リクルートエージェントは50代・60代にもおすすめ?活用方法を解説!
この記事では50代・60代もリクルートエージェントを利用して転職を成功できるのかについて解説していきます。
転職を成功させるためのポイントや実際の求人情報なども紹介します!
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
50代・60代中高年でもリクルートエージェントを利用して転職できる!
リクルートエージェントの発表する「ミドル・シニア(50歳以上)の転職動向」によれば、50代・60代のミドルシニア世代の転職希望者が増加傾向にあり、実際にリクルートエージェントに登録している50代以上は全体の11%いることがわかっています。
これまで転職市場は40代までが転職しやすい世代とされてきましたが、実は企業でもミドルシニア世代の採用意欲が高まっている背景があり、リクルートエージェントでもミドルシニア世代の登録者数が増えているのです。
ミドルシニア世代の採用が拡大してるとはいえ、20代・30代・40代に比べると、まだまだ求人もかなり少なく、採用難易度も高い傾向にあります。
そのため、リクルートエージェントのように豊富な求人数、万全な面接対策をしてくれるエージェントを利用すれば、転職のチャンスが多くなるため、ミドルシニア世代には、リクルートエージェントの登録がおすすめです。
リクルートエージェントの基本情報 | |
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運営会社 公式サイト |
株式会社インディードリクルートパートナーズ https://www.r-agent.com/ |
対応業界 | IT・通信、Web・インターネット・広告、製造・メーカー、商社、運輸・物流、インフラ、サービス・小売、人材サービス・アウトソーシング、コンサルティング・リサーチ・専門事務所・金融、建設・プラント・不動産 |
対応職種 | 販売・営業、サービス、バックオフィス(企画・管理・事務等)、研究・技術、専門的(経営・法務・コンサルタント・金融専門職等) |
求人数 | 827,400件(2025年3月時点) |
対応地域 | 日本全国 |
電話番号 | 0120-070-585 |
登録免許 | 有料職業紹介:13-ユ-313011 |
プライバシーマーク | 認定番号:17000021 |
リクルートエージェントを利用した50代・60代の口コミ
実際にリクルートエージェントを利用したことがある50代・60代の口コミをご紹介します。
50代・60代の中高年世代の赤裸々な評価になるので、ぜひ参考にしてみてください。
評判・口コミ

50代・男性
年齢的に選択肢が狭いと思っていたが、リクルートエージェントは違いました。意外にも私に向いている求人が多かったです。
初めての転職で不安がありましたが、40代を過ぎた年齢でも歓迎してくれ、キャリアアドバイザーが私のスキルと経験だったら大丈夫と太鼓判を押してくれたので、自信にもつながり、無事にオファーももらえました。
評判・口コミ

50代・女性
これまでの経験やスキルを見て、紹介できる求人がないと断られました。
高いスキルと経験、マネジメント経験がないとリクルートエージェントを使って転職は難しいと思います。
評判・口コミ

60代・男性
シニアの転職ということもあり、1年間かかることを想定して転職活動をスタートさせた。他のエージェントと違いお門違いな求人の紹介もなく、まともな印象を受けたのだが、いざ自分に合う求人を見つけて転職活動をスタートさせようとしたところ、3ヶ月のサポート期間を過ぎてしまい、サポートを受けることができなかった。
このように、中高年世代には厳しいところがあるが、スキルや経験が高ければ紹介は多いと思う。
リクルートエージェントの評判についてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
リクルートエージェントの50代・60代の利用状況
リクルートエージェントの「ミドル世代の転職動向」によると、ミドル世代の転職決定数推移は2014年に比べると年々増加傾向にあり、2022年時点で5倍になっていることがわかります。
また、ミドル世代の転職の判断軸として「年収」が大きい影響を与えることも同調査でわかっています。
ミドル世代は住宅ローンや子供の教育費など出費が多く、転職活動にも「年収アップ」「家族の同意」が必要になってくるので、転職活動になかなか踏み込めないと考える50代や60代も多いようです。
リクルートエージェントのデータでは、40代・50代の転職者の中で前職と比べて年収が1割以上増えた転職者の割合は、2014年の15.6%から2023年に27.4%と10%以上増加しています。
リクルートエージェントは年収アップをしたい求職者にも評判は良いため、利用すれば40代以上のミドル世代でも年収アップが叶えられそうですね。
また、ミドル世代の転職者が増える背景には、転職市場の変化があります。50代・60代の中高年世代の転職実態について詳しく解説していきます。
50代・60代中高年の転職市場は拡大傾向
50代・60代の中高年の転職市場は年々拡大傾向にあり、その背景には定年制の廃止・年金の受給開始年齢の引き上げが影響しています。
経済協力開発機構(OECD)は、2024年1月、少子化による労働力減少の対策と高齢者の雇用の促進を訴え、定年制の廃止や年金の受給開始年齢の引き上げなどを提言しています。
実際に、それに伴い50歳~64歳の「ミドルシニア」世代の転職のチャンスが広がってきています。
リクルートが発表する「2024年度 転職市場の動向」によると、年齢に関わらずスキルや能力、成果を評価し、報酬で還元する「ペイ・ フォー・パフォーマンス」の人事制度を整えている企業も増え、40代以上のミドル・シニア世代も働きやすい環境が整えられています。
また、若手層の成長環境を整えるためにも、ミドル層の採用にメリットを見いだす企業も増えており、ますますミドルシニア世代の転職チャンスが広がりを見せています。

末永

50代以上の雇用が増える背景には、ミドルシニア世代の働く意欲が高いこともあります。
実際にリクルートの調査で、世界11カ国の「直近2年以内に転職を経験したフルタイム勤務者」に向けた「何歳まで仕事をしたいか」という質問に対し「働けるうちはいつまでも」と回答した人の割合は日本が最も高く、20.1%になっていることがわかりました。
ミドルシニア世代の意欲が高いことから、企業も少子化問題の解決策としてミドルシニア世代の雇用を促進しているようですね。
50代・60代向けの求人例
実際に、リクルートエージェントに掲載されている50代・60代向けの求人をご紹介します。
以下で紹介する求人、ミドル・シニア世代向けのオープンポジションの求人です。
これまで、オープンポジションは若手向けのポテンシャル採用で用いられていましたが、最近ではシニア・ミドル向けのオープンポジションとして求人を出す企業も見られるようになりました。
募集要項 | |
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雇用形態 | 正社員 |
職種 | オープンポジション |
業務内容 | 事務系職種オープンポジション[ミドルシニア]となります。 【対象職種】以下、職種例となります。 □営業□経理 □人事 □経営企画・業務企画・事業企画 □プロジェクト関連 □法務・知財・監査 等 |
勤務地 | 【想定勤務地】大阪・東京・熊本 他 |
勤務時間 | フレックスタイム制あり(コアタイム無) (所定労働時間8時間) |
休日 | 【休日】125日 (内訳) 完全週休二日制 土曜 日曜 祝日 その他(夏季、年末年始、リフレッシュ) 【有給休暇】有(~22日) |
年収 | 420万円~900万円 |
福利厚生 | 【退職金】有 【社会保険】健康保険 厚生年金保険 雇用保険 労災保険 【寮・社宅】有 【制度・設備】 在宅勤務(一部従業員利用可) リモートワーク可(一部従業員利用可) 時短制度(一部従業員利用可) 自転車通勤可(一部従業員利用可) 服装自由(一部従業員利用可) 出産・育児支援制度(一部従業員利用可) 資格取得支援制度(一部従業員利用可) 研修支援制度(全従業員利用可) 社員食堂・食事補助(全従業員利用可) 従業員専用駐車場あり(一部従業員利用可) 【その他制度】持株会・財形貯蓄、確定拠出年金制度、介護・育児休業制度、診療所 |
2025年3月求人情報 |
50代・60代のリクルートエージェント活用方法
これまで50代・60代中高年の転職市場についてご紹介してきましたが、実は50代と60代にとって、リクルートエージェントは転職成功に導ける便利なエージェントです。
基本的に50代と60代は、年収やこれまでの経験を活かせる環境にこだわりながら転職していきますが、選考も厳しく求人も少なめであるため、転職活動はかなり難航することが予想されます。
そこでリクルートエージェントを上手く利用することで、困難な状況でも転職成功の可能性を上げることが可能です。
そんなリクルートエージェントの活用方法について詳しくご紹介していきます。
履歴書・職務経歴書の添削をしてもらう
50代・60代は、長い社会人経験から様々なスキルと経験を培っているため、履歴書と職務経歴書が長くなってしまう傾向にあります。
実は、人事担当者や面接官は履歴書と職務経歴書を読み込むことはしません。職務経歴書ははじめの1枚しか読まないので、はじめの1枚でしっかりアピールすることが重要になります。
そうなると、50代・60代はしっかりスキルと経験を整理して、上手くまとめて履歴書・職務経歴書を作り、目に止めてもらう必要があります。
リクルートエージェントでは、職務経歴書作成ツールを利用しながら職務経歴書を作成し、キャリアアドバイザーからの添削も受けられるので、魅力的な職務経歴書を作成できますよ。
企業の特徴や風土を詳しく聞く
50代・60代の転職では、年収ももちろん大切ですが、年収以外の働く環境や企業の経営目標やミッションなども細かく知っておく必要があります。
50代・60代がこれまで経験した終身雇用が前提の環境、人事制度とは違う組織環境の会社も増えてきました。20代や30代などの若手が多い組織やチームがある会社も多く、馴染みにくいことがあります。
更に50代・60代の場合は、採用する段階で既に役割が決められているミッション型の業務になる可能性が高く、何を期待されているのかを明確にしておかなければギャップを感じてしまう可能性もあります。
リクルートエージェントは、直接企業に訪問し詳しい情報を入手していることもあり、Webサイトや求人票にはない情報も共有してくれるので、情報取集もしやすいです。
市場価値を知るきっかけを作ってもらう
50代・60代こそ自分の市場価値をしっかり把握して、転職活動をしたほうがスムーズに進みます。
50代・60代は、年収をはじめ転職先の条件がかなり厳しめになり、また求人数も少ないことから転職活動はスムーズに進まないことが多いです。
どこかを妥協する必要はもちろんありますが、少しでも希望条件に近づけるためには、年収をはじめ条件交渉をしていく必要があります。
その条件交渉をするためには自分の市場価値を知っておくことが大切になるのです。
リクルートエージェントを利用すれば、転職市場に詳しいキャリアアドバイザーが客観的な視点でスキルや経験を評価してくれるだけでなく、実際にリクルートエージェントから紹介される求人を見て自分の市場価値を判断できます。
また、リクルートエージェントの企業スカウトを利用すれば、直接企業からスカウトを受け取ることができるので、市場価値を知るきっかけ作りに役立てられますよ。
リクルートエージェントの企業スカウトについて詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
50代・60代がリクルートエージェント以外で使うべき転職エージェント・転職サイト
50代・60代がリクルートエージェント以外で使うべき転職エージェント・転職サイトをご紹介します。
50代・60代は、管理職ポジション、高年収で採用する傾向にあるため企業側も選考を厳しく設定しており、転職活動が長期化する可能性が高いです。
転職活動が長期化する中でも、転職市場は常に動いています。その動向をキャッチしていくためにも、複数の転職エージェント、転職サイトに登録して選択肢を広げていくことが大切です。
ぜひ、リクルートエージェントと合わせて利用する転職エージェントとして以下も検討してみてください。
【50代・60代】おすすめの転職エージェント・転職サイト
50代・60代は総合型・ハイクラス向けの転職エージェント、転職サイトの利用をするのがおすすめです。特に以下の転職エージェント、転職サイトは50代・60代の転職活動に向いているので利用してみてください。
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サービス名 | doda | ビズリーチ | JACリクルートメント | リクナビNEXT | リクルートダイレクトスカウト |
分類 | 総合型 | ハイクラス | ハイクラス | 転職サイト | ハイクラス |
特徴 | ●転職エージェント・求人サイト・スカウトサービスの機能がある ●人気の上場企業やベンチャー企業の求人も豊富 |
●スカウト型転職支援サービスの定番 ●年収1,000万円以上の求人が年々増加 |
●外資系企業に強み ●両面型で企業情報が豊富 |
●求人数がトップクラス ●20代〜60代まで利用可能 |
●専門職や管理職経験者向け ●年収800万円〜年収2000万円の求人多数 |
ハイクラス向けに限らず、幅広く求人を探していきたいならdoda・ビズリーチを利用してみてください。
ハイクラス向けの求人に絞りたい場合は、JACリクルートメント・リクルートダイレクトスカウトがおすすめです。
また、ビズリーチが発表するデータによると3年前と比べて「年収1,000万円以上の転職」が3.2倍に増えている背景もあるので、ビズリーチにも複数登録するとハイクラス転職も成功させやすくなります。
キャリアに自信がなかったり、幅広い求人から案件を探したい人はリクナビNEXTに登録してみてくださいね。
いずれのサービスも40代以上の求職者も利用でき、50代〜60代の案件も取り扱いがあります。
転職支援も充実しているので、ぜひ利用してみてくださいね。
転職活動を早期に成功させたい場合、リクルートエージェントとこれらの転職エージェントを複数登録するのがおすすめです。
50代・60代の転職はチャンスが多いといえど、求人数は少ないため1件でも多くの案件に出会うことが転職成功に繋がります。
転職エージェント・転職サイトには、独占求人や非公開求人など、その転職エージェント・サイト限定の求人もあるので、求人を比較してより条件の良い求人に転職する機会も得られますよ。
それぞれの転職エージェント・転職サイトの評判に関して詳しく知りたい人は、各評判記事も参考にしてみてください。
【50代・60代女性】おすすめの転職エージェント・転職サイト
50代・60代の女性は以下の転職エージェント・転職サイトを使うのもおすすめです。
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サービス名 | doda | ビズリーチ | パソナ | 女の転職type |
分類 | 総合型 | ハイクラス | 女性特化型 | 女性特化型 |
特徴 | ●Woman Career by dodaで女性向け求人の取り扱いがある ●女性の転職に役立つコンテンツ多数 |
●女性を積極採用している企業に出会える ●年収1,000万円以上の求人が年々増加 |
●丁寧なキャリアサポート ●管理部門系職種が43.1% |
●営業・サービス職に強み ●女性向けコンテンツ多数 |
男女関係なく求人数が豊富であり、50代・60代の採用に積極的な企業と出会うチャンスが多くなるからです。
もし、女性向けの求人に出会いたいというこだわりがある場合、パソナ、女の転職typeに登録するのもおすすめです。ただし、dodaとビズリーチに比べると50代・60代の求人が少なくなる傾向にあることだけ注意してください。
パソナやtype女性の転職エージェントの評判については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
50代・60代で転職成功する人の特徴
50代・60代で転職を成功させやすい人の特徴をご紹介します。
まず、前提として企業が求める高いスキルや経験があることはもちろんですが、それ以外にも以下のような人は転職活動を成功させやすいです。
高いマネジメント能力を保有している
50代・60代の中高年は、高いマネジメント能力が求められる傾向にあり、マネジメント経験があれば転職も成功させやすい特徴があります。
総合人事コンサルティング会社「フォー・ノーツ株式会社」のおこなったオフィスワーカーを対象にしたアンケート調査によると、20代〜40代社員が期待する50代の能力には、以下のようなものがあげられています。
- 豊富な経験に基づく、的確な判断能力と危機管理能力(48.0%)
- 長年の経験によって身に着けた、専門性の高い知識や高度なスキル(45.0%)
- 組織をまとめあげる強いリーダーシップ(32.3%)
50代には、リスクマネジメントや専門性、リーダーシップが求められていることがわかりました。
また、人材育成や若手社員の育成も期待されていることも多いので、これらの能力があれば企業の期待に応えていける可能性が高いです。
柔軟さがある
50代・60代は、年代問わずに関係を築ける、物事や環境の変化についていけるといった柔軟さが求められる傾向にあります。
マンパワーグループがおこなった人事担当者を対象としたアンケート調査によると、55歳以上の社員で現在活躍している社員の特徴としてあげられたのが以下の特徴です。
- 経験あるいはスキルを持っている(38.5%)
- 年代を問わずに関係性を築ける(34.7%)
- 物事や環境に柔軟に対応できる(34.0%)
50代・60代で活躍している人はこのような特徴があり、実際に若手社員と上手く付き合えたり、スピードを持って会社で変化についてこれたりするような人材が求められているようです。
採用する時も、どんな年代とも一緒に仕事をしていける対応力、いち早く環境の変化に慣れていける柔軟さがあるかも見られるので、柔軟さがある人は人事担当者が求める人物像にマッチしやすいと言えます。
トレンドや需要をキャッチアップできる
50代・60代はトレンドや需要をキャッチアップできる能力がより一層求められます。
日本総研の調査によると、これまでは「広く様々なことを、正確に、早くできるスキル」が求められる傾向にありましたが、将来的には「問題発見力」「的確な予測」「革新性」といった「新たなモノ、サービス、方法等を作り出す能力」が必要となります。
これは、ミドル・シニア世代にも同じことが言え、「今まではこうだった」という考えよりは「新しく変える」考えを持つことが必要になることが予想されるというわけです。
これまで50代・60代が培ってきた専門スキルや経験、広い知見を活かし、柔軟に前例を変えていける人は需要が高いです。トレンドや需要をキャッチアップできる姿勢があると、今後の活躍への期待値もあげられます。
今後のキャリアを見据えている
50代・60代で定年間近だからと言って、今後のキャリアを考えていない人はモチベーションが低いと捉えられてしまい転職しにくいです。
逆にキャリアを見据えて明確に描いている人は、仕事に対するモチベーションも高く、人事担当者からも期待される傾向にあります。
50代・60代の中高年は、これまで終身雇用・年功序列が当たり前の環境で社会人経験を積んできたこともあり、人によってはスキルアップやキャリアアップに対するモチベーションが低い傾向にあります。
マンパワーグループがおこなった人事担当者を対象としたアンケート調査によると、「55歳以上の社員」に課題を感じていることとして一番にあげられているのが「仕事へのモチベーションが上がらない/低下している」ことです。
そのため、今後のキャリアを見据えてリスキリングをしたり、キャリアの目標に向けて努力している姿勢は50代・60代でも評価されます。
50代・60代で自分のキャリアがまだ明確になっていなかったり、キャリアに迷っている人は以下の記事も参考にしてみてくださいね。
50代・60代で転職失敗する人の特徴
逆に、50代・60代でも転職に失敗しやすい人もいます。
まず、50代・60代でスキルや経験が浅い人、マネジメント能力がない人は転職するのがなかなか難しくなります。
企業が求める高いスキルや経験にマッチしないので、転職エージェントからも求人を紹介してもらえない可能性が高くなります。
また、充分なスキルや経験があったとしても、以下に該当する人は転職するのが難しい可能性があります。
古い考えに囚われている
自分達が20代の頃と同じように考え、古い考えに囚われている50代・60代は転職に失敗する傾向にあります。
50代・60代世代は、「24時間戦えますか」というフレーズが流行るほど、愛社精神が強く、仕事にアグレッシブな姿勢の人が多い傾向にあり、今でいう体育会系な風土を当たり前としてきました。
しかし、今はワークライフバランスが重視されており、50代と60代が経験してきた環境とは180度違います。
それ以外にも終身雇用が終わり、年功序列も当たり前ではないなど、社会環境も大きく変化しています。
これまでの古い考えを捨てないと、変化について行けないばかりか、今の若手からも理解を得られず、環境ミスマッチとなり転職が上手くいかなくなるのです。
自分の市場価値を把握できていない
50代・60代は社会人経験が長く、管理職経験、プロジェクトマネージャー経験など組織を動かすような、素晴らしい実績があります。
しかし、それと同時にプライドが高すぎて自分の市場価値を把握できない50代・60代がいるのも事実です。
高いスキルや経験は企業の求められる強みですが、やはり転職市場は若手のニーズが高いです。
50代・60代という年齢を踏まえて自分の市場価値を的確に把握できないと、いつまでも転職できなくなってしまいます。
年収・条件のこだわりが強い
50代・60代には、転職先への年収や条件の要望が多く、年収や条件にこだわりすぎてしまい求人が見つからない人も少なくありません。
実際に、50代・60代は専門スキルがあり、管理職として経験があること、子供の学費などで出費が多いことから年収や待遇を意識する人も多いです。
しかし、50代・60代のミドルシニア世代は、転職のチャンスが広がっているとはいえ、求人がそもそも少ないので、選り好みしているといつまで経っても転職することができません。
転職活動をスムーズに進めるためには、こだわりは必要最低限に留めるようにするのがおすすめです。
市場価値をしっかり理解する必要がある50代・60代だからこそ転職エージェントを登録するのがおすすめです。
リクルートエージェントはキャリアアドバイザーが客観的に評価してくれるだけでなく、非公開求人を含めた求人からマッチする求人を選定してくれます。
そのため市場価値を掴みやすく、チャンスも多いので50代・60代は一度相談してみてください。
40代の転職より中高年の転職が難しい理由
リクルートエージェントは35歳までの年齢層をメインに転職支援をしていることからわかるように、一般的に40代以上の転職は難しいとされています。
しかし、同じ転職が難しいとされる40代はまだ年収アップやキャリアアップのチャンスが多いのに対し、50代の転職活動は一気に難易度があがる傾向にあります。
なぜ40代に比べて50代・60代の中高年の転職はより難しくなってしまうのでしょうか。その理由を詳しく解説します。
定年が近い
50代・60代は定年が近い世代というのが、企業側の大きな懸念となっています。
厚生労働省「就労条件総合調査結果の概況」によると、定年制を定めている企業は94.4%、定めていない企業は5.6%とほとんどの企業が定年制を定めていることが調査でも明らかとなりました。
また、定年制を定めている企業の中でも、定年を60歳とする企業は72.3%、65歳とする企業は21.1%という結果になっています。
つまり、定年の年齢が引き上げられたとはいえ、50代と60代を採用しても、長期的に働けずすぐに定年で辞めなくてはいけなくなります。
そうなると、採用担当者も10年20年働ける35歳以下の人材、もしくは40代を求める傾向にあり、前向きでないケースが多いのが現実です。
体力面・健康面の懸念がある
50代・60代は若者に比べ、体力低下・健康の懸念があり、それが理由でミドルシニア世代の採用に慎重な企業も多いです。
若者に比べるとフットワークの軽さに欠けたり、健康面で体調を崩しやすくなるなど、体力や健康的な面は年齢に勝つことができません。
まだ40代の方が体力的にも若く、健康面も40代にはかないません。
体力勝負な職種である場合はなおさら、体力面・健康面を気にする企業も多く、管理職ポジションには40代を候補にすることも少なくないため、転職活動がスムーズに進まない要因になっています。
企業組織に馴染めるか懸念がある
50代・60代は、20代世代と30歳以上の年齢差があり、世代間ギャップが出てしまうのは仕方のないことですが、できる限り馴染んでほしいと考える人事担当者は多いです。
とくに、若手の育成やマネジメントを期待されている場合には、20代の若手世代と上手く関係を築ける人を求めます。
口では若者と上手くやれると言っても、実際に上手くやれるかどうかは、入社後にわかることも多いです。
実際に、私が転職支援した人のなかにも「若手と上手くやりたい」と語っていたのに、実際に入社したら若手社員と上手くいかないというケースも耳にしたことがあります。
まだ40代の方がギャップが少ないこともあり、50代・60代に懸念を抱いてしまう要因になっているようです。
年収が高く採用コストもかかる
50代・60代で特にハイクラスで雇用する場合は年収が高いため、転職エージェントを利用しての採用コストが高くなる懸念もあります。
転職エージェント経由では、年収に応じた紹介手数料が企業側にかかることから、年収が高ければ高いほど採用コストがかかるという仕組みがあり、企業側も求職者の年収には気を配っています。
もちろん、企業にとって必要な人材であれば、高い採用コストをかけていきますが、正直、人事担当者は「コストをかけて採用するべき人材であるか」を常にシビアに見ています。
50代・60代の採用になると、定年間近で高いコストをかけて採用するべきかと考えてしまうので、人事担当者も50代・60代を高い年収で採用するより、同じくらいの年収帯で40代を採用してしまう傾向にあるのです。
50代・60代の転職を実現するコツ
50代・60代はチャンスが多いと言われていますが、人事担当者や面接官にいくつか懸念点を抱かれてしまうのも事実で、人によっては転職すること自体が難しくなることもあります。
50代・60代の中高年世代だからこそ、しっかり転職のコツも熟知する必要があるというわけです。
50代・60代で転職するなら、以下の点を意識してみてください。
条件・待遇にこだわりすぎない
50代・60代を採用する企業は増えているとはいえ、まだまだ転職が厳しいことは変わりません。そのため、年収など条件・待遇にこだわらずに、広い選択肢で転職活動できるとスムーズに進むようになります。
50代・60代は転職市場ではかなり不利な立場であることを認識し、業界・ポジション・肩書き・雇用形態・年収など、すべて条件が揃う求人はないと考えるようにしてください。
もし、複数の条件をつけるなら希望条件に優先順位をつけておくと、求人も探しやすくなります。
自分の市場価値を客観的に評価する
50代・60代は自分の市場価値を客観的に評価することも大切です。
50代・60代の転職ではジョブ型雇用が多くなり、採用の段階で求める役割やミッションが決まっていることが多いです。
つまり、年齢を踏まえ自分が企業に何を求められているかを正しく評価できれば、マッチ度の高い転職が実現できるようになります。
自分の市場価値を知る方法はいくつかありますが、手取り早いのが以下の方法です。
- 転職エージェントに適性年収を出してもらう
- スカウトメールでどんな求人が来るか試す
これらの方法を利用して自分が求められる人材であるかを再評価してみてください。
リクルートエージェントでは、数多い求人データを元に、求職者の適正年収をアドバイスしてくれます。
また、スカウトメールを受け取りたいならビズリーチがおすすめなので、それぞれ利用してみて市場価値を知っていくのもおすすめですよ。
求められることを理解する
50代・60代として企業に何を期待されているかをしっかり把握することも重要です。
企業として採用する懸念も多い世代であるミドルシニア世代に、企業は何を求めているのかを把握すれば、企業の懸念点よりも採用するメリットが大きいことをアピールしていくことができるので、転職活動も成功しやすくなります。
企業は50代・60代に何を求めており、何を期待しているかをよく把握するとともに、どんなことを懸念されているかも客観的に把握して、よりよいアピールにつなげるようにしてください。
より良いアピールをしていけば、高く評価してもらえ希望年収に近づけることもできます。
転職活動が長期間かかることを覚悟しておく
50代・60代の転職は、スムーズにいきづらい傾向にあるので、長期化することを前提に転職活動をするようにしてください。
一般的に転職活動は、3ヶ月が平均的な目安となっていますが、50代・60代は半年・1年かかることもザラにあります。
そのため、50代・60代は働きながら転職活動をするのがおすすめです。貯蓄を充分に蓄えていたとしても、どのくらい転職活動にかかるか不透明であるのに加え、短期スケジュールで動いてしまうと焦って判断力が鈍る可能性があるからです。
そうならないためにも、長期的な目線でスケジュールを立てて転職活動に臨むようにしてください。
転職エージェント・転職サイトを複数利用する
50代・60代の転職が難しいことは、本記事で何度も紹介してきました。採用基準が高いことに加え、そもそも求人が少ないので、1件でも多くの求人に出会うことが大切になります。
もちろん1つの転職エージェント・転職サイトを利用するのも問題ないですが、転職エージェント・転職サイトによっては、独占求人を保有しているため、複数利用したほうが網羅的に求人に出会うことができます。
50代・60代の転職だからこそ、転職エージェント・転職サイトを複数利用してみてください。
経験が浅い50代・60代は正社員以外を検討する
経験が浅い50代・60代が転職するなら、転職活動がより厳しくなるため正社員以外を検討することもおすすめです。
とくに、人手不足の業界は50代・60代でも積極的に採用している企業も多く、なかには専門スキルを求めない業界もあります。
- 情報サービス業
- 運送業
- サービス業
- 介護・医療業
- 中小企業
こうした業界は未経験でも採用してもらえるチャンスがある一方で、雇用形態は正社員以外になることもあります。
正社員以外になると年収が下がる、待遇も正社員よりよくない傾向にあるので、その覚悟を持つことは大切です。
50代・60代がリクルートエージェントを利用する上でよくある質問
50代・60代がリクルートエージェントを利用する上でよくある質問をまとめました。
転職活動の参考にしてみてくださいね。
リクルートエージェントの評判を教えてください
リクルートエージェントは求人数が多く、転職エージェントの中でも評判が良いです。
また、年収アップをした人が多い特徴もあります。総合力が高いと評判なので50代・60代も満足度が得られる可能性も高いです。
50代・60代は転職エージェントを利用できますか?
50代・60代も転職エージェントは利用することができますが、全部のエージェントを使えるわけではありません。
転職エージェントによって得意分野が違うので、若手向けの求人が多い転職エージェントには求人を紹介してもらえない可能性があります。
50代・60代で異業種・異職種への転職は可能ですか?
基本的には50代・60代で異業種・異職種への転職は難しいです。
なぜなら50代・60代になると即戦力を求められるため、未経験からの挑戦は難しいと言えますし、年収などの待遇も下げることになります。
ただし、他の業界でも仕事内容が大きく変わらない職種(経理・人事・総務・企画など)では異業界はあり得るので、その線で探すのはおすすめです。
50代・60代はハローワークを使ったほうがいいですか?
経験が浅い50代・60代はハロワークを使うのがおすすめです。経験が浅いと転職エージェントでは求人が見つからない可能性が高いです。
ハローワークは、年収は下がる傾向にありますが、地域エリアに特化した求人に出会える魅力があるので活用してみてください。
口コミから、リクルートエージェントも50代・60代の中高年は高い専門スキルや経験が求められる傾向にあることがわかります。
もしスキルや経験がないと、エージェント経由での転職も難しくなるかもしれませんね。