看護師向け転職理由や退職理由の伝え方!面接で役立つ回答例文付き
看護師の転職理由・退職理由の伝え方について、面接で採用担当者へ好印象を与えるコツを現役エージェントが徹底解説します。
また、転職理由を考える際に役立つポイントや回答例文もケース別に紹介します。
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看護師が転職理由を伝える際のポイント
看護師の採用面接で「転職理由」を聞かれるケースは多いのですが、大前提として大切なのは本音と建前を上手に使い分けることです。
本音と建前を使い分けることで、ネガティブな理由で転職を決意したとしても採用担当者に良い印象を与えることができます。
末永
熱意が感じられる転職理由を伝えるためのポイントを下記で詳しく紹介していきます。どれも難しいことではないので、まずは意識しながら転職理由を考えてみてください。
嘘はつかない
転職理由を伝える際に、少しでも良い印象を与えたいと思い、嘘をついてしまう看護師もなかにはいます。
しかし、人事担当者や面接官には嘘はすぐにバレてしまうので、嘘はつかないようにするのがベストです。嘘をついてしまうと以下のような問題が発生してしまいます。
嘘をつくことで発生する問題
- 深掘りした質問に答えられない
- 適性検査の結果と違いが生じる
面接官も求職者の人柄や仕事に対する姿勢などを知りたいと思っているので、転職理由を軸にどんどん深掘りした質問をしてきます。
そんなときに嘘をついてしまうと、転職理由を深掘りした質問に答えることができず、嘘がバレてしまい印象が悪くなってしまいます。
前向きに転職理由を伝える
転職理由は、ネガティブなことでも前向きに伝えるようにすることで、熱意をしっかり伝えることができます。
実は、転職理由は「単に仕事を辞めようと思った理由」ではなく、面接を通してのさまざまなアピールに繋げることができます。とくに下記のことは転職理由を通して伝えやすくなります。
転職理由で伝えられること
- 志望動機
- 強み
- 熱意
- 仕事への姿勢 など
面接官はただ「転職したい理由」を知りたいのではなく、それを通じて「入社後にすぐに辞めてしまわないか」を確認したいと思っています。
そのため、転職理由にただ「夜勤がつらい」だけでは面接官が知りたいと思っていることを伝えられません。そのため、前向きに伝えられるように言い方を工夫する必要があります。
他責な理由にしない
転職理由を伝える際にもう1つ気をつけるべきことは、他責な理由を言わないことです。
ただ、漠然と他責な転職理由を述べてしまえば、ただ不平不満を言っているように映ってしまいます。そうなると責任転換をしてしまう他責思考な人材だと思われ、結果として不採用の可能性が高まってしまうのです。
実際に他責と捉えられてしまった看護師の転職理由の例を紹介します。
実際に他責と捉えられた「転職理由」の例
- 上司と馬が合わなかった
- 仕事を頑張っても評価されない
- やりたいことができない
- このまま続けてもキャリアアップできそうもない
人と仕事をしていく上で「人間関係」は避けられませんし、やりたい仕事だけをできる職場は少ないです。このように、どの職場でも起こり得ることを転職理由にしてしまうと、面接官も一気に懸念を抱いてしまいます。
他責な理由はなるべく避けるようにするのが良いですが、看護師の場合は「人間関係悪化」に悩みを抱えている人も多いです。人間関係を理由にする場合は、言い方に気をつけなければなりません。
末永
求職者のなかには、退職理由と離職理由を同一に考えてしまう人もいます。
覚えておいて欲しいのは、退職理由と離職理由は違うということです。
退職理由に「転職で何を実現したいのか」を加えて、転職理由を考えてみてください。
年収や待遇を理由にしない
転職理由に、年収や待遇などのことを上げる看護師もいますが、それは極力避けるようにしてください。
書類選考や面接で好感触だったにも関わらず、年収や待遇を理由にしたことで不採用となってしまった人もいます。
実際にあった「転職理由」の失敗例
- 家から近い場所に転職したかった
- 年収500万円以下の職場で働きたくない
- 今年ボーナスがなくて会社の経営が危ないと感じた
- 家賃補助のある職場で働きたいと思った
- 福利厚生が充実している働きやすい環境で仕事がしたい
結婚や育児などのライフステージによって退職を選ぶ看護師が多いなか、家族や家庭を大事にするために福利厚生など働きやすい環境を求める人も多いと思いますが、そこは建前を使う必要があります。
そのまま転職理由として伝えてしまうと、「仕事のやりがいより、条件を優先する人」「同じ条件の環境だったらどこでもいいのでは?」と思われてしまいます。
一貫性を持たせる
転職理由を自分のキャリアや目標、働く目的などと一貫性を持たせることも重要なポイントになります。
一貫性を持たせることで、自分の理想と現実のギャップを埋めることへのアクションとして転職活動をしていることが伝わりやすいです。結果、自然と転職理由も前向きなものとなるので、面接官も納得しやすくなるのです。
転職理由に一貫性を持たせる方法として以下を考え、整理していってください。
一貫性を持たせる考え方
- 自己分析を徹底的におこなう
- 中長期的な目標設定をする
- なぜ退職したいかを明確にする
- 転職で何を実現したいかを考える
- 目標と志望動機、転職理由の関連性・一致する点を見つける
今後のキャリアや将来像などの目標と志望動機、転職理由に一貫性があれば、熱意もアピールしやすくなり、「すぐに辞めてしまうのでは?」などの面接官の懸念も払拭できます。
看護師が転職理由に一貫性を持たせるためには、まずは自己分析で自分の強み、保有スキルやこれまでの成果などをしっかり深掘りしてから、目標設定をしていってください。
その後、自分の考えをしっかり整理して、志望動機や転職理由に落とし込み、それぞれ関連性や共通点を見つけることで一貫性のある転職理由を作りやすくなります。
具体的に理由を述べる
転職理由を伝える際に、漠然と理由だけ簡潔に述べてしまう看護師も少なくありません。
面接官は転職理由を通じて、仕事の姿勢やどのような人柄かを知りたいと思っているため、簡潔に答えすぎてしまうと、面接官も評価しづらくなります。
しっかり入社後に活躍できるイメージをもってもらえるように、具体的な行動までしっかり伝えるようにしてください。
具体的になりすぎるのも注意
逆に具体的になりすぎてしまい、要点もまとめずダラダラと話ししてしまうと、コミュニケーション力がない人材だと思われ、評価を落としてしまう可能性もあります。
具体的になりすぎないように、しっかり要点をまとめて話すようにしてください。
末永
看護師に限らず、転職したい求職者にとって転職理由を伝えることは、自分をアピールできる良い機会です。
しかし、間違った伝え方をしてしまうと逆に印象が悪くなってしまう質問でもあるので、しっかり答えられるように対策をする必要があります。
末永
もし、転職理由を伝える自信がないなら、看護師に専門特化した転職サイト・転職エージェントを利用してみてください。
キャリアアドバイザーが、プロの視点で転職理由を上手に伝えられるようにアドバイスをしてくれますよ。
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看護師の転職活動や転職難易度について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も
看護師に多い転職理由と答え方
日本医療労働組合連合会の「看護職員の労働実態調査(2022年)」でもわかるように、実際に4人に3人の看護師が仕事を辞めたいと思っており、なかには転職を検討している人も多いです。
退職理由がネガティブになりやすい看護師は、実際にどのように転職理由を答えるべきなのでしょうか。
日本看護協会や日本医療労働組合連合会の調査結果から、看護師が転職したいと考える主な4つの理由から、転職理由の答え方を紹介していきます。
労働時間・労働環境が理由の場合
看護師の転職を考える理由で多いのが、労働時間や労働環境です。
体力的な理由や家族との時間を大切にしたいという思いなど、人によって様々ですが、この労働時間・労働環境を理由にする場合はネガティブな表現が多くなりがちで、悪い印象を与えやすくなります。
労働時間・労働環境を理由にする場合は、以下のような答え方をしてみてください。
- 労働環境を変えることで発揮できるスキルや強みを加える
- 体力・体調に問題がないことも伝える
- 能力不足だと思われるのを避ける
- 「きつい」「辛い」などのネガティブワードは避ける
労働時間・労働環境は、みんな同じ条件で働いているので、自分だけが「辛い」と感じてしまうような表現をしてしまうと、能力不足であると捉えられる可能性があります。
また、「体調不良になった」などの理由にしてしまうと、現在の健康状態に懸念を与えてしまうので、現在は問題なく働けることを伝えるほうが良いです。
末永
看護師は体力が必要な仕事なので、ただ労働環境や労働時間の改善を目的とした転職理由にしてしまうと、転職先での仕事が充分にこなせないのではと不安に思われます。
上記のポイントに注意しながら転職理由を整理してみてくださいね。
看護師の労働時間・労働環境についての詳しい情報を知りたい人は以下の記事も参考にしてみてください。
年収・給与・待遇が理由の場合
年収・給与・待遇などに不満を持ち、好条件の求人を求めて転職を考える看護師もいます。もちろんお金は生活していく上で条件は大切です。
しかし、それを転職理由としてそのまま「年収を上げたい」と回答してしまうと、「年収が上がらないと辞めてしまう人」と思われてしまいます。
年収・給与・待遇が理由の場合には、以下のような答え方をしてみてください。
- これまでの経験やスキルをどのように活かせるかをアピール
- 将来の不安などを織り込む
- 具体的な数字を伝える
- 根拠のない希望を言わない
まず前提として、施設や企業によって能力に対する給料の目安は決まっているので、根拠もなく「年収アップ」を希望すると、ただ無謀な要求をしているように映りかねません。
自分がどのような能力があり、どのような貢献ができるかを中心に話し、そこから年収に結びつけると根拠のある転職理由になります。
実際の給与が低いなら、将来の不安、具体的な数字を提示すると、年収相場のわかる人事担当者も納得しやすいです。
末永
年収・給与・待遇を理由にする場合は、年収相場を理解しておく必要がありますね。
もし、自分の年収や適正年収を知りたい場合は、看護師向けの転職エージェントに相談すると年収相場を教えてくれますよ。
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看護師の年収について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
人間関係が理由の場合
看護師のなかには、人間関係に悩みを抱え転職を選択する人も少なくありません。
看護師のあるあるな転職理由ですが、人間関係はどの職場にもついてくるものです。伝え方を間違えてしまうと、コミュニケーション力が疑われてしまうことにつながります。
人間関係を理由にする際は、以下のような答え方をしてみてください。
- 「好き嫌い」という感情を説明しない
- 責任の所在を特定の人にしない
- 転職で実現したいことなどをメインに答える
- トラブルを解決しようとした姿勢を伝える
人間関係は感情的な部分が多いと捉えられてしまう可能性があるので、「好き嫌い」という感情の話はしないほうが無難です。
また、パワハラやセクハラなどの理由で退職を考える場合でも、特定の人の責任にするのではなく、職場全体の問題だったことを伝えるのが良いです。
人間関係が拗れたことを深掘りするのではなく、転職後の目標などをメインに話すようにしてください。
末永
人間関係は、看護師ではあるあるの転職理由なので、人事担当者も慣れているとはいえ、「好き嫌い」など感情的に話してしまうとマイナスにしかなりません。
答え方を工夫して良いアピールに繋げるように、面接対策はしっかり行うようにしてくださいね。
看護師の人間関係の対処法などを詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
家族が理由の場合
家族の転勤、育児、介護など、家庭の様々な理由で転職を検討する看護師もいます。
家族が理由の場合、正直に離職した理由や転職したい理由を伝えても良いのか迷う人も多いですが、少し伝え方を工夫しなければ「同じ理由でまた転職するのでは」と懸念を持たれてしまいます。
家族が理由で転職する場合は、以下のような答え方をしてみてください。
- 家庭の状況(育児・介護など)を包み隠さず伝える
- 伝える順番は「スキルや経験」「仕事への熱意」の次に「家庭の事情」
- 自分の強みやスキルも忘れずに伝える
- 制限されることがあればしっかり伝える
- 細かいことは伝えなくてOK
家庭の事情がある場合で、時短勤務などのように働き方に制限があるならしっかり伝えるようにしてください。
求人先によく見せようとしてしまう気持ちもわかりますが、ミスマッチで入社してもお互いに不幸な転職になってしまいます。そのため、家庭の事情は包み隠さず話すようにすると良いです。ただし、伝える順番に注意してください。
家庭の事情を全面に出して1番初めに伝える答え方と、前向きな理由の次に家庭の事情を伝える答え方では、与える印象が大きく変わります。
末永
しっかり家庭の事情を伝えることで、求人先から協力を得られる可能性もあるので、包み隠さず話してくださいね。
ただし、細かく伝える必要はなく、答えづらいことは答えなくて大丈夫です。
看護師のケース別転職理由の回答例
ここで先ほどのポイントを踏まえ、看護師のケース別に転職理由の回答例をご紹介します。
よくある転職理由をまとめたので、なかなか思い浮かばない看護師は伝える際の参考にしてみてください。
ワークライフバランス
転職理由の回答例
現在の職場では、月に40時間以上の残業が常態化しており、看護の質よりも勤務時間の長さが求められる環境です。私は、患者に寄り添った看護を目指してケアマネージャーの資格取得を目指しており、ワークライフバランスを大切にしたいと考えて退職を決意しました。
患者に寄り添った看護をモットーとしており、業務効率化を促進している貴院であれば、資格取得を叶えられ、資格を活かした質の高い看護を実現できると感じております。
【末永のワンポイント解説】
残業時間が長くて辛いという理由に偏らずに、なぜワークライフバランスを大切にした働き方をしたいのか、理由を明確に述べることで、面接官から納得してもらいやすくなります。
さらに、ワークライフバランスを取った働き方をすることで、どのような活躍ができるか目標なども合わせて伝えるとより良いアピールになります。
人間関係
転職理由の回答例
現職は役割意識が高く個人プレーが目立つ風土があり、違和感を払拭できず転職を決意しました。
1人で責任ある業務をこなすことも大切だと思いますが、私は1人の力では限界があることでも、周りと意見を出し合い協力し合うことで大きい成功を達成できるという考えから、チームワークを大切にしています。
私は協調性を活かし、チームワークを大切にしている貴院で、周りと協力しながら自身も成長していき、貴院に貢献していきたいと考えています。
【末永のワンポイント解説】
誰か特定の人の責任にせずに、職場の雰囲気に言及し、そこから自分の考えを志望動機に繋げていきます。自分の具体的な経験やエピソードがあれば、もっと具体的に答えるのもおすすめです。
自分の考えと転職先の施設・企業の社風や文化とがマッチしていれば、より説得力の高い転職理由となります。
スキルアップ・年収アップ
転職理由の回答例
私の勤めている病院ではベテランの看護師が多く、すでにチームワークや役割分担が明確にできている環境で、1番若手の私は彼女たちの補助を中心として業務をおこなっており、看護師としてスキルアップが図りづらく転職を決意したのがきっかけです。
貴院は、観察の方針を決めるなど看護師の裁量権を拡大しており、私の目指す臨床実践力のある看護師を御社でなら目指せると感じました。これまで補助業務が中心でしたが、ベテラン看護師の補助する上で先回りした行動を心がけたり、申し送りが効率的にできるよう要点をまとめたりしてきました。私の自発的な行動力と協調性を活かして看護に取り組み、貴院でも貢献できると考えています。
【末永のワンポイント解説】
漠然と「スキルアップをしたい」という理由では、病院や企業によっては「ここは学校じゃない」と思われてしまう可能性もあります。
「スキルアップしたい」というのは転職理由としては問題ないので、もう少し具体的に目標やこれまでの経験、そこから自分のスキルがどのように活かせるかなどを言及するようにしてください。
結婚
転職理由の回答例
私は結婚を機に、働き方について考えを改めるようになり、長期的なキャリアを図りながら仕事と家庭を両立させたいと思い転職活動をしています。
これまでは休日出勤やサービス残業などを当たり前にこなしてきましたが、これから結婚をはじめ様々なライフステージを迎えるにあたり、今のままの働き方では、家庭か仕事のどちらかを選ぶことになりかねません。
私は、看護師の仕事に誇りを持っており、患者さんに寄り添える看護師を目指しています。そのため、長期的なキャリアを積める環境への転職を決意しました。看護師の働き方改革を促進しており、ケアマネージャーとして活躍の場が多い貴院で、私のスキルや経験を活かしていきたいと考えました。
【末永のワンポイント解説】
結婚を全面的な理由としてしまうと、「働き方に制限があるのでは」と思われてしまいます。結婚は転職理由として問題ないので、「家庭と仕事を両立したいこと」また、「長期的なキャリアを積んでいきたいこと」をアピールすれば、面接官に良い印象を残しやすくなります。
しかし、ここで注意したいのが自分の働き方への希望を伝えるのではなく、病院や介護施設、企業にどのように貢献できるかなども伝えられるとより良くなります。
出産・育児
転職理由の回答例
私は出産・育児のため、以前いた病院で産休・育休を取得していました。今回、子供の保育園に入園を機に仕事への復帰を果たしたものの、休日出勤などを求められ家族との時間を確保するのが困難になってしまいました。私は、専門看護師になりたいという目標があるので、今後のキャリアを積んでいきたいですが、長期的に働いていくためには、家庭と仕事が両立できる環境が必要だと考えています。
貴院は、院内に託児所があるなど、家庭と仕事を両立したキャリア構築ができる環境があり、またそういう看護師が多く活躍していることを知りました。私は、持ち前のコミュニケーション力で積極的に患者さんやチームとコミュニケーションを図り、同じ立場の看護師と助け合いながら、貴院で専門看護師として活躍できるよう邁進していきたいと考えています。
【末永のワンポイント解説】
結婚の理由と同じく、とくに女性は出産・育児を理由とした退職は理由として問題ありません。しかし、「仕事の制限があるのでは」という懸念は持たれてしまうので、その点を解消できるよう、今後の目標やキャリアプランに沿った考えを伝えると、長期的に働ける人材であるとアピールできます。
また、出産・育児の場合は、働き方に制限がある場合には事前に共有しておくとお互いにミスマッチにならないので、包み隠さず話すようにしてください。
家族の転居
転職理由の回答例
以前いた病院では、先進医療を積極的に導入しており病床数もかなり多い総合病院勤務で、様々な症例の患者さんに関わることができ、看護師としての技術も高められたと感じています。しかし、スピードだけでなく、患者の心のケアも看護師の大事な仕事だと考えています。そのため、小さな病院であっても和気藹々とし1人1人の患者さんに寄り添い、丁寧な看護をしていきたいと思っております。今回、夫の転勤を機にそのような環境を求めて転職活動をスタートさせました。
まだ、転居したばかりで環境にも不慣れですが、それも楽しみながら仕事をしていきたいです。また、それと同時に自分のこれまでの経験が活かせたらとも考えております。
【末永のワンポイント解説】
家族の転居は転職理由として、ありのまま伝えて問題ありません。しかし、新たな土地で転職する際に、懸念となるのが「ギャップ」です。慣れない環境でもしっかり仕事をしていけるかなどもアピールできると、面接官に良いアピールへ繋げられます。
あらかじめ、ギャップを埋められるアピールをするためには、転職先となる病院や企業の研究を深める必要があるので、その点は積極的におこなうようにしてください。
早期離職
転職理由の回答例
私は、様々なことを経験することで看護師として1人前になれると考えていたのですが、現職では決められたことだけをおこない、個人プレーを大切にする風土があります。もちろん、自分の仕事を責任持っておこなうことは大切なことですが、環境が合わずに早期退職を決意しました。
チームワークを大切にし、患者の心にも寄り添う風土がある貴院で、私の目指す「相談できる看護師」に近づけるのではと考えました。これまで通り自分の仕事には責任を持ちながら、今後はチームワークにも重視し、看護師として貴院で着実にキャリアアップし、貢献していきたいです。
【末永のワンポイント解説】
早期離職してしまう人は、「また同じことを繰り返さないか」という点が見られることが多いです。そのため、自分の目標やキャリアプランに沿った理由を伝えると、熱意や仕事に対する姿勢をアピールできるので、懸念も抱かれにくくなります。
ただ、転職回数が多い場合は転職理由を深掘りされる可能性があるので、仕方のない理由は包み隠さず話し、そうでない場合には、それぞれの業務の魅力を見つけて一貫性を持たせるように話してみてください。「看護師として様々な医療科を経験し、訪問看護師として裁量を持って働きたい」など、目標に繋げられると尚良いです。
早期離職や看護師の転職回数については下記の記事も参考にしてみてください。
病棟看護師から訪問看護
転職理由の回答例
私はこれまで病棟看護師として働いてきましたが、患者さんの入れ替わりも激しく、病床に限りのある環境でスピードを求められてきましたが短い期間でも患者さんやご家族のケアを大切にしてきました。そのなかで、退院後のケアや看護支援の重要性を実感するとともに、訪問看護の仕事に興味を持つきっかけになりました。
そこで、患者さんやそのご家族との信頼関係を大切にしている貴社の理念に共感し、思い切って貴社で訪問看護師として働きたいと思い、退職を決意しました。これまでの看護師としての経験や、患者さんと家族に寄り添えるよう、持ち前の傾聴力を活かし、貴社に貢献していきたいと考えています。
【末永のワンポイント解説】
単に「挑戦したい」「社会貢献したい」などのキャリアチェンジ目的だけでなく、なぜその道を選んだのか具体的に伝えるようにしてください。訪問看護を目指すようなきっかけやエピソードを具体的に伝えると、考えや熱意もアピールできるようになります。
看護師から一般企業
転職理由の回答例
私は看護師として病院勤務を通じて、人の気持ちを聞くことを大切にしてきました。その影響もあり、後輩看護師からよく相談をされ、後輩のキャリアや仕事の悩みを聞き、アドバイスをしたところ、悩みが解消されたなどの声をもらうようになりました。私は人のキャリア支援をしていくことにやりがいを感じ、看護師向けのキャリアアドバイザーとして転職することを決意しました。
看護師のキャリアに寄り添い、求職者第一をモットーとしている貴社のキャリアアドバイザーとして、看護師の経験やコミュニケーション力、相手に寄り添う傾聴力を活かして、1人でも多くのキャリア支援をしていきたいと考えています。
【末永のワンポイント解説】
看護師から一般企業では、仕事内容が大きく変わり、なぜ一般企業を選んだのかの理由が注目される傾向にあります。ただ、看護師の仕事を「嫌になった」「辛い」などの理由ではなく、なぜ看護師を辞める決断をしたのか、納得のいく前向きな理由を伝えるようにしてください。
また業界や職種に関係なく活かせるポータブルスキルをアピールするとより良い転職理由を伝えられます。
末永
このようにそれぞれケースによっても、転職理由で必要なポイントなどが異なりますが、最も重要なのは自己分析と企業研究です。
自己分析や企業研究ができないと転職理由も上手く伝えることができません。
末永
もし転職理由を上手く作れないと感じたら、転職エージェントの力を借りてしまうのも1つの方法です。
転職のプロが自己分析をアドバイスしてくれるだけでなく、企業情報も提供してくれます。何より、転職理由をどのように答えたら良いかもアドバイスしてくれますので、頼りになりますよ。
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看護師を辞めて違う仕事へ転職したい人は下記の記事も参考にしてみてください。
採用担当者が看護師の転職理由で確認していること
採用担当者が、転職理由を面接で確認するのは、純粋に転職理由が知りたいだけではありません。
面接官は転職理由を聞くことで、以下のことを確認したいと考えています。
面接官を知りたいこと
- ずっと働いてくれるか
- ミスマッチがないか
- 仕事への姿勢や考え方を知りたい
- 候補者の人柄を知りたい
- 熱意や意欲を知りたい など
ただ漠然と転職理由を伝えるだけでは不十分なのがわかりますね。
このように、面接官や採用担当者の質問の意図を汲み取り、答えられるようにしておくことで、コミュニケーション力があると評価されやすくなります。
面接官の意図をしっかり把握して、転職理由もしっかり答えられるように準備しておいてください。
看護師が面接で転職理由を上手く答える秘訣
看護師が面接で転職理由を上手くアピールに繋げるために、1番手っ取り早いのが転職のプロに相談することです。
転職のプロであるキャリアアドバイザーが在籍している転職サイト・転職エージェントを利用すると、転職理由も上手く伝えられるようアドバイスしてくれます。
また、それだけでなくキャリアアドバイザーに相談すると以下のようなメリットもあります。
- 求人選定
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接日程調整代行
- 職場見学の調整・同行
- 転職活動に関する相談
- 面接対策
- 面接の同行
- 条件交渉代行
- 入社準備サポート
- 退職時アドバイス など
毎日忙しい看護師は、転職活動をしようにも時間に制限があり、上手く進められない人も多いです。
しかし、転職エージェントに相談すれば、転職活動を徹底的にサポートしてくれるので、働きながらでも転職活動を成功させやすくなります。
転職サイト・転職エージェントは基本的に無料で利用できるので使わない手はありません。
末永
転職理由をまとめるには、企業の情報も大切です。
転職エージェントは病院・医療施設・企業と直接やりとりをして、Webなどにはない情報を保有しているため、情報収集をする意味でも利用できますよ。
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おすすめポイント
- 看護師転職の支援実績は年間10万人以上!
- 日本全国の求人を網羅し、各都道府県の担当キャリアパートナーがサポート
- 病院以外の働き方や今後の看護師としてのキャリアについても相談可能
6万件以上の求人数を保有!医療機関やクリニックなど全国の求人を取り扱い。
おすすめポイント
- LINEで気軽に相談可能
- 職場環境の情報収集に強みあり。長く働ける職場を探したい人におすすめ
- 情報収集だけでも利用可能
利用した看護師の満足度は業界トップクラス!
求人数も豊富で非公開求人を数多く取り扱っています。
おすすめポイント
- 利用した看護師の満足度96%!
- 現場の看護師さんからヒヤリングしたリアルな情報が知れる
- 医療系転職サービスを複数展開しているので信頼できる
転職サイト・転職エージェントについてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
転職理由で悩む看護師によくある質問
転職理由で悩んでいる看護師が疑問に抱える質問をまとめました。
転職理由を考える上で参考にしてみてください。
転職理由・退職理由の違い
転職者
転職理由と退職理由の違いを教えてください。
末永
退職理由は「前職を退職した理由」のことで、転職理由は「退職理由を踏まえ、転職をなぜ希望するか/転職で何を実現させたいか」を伝えます。
退職理由と転職理由を同一に考えてしまうと、ただ愚痴を言うだけの転職理由になってしまうので注意してください。
面接では必ず転職理由は質問される?
転職者
面接では必ず転職理由は聞かれますか?
末永
看護師の面接でも転職理由は必ず聞かれると思っておいてください。
転職理由が答えられるように準備しておくと同時に、転職理由で面接官が何を知りたいのかを把握しておくと、良いアピールに繋がりますよ。
志望動機の考え方・伝え方
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看護師向けの志望動機の考え方と伝え方を教えてください。
末永
志望動機は、「求人先の病院・医療機関・企業に興味を持った理由」を明確にしていきます。つまり、「この病院・医療機関・企業でなければならない理由」をより具体的に伝えるのです。
転職理由ともリンクする部分があり、これに一貫性を持たせるとより説得力が高くなります。
看護師が円満退職するコツ
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看護師が円満退職するコツを教えてください。
末永
看護師が円満退職するためには、現職に迷惑をかけないように退職することが必要です。看護師は人手不足の現場も多く、1人抜けることで他の看護師の負担が大きくなる可能性もあります。
まずは就業規則を確認し、適切な時期に退職を申し出て、退職日を調整していくようにしましょう。
退職する方法やコツについてもっと詳しく知りたいと思ったら、以下の記事も参考にしてみてください。
看護師でも2回目以降の転職になると採用担当者も「転職理由」に注目します。
ただの「転職理由」にとどまらず、理由を通じて「熱意をアピール」できると与える印象もネガティブになりにくいですよ。