第二新卒の自己PR|失敗しない書き方のコツをプロが職種別に解説!
第二新卒として転職活動を始める際、自己PRの重要性は言うまでもありません。それは皆さんの個性、能力、経験を伝える最適なツールであり、採用担当者に対してあなたが最適な候補者であることを示す大切な手段となります。
しかし、効果的な自己PRを書くにはどのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか?そして、その書き方は履歴書と職務経歴書で異なるのでしょうか?また、どのような自己PRが避けるべきなのでしょう?
この記事では、現役の転職エージェントが「第二新卒の自己PRは何を見られているのか」「自己PRを書くコツ」「自己PR例文テンプレート集」などの疑問に対する答えを提供し、第二新卒の皆さんが転職を成功させるための自己PRの書き方を指南します。
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第二新卒の自己PRは何を見られているのか理解すべき
自己PRでは主に、企業が求めている人材に合っているかどうかを確認しています。
確認のために、面接官は第二新卒の自己PRで以下の4つを見ています。
- コミュニケーション能力
- 仕事への意欲
- 今まで何をやってきたのか
- 入社したら会社にどう貢献できるか
上記4点を織り交ぜて自己PRをすれば、企業に対する熱量を伝えやすくなります。
ここで注意してほしいのが、第二新卒者が学生時代のことをアピールする場合です。
正直、第二新卒は学生時代の話をアピールしないほうが良いです。
新卒であれば学生時代の内容でも良いのですが、第二新卒は社会人経験があるので、前職でどういうことをしていて、成果をどれくらい出したのか?というアピールの方が企業側に対して説得力があります。
また、第二新卒は新卒と違って1度社会人を経験しているため、最低限のビジネスマナーはできていて当然だと企業側は思っています。
ビジネスマナーも見られているので、以下の記事でしっかりとおさらいしましょう。
第二新卒が履歴書の自己PRを上手く書くコツ
第二新卒が履歴書の自己PRを上手く書くコツですが、以下の4点があります。
以上の4点を意識して自己PRを書くと良いでしょう。以下でそれぞれについて詳しく説明していきます。
企業が求める人物像を考える
企業が求める人物像は、基本的に明るく、論理的に物事を考えられ、達成意欲が強く、かつ実際に成果を出せる人です。
行きたい企業がある場合、企業のコーポレートサイトを見たりして、欲しい人物像などの要素を認識しておくといいでしょう。
企業研究のやり方について、さらに詳しく知りたい人は以下の記事も読んでみてください。
何を自己PRにしたいのか明確にする
いきなり自己PRを書き始めるのではなく、まずは自分がアピールできることを、メモに書き出して自己分析をしてみましょう。
その中から1番アピールしたいことについて、しっかりと深掘りをして書いてみると良いです。
自己分析は、履歴書や職務経歴書を書く以外に、面接でも役に立ちます。
自己分析を面接で活かすコツは、以下の記事にまとめてありますので、参考にしてください!
抽象的な表現は避ける
「高い」「低い」などの言葉は使わず、数字で表記できる場合は数字で書きましょう。
例えば、営業職の場合「成績が良く、社員の中でも売り上げが高かった」と書くよりも「売り上げが1位だった」と書いたほうが、自分の実績を明確に表せられます。
何をPRしたいのか明確にする
面接官は多忙で何人もの応募者と面接するので、履歴書や職務経歴書を流し読みしていることを前提に、アピールしたい部分をわかりやすく、明確に書きましょう。
読みづらい履歴書や職務経歴書を書いてしまうと、何が言いたいのかわからず、そのまま流されてしまいます。
自己PRでただ「これができます!」「これがやりたいです!」とアピールするだけだと面接官には響きません。
将来やりたいことや挑戦したいことなど、未来の話は原体験(過去)をセットにして伝えないと説得力に欠けるからです。
転職がゴールではなく、転職をした先にゴールがないと面接が通過しないので、「転職先でやりたいこと」を見つけると一気に第二新卒の面接が進みやすくなります。
ただ、「将来やりたいこなんてない…」と悩む20代は多いです。
将来やりたいことを見つけて転職を成功させたい第二新卒はマジキャリの活用をおすすめします。
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自己PRの考え方について、さらに詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてください。
【職種別】第二新卒向け自己PR例文テンプレ集
自己PRを書くとき、まずは結論から書くようにすると相手に何を1番に伝えたいのかがわかりやすいです。
そこで、自己PRの例を以下の職種ごとに紹介していきます。自分の受けたい職種の自己PRを参考にしてみてください。
とはいえ、あくまで例文なので全て丸暗記するのではなく、自分に合った自己PRを考えて企業へしっかりとアピールするようにしましょう。
営業職
営業職は、信頼が得られるような人間性・フットワークの軽さ・ヒアリング能力・マネジメント能力など、必要なスキルを自己PRで伝えると効果的です。
「自分は営業に向いている」という人間性を、面接官に印象付けることができれば良いですね。
営業職の回答例
お客様への電話営業から課題抽出、提案、受注、アフターフォローまで一連の営業活動に携わりました。
とくに、お客様の潜在的なニーズを引き出す課題抽出を得意としており、競合とバッティングした際は"あなたが1番うちのことを理解してくれているから"と受注を頂くことが多かったです。
また、課題抽出や提案の精度を上げるために、お客様のことを入念に調べたり、上司に相談したりと、陰の努力にも決して手を抜きませんでした。
こうしたノウハウは、御社の営業活動においても、必ずお役に立てると思います。
事務職
事務職で評価される経験やスキルは、オフィスワークの経験、人と接する仕事の経験です。他にも、PCスキルや正確性を重視する姿勢なども評価されます。
上記の中でも特に評価が高いのは、「人と接する仕事の経験」です。なぜなら、事務職はサポートする役割にあり、多くの様々な人材と接する機会が多いからなんです。
もちろん、事務職ではPCを使用する機会も多いですから、PCスキルや資格を持っている場合は、強みとしてアピールできますよ!
事務職の回答例
仕事で意識していたことは、常に自分なりの工夫を怠らないことです。例えば、書類作成ひとつ取っても、誰が、いつ、何のために必要としている書類なのかを考え、必要な情報が不足していれば自分で調べて補足する。
また、急いで必要だと判断したら、期日よりも早く仕上げるなど、相手に喜んでもらえるように行動しました。
おかげで"次も●●さんに仕事をお願いしたい"と指名で仕事をもらえるようになり、言われた仕事だけをこなす事務仕事とは、一線を画す活躍ができたと考えています。
その気配り・心配りを御社でも活かしたいです。
エンジニア職
エンジニア職は、専門的な職種なので前職でどういうことをしていたのか、自分のスキルをしっかりとアピールすると良いです。
エンジニアは、プログラミングなどのITスキルと、コミュニケーション能力が求められます。
チームで仕事をすることが多いことから、スキルだけでなくコミュニケーション能力も求められることが多いので、そういった部分もアピールしましょう。
エンジニア職の回答例
学生時代にプログラミングの勉強をしていくうちに、システムエンジニアとして開発に携わりたいと考えるようになりました。
プログラミングに関してもっと成長したいと思い、個人的にプログラミングスクールに通って勉強していた期間もあります。
PHPとJavaに対応でき、前職では大手クライアントからの依頼で私がリーダーとなり求人サイトを制作しました。
求人サイトでは様々な課題がありましたが、他の分野のエンジニアと相談しながら、いつもとは違う角度でプログラムを見直すことができました。
それまでは、違う分野のエンジニアと関わることがあまりなかったのですが、大手クライアントからの依頼により、お互いのコミュニケーションを深めることができました。
未経験職種
未経験業界・職種へ転職する場合、前職で得た活かせる能力を自己PRに盛り込みましょう。
未経験業界・職種だったとしても、前職で得られ、応募企業で活かせる能力は、きちんと評価してもらえます。
中途者採用に対して企業側は、基本的には短期間で戦力として活躍してもらうことを期待しています。
社会人マナーやコミュニケーション能力、新しい業務を貪欲に覚えていく姿勢を伝えるのも、有効なアピールになりますよ。
未経験職種の回答例
志望する業界・職種の経験はございませんが、前職では●●や××のスキルを身につけ、現在も時間があれば自主的に勉強を続けております。
今回の職種における●●や××などの業務にも活かせるスキルだと知り、未経験ながら御社のお役に立てるものと考えています。
専門的なスキルは入社後に教わる部分も多いですが、これまでも自主的に勉強を続けるなど、粘り強く物事に取り組む姿勢には自信があり、1日でも早く戦力となれるように頑張ります。
転職サイトに登録する自己PRの例文・書き方は下記の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
第二新卒の自己PRでダメな例
良い例文が理解できたところで、以下では逆にダメな自己PRの例文を紹介します。
まずは、大きく分けると3点になります。
PRポイントを1つに絞れていない
PRポイントがまとまっていないと、結局何を伝えたかったのかわからなくなってしまいます。
たくさんアピールしたい気持ちはわかりますが、1番自分の売りにできるものだけに絞りましょう。
NGな例
私は、周りから消極的な人物に見られることが多いですが、自分から積極的に行動するようにしています。
人と会話をすることが苦手でしたが、現職の接客業を通して、コミュニケーション能力を高めることができています。
店舗ごとの売り上げレースではサブリーダーを務め、先頭に立って行動することにやりがいを感じました。
表現が抽象的
抽象的な表現をしてしまうと具体性がなくなってしまうので、せっかく1つに絞ったPRポイントがしっかり伝わらなくなってしまいます。
また「頑張った」といった表現もNGです。具体的に何をしたのか?を、はっきりさせましょう。
数字を使うことによって、明確な答えが出るので伝わりやすくなります。
NGな例
私は、●●の個人売り上げで、目標よりも多く売り上げを達成することができました。
「●●すること」をスローガンに、頑張ってきた甲斐がありました。
第二新卒の面接で自己PRを伝えるポイント
第二新卒は、スキルや経験は基本的にあまり重視されません。ただ、エンジニアなどの専門的な知識が必要な場合は、スキルや経験が重要になる可能性が高いです。
また、面接での自己PRは1分〜1分30秒くらいを目安にしましょう。
企業によっては、時間を指定されることもあります。対策として、1分用や3分用の自己PRをいくつか用意しておくと良いです。
時間指定をされたとしても、最短で1分程度なので、1分間は自己PRができるようにしておきましょう。
面接官に見られるポイントや対策法については、以下の記事に詳しくまとめてあります。
回答例付きなので、ぜひ参考にしてみてください!
履歴書と職務経歴書では自己PRの書き方を変える
履歴書と職務経歴書の内容は、同じ内容になってしまっても構いません。
履歴書は自己PRを書くスペースが狭いので、履歴書で入りきらなかったPR部分を職務履歴書に書くと良いです。
面接で話すときは、履歴書・職務経歴書に書いたことを丸暗記して話すのではなく、表現を少し変えて伝えるようにしましょう。
また、履歴書には志望動機を書く欄がありますが、志望動機の書き方にも悩みますよね。
良い志望動機が思い浮かばずに悩んでいるという人は、以下の記事を参考にしてみてください!
履歴書のフォーマットは大学のもので良い?
大学指定の履歴書は、使わないようにしましょう。すでに大学を卒業しているのに、大学指定の履歴書を使っていると、企業側は違和感を覚えます。
履歴書は、自己PR欄が大きいものを選ぶと書きたい内容が収まるのでおすすめです。
フォーマットについて、さらに詳しく知りたい人は以下の記事もチェックしてみてください。
第二新卒の転職を成功させるためには
第二新卒の方で転職を検討している人の多くは、新卒で入った会社への何らかの不満から、転職を検討しているのではないでしょうか?
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とはいえ、どんなに企業研究や自己分析をしても「本当に自分に合った会社なのか」は、入ってみないと分からないという部分もあります。
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