築を求められることもあるため、幅広い分野の業務に対応できるように経験を積むことで年収アップを目指すことにつながります。
2.他のクラウドインフラのスキルも身につける
クラウドエンジニアは「AWS(Amazon Web Services)」「Microsoft Azure」「GCP(Google Cloud Platform)」といったクラウドサービスを用いてインフラの構築をしていきますが、それぞれのクラウドサービスでは取り扱っているサービスの内容や特徴にも違いがあります。
クラウドサービスのシェア率は「1位 AWS 30%以上」「2位 Azure 20%以上」「3位 GCP 10%前後」となっておりますが、クラウドエンジニアとして複数のクラウドサービスを用いてインフラ構築ができるスキルがあれば市場価値は上がります。
そのため、まずは特定のクラウドサービスを用いたインフラ構築のスキルを磨いたら、業界でもシェア率が高いAWS・Azure・GCPのいずれかのクラウドサービスの経験も積んでいくことで年収アップを目指すことが可能です。
3.キャリアアップを目指す
クラウドエンジニアとして年収アップを目指す選択肢にはチームリーダーやプロジェクトマネージャーといったマネジメント職へキャリアアップを目指す選択もあります。
クラウドインフラを構築する際には小規模であればチーム単位で対応することが多いですが、オンプレミスからクラウドへの移行やGCPからAWSへの移行のように工数や規模感が大きくなってくるとプロジェクト化して対応することも多いです。
エンジニアとして働く中でもマネジメント経験の有無で年収には差が出てくることから、何かしらの役職についてマネジメント業務の経験を積んでいくことで市場価値が上がるため、キャリアアップすることでクラウドエンジニアよりも高年収を目指すことも可能です。
4.インフラに関連資格を取得する
クラウドエンジニアとして働く場合には資格を取得することで知識やスキルの証明ができるため、転職の際に年収アップにつながる可能性があります。
また、企業で資格補助や手当がある場合には特定の資格を取得すれば、取得資格のレベルに応じて給料アップを目指すことも可能です。
クラウドエンジニアとして働く場合には「AWS認定資格」「Microsoft Azure認定資格」「Google Cloud 認定資格」の資格がおすすめですが、他にもインフラ関連の資格を取得することで仕事の幅を広げることにもつながります。
インフラ関連資格一覧
- LinuC1・LinuC2・LinuC3
- ネットワークスペシャリスト試験
- シスコ技術者認定
- データベーススペシャリスト試験
- オラクルマスター
- 情報処理安全確保支援士試験
資格を取得すれば年収が上がるとは限りませんが、資格があることで知識やスキルの証明ができて転職しやすくなったり、年収アップを目指しやすくなるので、関連資格は積極的に取得していくのをおすすめします。
5.フリーランスとして独立する
クラウドエンジニアとして一定のスキルや経験があればフリーランスとして独立することで年収アップを目指せる可能性があります。
「クラウドエンジニアの平均年収」で紹介したように、正社員とフリーランスではフリーランスの方が収入が高い傾向にあるため、独立して活躍できるだけのスキルがある場合には年収アップのためにフリーランスになる方もいます。
もちろん、フリーランスも案件を獲得できなければ収入が不安定になるリスクがありますが、スキルと実績を積み重ねていくことで着実に年収アップを目指せるため、スキルに自信がある方は一つの選択肢として検討してみてください。
6.ITエンジニアに関連するスキルを身につける
クラウドエンジニアが市場価値を上げて年収アップを目指す方法の中には、プログラミングスキルを習得してITエンジニアの業務にも対応できるようになるという選択もあります。
クラウドエンジニアとしてインフラ構築のスキルがあれば十分に高年収は目指せますが、同時にITエンジニアとしてのスキルも身につけることでフルスタックエンジニアとして幅広い業務に携わることができるようになります。
そして、フルスタックエンジニアはエンジニアの中でもジェネラリストとして幅広い業務に対応できるため需要が高く、年収も他のエンジニアよりも高い傾向にあるため1人で一通りの開発ができるようになりたい方にはおすすめです。
クラウドエンジニアの求人例
クラウドエンジニアとして年収アップ目的で転職を考えている方の中には、実際にどのような求人があるのか気になる方もいると思います。
そこで、本項ではレバテックキャリアの求人を元に、クラウドエンジニアの求人について紹介していくので参考にしてみてください。
自社提供サービスにおけるインフラ設計・構築・運用業務
◇仕事内容
自社のクラウド環境で提供しているサービスに関わるインフラ全般の設計・構築・運用を担当いただき、技術領域に関わる意思決定から仕様に対するフィードバックなど、さまざまな議論に関わっていただきます。
【具体的な業務内容】
・新規サービスのインフラ設計・構築
・既存サービスの保守・運用・監視
・セキュリティ関連の規程策定および運用
・DBやOSSなどのミドルウェアの機能調査と実装によるプロダクトの運用
◇応募条件
・年収:600万円〜900万円
・働き方:フルリモート
・必須条件 ※いずれかの業務経験者
-IaaS環境(AWS/Azure/GCP)でのインフラ構築運用
-データベース(Oracle/SQL/Cassandra)の設計・構築・保守運用
-セキュリティ領域における設計・運用
社内請負チームにおけるクラウドインフラの構築業務
◇仕事内容
社内の請負チームにてAWSやAzureをはじめとしたクラウドサービスを利用したインフラの提案・要件定義・構築・運用のプロジェクトに携わっていただきます。
業務では提案から要件定義・設計・構築までの業務に携わっていけるため上流工程へのキャリアアップを目指していくことも可能です。
【案件例】
1.CMSやクラウドを活用したグローバルWebシステムの構築
2.AIサービスと連携したAIシステムのインフラ基盤構築
3.オンプレミス環境とパブリッククラウドを活用したハイブリッドクラウド基盤のネットワーク/セキュリティ機能の構築
◇応募条件
・年収:500万円〜800万円
・働き方:フルリモート
・必須条件
-クラウドサービスの設計/構築経験(5年以上)
-アプリケーションを意識したインフラ設計経験
-業務における顧客との折衝経験
社内で利用するITサービスのインフラ構築・運用業務
◇仕事内容
自社内で利用するITサービスのインフラ(サーバ・ミドルウェア・DB・ネットワーク)の構築・運用を担当する部門にて、社内インフラエンジニアのリーダー候補としてアサインしていただきます。
業務においてITシステムを安定運用させることはもちろん、社員が効率的に仕事をしていくための企画・検討・実行も行っていただきます。
【具体的な業務内容】
・AWSを用いた基盤システムの構築・移行
・社内インフラの企画・設計・構築・運用
・問合せに対するエスカレーション対応
・クラウドサービスの導入・展開・運用 etc..
◇応募条件
・年収:600万円〜1,000万円
・働き方:一部リモート
・必須条件
-5年以上のITインフラ設計/構築/運用の経験
-クラウド環境でのインフラ設計/構築/運用経験
-インフラ構築におけるPLの経験
-インフラにおけるエスカレーション対応の経験
末永
キャリアアップ・年収アップ向けの求人ではクラウドエンジニアとして3年〜5年以上の業務経験が必要な求人も多いです。
また「インフラ全般の知識」「サービスの特性を意識したインフラ設計」「エスカレーション対応」など関連業務の知識や経験も求められてくるようですね。
クラウドエンジニアが年収アップのために転職をする方法
クラウドエンジニアが年収アップを目指す場合には転職を検討する方も多いですが、実際に転職活動を進めていく際には以下の流れで進めていくことになります。
また、転職活動では自己分析をしてキャリアプランを立てたり、転職の軸や希望条件を明確にしてから目的に合った転職サービスを活用していくことで、年収アップの実現や転職の成功率を上げることにもつながるので参考にしてみてください。
1.自己分析をして情報を整理する
クラウドエンジニアが年収アップを目指すために転職をする場合には、まずキャリアの棚卸しや自己分析を行って転職を進めるために必要な情報の整理を行っていくことが大切です。
自己分析で整理する情報
- 業務経歴・保有スキル・実績の棚卸し
- 転職を考えたきっかけや理由の整理
- 仕事で大切にしてきたことや印象深い出来事
- やりたいこと・やりたくないことの整理
- 理想の働き方やキャリアパスの整理
- 人生やキャリアで実現・達成したいこと
自己分析を行う際にはライフ・キャリアに関わる情報や転職で必要になる情報を中心にまとめていきますが、より具体的な自己分析をしたい場合には「モチベーショングラフの作成」と「価値観分析」をしてみるのもおすすめです。
モチベーショングラフは過去の経験の中で印象に残った出来事を洗い出して線グラフで可視化したもので、印象的な出来事で何があったのか、その出来事が今の考え方にどのような影響を与えているのかなどの情報を客観的に整理していきます。
また、価値観分析では自分の価値観や大切にしていることをキーワードとしていくつかピックアップした上で、それぞれのキーワードにおける原体験を整理して自身の考え方にどのような影響を与えているのかまで整理していきます。
モチベーショングラフの作成や価値観分析はライフプラン・キャリアプランを考える上で重要なものであり、転職でも自身の考え方の根拠として価値観や原体験も併せて話すことで説得力のある話をすることが可能です。
そして、自己分析をする際には多面的に情報を整理して可視化していくことが大切なので、必要に応じて自己分析のフレームワークや自己分析ツールを活用しいていくのもおすすめです。
2.具体的なキャリアプランを立てる
自己分析をした後には具体的なタスクの整理や行動目標を設定してキャリアプランを考えていきます。
キャリアプランでは「人生やキャリアで実現・達成したいこと」に優先順位をつけた上で最終目標から逆算してタスクの整理と目標達成のロードマップを作っていくことから始めましょう。
また、ロードマップが明確になったら達成する必要がある目標ごとで実現に必要なタスクを洗い出した上で、具体的な大中小の目標の洗い出しと期限設定を進めていきます。
目標は大きな目標だけを設定しても実現させるために具体的に何をすればいいのかわからりづらくなってしまうため、できる限り細分化していきタスク単位でやることを整理していくのがおすすめです。
そして、ロードマップの作成と目標設定が完了したらキャリアプランを立てていき、キャリアプランを立てた後には「計画の実現性のチェック」「必達ポイントの明確化」「認識違いや抜け漏れがないかのチェック」をしていきましょう。
具体的な行動が明確であれば実行フェーズで迷わずに目標に向けて行動できるため、キャリアプランの作成は時間がかかっても「あとは目標達成のために行動するだけ」と思えるくらいまで精査していくことが大切です。
3.転職の軸や希望条件を明確にする
自己分析をしてキャリアプランを立てた後には実際に転職活動を進めていくことになりますが、転職活動を進めていく際には転職の軸や希望条件を明確にしておきましょう。
転職の軸は「仕事内容」「年収・待遇」「働き方」などがあり、年収アップが目的なのであれば主軸は「年収・待遇」になりますが、希望条件に関しては年収だけではなく以下の項目の全ての希望を洗い出して優先順位付けすることが大切です。
-
仕事内容や待遇
希望する仕事内容・ポジション・雇用形態 -
希望する年収や手当
年収・月収・賞与・特別手当
インセンティブ制度の有無 -
希望する残業時間や休日制度
月の残業時間・年間休日日数
土日祝日休み・週休完全二日制
長期休暇の有無 -
就労時間や労働環境に関する希望
フレックスの有無・リモート勤務の有無
時短勤務の有無・短時間正社員制度の有無 -
福利厚生に関する希望
資格手当・通勤手当の有無
育児休暇/介護休暇の取得状況
クラウドエンジニアの仕事内容は分野や担当工程で業務範囲は変わりますが、構築メインなのか保守・運用メインなのかで仕事内容や年収にも違いが出てきます。
また、残業時間や休日出勤の有無も収入に影響する要素なので、おおよその希望の年収を決めたら残業時間の目安や仕事内容・働き方における希望も明確にしていくようにしましょう。
4.履歴書・職務経歴書を作成する
転職活動を進めていく際には履歴書や職務経歴書の作成は必須事項ですが、クラウドエンジニアとして年収アップを目指す際にはスキルをアピールするなど、自身を魅力的に見せるためにいくつか意識しておくと良いポイントがあります。
エンジニアの職務経歴書は一般職の職務経歴書よりもスキルレベルを正確に把握できるかどうかが重要になってくるので以下のポイントを押さえて作成していきましょう。
履歴書作成のポイント
- 関連性のある資格は必ず資格の欄に掲載する
- 志望動機や自己PRがあるものを活用する
- 年収よりもキャリアの志向性をアピールする
職務経歴書作成のポイント
- 職務概要・自己PR・保有スキル・保有資格は必ず記載
- スキル・利用ツールの経験年数やレベルを一覧でまとめて記載する
- 職歴の欄では会社名・所属期間・業務概要・実績まで記載する
- プロジェクトで用いたツール・担当範囲・チーム人数も記載する
- 仕事で工夫してきたことや周りからの評価も記載する
- 誤字脱字や言葉の意味など細部まで見直すこと
年収アップのために転職すること自体は転職理由として全く問題はありませんが、文章だとニュアンスや年収アップを目指す背景まで正確に伝えることが難しいため履歴書や職務経歴書ではキャリアの志向性や強みを主軸に記載しましょう。
また、エンジニアのスキルレベルは実務をみないと正確にはわかりませんが、経験年数や利用経験のあるツール・サービスでどの程度の業務対応ができるか判断することも多いので、利用経験のあるスキルやツールと経験年数・レベルまで記載しおくとよりスキル感を正確に伝えやすくなります。
そして、スキル以外に性格や人柄をアピールするために仕事で工夫したことや周りからの評価も記載するようにして、作成後には誤字脱字や言葉の意味などを細部までチェックして見直していくようにしましょう。
5.転職サービスに登録して求人を探す
自己分析やキャリアの明確化、履歴書・職務経歴書の作成をした後には転職サービスに登録して転職活動を進めていくことになりますが、年収アップ目的で転職活動を進める場合には転職エージェントを活用していくようにしましょう。
転職エージェントでは、エンジニアのスキルレベルを正確に把握した上で条件にマッチする求人を紹介してくれるため希望の求人を見つけやすく、エンジニアに特化したエージェントであれば高年収の求人を多数保有していることも多いです。
また、スキルレベルを把握した上での適正年収を教えてくれたり、エンジニアのキャリアに関する相談もできるため年収アップ目的で転職をする際にはアドバイスをもらうこともできます。
そして、エンジニアに特化した転職エージェントにも複数のサービスがありますが、その中でも以下の転職エージェントは求人数も多く転職支援実績も豊富なため、転職活動を進めていく際には優先的に登録しておくようにしましょう。
エンジニアにおすすめ転職エージェント
-
マイナビIT AGENT
マイナビのコネクションを活かした、人気企業求人や社内SEなどの求人が多数 -
ウィルオブテック
ITエンジニア専門エージェント!2名の専属アドバイザーが年収アップをサポート -
リクルートエージェント(IT)
国内最大の定番エージェント!エンジニアやIT業界の求人も多数保有 -
レバテックキャリア
ITエンジニア経験者向けのハイクラスIT求人が多数!キャリアUPを狙うエンジニア定番のエージェント
クラウドエンジニアが年収アップ目的で転職をする際のポイント
クラウドエンジニアが年収アップ目的で転職をする際には、年収アップを実現したり転職後のミスマッチを防ぐためにいくつか意識しておくと良いポイントがあります。
特に、年収アップの実現やミスマッチ防止のためには希望年収の決め方や労働環境なども考慮して転職活動を進めていくことが大切なので詳しくみていきましょう。
適正年収を考慮して希望年収を決める
年収アップ目的で転職をする場合には、現時点でのスキルや経験年数に対する適正年収を把握した上で希望年収を決めていくことで、年収条件におけるミスマッチを防ぐことにつながります。
クラウドエンジニアの平均年収は595万円で平均年収のレベルの目安としては3年〜5年程度になりますが、年収はスキルレベル・業務経験・担当工程・経験年数で決まることが多いため、主観で希望年収を設定してしまうとマッチする求人を見つけづらくなる可能性もあります。
そのため、年収アップ目的で転職をする際には適正年収を把握するために適正年収診断のツールを利用してみたり、転職エージェントにスキルや経験から見た適正年収はどのくらいなのかを聞いた上で決めていくようにしましょう。
年収が下がる可能性があるケースを把握しておく
年収アップ目的で転職をする場合でも、いくつかの要因が重なれば年収が下がってしまう可能性もあるため、転職で年収が下がる可能性があるケースを把握しておくことが大切です。
年収が下がってしまうケース
- 現在の年収の水準が高い
- 大手企業から中小企業へ転職をした
- 転職をして役職から外れてしまった
- 転職して保守・運用メインになってしまった
- 未経験のスキルやツールを利用している会社へ転職した
年収が下がってしまうケースとしては「現在の年収が高い」「大手から中小企業へ転職した」「転職で役職から外れた」「保守・運用メインの仕事になった」「未経験のスキルやツールを利用する会社へ転職した」というものが挙げられます。
クラウドエンジニアは比較的高年収ではありますが年収には職種によって限界値があり、既に平均年収以上稼いでいる場合にはマネジメント職にキャリアアップするかフリーランスとして独立することでしか年収アップが難しいこともあります。
また、大手は年収の水準が高い傾向にありますが中小企業では売上や予算によって提示できる年収にも限度があり、転職で役職が外れてしまった場合も役職手当がなくなることで年収が下がる可能性もあるという点には注意しましょう。
その他にも、今まで企画・設計・構築を担当していた人が転職で保守・運用業務メインになってしまった場合や「今までGCPを利用していたが転職先ではAWSを使っている」というケースではキャッチアップが必要になるため実績を残せるまで年収が下がってしまう可能性もあります。
そのため、年収アップ目的で転職する際には「企業の規模」「仕事内容」「担当工程」「役職」などの現在の年収の構成や要因も把握した上で、転職で年収アップが可能なのか判断していきましょう。
年収だけではなく労働環境や福利厚生も確認する
年収アップ目的で転職を検討している方に気をつけておいて欲しいのが「年収条件だけではなく労働環境や福利厚生もしっかりと確認した上で求人探しや企業選びをしていくこと」です。
というのも「年収が高い企業=優良企業」とは限らず、高年収の求人の中には「常に人手不足の状態」「激務で人が辞めていく」という理由から年収を高く設定している場合もあります。
そのため、年収だけで求人を判断してしまうと転職後に年収以外の面でミスマッチが発生してしまったり、激務で体調を崩してしまうリスクも上がるため注意が必要です。
そして、企業を見極める一つの基準として「どれだけ福利厚生を用意しているか」を見ることで従業員満足度をどれだけ重視しているか判断しやすくなるため、求人選びの際には福利厚生の内容も併せてチェックしておきましょう。
長期的に見て年収アップが目指せる選択が大切
年収アップを目指す際には目先の年収アップよりもキャリア形成を優先して、将来的に年収アップを目指しやすい土台を作っていくことも重要なポイントになります。
というのも、クラウドエンジニアとして保守運用の経験だけを積んできた人が年収アップ目的で保守運用への転職を目指していた場合、転職で年収アップは実現できても将来的な目線で見ると目先の年収アップにしかなっていないことも多いです。
逆に、年収が下がっても企画・設計・構築の経験を積むことができた場合には、保守運用の仕事を続けていくよりも将来的に年収の水準を大きく上げる土台作りができるため、人によっては年収が変わらない、もしくは下がったとしても経験を積むことを優先した方が良いケースもあります。
特に「現在の年収で生活に問題がない」「保守運用の経験しかなくて年収が低い」「市場価値を高めるために年収アップを目指している」という場合には、お金より経験を優先することで、将来的に大幅な年収アップを目指していくことにつながります。
クラウドエンジニアが年収アップ目的で転職をするなら転職エージェントの活用がおすすめ
クラウドエンジニアが年収アップを目指すために転職をするなら転職エージェントを活用していくのがおすすめです。
転職エージェントでは求職者の希望にマッチした求人を紹介してくれるだけではなく、職務経歴書の添削や面接対策のアドバイスなどもしてくれます。
また、転職に関する相談にも乗ってくれるため1人で転職活動するよりも効率的に転職活動を進めてくことにもつながります。
そして、クラウドエンジニアが年収アップ目的で転職をするのであれば、以下の転職エージェントがおすすめなので気になるサービスがあればぜひチェックしてみてください。
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大手や人気企業の求人を多数保有!大手転職エージェント
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