高卒の転職で高収入を目指す方法を紹介!人気の職業ランキングも徹底解説
高卒の転職で高年収をめざすことは十分可能です。
学歴に関係なく稼ぐことができる仕事はたくさんあるので、これから転職を考える人は自分にあった業界、職種を探してみましょう。
高収入を目指す上で、人気の職業もランキング形式で解説します。
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高卒の転職で高収入の仕事につくのは可能
高卒と大卒では、初任給や給与テーブルが異なっている会社も多くあります。同じような業務をおこなっていて、先に入った自分は教える側なのに、大卒者より給与が上がりにくいのを不満に感じている人もいるのではないでしょうか。
また、自分は同じ業務を何年もやっているのに、後から入社した大卒者が、自分には任せられない業務を担当していく場面もあり「学歴ではなく実力で評価してほしい!」と感じる人もいるようです。
しかし、「職種選び」「スキル習得」「キャリア戦略」を意識すれば、高卒の転職で高収入の仕事につくことは十分可能です。
学歴よりも「何ができるか」が重要視される職種をねらい、経験を積んだり、資格を取得したりして、成長するのが高収入への近道です。
ここでは、高卒の転職で高収入を目指す方法やキャリアアップのコツを解説します。
高卒の就業・年収事情
厚生労働省の令和5年データ(第3表)学歴、性、年齢階級別賃金及び対前年増減率をみると、結婚や家族が増えることで出費が増える30代に、高卒者と大卒者の年収の差が増えています。
高卒では20代前半の年収が約22万円から30代前半にかけて約26万円に、大卒では20代前半の年収が約24万円から、30代前半にかけて約31万円になっています。
年齢階級(男女計) | 高卒賃金(男女計) | 大卒賃金(男女計) | 賃金差額(男女計) |
---|---|---|---|
年齢計 | 281.9 | 369.4 | 87.5 |
~19歳 | 191.5 | ー | ー |
20~24歳 | 216.2 | 239.7 | 23.5 |
25~29歳 | 240.7 | 272.6 | 31.9 |
30~34歳 | 258.5 | 309.0 | 50.5 |
35~39歳 | 276.8 | 354.1 | 77.3 |
40~44歳 | 293.4 | 394.7 | 101.3 |
45~49歳 | 310.4 | 430.9 | 120.5 |
50~54歳 | 319.7 | 473.5 | 153.8 |
55~59歳 | 322.5 | 499.1 | 176.6 |
60~64歳 | 266.1 | 383.3 | 117.2 |
65~69歳 | 236.0 | 358.6 | 122.6 |
高卒から就職した先で昇格・昇給などのキャリアアップできないと、この年収差は広がっていきます。そのため、早い段階でスキルアップや高年収を目指したほうがよさそうですね。
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高卒の転職で高収入を目指すための仕事の選び方
厚生労働省の令和5年データ(第5-1表)産業、年齢階級別賃金及び対前年増減率で産業別に賃金(男女計)をみると「電気・ガス・熱供給・水道業」(410.2 千円)が最 も高く、「宿泊業,飲食サービス業」(259.5 千円)との間に約15万円の賃金差があります。
高卒の転職で、年収アップをめざすために、産業別にみた基本給のおおまかな水準を知るのは重要です。いままで知らなかった職種があれば調べてみましょう。
仕事の選び方
- 自分の得意なことから職種を選び、基本給が高い業界を選ぶ
- 経験やスキルで年収があがる可能性のある職種・人手不足にある職種をねらう
- 学歴偏重のある業界を避ける
産業別 | 賃金(年齢計) | 最高賃金の年齢階級 |
---|---|---|
鉱業/採石業/砂利採取業 | 366.7 | 55~59歳 |
建設業 | 349.4 | 55~59歳 |
製造業 | 306.0 | 55~59歳 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 410.2 | 50~54歳 |
情報通信業 | 381.2 | 55~59歳 |
運輸業/郵便業 | 294.3 | 45~49歳 |
卸売業/小売業 | 319.6 | 55~59歳 |
金融業/保険業 | 393.4 | 45~49歳 |
不動産業/物品賃貸業 | 340.8 | 55~59歳 |
学術研究/専門・技術サービス業 | 396.6 | 55~59歳 |
宿泊業/飲食サービス業 | 259.5 | 50~54歳 |
生活関連サービス業/娯楽業 | 278.7 | 50~54歳 |
教育/学習支援業 | 377.2 | 55~59歳 |
医療/福祉 | 298.0 | 55~59歳 |
複合サービス事業 | 302.0 | 50~54歳 |
サービス業(他に分類されないもの) | 285.7 | 55~59歳 |
20代は他の年代と比べて色々な業界・職種への転職がしやすいです。
スキルや経歴に自信がなくても、ポテンシャルがあることをアピールできれば未経験職種への転職は十分に可能です。
20代で未経験職種への転職を考える人はこちらの記事もおすすめです。
高卒の転職で年収アップをめざす人におすすめの職種8選
高卒の転職では学歴偏重ではなく実力主義の仕事や会社を選ぶことで、より稼ぐことが可能です。
ここからは高卒の転職先として、おすすめの職種を厳選して8つ紹介します。
ITエンジニア
システム開発、プログラミング、保守運用をします。顧客、自社のITに関する課題を自分で実際に手を動かすことで解決する仕事です。
向いている人の特徴
- 論理的思考ができる
- 新しい技術を学び続けられる
- チーム作業も個人作業もどちらも対応ができる
平均年収は、約400~800万円で、専門スキルによる差が大きいと言われます。
未経験からITエンジニアをめざす人にはこちらの記事をおすすめします。体験談も参考にしてみてください。
IT業界への転職に特化した転職エージェントにも登録すると便利です。おすすめ求人を紹介してくれるだけでなく、選考対策や必要なスキルも教えてくれますよ。
不動産営業
不動産売買や賃貸契約の仲介業務をおこなう仕事です。個人のお客様へ物件の提案をしたり、契約締結を行ったりします。
また、土地・建物の査定、契約書作成、アフターフォローなど、業務の内容は多岐にわたります。
向いている人の特徴
- コミュニケーション能力が高い
- 数字目標を意識して取り組める
- 土日祝の勤務がストレスにならない
不動産営業では、インセンティブと言って成果に応じて給与が加算される報酬設計になっています。
家自体の単価も高いので、結果が出れば出るほど年収を上げやすく、平均年収は、約400万~700万円と幅があります。
人材業界営業
採用をしたい企業と仕事を探したい求職者との適切なマッチングをする仕事です。
企業側には、営業や求人作成・選考フローの提案をおこない、求職者側には希望職種のヒアリング・求人紹介・入社までのフォローを行います。
向いている人の特徴
- 人の悩みに寄り添える
- 提案力や調整力に自信がある
- 臨機応変に対応できる
人材業界営業では、実力が重視され、インセンティブ制度が充実しており、成果に応じて高収入を得られます。平均年収は約400万程度ですが、成果次第で500~700万円以上を狙うことができます。
生命保険営業
生命保険の販売・提案をする仕事です。
お客様の話をよくお聴きし、ライフプランに沿った保険設計を行い、契約後のフォローまでおこないます。
向いている人の特徴
- 長期的な信頼関係を築ける
- ノルマや数字のプレッシャーが苦痛にならない
- 休みの日も柔軟に働ける
生命保険営業は、学歴よりも個人の能力や意欲が重視されます。成果報酬型の給与体系により、契約件数や売上額が給与に反映され、努力次第で高収入を得られます。平均年収は約300万~800万円です。
施工管理
建築現場で工事の進捗管理、安全管理、予算管理をおこないます。工事が計画通りに進んでいくように調整するのが仕事です。
向いている人の特徴
- スケジュール管理が得意
- 責任感が強い
- 現場作業に抵抗がない
施工管理は、実務経験や資格が重視され、施工管理技士の資格を取得することで、担当できる工事の規模が拡大し、年収アップが期待できます。
平均年収は、約450万~700万円と言われます。大手ゼネコンでキャリアを積み重ね、出世を目指すことで年収1,000万円を達成する方法があります。体力が必要で、現場の安全管理も重要な仕事ですので年収は高めです。
ドライバー(大型トラック運転手)
トラック運転手といっても、大型・長距離トラックや中小型・普通トラックなど、その種類はさまざまです。また扱う荷物や走行距離なども、職場によって大きな違いがあります。
向いている人の特徴
- 運転が好き、得意
- 体力に自信がある
- 収入を多く得たい
長距離トラックドライバーは、運転技術や安全運行が重視されます。特に、大型免許を取得し、長距離運行を担当することで、高収入を得ることが可能です。
ただし、平均年収は地域や企業によって異なり、高収入を目指すためには、経験を積み、安全運行を心掛けることが重要です。平均年収は、大型トラックの運転手で約450万~650万円、トラックトレーラーで約770万円などと言われます。
介護職(介護福祉士)
身体が不自由な高齢者、身体もしくは精神に障害がある方に対し、食事や入浴、排泄の介助など日常生活を営むためのサポートをおこなうことです。
また、本人やその介護者に対し、介護に関する助言や指導をする役割も担います。
向いている人の特徴
- 人と接することが好き
- 責任感が強い
- 勉強熱心である
平均年収は約400万円~600万円です。実務経験を積んで国家資格やケアマネージャーを取得したり、管理者に昇格したりすることで年収はあがります。
介護福祉士の取得を考えている人はこちらの記事も参考にしてください。
飲食店店長
飲食店において、スタッフ管理、売上管理、仕入れ、接客対応など、店舗全体を統括する仕事です。
向いている人の特徴
- 人と関わることが好き
- 臨機応変な対応が得意
- 長時間労働や土日勤務が苦にならない
飲食店店長は、実務経験やリーダーシップが重視されるため、高卒者にも多くのチャンスがあります。飲食業の給与は全業種の平均より低い傾向があります。
しかし、業態や会社の規模、個人の成果によっては高収入を得ることも可能です。平均年収は約300万~500万円と言われます。
高卒の転職で成功するためのコツ3つ
高卒の転職で高収入の仕事に就くために、ぜひ取り組んでほしい対策を3つ厳選して紹介します。
具体的なデータを用いてアピールする
高卒の転職では、中途採用にあたるため、ポテンシャルが重視される新卒での就活と異なり、学歴よりも能力でジャッジされる傾向が強いです。
ですので、現在働いている高卒の人は書類や面接でアピールできる「具体的な実績」を作るとよいですね。
例えば次のような実績です。「店舗の売り上げを昨年対比150%にしました」 、「効率的に作成できるシフト調整の仕組みを作り、作業時間が半減、時間外が12時間減りました」など具体的な数字や事実で語れる内容がベストです。
転職先に有利な資格をアピールする
転職に有利になる資格を取るのも一つの手です。資格は勉強した意欲やスキル・知識をわかりやすく証明できます。
転職先の募集職種に関連する実務経験やスキルがあればよいのですが、少し不足していた場合、その業界・職種に関連する専門資格を保有していると、即戦力としての期待が高まります。
たとえば以下のような例です。
- 経理職・・・「簿記(2級以上)」「公認会計士」
- 人事職・・・「キャリアコンサルタント」「社会保険労務士」
- 金融業・・・「FP(ファイナンシャルプランナー)」「証券アナリスト」
実務未経験の職種に転職する場合や実務経験が短い職種に応募する場合にも、保有資格が「体系的な専門知識を身に付けている」ことの証明になります。
人事の採用担当者に「基礎知識があるので、実務を早期にキャッチアップできそうだ」という期待を持たれます。また「関心」「意欲」が伝わり、好印象につながる可能性も高いです。
こちらの記事では、転職に有利なおすすめ資格29選について紹介しているので参考にしてください。
高卒の転職サポートが得意な転職エージェントを活用する
転職活動をおこなう際は、転職エージェントを活用しましょう。とくに20代の転職に強い転職エージェントは、転職が初めての高卒者へのサポートが手厚いので、賢く利用することをおすすめします。
転職エージェントによって得意分野が異なり、非公開求人の保有数も異なるため複数の転職エージェントに登録し、自分の転職希望に合ったキャリアアドバイザーをみつけましょう。
キャリアアドバイザーに「年収アップを狙いたい」「市場価値を上げたい」などの希望を伝えることで、現在の経験や強みにマッチした求人紹介や内定を勝ち取るためのサポートが受けられます。
こちらの記事もおすすめです。高卒の転職におすすめのエージェント・サイトや業界・職をキャリア支援のプロが紹介しています。
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高卒の転職で高年収を目指す人におすすめの資格7選
転職に有利になる資格を取るのも一つの手です。以下におすすめの資格をまとめましたので参考にしてみてください。
日商簿記検定1級
企業の財務状況を把握し、経営判断に必要な高度な会計知識を証明する資格です。取得によって経理・財務分野での専門性が高まり、キャリアアップにとても有利です。
受験料は7,850円(税込)で、合格率は約10%程度です。
合格には約800~2,000時間の学習が必要とされており、難易度は高いです。
宅地建物取引士
不動産取引における重要事項の説明や契約書の作成を行う国家資格です。不動産業界での必須資格であり、信頼性が向上したり、業務範囲の拡大したりします。
受験料は7,000円(税込)で、合格率は約15~17%程度です。
合格には約300~500時間の学習が必要とされます。
基本情報技術者
IT分野の基礎的な知識と技術を持つことを証明する国家資格です。IT業界への就職やキャリアアップに有利です。技術者としての基盤を築くのに役立ちます。
受験料は7,500円(税込)で、合格率は約25%程度です。
合格には約300~500時間の学習が必要とされます。
行政書士
官公署に提出する書類の作成や手続きを代行する法律系の国家資格です。独立開業が可能で、法務分野での専門家としても活躍できます。
受験料は10,400円(税込)で、合格率は約13.98%程度です。
合格には約600~1,000時間の学習が必要とされます。
中小企業診断士
中小企業の経営課題を診断し、改善策を提案する経営コンサルタントの国家資格です。経営全般の知識が身につき、取得によりコンサルタントとしての信頼性が増します。
受験料は13,000円(税込)で、合格率は一次試験が約30%、二次試験が約20%程度です。
合格には約1,000~1,500時間の学習が必要とされます。
FP技能士(ファイナンシャルプランナー)
個人の資産設計やライフプランニングをサポートする国家資格です。金融・保険業界での信頼性向上や、個人の資産管理にも役立ちます。
受験料は2級で8,700円(税込)で、合格率は約30~40%程度です
合格には約150~300時間の学習が必要とされます。
通関士
輸出入に関する税関手続きを行う専門家の国家資格です。貿易業界での必須資格であり、国際取引の円滑化に役立つ資格です。
受験料は4,200円(税込)で、合格率は約10%程度です。
合格には約500~800時間の学習が必要とされます。
資格をとるだけで高収入が可能になるわけではありませんが、資格取得は一定の知識が身についている証明になります。
資格は簡単にとれるものばかりではないので、転職したい職種に関連していて、自分の志向にも合った資格をしっかり選んで勉強すれば、モチベーション維持ができますね。
資格取得後は、さらに実務経験をつんで、キャリアアップしながら高収入を目指しましょう。
高卒や第二新卒と言われる若手は、ポテンシャルで採用されるため、年収を上げるために業界を変えた転職がしやすいのです。
社会人経験が短く、転職が初めての人は、転職のプロである転職エージェントに相談して、どのような仕事が自分に合っていて、高い給与をもらえるのか確認してみるのがおすすめです。
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