コストコの薬剤師はきついって本当？口コミ・評判や仕事内容・年収などを徹底解説

コストコ薬剤師がきついと言われる理由

コストコの薬剤師として働くのが「きつい」という口コミがあるのには、いくつか理由があります。

ただし、全ての人がきついと感じるわけではなく相性が関係してくるので、各理由と自分の考えを照らし合わせて考えてみてください。

体力面での負担が大きい

コストコの薬剤師は、手が空いている時間に医薬品以外のコストコ商品の品出しも手伝います。

コストコといえばアメリカンなビッグサイズの商品が売りなので、大きなダンボールを運ばなければいけないことも少なくありません。

10～20kgほどの重さを運ぶこともあり、調剤薬局では考えられない肉体労働がきついと感じる人もいます。

また、コストコの人気の1つである冷蔵・冷凍食品の品出しを担当する際は、寒い空間に長くいることになるため羽織りが必要で、冷えとの闘いがつらく感じる人もいます。

閉店時間が遅い

コストコは基本的に朝から夜まで営業しており、併せて薬局も遅くまで開いています。

店舗によって勤務時間は異なりますが、9:30～21:30の間でシフトを組むなど、帰りが遅くなることがあります。

規則正しい生活が送れないことにストレスを感じる人も少なくありません。また子育て中で、なるべく早く帰りたい人には厳しい環境といえます。

土日祝日を含めた週40時間のシフト制がきつい

コストコの調剤薬局は土日祝日も関係なく営業しているので毎週休みを取ることは難しく、スタッフ同士でローテーションのシフトを組むことになります。

日曜が固定休みのケースもある通常の調剤薬局と比べ、コストコの毎日営業という業態は家族や友人との時間が作りにくく、きつさを感じる人も少なくありません。

特に小さなお子さんがいる場合、週末や祝日のイベント時に休みを取りにくいことがストレスになる人も多くいます。

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時給制かつ昇給に限界がある

コストコ薬剤師の正社員はパートと同じく時給制であり、管理職にならなければ昇給に限界があります。

しかしコストコ公式の採用ページの募集要項によると時給は3,000円スタートと高額であり、さらに半年ごとに70円もしくは最大80円アップします。

また、昇給に限界があるといっても最高時給は3,550円、月収で61万円と高収入の領域です。

一般客への対応頻度が多い

コストコは一般客の数が非常に多いので調剤のみならず、OTC医薬品や健康食品、サプリメントなどの幅広い相談に対応しなければなりません。

そのため、連休などの繁忙期や週末の混雑する日は膨大な対応に追われ、疲労が大きくきついと感じる人が多くいます。

また、海外のサプリメントなどの特徴を覚える必要があり、慣れない知識習得にストレスを感じることもあります。

英語力へのプレッシャーが大きい

店舗によっては外国人の客が多く、英語での対応が必要なケースがあります。

日常会話レベル、もしくは単語やジェスチャーで何とか会話できるレベルでも問題ないですが、英語でのコミュニケーションに苦手意識が強い人はプレッシャーやストレスを感じてしまいます。

また、ときどき視察に来る支社長や上層部の人間は外国人であるケースが多いので、英語で会話する必要があります。

加えて管理職になると英語で送られてくる社内のメールに対応しなければならないので、英語力は必須のスキルです。昇格を狙うのであれば、英語の勉強をしておくと確率が上がります。

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管理職は年俸制で残業代が出ない

コストコの薬剤師は管理職への昇進と同時に残業手当が支給されなくなる点が、きついと言われる理由の1つにあります。

管理職の年収は年俸制度を採用しており、みなし残業代として決められた時間分の残業手当が年俸総額に組み込まれ、12等分した金額が月々に支給される仕組みです。

管理職の年収は始めのうち、残業手当の多い一般社員に劣ることもあります。しかし最終的には昇給することで逆転していき、800万円超えの年収も目指せます。

また、実際にはコストコは残業時間の管理が厳格なことで知られており、残業時間の平均は月20時間以内と少なく不要な残業は行わないよう徹底されています。

管理職は残業手当は支給されませんが、残業自体がそれほど多くないため大きな問題にはなりません。

コストコ薬剤師の仕事内容

コストコ薬剤師の主な仕事内容は、調剤業務・OTC販売・品出しの3つです。

客層による特徴として、比率的に調剤業務よりも一般的なOTC医薬品の対応が多い傾向にあります。

それぞれの仕事内容について詳しく紹介していきます。

調剤業務

コストコは店内に調剤薬局が併設されており、薬剤師はそこで調剤業務・服薬指導・薬歴管理をおこないます。

しかし、コストコの薬局に処方箋を持ってくる客は少なく、平均1日5～10枚です。

コストコの薬局に処方箋を持ってくる客が少ない理由は、他の薬局よりも薬を安く買えることを知っている人、会員でなくても処方箋があれば入れることを知っている人に限られるからです。

コストコの売上メインは会員制サービスと一般商品のため調剤薬局での売上に重点を置いておらず、他の薬局と比べて調剤基本料を安く設定しています。

OTC販売

前項でお伝えしたように、コストコに処方箋を持ってくる人は少ないのでOTC医薬品の販売業務のほうが割合が高くなります。

加えて外国人客の対応や、輸入品の商品説明をする点が特徴的です。

一般的な薬局にはあまりない海外の商品についても知識を付ける必要があります。

品出し

コストコ薬剤師の仕事には、品出し業務もあります。

品出しでは医薬品やOTC医薬品を始め、手が空く時間に医薬品以外のコストコ商品の品出しを手伝うことも多いです。

またコストコの品出しの特徴として1つ1つのサイズが大きいので、重労働に感じる人もいます。

コストコ薬剤師の仕事内容は、全体を通してドラッグストアの業務内容に近いといえます。

ドラッグストア薬剤師の仕事内容について詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。

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コストコ薬剤師のリアルな評判・口コミ

実際にコストコ薬剤師として働いた人による評判や口コミを見ていきます。

良い面も悪い面も、リアルな意見を参考に自分の考えと合うか考えてみましょう。

評判・口コミ

薬剤師(中途入社)・男性

薬剤師も他のスタッフと同じく時給制。

英語のテストに受かれば、管理職になれる。実力よりも勤務時間の累積で時給が上がるのでスキルや能力とは無関係。

出典：エンゲージ　会社の評判

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評判・口コミ

薬剤師(中途入社)・女性

女性は働きやすいと思いますが、体力勝負です。

待遇面はとても良い会社でした。

出典：Open Work

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評判・口コミ

薬剤師(中途入社)・男性

とにかく、客が多い。仕事量が多いので疲労度が大きい。

管理職は、本社からの圧力で数字に追われているので必死。

出典：エンゲージ　会社の評判

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評判・口コミ

薬剤師（中途入社）・女性

元々マネージャーで入社しましたが、途中で自ら降りました(みなし残業が多すぎる)。

管理職はほとんどプライベートがありません。

出典：Open Work

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コストコ薬剤師として働く4つのメリット

コストコ薬剤師がきついと感じる人もいるようですが、メリットもあります。

コストコ薬剤師として働く4つのメリットを紹介するので参考にしてみてください。

高時給のため年収が高い

コストコ公式の採用ページの募集要項によるとコストコ薬剤師の給与はパート、正社員に関係なく時給制ですが、最初から3,000円スタートと高時給です。

さらには約半年間(1,040時間ごと)に時給が70円から最大80円アップし、最高時給は3,550円になり、年収は700万円を超えます。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると薬剤師の平均年収は578万円なので、約3年半働き続ければ自動的に薬剤師の平均年収を超えるというわけです。

また、祝日勤務手当や深夜時給(22時以降)に加え、1日の休憩時間のうち30分は給与が発生するという珍しい好待遇もあります。

コストコ薬剤師の年収についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。

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調剤業務が少ない

コストコの客層の割合は一般客が圧倒的に多いので、薬局に処方箋を持ってくる人は限られています。

そのため、1日の処方箋の平均枚数は5～10枚と、一般的な薬局と比べてかなり少ないです。

調剤や薬歴の入力や管理に追われることはありません。日々膨大な患者の調剤対応に疲弊している人は、調剤業務の負担が大幅に軽くなります。

残業が少なく有休が取りやすい

コストコ全体の方針として無駄な残業はしないように徹底されており、キャリタス就活の情報によると月の平均残業時間は0.6時間です。

さらに有給休暇の平均取得日数は年間で13.3日、有休消化率は99％と、ワークライフバランスが重要視されています。

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グローバル企業ならではの雰囲気を体験できる

コストコはアメリカ生まれのグローバル企業であり、人種や年齢、障がいなどを問わず、多様性を大切にしています。

全従業員が年齢・役職に関係なくファーストネームで呼び合い、上司とも気軽に話しやすいオープンな社風が特徴的です。

さらに職場によっては外国人スタッフと一緒に働くこともあり、多文化に触れられる貴重な体験ができます。

コストコ薬剤師の勤務環境・福利厚生

コストコ薬剤師の勤務地・勤務時間・休日・福利厚生についても確認していきましょう。

コストコ薬剤師の勤務環境と自分の理想が合うかを考えてみてください。

勤務地

現在コストコは日本全国、北海道から沖縄まで37倉庫を持っており、今後も拡大していく予定です。

ただし、薬剤師の欠員が出た店舗のみ求人募集がされるので、随時希望の勤務先に応募できるわけではありません。

勤務時間

コストコ公式の採用ページ情報によると勤務時間は9:30～21:30のうち8.5時間、週40時間ですが、出勤時間は店舗によって変動があります。

中にはシフトが22時や23時までの場所もあるので、都度、募集要項をしっかりと確認しておきましょう。

特に募集中の店舗の住所から自宅までの交通手段や交通便など、通勤のストレス面を考慮して判断することが大切です。

休日・休暇

完全週休2日制、土日祝日を含むシフト制で年間休日は120日です。人員体制も通常2～3人と余裕を持つよう組まれており、希望休も比較的取りやすい環境となっています。

有給休暇は年間10～21日、取得率は99％を誇り、産前産後休暇をはじめとした各種特別休暇制度も整っています。

福利厚生

保険や時間外勤務の手当、退職金に代わる確定拠出年金など、基本的な福利厚生は整っています。

それに加えて無料でコストコメンバーシップのカードがもらえて、試用期間の終了後はより多くの特典がもらえるエグゼクティブカードにアップグレードできます。

さらに配偶者は含まれている上、無料で2枚追加が可能です。

エグゼクティブカードの特典としては還元率2％に加え、特別割引や特別優待があります。

またカードの他に、コストコで使える各種クーポンももらえます。

コストコ薬剤師に向いている人

ここまで紹介してきた内容を踏まえ、コストコ薬剤師に向いている人の特徴を確認しましょう。

自分が求める働き方と照らし合わせてみてください。

コストコが好きな人

コストコ薬剤師として働くと、福利厚生として無料でメンバーシップカードがもらえる上にグレードアップも可能です。

普段からコストコによく行く人とっては大きなメリットといえます。

さらに、コストコで使えるファーマシー(調剤薬局)クーポン、 メガネ・コンタクトクーポン、補聴器クーポンなどももらえます。

また、コストコで働くことで常に最新入荷の商品情報も知れるので、コストコ好きにはうってつけの環境です。

年収をアップしたい人

コストコ公式の採用ページの募集要項によるとコストコ薬剤師は時給制ですが、3,000円スタートと高時給です。

薬剤師の平均年収578万円を最初からもらえるだけでなく、約半年間ごとに時給が70円から最大80円アップしていきます。

特に能力に関係なく自動的に年収700万超えまで昇給していくので、現在の年収が600万円以下で確実に上げたいという人にはおすすめです。

ただし、目標年収額が800万円以上という人は管理職を目指すか、他の会社を探す必要があります。

調剤業務の負担を軽くしたい人

コストコは一般客が大多数を占めるため、調剤薬局に訪れる人は少ないのが特徴です。

1日に対応する処方箋は平均5～10枚なので、現在の職場で処方箋の量が多く、調剤や薬歴業務に追われてストレスが溜まっている人は非常に楽に感じます。

その分、重くて大きな品出し業務が増えますが、体力的な問題がない人であれば良い職場環境といえます。

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コストコ薬剤師の応募条件

コストコ公式の採用ページの募集要項によると「日本の薬剤師免許の資格要 、実務経験等はご相談下さい。」とだけあり、未経験でも応募可能です。

しかし、2024年4月時点でdodaに掲載された求人情報には、未経験者OKとありながら「コミュニケーション能力に自信がある方、管理薬剤師としての勤務経験がある方」とありました。

薬剤師での経験をはじめ、薬科大学卒業の経歴や英語力、コミュニケーション能力などのアピールが合否を左右すると予想できます。

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コストコ薬剤師への応募方法

コストコ薬剤師への応募方法は「コストコの公式採用ページ」「一般の転職サイト」「薬剤師専門の転職サイトやエージェント」の3つがあります。

それぞれの特徴を紹介するので、参考にしてみてください。

コストコ公式採用ページからの応募方法

まずはコストコの公式採用ページから応募する方法です。

ステップとしては、コストコ採用ページを開き、「APPLICATION(募集要項)」を選択します。

その後、下にスクロールし「現在募集中の仕事検索」の倉庫店をタップすると店舗一覧が出てくるので、希望の勤務地を選択し、薬剤師の求人があるか確認します。

求人があれば「応募する」を選択し、Web応募に必要な書類をアップロードすれば完了です。

上記の方法は、希望の店舗の求人が出ているかこまめに確認しなければならない上、書類や面接対策は全て自力でおこなわなければいけません。

一般の転職サイトからの応募方法

続いて、リクルートエージェントやdodaなど一般的な転職サイト経由で応募する方法です。

薬剤師専門の転職サイトではないので前項と同様、採用を獲得するために自力ですべての準備を進める必要があります。

コストコ薬剤師は未経験でも応募できるのでそこまでハードルは高くありませんが、給与の高さから人気があるため倍率が高いです。

ライバルに勝つには、書類や面接の添削を受けることが近道です。

薬剤師専門の転職サイト・エージェントからの応募方法

最後は薬剤師専門の転職サイト・エージェントからの応募方法です。

今まで薬剤師の転職支援をおこなってきたノウハウや知識を持ったプロのアドバイザーから、書類や面接の添削を受けられるので、採用確率が格段に高くなります。

さらにコストコ薬剤師の希望勤務地を伝えておけば、募集が始まり次第すぐに教えてくれるので、効率も良くなります。

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コストコ薬剤師に採用されるコツ

コストコ薬剤師の選考を突破する際に最も大切なのは、面接でいかにコストコの薬剤師として働く意欲があるかを伝えられるかです。

コストコの公式採用ページの募集要項には「薬剤師免許があれば実務経験の有無は相談できる」とあり、経験年数よりもやる気を重視してくれる傾向にあります。

コストコのチームワークや真剣に仕事に取り組む姿勢を大切にする社風を参考に、採用担当者に響くアピール内容を考えましょう。

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コストコ薬剤師になりたいならエージェント利用がおすすめ

コストコは外資系の世界的企業であり、好待遇や明確な評価制度による高収入が人気で競争率が高いです。

薬剤師の免許があれば応募できるためハードルは高くないものの、その分面接でどれだけやる気があるか、社風に合っているかが問われます。

そのため高確率でコストコ薬剤師の採用を勝ち取りたいなら、薬剤師に特化した転職ノウハウを持つプロのサポートを受けるのが最善策です。転職エージェントから受けられる主なサポート内容は、以下を確認してください。

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コストコ薬剤師のよくある質問

コストコ薬剤師のよくある質問と回答をまとめたので、参考にしてみてください。