第二新卒の転職理由・退職理由|伝えるコツをプロが伝授【例文テンプレ付】
第二新卒の転職理由と退職理由の伝え方を解説します。
仕事内容のミスマッチやプライベートなど、さまざまな理由に応じた例文を紹介します。
さらに、面接で好印象を与えるポイントも説明しますので、活用してくださいね。
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第二新卒とは
第二新卒には、既卒と同じく明確な基準はありません。ただ、一般的には、学校を卒業して1年〜3年以内の25歳前後が第二新卒枠に該当すると言われています。
第二新卒について詳しく知りたい人は、以下の記事もご覧ください。
2025年版|第二新卒の転職理由ランキングTOP10
2024年に学情がおこなったアンケートをもとに、第二新卒の転職理由ランキングTOP10をご紹介します。
順位 | 第二新卒の転職理由 | 割合 |
---|---|---|
1位 | もっとやりがい・達成感のある仕事がしたい | 35.0% |
2位 | 給与・年収をアップさせたい | 32.9% |
3位 | より会社の風土や考え方が合う企業で働きたい | 30.0% |
4位 | 残業を減らしたい、休日を確保したい | 26.4% |
5位 | 希望の勤務地で働きたい | 15.7% |
6位 | 自分の市場価値を高めたい、ステップアップしたい | 12.9% |
7位 | テレワーク可の企業で働きたい | 12.1% |
8位 | 他にやりたい仕事ができた | 11.4% |
9位 | 幅広い経験・知識を積みたい | 10.0% |
10位 | もっと頑張りが評価される環境で働きたい | 8.6% |
10位 | 専門知識・技術を習得したい | 8.6% |
ランキングから見える第二新卒の転職理由には、やりがいや職場環境が自分の価値観と合っているかなど、精神的な充実を重視する傾向がうかがえます。
また、収入アップや残業の削減といった待遇・労働条件の改善も依然として重視されています。
さらに、キャリアアップにも意欲的で、自分を正当に評価してもらうことを望んでいるといえます。
ここからは、第二新卒の転職理由ランキングTOP10について、それぞれの理由ごとに解説していきます。
もっとやりがい・達成感のある仕事がしたい
第二新卒の転職理由で、もっとも多く挙げられるのが「やりがい」や「達成感」のある仕事を求めての転職です。
毎日が同じ業務の繰り返しでは、自分自身の成長や貢献度を感じにくく、仕事へのモチベーションも低下します。
定型業務に心地よさを感じられず、もっと主体的に行動し自分の提案や工夫が成果として評価される仕事をしたい人が、この理由で転職を検討しています。
給与・年収をアップさせたい
第二新卒の転職理由として「給与・年収をアップさせたい」を挙げる人も非常に多くいます。
給与は働く上で重要なモチベーションのひとつであり、仕事に対する評価や生活の質に直結するため、自然な転職理由のひとつといえます。
新卒で入社して2~3年では昇給も上がらないことは多く、自分が明らかに成果を出していても給与や待遇に反映されないため、やる気も無くしてしまうことも少なくありません。
この理由を面接で直接的に伝えると、「お金だけを目的にしている」と受け取られやすく、仕事に対する意欲や企業への共感が伝わりにくくなります。
そのため給与アップを伝える際は、「自分の成果や能力を正当に評価してもらえる環境で働きたい」「給与を通じて自分の仕事への貢献度を実感したい」など、自身の努力やキャリアへの意欲と結びつけて説明することが重要です。
より会社の風土や考え方が合う企業で働きたい
第二新卒の転職理由として「会社の風土や考え方が合わない」は、入社前には気づけなかった企業文化や価値観が、働き始めてからストレスとなり、「自分には合わない」と感じるようになるものです。
チームで協力して大きな成果を出す機会が少なく、孤立感を感じたり、意見や提案が採用されにくい環境では、働く意欲が低下します。
社会人になると、今までとは大きく環境も変わります。
転職の理由になる場合は、企業方針の下で働くことや、職場の環境の中で「何が合わなかったのか」を具体的にして批判的になりすぎないように心がけることが必要です。
残業を減らしたい、休日を確保したい
次に第二新卒の転職理由として多いのは、残業や休日についてです。
入社前の想定よりも長い労働時間や休日出勤に、体力面・精神面で負担が増えたことに起因します。
残業が常態化し、自己成長やスキルアップに当てる時間が取れなかったり、休日出勤が頻繁にあり、十分な休養を取れずに体調を崩してしまうと、「長く働き続けられない」と感じるようになります。
その結果、限られた時間の中で集中して生産性を上げたいと考え、転職を決意する人も多いです。
ワークライフバランスを保つためには、オンオフの切り替えが重要です。
残業や休日出勤が転職の理由になるのはもっともですが、「長時間労働=単純な不満」にならないように伝えましょう。
仕事に対して意欲があり、自己成長や生産性向上を強調することがポイントです。
希望の勤務地で働きたい
第二新卒の転職では「地元に帰って働きたい」「都会で挑戦したい」「将来的に住みたい地域がある」など勤務地への希望がさまざまあります。
勤務地を希望する理由も、「地域に貢献したい」「最新のスキルや知識を身につけるために東京で働きたい」と、今までの自分の経験を活かしながらもキャリアアップを目指し、仕事を探す人が多いです。
勤務地が転職理由の場合、個人的な希望と捉えられ、仕事に対する意欲や志望動機が弱く見られることがあります。
「勤務地で実現したいキャリアや目的」を明確にして、希望する勤務地で長期的に働く意志をアピールすることが重要です。
仕事への意欲や生産性が高まる点も伝えましょう。
自分の市場価値を高めたい、ステップアップしたい
「自分の市場価値を高めたい」「ステップアップしたい」という思いは、第二新卒が転職を検討するきっかけの一つです。
汎用的なスキルだけが求められる業務に就いているため、専門的なスキルを身につけて市場価値を高めたいと考える人が多く見られます。
自分の市場価値を上げていくことはとても大切です。
そのためには、抽象的な目標ではなく、具体的にどのスキルを身につけたいかをはっきりさせましょう。
そうすれば「具体性がない」「明確なキャリアビジョンに欠ける」といった印象を与えずに転職理由を伝えることができますよ。
テレワーク可の企業で働きたい
第二新卒の転職理由で近年増えているのが「テレワーク可能な環境で働きたい」です。
コロナ禍を経て、働き方が多様化したことでテレワークの普及は進みましたが、出社型が中心の企業も少なくなりません。
そのため、自分のライフスタイルに合わせた働き方を求める傾向が強まっています。
通勤時間の長さを非効率と捉えて、自分の裁量で柔軟に働きたいという希望は分かりますが、自己管理力やタイムマネジメントの能力が求められることも理解が必要です。
通勤時間の長さを理由にテレワークを希望すると、「単に楽をしたいだけなのでは?」と誤解される可能性があります。
テレワークでも、自分の生産性やキャリア形成に支障はなく、働き方の効率化につながることを明確にしてアピールしましょう。
他にやりたい仕事ができた
第二新卒の転職理由として「他にやりたい仕事が見つかった」は、前向きで説得力のある理由です。
20代のうちは、実際に社会に出て働き始めてから、本当に自分がやりたいことや向いていることが明確になることも多く、キャリアチェンジの動機としても面接官に理解されやすい傾向があります。
営業職として働く中でマーケティングの重要性に気づき、「自分もマーケティングの分野で力を発揮したい」など、キャリアビジョンを明確に示すことがポイントになりますよ。
「他にやりたい仕事ができた」という転職理由だけでは、「ただの憧れや気分的なものではないか」と受け取られる可能性があります。
やりたい仕事を具体的に示し、その仕事への理解や熱意を、しっかり伝えることが必要です。
幅広い経験・知識を積みたい
第二新卒が転職理由として「幅広い経験・知識を積みたい」と挙げのは、キャリア形成への意欲や前向きな姿勢の現れといえます。
現職で一定の経験を積んだのち、将来的にマネジメント職を目指すために「幅広い業務経験が必要」と考える人もいます。
このように、将来の自分のキャリア形成を伝えることは、転職理由に説得力を持たせるうえでも有効です。
説得力を持たせるためには「幅広く学びたい」では曖昧なので、具体的な目的を示してください。
自己成長やキャリア形成に直結する明確な知識やスキルが伝えられると良いですね。
もっと頑張りが評価される環境で働きたい
入社して仕事に慣れ、自分なりの成果を出しても、それが評価や処遇に反映されないと感じると、モチベーションは次第に低下してしまうものです。
そのため第二新卒の中には、自分の具体的な貢献が正当に評価されないことに不満を感じ、「頑張りが評価される環境で働きたい」と転職を考えるようになります。
年功序列の評価制度により、成果が昇進や処遇に反映されにくい企業も多いので、実力主義の会社への転職を希望する第二新卒は多いです。
前職での自分の成果や頑張りを具体的に示して、「評価されなかった」という不満を、実力主義への期待として伝えられるようにしましょう。
専門知識・技術を習得したい
第二新卒の転職理由として「専門的な知識や技術を身につけたい」は、社会人経験を経て、自分のキャリアの方向性や強化したいスキルが明確になってきた人に多く見られます。
はっきりとキャリアビジョンや成長意欲を示すことは、転職理由として十分に説得力があります。
「単なる憧れや表面的な興味ではないか」と受け取られないようにするには、習得したい知識や技術を具体的に挙げることで、説得力が増します。
また、なぜ自分がその専門性を身につけたいと思ったのか、経緯を説明するのも有効ですね。
第二新卒の転職理由で言ってはいけないNG例
第二新卒の転職理由・退職理由は人によって異なりますが、中にはそのまま伝えるとマイナスの印象を与えてしまうものもあります。
とくに第二新卒に多いNG例を4つを紹介するので、自分が同じことを話そうとしていないか、確認してみてください。
やりたい仕事じゃなかった
転職理由が「やりたい仕事じゃなかった」の場合、面接官に「うちの会社でもそう思われるんじゃないか」とネガティブな印象を与えます。
そのため、どのように改善の努力をしたのかを、具体的に伝えましょう。
「上司に交渉をして改善策の提案をした」「異動を希望したが叶わなかった」などを具体的に示し、何も変わらなかったために転職を選んだことを、誠実に話すことが大切です。
改善の努力を何もしていないのに転職を検討するのはNGです。
なぜなら、自分自身の働きかけによって、現状を変えられる可能性もあるからですね。
成果が出なくて仕事がつらい
第二新卒の転職理由・退職理由「成果が出なくて仕事がつらい」を挙げる場合も、そのまま伝えるべきではありません。
「成果が出せない」ことは、教育体制が整っていないなど会社の要因もありますが、まずは本人の仕事の取り組み方に問題があるのではないか、と面接官は受け取る可能性があります。
また、「ビジネスマンとして必要な姿勢・スタンスが足りていない」「今の会社でもう少し頑張ったほうが良い」と評価されるかもしれません。
現職でどのように努力をしたのかを明確に説明し、成果が出なかったことについての分析と反省点を含め、「今後どうしたいか」を伝えることで、面接官の疑念を払拭しましょう。
配属に不満がある
第二新卒では「自分の希望している部署に配属されなかった」という人も多いですが、転職理由・退職理由として面接では話さないほうが良いです。
現職でやれることをすべてやりきっても、希望部署に異動できなかったのであれば、面接官は納得するでしょう。
伝え方としては、「配属に不満があった」ではなく、「やりたい仕事がある」と言うのが良いですね。
新卒で第一志望の会社に入れず未練がある
「就活の時に第一志望の会社に入れなかったから、転職してその会社に行きたい!」と考えている第二新卒もいます。
中途採用の転職市場の仕組みを理解していないと、かえって評価を下げてしまいます。
なぜなら、新卒採用の就職活動と中途採用の転職活動では、企業側の評価基準がまったく異なるためです。
就職活動は基本的にポテンシャルが重視されますが、転職活動はこれまでの経験や実績を求められます。
志望動機が高いからといって、その企業に転職できるわけではありません。
どうしても行きたい企業があるのであれば、その企業に行きたい理由を言語化した上で、必要なスキルセットを身につける努力をするべきでしょう。
「なぜ、どの企業へいきたいのか…」といった志望動機の考え方について、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
第二新卒の転職理由で面接官が知りたいこと
第二新卒の転職理由・退職理由について、面接官がまず確認したいことは、履歴書・職務経歴書に書かれている内容や、面接での話に矛盾がないかどうかです。
とはいえ、第二新卒の転職理由で知りたいのはこれだけでなく、以下の4つも面接の中でしっかり確認されています。
転職理由と志望動機に一貫性はあるのか
なぜ転職しようと思ったのか、その理由や動機は志望動機を考える際に重要な要素です。
自分が転職する目的を明確にし、しっかりと言語化できていれば、転職理由・退職理由と志望動機に矛盾は生まれません。
矛盾が生じるのであれば、転職する目的とやりたいことがマッチしていない可能性があり、また同じ理由で早期離職をしてしまう恐れがあると評価されがちです。
とはいえ「転職理由と志望動機に一貫性を持たせる」といってもどうすればいいかイメージがつかないのではないでしょうか。
具体的には「現職に対しどのような課題を感じ(=転職理由)」と「その課題に対し今回の転職でどのような成長や貢献をしたいか」を志望動機に落とし込む必要があります。
ただ、上記のような自己分析を1人でおこなうには非常に難易度が高いです。
そこで転職エージェントに相談することがおすすめです。
転職エージェントでは、あなたが転職を決めた理由をはじめとした経験のヒアリングを通じて、価値観や将来どうなりたいのか、また企業毎に志望動機の紐付けまでサポートしてくれます。
転職理由と志望理由を紐づけることで企業側に納得感を持ってもらえる形で伝えられるだけでなく、自分の中でも転職で得たいことへの判断軸を持って転職活動をすることが可能です。
特にリクルートエージェントは年間40万名以上、dodaは通算700万名以上の利用者数を誇っているので、それだけあなたの転職理由や転職で叶えたいことを言語化してくれるノウハウを網羅しているということです。無料なので相談してみてください。
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さらに詳しく転職エージェント・サイトについて知りたい人は、以下の記事もご覧ください。
妥当な転職理由・退職理由か
転職理由・退職理由を通して「この人は本当に退職すべきなのか」「転職することで課題が解決されるのか」という視点で、面接官は応募者を見ています。
転職の動機が「やりたい仕事じゃなかった」「残業が多い」といった労働環境に対する不満である場合、理由として妥当かどうかを客観的に見て判断するのが重要です。
前提として、第二新卒は短期間で離職してしまっているので、面接官としては「うちの会社もすぐに辞めてしまうのでは?」と懸念を抱きます。そのため、上記のようなポイントをみているのです。
第二新卒の転職理由の伝え方についてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事もご覧ください。
他責にしていないか
面接官は、転職理由・退職理由を会社や上司のせいにして他責にしてしまう人なのか、それとも自分自身で反省して前向きに改善できる人なのかを判断しています。
なぜなら、企業は今までの自分の行動や意思決定を振り返って反省し、前向きに改善できる人物を求めているからです。
もちろん、退職したいと思った背景には、会社や上司などの環境要因が含まれているのが普通だと思います。
ですが、今までの自分の意思決定や行動にも原因があったと反省し、次は同じ失敗をしないように努めているか、改善しているかが評価ポイントになるのです。
前向きな熱意があるか
前向きな熱意があるかどうか知りたいのは、企業が求めている人物像と合致しているかどうかを確認するためです。
そのため、第二新卒の場合は人物面が重視される傾向にあります。
実際に、スキルや経験、実績よりもコミュニケーション能力ややる気、ポテンシャルが重点的に見られています。
また、どういった意識や熱意を持って仕事に取り組んでいるのかという点もチェックしています。それは、入社後長期的に企業で活躍し、売上に貢献してほしいと考えているからです。
そのため、面接では「どんな軸でこの企業を選んだのか」という点もしっかり踏まえて伝えるのが良いです。
「なぜこの企業を選んだのか・転職後は何がしたいのか・どのように活躍したいか」をしっかり言語化することがポイントです。
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第二新卒の転職・退職理由の伝え方|例文6選
面接で転職・退職理由を伝える際に最も重要なのは「ネガティブな理由はそのまま伝えない」ことです。
ネガティブな理由をポジティブな表現に置き換え、「過去の反省点」や「次に活かしたいこと」として前向きに伝え、転職によって何を実現したいのか将来的なビジョンや意欲を示すことが大切です。
ここからは転職の理由を6つのパターンに分け、例文を紹介しますので参考にしてくださいね。
成長意欲を理由にする場合
第二新卒が転職を検討する理由の中でも特にポジティブで評価されやすいのが、「やりがい」や「自己成長」を求めるパターンです。
「現状に満足せず、積極的に自分のキャリアを伸ばしていきたい」という前向きな姿勢を伝えられるため、面接官に好印象を与えやすいです。
漠然とした表現ではなく、具体的にどのようなスキルを伸ばしたいのか、どのような経験を積んで成長したいのかを明確に伝えることがポイントになります。
転職・退職理由の例文
現職では、営業事務として定型的な事務作業が中心でしたが、日々同じ業務を繰り返すうちに自分自身の成長が感じにくくなっていました。
また、専門性が身につきにくい環境だったため、このままでは将来的に自分の市場価値を高めることが難しいと感じました。
そこで、自分のキャリアを改めて考え直した結果、事務職として営業活動を効率的に回してきた仕組み作りの経験を活かして、マーケティングの専門知識やスキルを身につけ、幅広い経験を積んでいきたいという思いが強くなりました。
御社では若手社員でも積極的にマーケティング戦略の企画立案や運用に携われると伺っていますので、主体的に業務に取り組み、自らの専門性を磨いて貢献していきたいです。
働きやすさ・ワークライフバランスを理由にする場合
第二新卒が転職する理由で近年増加しているのが、「働きやすさ」や「待遇改善」を求めるケースです。
長時間労働や休日不足を理由にする際は、単なる不満ではなく、「効率的に働き、成果を出したい」「キャリア形成のために働き方を見直したい」といった前向きな動機として伝えることが大切です。
転職・退職理由の例文
前職では、月に〇〇時間を超える残業が続き、休日出勤も頻繁にありました。
そのため自己研鑽や資格取得に充てる時間を十分に確保できず、将来的なキャリアアップに不安を感じるようになりました。
また、出社勤務のみで柔軟な働き方が難しい環境だったこともあり、より効率的に仕事をして生産性を上げて売り上げに貢献したいと考えています。
御社はテレワークを積極的に導入し、効率的でメリハリのある働き方を推奨されていると伺っております。
これまでも意識してきた、自己管理能力を活かし、効率的に業務を進めることで、売り上げへの貢献と自身のキャリア形成の両立を目指したいと考えています。
評価やキャリア支援に不満がある場合
第二新卒が、自分の頑張りや成果が正当に評価されないという不満から転職を決意するケースも少なくありません。
この場合、面接では「評価されなかった」不満をそのまま伝えるのではなく、「自分の成果や努力が正しく評価される環境で働きたい」といった前向きな表現に言い換えることが大切です。
転職・退職理由の例文
現職では、チーム全体の成果を重視する評価制度が中心であったため、個人の頑張りや具体的な成果が評価されにくい環境でした。
自分なりに努力し、新規顧客の獲得や売上アップに貢献してきたと感じていますが、その成果が処遇や昇進に反映されず、モチベーションを保つことが難しくなりました。
御社は成果主義の評価制度を採用されており、個々の頑張りが正当に評価されると伺っております。
今後は、自らの努力や工夫をしっかりと成果につなげ、公平に評価される環境の中でさらに意欲的に仕事に取り組み、自身の成長を加速させていきたいです。
社風や人間関係のミスマッチを理由にする場合
職場の企業文化や人間関係が合わずに転職を検討するケースは多いです。
面接官は、「なぜ合わなかったのか」「次の職場で何を実現したいのか」を具体的に知りたいと考えています。
この理由を伝える際に大切なのは、「人間関係や企業文化が合わなかった」という事実をそのまま伝えるのではなく、「自分の価値観や働き方と一致する環境で力を発揮したい」と前向きに伝えることです。
転職・退職理由の例文
前職では個人主義の風土が強く、社員同士の連携やチームとして目標を達成するという意識が薄い環境でした。
私はチームで協力して仕事に取り組み、お互いに支え合いながら成果を出すことにやりがいを感じるタイプのため、そのような環境の中で孤立感を覚え力を十分に発揮できませんでした。
御社は社員同士のコミュニケーションが活発で、協調性を大切にした企業文化があると伺っております。
今後は、自分自身の強みであるコミュニケーション力や協調性を活かしながら、チーム一丸となって目標を達成する仕事に積極的に取り組んでいきたいと考えています。
勤務地や生活環境の変化を理由にする場合
第二新卒がUターン転職や地方転勤を理由にする場合、面接官に対して「なぜその地域で働きたいのか」を具体的に示すことが重要です。
単に「地元に戻りたい」「転勤が嫌だ」と伝えるのではなく、「その地域でどのようなキャリアを築きたいのか」「その土地でどのように自分の力を活かしたいのか」を明確に伝えることで、前向きで説得力のある転職理由になります。
転職・退職理由の例文
前職では全国転勤があり、勤務地が自分の希望とは異なる地域になってしまったため、長期的に働き続けることが難しくなりました。
将来的には地元に戻り、地域貢献をしながら生活基盤を安定させたいという希望があり、そのためには勤務地を固定して働くことが重要だと感じました。
御社は地元で長年にわたり地域密着型の事業を展開されており、地域活性化や社会貢献にも力を入れている点に強く共感いたしました。
今後は、地元に腰を据えてじっくりと働き、自分の経験やスキルを地域の発展に活かして貢献していきたいです。
キャリアチェンジ(職種・業界変更)を希望する場合
第二新卒がキャリアチェンジを転職理由にする場合、「なぜ職種や業界を変えたいのか」「その仕事で何を実現したいのか」を明確に示すことが重要です。
前職での経験やスキルが、新しい職種・業界にどのように活かせるかを伝えることで、説得力が増し、面接官にも好印象を与えやすくなります。
自分が新たに選ぶ仕事に対する熱意や適性を、具体的に伝えることがポイントです。
転職・退職理由の例文
前職では経理事務として日々のルーティン業務を担当しておりましたが、仕事を続ける中で、社内で導入された新システムのプロジェクトに参加したことをきっかけに、ITエンジニアとしてシステム開発に携わりたいという新たな目標ができました。
現職では部署異動が難しく、このままでは自分の望むキャリアに進むことが難しいため、転職を決意いたしました。
御社は業界未経験者向けの研修や育成環境が整っており、異業種からでもスキルを身につけてエンジニアとして活躍できると伺っています。
これまで培った業務改善意識や課題解決力を活かし、新たな分野で挑戦したいです。
第二新卒の面接や自己PRについて、もっと詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてみてください。
第二新卒の転職理由・退職理由でウソは言わない
ここまで、第二新卒の転職理由ランキングの解説やNG例について紹介してきましたが、前提としてこれから話すことは必ず頭に入れておいてください。
まず、第二新卒に限ったことではありませんが、転職理由・退職理由を話すときはウソをついてはいけません。
ネガティブな転職理由・退職理由を話したくないために、取り繕って話す第二新卒は多いのですが、たくさんの面接をしてきた面接官には、本音で話しているのかを簡単に見抜けてしまいます。
そもそも何らかの不満や課題があって転職活動をするのですから、その部分は面接官もしっかり把握しています。
そのため、本音を隠してしまうと、「何を考えているのか分からない」と判断され、結果的に見送りとなってしまう可能性があります。
その他にも、面接で見られているポイントがあるので、以下の記事も参考にしてください。
第二新卒が転職理由を上手く伝えるコツ
第二新卒が、転職理由を上手く伝えるコツについて解説します。
転職理由はただ本音で伝えるのではなく、面接官に納得感を持ってもらえるように伝えるのが大切です。
そのコツを大きく4つに分けて説明していきます。
1.自己分析をしっかりおこなう
自己分析をしっかりおこなうのは転職理由を明確にし、同じ選択ミスを防ぐためです。
とくに第二新卒の面接では「前職を選んだ理由」「前職・現職を辞めたい理由」「どんな軸でこの会社を選んだのか」という3点が深掘りされ、矛盾点がないかチェックされます。
この3点が深掘りされる理由ですが、第二新卒は社会人経験が浅く、考えが甘い人が多いからです。
企業の良い部分しか見ておらず、仕事に対する考え方が浅くなっている傾向があります。
そのため、自己分析をしっかりおこない、「価値観、転職理由、志望理由」にしっかりと一貫性を持たせられるようにしましょう。
自己分析のやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
2.面接官が知りたいことを把握してアピールする
面接の場では「酸いも甘いも分かっているけど、それでもやりたい!」という気持ちをアピールするのがベストです。この際、原体験をセットにして主張できると、なお良いです。
その企業の良い部分だけを捉えるのではなく、大変な部分もあることを理解し、企業研究をおこなうのがポイントです。
なぜ、上記のことを伝えるのが良いかというと、面接官が知りたいのは「なぜ1社目の会社に入って辞めようと思っているのか(辞めたのか)」「今どんな気持ちで、どんな会社を選んでいるのか」という2点だからです。
また、反省や振り返りがうまくできているかどうか、PDCAをうまく回せているかどうかもチェックされています。
3.反省しているスタンスを示す
転職理由・退職理由を環境や他人のせいにするのではなく、自分の仕事へのスタンスや意思決定にも原因があったと反省していることを面接で伝えるのも重要です。
なぜなら、自分自身の行動を反省して前向きな改善ができる人のほうが、面接官に評価してもらえるからです。
ただ、第二新卒で転職活動をしている多くの人は、面接で現職の不満ばかりを伝えてしまい、退職理由・退職理由を他責にしてしまいがちです。
会社の労働環境や配属に対して不満があって転職する第二新卒の人は多いと思いますが、その会社への入社を決断したのは自分自身です。
反省している姿勢を示すためにも、面接では感情的に話すことを控え、事実を淡々と伝えるように意識すると良いです。
4.ポジティブな言葉に言い換える
転職理由・退職理由はウソをつかず、ネガティブな理由をできるだけポジティブな理由に言い換える工夫が重要です。
面接は求人企業と求職者がお互いをジャッジをして、一緒に働きたいかどうかを判断する場です。
前職や現職に対する不満を面接の場でされたら、一緒に働きたくないと思われてしまいます。
ネガティブな転職理由がダメというわけではなく、しっかり熟考してポジティブな内容に変換して伝えることが大切なのです。
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第二新卒は初めて転職する人が多く、転職理由・退職理由などを上手く伝えられるかなど、様々なことに不安を感じていると思います。
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転職エージェントについて、もっと詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください。
やりがいは人によって異なるため、明確に定義するのはとても難しいものです。
自分にとって仕事におけるやりがいは何なのかを明確にしましょう。
また、前職・現職の仕事でなぜやりがいを感じられないのかも言語化するようにしてください。
それと同時に、できる限り前向きな転職理由であることも伝えられると良いですね。