
SE(システムエンジニア)の平均年収|年収を上げる方法
SE(システムエンジニア)の平均年収は約557万円です。
この記事ではSEの年収を年齢別・企業規模別・職種別に徹底解説します。
年収が上がらないSEの特徴や年収1,000万円を目指すキャリアパスもプロの視点から紹介します。
SEの平均年収はいくら?データで徹底比較
SE(システムエンジニア)の給与水準は担当領域や所属企業の規模で大きく異なります。
「自分の年収は相場と比べてどうなのか」を正確に判断するには、複数の切り口からデータを見る必要があります。
ここでは公的な統計データをもとにSEの年収を全職種平均・年齢別・企業規模別で比較します。
SEの平均年収は557万円|全職種平均との比較
厚生労働省の職業情報提供サイト(jobtag)によるとSE(業務用システム)の平均年収は557.6万円です。
これは令和5年賃金構造基本統計調査に基づくデータです。
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」による全職種の平均年収460万円と比較すると、SEの収入は約100万円高い水準にあります。
ただしこの557万円はあくまで業務用システムを担当するSEの数値です。
インフラ基盤を担当するSE(基盤システム)になると平均年収は684.9万円まで上がります。
同じ「SE」でも担当する領域によって100万円以上の差が生まれることは押さえておきたいポイントです。
求人ボックスの求人データでは2026年4月時点の正社員SEの平均年収が516万円と出ています。
jobtagとの差は調査方法の違いが原因で、求人ボックスは求人票の提示年収がベースのため未経験者向けの求人も含まれ数字が低めに出る傾向があります。
年齢別のSE年収|20代〜50代
SEの年収は年齢が上がるにつれて右肩上がりで伸び、50代前半でピークを迎えます。
令和5年賃金構造基本統計調査のデータをもとにした年齢別の年収推移は以下の通りです。
| 年齢 | 平均年収 | 前年齢層との差 |
|---|---|---|
| 20代前半 | 約340万円 | — |
| 20代後半 | 約445万円 | +105万円 |
| 30代前半 | 約545万円 | +100万円 |
| 30代後半 | 約600万円 | +55万円 |
| 40代前半 | 約655万円 | +55万円 |
| 40代後半 | 約670万円 | +15万円 |
| 50代前半 | 約725万円 | +55万円 |
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(jobtag)(令和5年賃金構造基本統計調査に基づく)
注目すべきは20代後半〜30代前半で年収の伸びが最も大きいことです。
この時期に上流工程やマネジメント経験を積めるかどうかが、30代以降の年収カーブを左右します。
逆に40代後半で伸びが鈍化するのは、管理職に昇進しないまま年齢だけ重ねた層が平均を押し下げるためです。
20代後半〜30代前半は年収の伸びしろが最も大きい時期です。
この期間にどんな経験を積むかで35歳以降の年収レンジがほぼ決まります。
「まだ早い」と思っている人ほど今のうちにキャリアの棚卸しをしておくのがおすすめですよ。
20代後半〜30代前半のうちにキャリアの方向性を整理しておくと、35歳以降の選択肢が大きく変わります。
自分の経験が市場でどう評価されるのか気になる人は、まずはプロに相談してみてください。
企業規模別のSE年収|大手と中小で200万円の差
SEの年収は所属する企業の規模で大きく変わり、大手と中小では約215万円の差があります。
令和5年賃金構造基本統計調査のデータでは以下のような差が出ています。
| 企業規模 | 平均年収 |
|---|---|
| 従業員1,000人以上 | 約790万円 |
| 従業員100〜999人 | 約610万円 |
| 従業員10〜99人 | 約575万円 |
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(jobtag)(令和5年賃金構造基本統計調査に基づく)
この差は基本給だけでなく賞与の回数・金額や福利厚生、残業代の支給ルールなど複合的な要因で生まれます。
特にSIer業界は元請け・二次請け・三次請けという多重下請け構造があり、下層に位置する企業ほど利益率が低く社員の年収も抑えられやすい構造的な問題を抱えています。
エンジニアの年収全般についてさらに詳しく知りたい人は以下の記事もあわせてご覧ください。
SEの年収が「高い」と言われる3つの理由
SEの平均年収557万円は全職種平均の460万円を約100万円上回っています。
この年収差には明確な構造的理由があります。
ここではSEの年収が高くなる3つの要因を解説します。
SEの年収が高い理由
IT人材の需給ギャップが拡大している
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると2030年にはIT人材が最大79万人不足すると推計されています。
需要に対して供給が追いついていないため、SEを含むIT人材の給与水準には上昇圧力がかかり続けています。
特にクラウド・セキュリティ・AI分野の人材不足は深刻で、これらの領域に対応できるSEの年収は一般的なSEよりさらに高い傾向です。
SEの需要や将来性について詳しく知りたい人は以下の記事もチェックしてみてください。
上流工程を担えるSEの市場価値が高い
要件定義や基本設計といった上流工程を担えるSEは、プログラミングだけを担当するエンジニアと比べて市場価値が大きく異なります。
上流工程はクライアントのビジネス課題を理解し、技術的な解決策に落とし込む力が求められます。
この「ビジネス×技術」の掛け合わせができる人材は希少性が高く、プロジェクト単価も高く設定されるため年収が上がりやすいのです。
企業のDX投資が拡大し続けている
総務省の「令和6年版 情報通信白書」によると日本企業のIT投資額は年々増加傾向にあります。
DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により業務システムの刷新やクラウド移行の需要が増え、SEの稼働単価は上昇しています。
企業がIT投資を増やすほど、その投資を形にできるSEの希少性と報酬は高まります。
SEの年収が高いのは「激務だから」ではなく「できる人が少ないから」です。
特に上流工程の経験があるSEは市場価値が高く、転職時の年収交渉でも有利になりやすいですよ。
SEの年収が上がらない人に共通する3つの特徴
SEは全体的に年収が高い職種ですが、全員が順調に年収を伸ばせるとは限りません。
実際に20代後半〜30代になっても年収400万円台から抜け出せないSEも少なくないです。
年収が頭打ちになる人にはいくつかの共通パターンがあります。
下流工程から抜け出せていない
プログラミングやテスト工程だけを担当し続けている場合、年収が頭打ちになりやすいです。
下流工程は作業量に対して単価が低く、経験年数を重ねても報酬が伸びにくい構造になっています。
年収を上げるには要件定義や基本設計といった上流工程に活動範囲を広げていくことが不可欠です。
現職で上流工程に携わるチャンスが限られている場合は、上流工程に触れやすい環境への移動を検討する価値があります。
同じ会社・同じ技術領域に留まり続けている
1社に長く勤めること自体は悪いことではありません。
ただしSIer業界の年功序列型の給与体系では昇給幅が年間数千円〜1万円程度に留まるケースも多いです。
結果として5年勤めても年収が50万円しか上がっていないという状況になりがちです。
また同じ技術領域だけに閉じていると「この人はこの技術しかできない」と見なされ、社内外での評価が固定化されてしまいます。
SEから転職して年収を上げた事例やキャリアチェンジの選択肢を知りたい人は以下の記事が参考になります。
年収が上がらない最大の原因は「今の会社の評価基準の中だけでキャリアを考えている」ことです。
社内での評価と転職市場での評価は全く違うので、一度外の目線で自分のスキルを棚卸ししてみると見え方が変わりますよ。
今の年収が自分のスキルや経験に見合っているのか気になる人は、まずはSEのキャリアに詳しいプロに現在の市場価値を確認してみてください。
自分では気づきにくい強みの言語化から年収アップにつながるキャリア設計まで一緒に考えられます。
「会社内価値」だけで年収が決まっている
年収には「会社内価値」と「市場価値」の2つの評価軸があります。
会社内価値とは今の職場での評価や社内等級で決まる年収のことで、市場価値とは転職市場でそのスキルや経験に対して支払われる年収のことです。
同じスキルセットでも所属する企業の給与水準が低ければ年収は低くなり、逆にそのスキルが高く評価される企業に移れば年収が上がります。
「自分のスキルに対して今の年収は妥当なのか」を客観的に判断するには、転職市場での自分の評価を知ることが最も確実な方法です。
SE年収1000万円を目指す4つのキャリアパス
SEで年収1,000万円を超えるのは決して夢物語ではありません。
ただし同じ環境で漫然と経験を重ねるだけでは到達しにくい金額です。
年収1,000万円に届くルートは主に4つあります。
大手SIerで管理職(PM/PL)に昇進する
NTTデータや富士通、日立製作所といった大手SIerでは管理職(プロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダー)に昇進すれば年収1,000万円を超えるケースが一般的です。
大手SIerの課長クラスで年収900〜1,100万円、部長クラスで1,200〜1,500万円が目安になります。
昇進までの期間は入社から10〜15年程度が標準的で、プロジェクトの成功実績とチームマネジメントの経験が昇進の判断材料になります。
大手SIerへの転職を検討している人は以下の記事を参考にしてみてください。
ITコンサルタントへキャリアチェンジする
SIerやSESで培った技術力をベースにITコンサルタントへキャリアチェンジするルートも年収1,000万円への有力な手段です。
厚生労働省の職業情報提供サイト(jobtag)によるとITコンサルタントの平均年収は752.6万円です。
マネージャー以上に昇進すれば年収1,000〜1,400万円のレンジに入ります。
SIerで年収500万円だった人がコンサルファームに転職して700〜800万円でスタートし、3〜5年でマネージャーに昇進して1,000万円を超えるという流れは珍しくありません。
ただしコンサルファームでは技術力に加えて「クライアントの経営課題を構造化して解決策を提案する力」が求められます。
SIerでの開発経験は大きな武器になりますが、上流思考やプレゼンテーション力も磨いておく必要があります。
ITコンサルへの転職を未経験から目指す方法は以下の記事で詳しく解説しています。
SIerからITコンサルへの転職は年収だけでなく「仕事の領域」が広がる点が大きいです。
技術力を持ったままビジネスサイドの視点を身につけられるので、キャリアの選択肢が一気に広がりますよ。
もし「言われたものを作るだけ」の仕事に限界を感じているなら、上流工程に携われるキャリアパスを一度整理してみてください。
ITコンサル転職に精通したすべらないキャリアエージェントなら自分の技術領域に合ったファームの選び方を一緒に考えられます。
SE向けの転職エージェントを比較したい人は以下の記事もあわせてご覧ください。
事業会社の社内SEとして専門性を高める
事業会社の情報システム部門やIT企画部門で専門性を高めるルートも年収1,000万円を狙えます。
特にDX推進の旗振り役としてIT戦略の策定やベンダーマネジメントを担える社内SEは、経営層に近いポジションとして高い評価を受けやすいです。
大手事業会社の管理職クラスであれば年収1,000万円以上も十分に射程圏内です。
SIerのように客先常駐がなく1つのビジネスに深く携われる点も社内SEの魅力です。
フリーランスSEとして独立する
フリーランスSEの月単価は80〜120万円が相場で年収に換算すると960〜1,440万円になります。
ただしフリーランスは案件の獲得営業や確定申告など、正社員にはない業務が発生します。
また社会保険の全額自己負担や有給休暇がないことを考慮すると、手取りベースでは正社員年収の1.3〜1.5倍程度ないと実質的な待遇は変わりません。
フリーランスを選ぶなら「年収が上がるから」ではなく、5年後のキャリア像と照らし合わせて判断するのがおすすめです。
年収1,000万円を目指すルートは1つではないです。
大事なのは「どのルートが自分のスキルや志向に合っているか」を見極めることです。
迷っている人はまず自分の市場価値を客観的に把握するところから始めてみてください。
SEの年収に関するよくある質問
SEとプログラマーの年収差はどれくらい?
SEの平均年収は約557万円、プログラマーは約426万円で約130万円の差があります。
SEは要件定義や設計といった上流工程を担うため、プログラマーより高い報酬が設定される傾向があります。
SEの年収の中央値はいくら?
SEの年収の中央値は約480〜520万円です。
平均年収は高年収層に引き上げられるため、中央値の方が「多くのSEが実際にもらっている金額」に近い数字になります。
未経験からSEになった場合の年収は?
未経験からSEに転職した場合の初年度年収は300〜380万円が相場です。
ただし2〜3年の実務経験を積めば400〜500万円まで上がるケースが多いです。
女性SEの年収は男性と差がある?
男性SEの平均年収が約584万円に対して女性SEは約497万円で約87万円の差があります。
ただしこの差は管理職比率や勤続年数の違いが主因で、同じ役職・同じ経験年数であれば大きな差はないとされています。
SESのSEの年収が低いのはなぜ?
SES(客先常駐)のSEの年収が低い主な理由は多重下請け構造にあります。
元請け企業が受注した案件が二次請け・三次請けと下流に流れるたびに中間マージンが差し引かれ、実際に作業を担うSEの手元に残る報酬が減る仕組みです。
まとめ|SEの年収は「キャリア戦略」で変わる
SEの平均年収は約557万円で全職種平均を約100万円上回る水準にあります。
ただし年齢・企業規模・担当領域によって400万円台から700万円超まで大きな幅があり、年収1,000万円に届くかどうかはキャリア戦略次第です。
年収を上げるためのポイントは以下の3つです。
SE年収アップのポイント
上流工程や新しい技術領域に活動範囲を広げること
自分の市場価値を定期的に把握すること
年収が最大化されるポジションを戦略的に取ること
「今の会社にいれば自然と年収が上がる」という時代ではなくなっています。
自分のスキルと経験がどの市場で最も高く評価されるのか、一度プロの目線で確認してみるのが年収アップの最初の一歩です。
年収データを見て「自分はもっともらえるはずだ」と感じた人は、その感覚は正しいことが多いです。
SEの技術力は転職市場で高く評価されるので、まずは自分の経験がどう評価されるのか確認してみてください。
キャリアの軸から逆算した転職は目先の年収だけでなく中長期の市場価値を最大化できますよ。
ここまで見てきた通りSEの年収はスキルとポジション次第で大きく変わります。
自分の技術力や経験がどのファーム・企業で最も高く評価されるか気になる人は、SE転職に精通したキャリアアドバイザーに相談してみてください。
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すべらないキャリアエージェントについてさらに詳しく知りたい人は以下の記事もあわせてご覧ください。
SIer向けの転職エージェント比較は以下の記事でまとめています。














SEの年収データは出典によって数字がバラバラに見えますが、公的統計と求人データでは計算の土台が違います。
自分の年収が相場より高いか低いかを判断するなら、同じ年齢・同じ企業規模のデータと比較するのが正確ですよ。