50代女性でも転職できる?成功しやすい職種や内定獲得の秘訣を解説
「転職したいけどこの年で可能なのか」「定年のない仕事はないのか」と悩んでいる50代の女性も多いかと思います。
本記事では、50代女性の転職難易度をはじめ、成功させるコツやおすすめの職種、体験談も交えながら解説していきます。
また、50代女性におすすめの転職エージェント・サイトも合わせてご紹介します。
50代女性は正社員として転職できるが厳しい
結論から申しますと、50代女性でも正社員として転職する事は可能ですが、難易度は高いですね。というのも、50代は約10年後には定年退職が見えてくる年齢だからなんです。
実際に厚生労働省の「平成27年国税調査 就業状態等基本集計結果」によると、50代女性の正社員率とパート・アルバイト率は以下のような結果となっていました。
正社員率 | 約36% |
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パート・アルバイト率 | 約48% |
上記のデータを見ると、50代女性の正社員率よりもパート・アルバイトなど非正規雇用で働く人の割合のほうが高いですね。
どうしても50代向けの募集が少ないため、それに伴い転職難易度も高くなってしまっているのが現状だと言えます。
資格があると難易度が変わる
50代女性の場合、何かしらの専門的な資格を持っていると転職難易度が変わるケースがあります。とくに以下に挙げた2パターンでは資格の有無で転職難易度が異なってきます。
- 正社員から正社員に転職する場合
- 専業主婦から正社員に転職する場合
正社員から正社員に転職する場合は、経験や専門的なスキルがあれば可能です。ですが、未経験の職種や業界に転職する場合、経験やスキルがないと難しいでしょう。
また、専業主婦から正社員に転職する場合は、専門的な資格を持っていたり、専業主婦になる前に同様の仕事内容をこなしていた経験があり、再就職という形なら正社員として働ける可能性がありますね。
例えば、以下のような資格・経験があると、ブランクがあっても採用されやすくなります。
ただ、上記の2パターンに当てはまる場合でも、およそ10年後には定年退職が見えてくるので、残念ながら内定を獲得できる可能性はそこまで高くないのが現状です。
【パターン別】50代女性におすすめの転職方法
これまで紹介してきたように、50代女性の転職難易度は高く、一人で挑戦することに不安を覚える人も多いと思います。
そんな不安を解消するためにおすすめしたいのが転職エージェントやハローワークです。
これらをうまく利用することで、一人きりで転職するよりも効率の良い転職活動をすることができます。
ただ、どのようなに利用したら良いのか迷ってしまう人もいると思いますので、以下2つのケースに分けてご紹介していきますね。
経験やスキルが豊富で経歴に自信のある人
50代女性で経験やスキルが豊富だったり専門的な資格を持っていたりする人には、転職エージェントがおすすめです。
経歴に自信がある場合の転職は、うまく経験やスキルをアピールすることが大きなポイントになりますが、一人きりだとその方法に悩んでしまいますよね。
その点、転職エージェントなら、アドバイザーが企業の採用ニーズを熟知しているので、どのような戦略で転職活動を進めればいいかアドバイスしてくれます。
不安を最小限にしつつ、効率的な転職活動ができるので経歴に自信のある50代の女性にはおすすめのサービスです。
以下におすすめの転職エージェントをまとめてみましたので、自分にあったところを比較して活用してみてください。
おすすめの大手転職エージェント
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リクルートエージェント
業界No.1!転職者の8割が利用している定番エージェント -
doda
利用者満足度No.1!求人のマッチングに定評あり
経験やスキルに自信のない人
経験やスキル・資格がない50代女性の場合は、辛辣な言い方になってしまい大変心苦しいのですが、いきなり正社員として働くことは厳しいです。
正社員として働きたいと考えている場合は、まずパートやアルバイト・派遣などの仕事を経由しましょう。
リクナビNEXTやとらばーゆのような求人サイトで自分に合った会社を探すのも良いですが、求人数が少ないため人によっては不向きかもしれません。
そこでおすすめしたいのは、ハローワークです。ハローワークには地元求人や中小企業の求人が多いため、それだけ選択肢の幅も広げることができます。
適性検査を含む専門的なアドバイスが受けられ、自己理解や職業理解を深められるセミナーの開催などもおこなっています。
ハローワークについては次の記事でさらに詳しく解説しています。詳細情報が気になる人は、ぜひ合わせてご覧になってみてくださいね。
50代女性が転職を成功させるコツ
50代女性が転職する際に成功できるコツがあれば、事前に押さえた上でしっかりと準備しておきたいですよね。
まず前提として、50代は若い世代と比較して成長の伸び代が期待されない傾向があります。
また、年齢を重ねただけ保守的になってしまうので、他の社員と馴染めないのではないかと懸念されてしまうことも多いです。
そこで、50代女性の転職を成功させるコツを6つ、以下に挙げてみました。
- 同じ業界・職種へ転職する
- アルバイト・パート・派遣なども視野に入れる
- 面接でハキハキ話す
- 年下の人の中にも馴染めることをアピール
- コミュニケーション能力があることをアピール
- 柔軟性・吸収力があることをアピール
現在働いているなら、同じ業界・職種へ転職するのがコツですね。
同業界の同業種であれば今ままでの経験・スキルがあるため即戦力として活躍できるからです。企業も育成コストがかからないので経験者を採用したいと考えていることが多いです。
就業されていない場合は、パートやアルバイトも視野に入れて転職活動を検討してみましょう。
また、知人経由などで転職をすれば、事前にあなたの人柄を伝えてもらえるので、転職しやすい傾向がありますね。
面接のコツは、ハキハキ話し、元気とやる気や若い人とも馴染んでコミュニケーションが取れることを伝えることで、柔軟性や吸収性をアピールすることです。
久しぶりの面接で、マナーを忘れてしまっていたり、何を質問されるのか不安だったり、どういった服装をすれば良いか悩んでいる人は以下の記事を参考にしてくださいね。
50代女性におすすめの職種
一般的に50代女性の転職は難しいですが、正社員として転職できないというわけではありません。50代女性でも転職しやすい職種があるんです。
令和4年1月の東京都の有効求人倍率によると、以下の職種は、50代女性でも転職しやすい職種となっています。
- サービス関連(有効求人倍率:3.33倍)
- 介護関連(有効求人倍率:4.01倍)
サービス関連というのは、飲食関係や生活衛生サービス(クリーニング屋や美容師)などを指します。
上記のようなサービス関連や介護関連の仕事は、人手不足の職種で企業が積極的に採用をしています。とくに介護関係の仕事は50代以上を積極採用する企業もあり、定年がないので長く働けます。
また、以下の職種は資格があると採用されやすくなります。
- 事務職
- 保育士
事務職や保育士は女性に人気の職業で、事務職の場合、経験や学歴が重視されることもありますが、簿記検定などの資格を保持していれば、ブランクがあっても採用される可能性があります。
また、保育士は独学でも比較的容易に資格を取得でき、人手が不足している職種でもあるので、採用する人の年齢をあまり選ばない職種です。
ただ注意したいのは、50代向けの求人が少ないため、正規雇用にこだわらずにパート・アルバイトなどの非正規雇用でも探してみることですね。
ご紹介した求人サイトのリクナビNEXTやとらばーゆを利用したり、ハローワークを活用してみてください。
50代での転職におすすめの転職サイト・転職エージェントについて、さらに詳しく解説している記事があります。こちらもぜひ合わせて参考に読んでみてくださいね。
50代女性の転職体験談
50代女性で転職を検討している人の中には、実際に転職を成功させた人・失敗してしまった人の情報を知りたいという人も多いと思います。
そこで成功した人・失敗してしまった人、それぞれ1つずつですが、ご紹介したいと思います。
【成功した人の体験談】
会社の扱いや給与に不満があり、50代で転職活動を始めました。
コロナ禍ということもあり、なかなか良い求人・仕事が見つからず、不安な毎日でした。毎日転職サイトを見たり、ハローワークに行ったりして、やっと自分の条件に合った仕事を見つけました。
私は運良く転職成功できましたが、今も仕事が見つからずに不安という人は、アルバイトでも日雇いでも良いので「自分は今社会と繋がっているんだな」という気持ちを再確認してください。
最悪、選ばなければ仕事はたくさんあります。なんでも良いので、始めてみることが大事です。
出典:Yahoo!知恵袋
【失敗した人の体験談】
看護師として働いていましたが、家庭の事情で退職し、5年以上のブランクがある状態で「また仕事を始めたい!」と考え始めました。
「看護師の資格があるから働き始めるのは余裕」だと思っていたのですが、年齢的に病院勤務の求人がほとんどありませんでした。
いつまでも貯金を切り崩して生活するわけにもいかないので、たまたま見つけた介護関係の医療施設で働き始めました。
しかし、病院勤務に慣れてしまっていたせいか、なかなか仕事が続かず、結局退職してしまいました。
「資格があるから転職できる!」という甘い考えが悪かったですね。年齢のことをもっと頭に入れておくべきでした。
出典:Yahoo!知恵袋
50代女性が転職を成功させるなら
50代女性の転職は難しいと散々言ってしまいましたが、少しでも確率を上げるためにおすすめしたいのが転職エージェントの活用です。
年齢がネックとなって長期化してしまいがちな50代の転職活動も、キャリアのプロである転職エージェントと一緒におこなうことでそのリスクを低減し、効率的に転職することができます。
また、エージェントに応募書類の添削や面接対策もしてもらうことが可能です。
そのため、企業側が懸念する「年齢による体力の低下や健康」や「新しい職場に適応できるか不安」といった部分を上手にカバーできるような答え方を、一緒に考えてもらえる安心感があります。
ただ、キャリアアドバイザーのサポート力や相性が変わってくるので、気になる2社〜3社に複数登録をしてから利用する転職エージェントを絞ってみることをおすすめします。
女性におすすめの転職エージェント
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ポイント
- 14,000件以上の事務職系求人を保有
- 女性のキャリアアドバイザーが多数在籍
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