大阪ガスへの転職方法!中途採用の転職難易度や評判口コミも解説!
大阪ガス株式会社へ転職するコツを就職・転職支援のプロである現役転職エージェントが徹底解説します。
また、中途採用の転職難易度や求人情報、採用倍率の高い企業から内定獲得するためのポイントも紹介します。
あわせて企業文化や採用大学、面接で聞かれる質問や社員からの口コミも分かりやすくまとめました。
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大阪ガスの転職難易度
大阪ガスの転職難易度は、職種を問わず高いです。
職種は国際事業に関連した専門職、研究・開発をおこなう技術職、経理や人事などの実務支援職の大きく3つに分類されます。
末永
ただ、大阪ガスは業界経験よりも職種の実務経験を重視する傾向にあります。
これには、エネルギー業界自体が非常に離職率が低いので同業界の優秀な人材を採用するのは難しいという裏事情があるんです。
そのためエネルギー業界を経験してなくても希望する職種の実務経験を積んでいれば内定を獲得するチャンスはあります。
大阪ガスの中途採用・求人情報
大阪ガスの採用情報について、いくつか求人をご紹介します。2020年2月時点では以下の職種の求人がありました。
海外事業開発 | |
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「海外事業開発は大きく海外上流事業」「海外エネルギー事業」「LNG調達・トレーディング事業」の3つに分かれている | |
海外上流事業 | ○原料のLNGの安定確保 ○上流ビジネスの拡大に関する諸業務 |
海外エネルギーインフラ事業 | ○ガス配給事業・LNG基地事業・発電事業などの海外展開に関する諸業務 |
LNG調達・トレーディング事業 | ○LNGやパイプラインガスの確保 ○国内外の事業者に対して卸販売をおこなう |
求める能力・要件 | |
必須要件 | ○海外ビジネスの実務経験者(英語力中級以上) ○ビジネスレベルの英語力(TOEIC860点程度以上) ○リスクを恐れず、新たな事業を開拓するフロンティアスピリットを持っている人 |
歓迎要件 | ○上流エネルギー開発 ○ガス・発電事業等投資 ○LNG調達・トレーディング ○欧米での天然ガス調達の実務経験 ○会計・ファイナンスの知識 ○海外勤務可または海外での駐在経験 ○金融業界の経験者 ○ガス開発プロジェクトにおける、油層・地質調査、掘削、開発、生産、設備設計・建設・運転などの実務経験 |
電力エンジニア | |
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仕事内容 | ○新規火力発電所の建設 ○発電設備の仕様・事業性などの評価、分析 ○新規発電所の計画策定、設計、建設、運転、保守 ○天然ガス発電所の運用・維持管理、技術支援など |
求める能力・要件 | |
○発電所でのタービン発電設備の計画・設計・建設などの実務経験 ○各種プラント設備の計画・設計・建設などの実務経験 ○メーカーでのボイラーやタービンの設計・開発・建設・保守などの実務経験 ○石油や化学プラント設備の計画・設計・建設などの実務経験 ○エンジニアリング会社などでプロジェクトに参画した経験 ○「ボイラータービン主任技術者」「高圧ガス製造保安責任者」「電気主任技術者」などの資格を持っている ○「GT-PRO」「HYSYS」などの設計ソフトが使える ○発電プラントや化学プラントの機械設計、電気設備、制御システムの開発経験 ○チャレンジ精神やフロンティア精神に溢れた人 |
求める能力・要件はすべてに当てはまるのではなく、どれか1つに当てはまることが条件です。選考を有利にするためには、2つ以上あるとより良いですね。
国内外エネルギー事業におけるファイナンス支援 | |
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仕事内容 | ○国内外のエネルギー事業におけるエネルギーサービス ○事業投資 ○M&Aなどにかかる事業性評価 ○リスク分析 ○プロジェクトマネジメント業務 ○金融機関交渉などの業務 |
求める能力・要件 | |
必須要件 | ○金融機関で法人向け与信業務の経験がある人 ○金融機関・商社などでプロジェクトファイナンス実務の経験がある人 |
歓迎要件 | ○会計・税務・法務に関する実務経験、専門知識 ○M&A実務経験 ○ビジネスレベルの英語力を持っている人 ○公認会計士、税理士などの有資格者(国内・国外問わず) |
必須要件はどちらかの実務経験があれば、求人に応募することができます。
国際会計・税務・投資計画 | |
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それぞれの職種について、以下で詳しく解説 | |
国際会計・税務 | ○連結決算 ○海外子会社の決算・親会社への財務報告・資金繰り ○現地税務申告及び移転価格対応 ○新規投資案件サポートなど |
ファイナンス | ○金融機関や関係機関と折衝し、投資に必要な事業資金の調達 |
投資評価 | ○事業投資やM&Aの推奨部署の事業戦略との整合性、経済性、法律面、財務、会計面などあらゆる観点から分析、客観的な評価指標の提供 |
求める能力・要件 | |
必須要件 | ○国際会計・国際税務に関する実務経験、専門知識 ○ビジネスレベルの英語力(TOEIC860点程度以上) ○公認会計士、税理士などの有資格者(国内・国外問わず) ○投資の経済性分析、契約構造、ファインナス理論に関する実務スキル ○事業会社でのM&A推進実務、商社などでのプロジェクト金融実務経験者 ○金融機関でのストラクチャードファイナンスやプロジェクトファイナンスの実務経験者 ○ファイナンスアドバイザリーの実務経験者 |
歓迎要件 | ○海外勤務が可能な人 ○大手メーカーの経理部・法務部・財務部、また監査法人・税理士法人での実務経験者 |
必要要件はどれが1つを満たしていることが条件になりました。しかし、転職難易度が高いので、複数満たしているほうが他の転職者と差をつけることができます。
国際法務 | |
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仕事内容 | ○都市ガスの原料の売買契約 ○海外のエネルギープロジェクトへの事業投資に関する契約法務 ○事業に関連する法律業務全般 |
求める能力・要件 | |
必須要件 | ○5年~10年程度の事業会社や法律事務所での国際法務経験 ○ビジネスで英語を使った経験と英文契約の実務経験 |
歓迎要件 | ○留学経験 |
M&A実務および実務支援 | |
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仕事内容 | ○経営計画に則ったM&A対象領域の選定や対象企業のリサーチ ○ストラクチャー検討 ○会計・財務・法務・人事等に関するリスク分析 ○対象企業や金融機関・外部アドバイザーとの交渉 ○PMIおよびM&AプロジェクトのマネジメントなどのM&Aに関する業務全般 |
求める能力・要件 | |
必須要件 | ○商社やメーカーなどでM&Aによる企業買収もしくは売却の実務経験者 ○金融機関やコンサルティング会社でのM&Aアドバイザリーの実務経験者 |
歓迎要件 | ○公認会計士、税理士などの有資格者(国内・国外問わず) ○会計・税務に関する実務経験、専門知識 ○投資の経済性分析に関するモデリングの実務経験、専門知識 ○ビジネスレベルの英語力 |
必須要件は両方ではなく、どちらかの実務経験が求められます。
時期によって募集職種が変わるので、大阪ガスへの転職を考えている人は定期的に希望職種の募集がないかを「キャリア採用ページ」で確認すると良いでしょう。
大阪ガスの面接傾向・選考対策
大阪ガスの面接では、即戦力となる実務経験やスキルを重視する一方で、人柄もしっかり把握する傾向にあります。
そのため、面接では実務に直結した経験やスキルに関する質問を中心にされますね。また、人柄を把握するために、これまでの人生で経験したこと、趣味や特技、プライベートの過ごし方など、フランクな質問をされるケースも多いです。
大阪ガスの面接対策では自己分析をしっかりとおこない、事前に答える内容を用意しておくと良いでしょう。面接対策は以下の流れでおこなうと良いです。
それぞれについて、以下で詳しく説明します。
自己分析
大阪ガスはどの職種でも実務経験を大きな評価ポイントにしています。そのため、転職活動では何よりも自己分析が大切になってきます。自分にどのような経験やスキルがあるのかを、1つずつ棚卸しをしていきます。
大阪ガスが求める実務経験やスキルはあるのか、それを大阪ガスでどのように活かすのかを明確にし、言語化していきましょう。
また、他業界でしか培われない経験やスキルについても質問されることがあるので、「汎用性の高い経験・スキル」と「業界において専門性の高い経験・スキル」に分けてキャリアの棚卸しをすると、どの角度からの質問でも十分に答えられるようになります。
さらに大阪ガスは人柄も面接でしっかり確認しています。これまでを振り返り、どのような経験をしてきたのか、趣味や特技はなんなのか、プライベートの過ごし方も答えられるようにしておくと良いです。
答えるポイントですが、実体験を交えながら話すとより具体性が増して良いですよ!
自己分析について、さらに詳しく知りたい人は以下の記事も読んでみてください。
企業分析
企業分析では、大阪ガスが求める人材像をコーポレートサイトや求人情報から読み取るようにしましょう。
この企業分析の結果に基づいて、履歴書・職務経歴書の作成、志望動機、自己PRを考えるようにすると「この人は弊社に合うかもしれない」と面接官に思ってもらえやすいです。
大阪ガスが求める人材であることを自分の実体験と織り交ぜていけば、他の転職者にはない濃い内容になるので、差別化することができます。
基本的な志望動機や自己PRについて、詳しく知りたい人は以下の記事もおすすめです。
大阪ガスの企業情報・事業内容
大阪ガスの企業情報について事業内容、年収、社風、福利厚生に分けてご紹介します。
企業情報を詳しく知ることは、実は非常に重要です。面接対策でも企業のことを詳しく知らなければ、どのように回答すれば良いのかわからないからです。
よくよく調べず、トンチンカンなことを面接で言ってしまえば「この人は弊社のことについて何も知らない?本当に入社するつもりはあるの?」と面接官の印象も悪くなってしまいます。
また、大阪ガスについて詳しく知っていれば、入社後のミスマッチも生じにくいメリットもあります。
事業内容
大阪ガスの事業は大きく3つに分かれています。
それぞれの事業が何をおこなっているのか、以下で分けて紹介しますね。
国内・海外エネルギー事業
ガスと電気の製造をおこない、一般家庭・商業用施設などへ供給をおこなっています。ガスの製造に必要な天然ガスを世界各国から調達。海外にも事業を積極的に展開しています。
ライフ&ビジネス ソリューション事業
企業向けにIT技術サービスを提供しており、多様化・高度化する企業の情報化ニーズに対応しています。
さらにセキュリティ構築の「統合認証ソリューション」や、稼動情報の収集・解析をおこない故障予兆検知する「データ分析ソリューション」などの提供もおこなっています。
技術開発 CSR
天然ガス利用拡大に向けた省エネの技術開発や環境分野における技術開発など、環境負荷の低減を目指してさまざまな技術開発に取り組んでいます。
大阪ガスは上記のように分かれており、それぞれで業務内容が異なります。
平均年収
2019年3月31日に報告された有価証券報告書によると、大阪ガスの平均年収は667万円です。
国税庁が発表している民間給与実態調査では、2018年の全国の平均年収は441万円でした。全国の平均年収と比較しても大阪ガスの年収は高いと言えます。
さらに大手都市ガス事業者と大阪ガスの平均年収を以下で比較してみました。
平均年収 | 平均年齢 | 勤続年数 | |
---|---|---|---|
大阪ガス | 667万円 | 43歳 | 17年 |
東京ガス | 656万円 | 43歳 | 15年 |
西部ガス | 592万円 | 44歳 | 22年 |
東邦ガス | 579万円 | 42歳 | 18年 |
大手都市ガス事業者の中で、大阪ガスがもっとも平均年収が高いという結果になりました。なんと国内最大手の東京ガスよりも平均年収が高いです。
また、エネルギー業界は全体的に平均年齢と勤続年数が長いです。そのため、年功序列制度が色濃く残っており、年齢が上がるにつれ、年収も高くなっていく傾向です。
ちなみにボーナスは年に2回あります。
社風・企業文化
大阪ガスは同業他社よりも給与やボーナスが高く、またインフラを支えるやりがいのある仕事なので、モチベーションが高い社員が多く在籍しています。
職場の雰囲気も良く、コミュニケーションが取りやすい職場環境になっているようです。勤続年数が長いベテラン社員がチームを引っ張っているため、チームワークが良いのも特徴です。
40代・企画
パソコンと勤務時間が連動しており、ログイン時間で勤務管理をおこなっています。入退館記録もチェックしており、残業削減の制度は確実な運用がされていますね。
社内全体で残業しないという風土にもなっていると思います。
30代・事務系
新しいことを始めるときは根回しが必要。年齢が高い人が多いので、根回しがやらないと提案が通らない。あとは、意思決定に時間がかかる。
20代・営業
飲み会の場で情報交換や現場のノウハウが伝わっていくので、参加しないと得られない情報も多いです。あと先輩社員の印象も悪くなります。
仕事が終わってから飲み会へ行くのは嫌だと思っている人には、ちょっとつらいかもしれません。
福利厚生
大阪ガスは社員が安心して働けるように、各種社会保険を完備しています。また、社員が仕事とプライベートを両立しやすくする制度が整っています。
具体的にどのような福利厚生があるのか、以下でいくつかご紹介します。
- 通勤交通費全額支給
- 各種社会保険完備
- 財形貯蓄
- 共済会
- カフェテリアプラン
- 社宅制度
- 独身寮
- 健康開発センター
- 育児介護休業制度
- 福利厚生倶楽部(リロクラブ)
- 資格取得支援制度
- 社内クラブ活動支援
福利厚生倶楽部(リロクラブ)は、宿泊やレストラン、スポーツ施設などの利用割引特典が受けられる制度です。仕事以外でも利用できるので、プライベートの時間を充実させることができます。
また、社内には社員食堂が完備されており、栄養バランスが整った食事を安く取ることが可能です。
30代・営業
歴史のある会社なのもあって、制度がしっかりしています。育児休暇や時短勤務を取得しやすい環境なので、出産後の女性も働きやすいと思います。働き続けたいけど育児が……という場合でも、業務を配慮してもらえます。
20代・営業
すごく美味しいというわけではないが、栄養バランスは考えられていると思う。食生活が乱れがちな独り者にはありがたい制度。
20代・管理系
建物が古いです。空調設備も古いままなので、夏場は正直暑いです…
本社は文化財で建て替えられないらしく、建物が新しくなることはなさそうです。建て替えられないのなら、空調設備だけでもなんとかして欲しいものです……
大阪ガスの採用大学・就職難易度
マイナビ2025を参考に、大阪ガスグループのグループ募集の採用実績校を紹介します。
採用実績校
<大学院>
京都大学、大阪大学、神戸大学、名古屋大学、大阪府立大学、大阪市立大学、同志社大学、近畿大学、鳥取大学、北海道大学
<大学>
京都大学、大阪大学、神戸大学、関西大学、同志社大学、大阪市立大学、大阪工業大学、関西学院大学、九州大学、近畿大学、慶應義塾大学、京都産業大学、徳島大学、大阪教育大学、東京大学、一橋大学、立命館大学、早稲田大学、上智大学
マイナビ2025を参照に、大阪ガスグループのグループ募集の男女別採用人数を紹介します。
年度 | 男性 | 女性 | 全体 |
---|---|---|---|
2021年 | 59人 | 19人 | 78人 |
2022年 | 67人 | 19人 | 86人 |
2023年 | 65人 | 25人 | 90人 |
大阪ガスへの転職を成功させるコツ
大阪ガスは求める人材のレベルが高く、転職難易度は非常に高いです。そのため、実務経験やスキルがある人でも、事前になんの対策もしていないとあっさりお見送りになってしまうことがよくあります。
そんなときに役立つのは、転職のノウハウを持つ転職エージェントです。
転職エージェントではキャリア相談、自己分析、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策をおこなってくれるので非常に心強い存在です。
自分の強みをどのようにアピールすればいいのかなど、的確にアドバイスをしてもらえます。
また、今は大阪ガスへ転職できるだけの経験・スキルがない場合でも、転職エージェントは利用できます。将来的に大阪ガスへ転職するために必要な経験・スキルが積める企業を紹介してもらうのです。
どの企業を経由したほうが良いのかは、なかなか自分では判断できません。転職エージェントに相談することで、最適な企業へ転職できるようになります。
ちなみに転職エージェントを上手く使うコツとしては大手転職エージェントの中から2〜3社、特化型転職エージェントの中から1社程度、複数登録することをおすすめします。複数登録することで、それぞれを比較しながらサポートを任せる1社に絞り込めます。
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3つに分類されるどの職種も豊富な経験、専門的なスキルを求められるため、実務経験は3〜5年以上が必要です。
さらに、国際事業に関わる職種であればTOEIC860点以上の語学力、実務支援で会計関連の職種であれば公認会計士の資格を求められるケースが多いです。