作業療法士をやめてよかった理由!業種別のおすすめセカンドキャリアも紹介
作業療法士の仕事をやめたい理由・やめてよかったと思う理由を紹介します。
作業療法士の離職率や勤続年数から見る退職・転職の傾向、業種別のおすすめセカンドキャリア、後悔しない転職のポイントなども解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
作業療法士がやめたいと思う理由
作業療法士がどのようなときに「やめたい」と思うのか、いくつか例を紹介します。
人間関係が悪い
作業療法士の現場では医師や看護師など他の専門職との連携が必要不可欠なので、コミュニケーションが上手くいかなかったり、意見が対立したりするケースがあります。
また、職種間の役割分担が曖昧な状況では、作業上のストレスが膨らみがちです。
場合によってはスタッフ間の関係性が悪化し、職場全体の雰囲気が悪くなることで仕事への意欲を保てなくなります。
忙しさで肉体的につらい
勤務先により業務量や時間的なゆとり、担当する範囲は大きく異なるため、多忙な施設では患者対応のみで1日が終わってしまいます。
そうなれば、書類作成や会議の準備は時間外に対応せざるを得ません。
さらには休日を利用して研修や勉強会への参加が必須となるケースや、人員不足により他スタッフの業務も兼任しなければいけない現場などもあります。
過度な忙しさは心身ともにダメージを与え、作業療法士をやめたいと思うようになります。
安い給与や不十分な待遇に不満がある
職場によっては給与があまり高くないうえに昇給する方法もなく、福利厚生が不十分なこともあります。
しかし、昇給や賞与に関する給与改善は、個人の要望だけで改善するのは難しいのが現実です。
特に医療機関では診療報酬制度により上限が設けられているため、大幅な給与アップは期待できません。また、職場の業績も給与額に影響します。
給与に満足できない環境に加えて休暇の取りにくさが重なり、やめたくなってしまうケースも多いです。
作業療法士の給与事情に関しては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。
業務内容が自分に合っていない
いざ働いてみると、自分の思い描いていた仕事内容と違っていたと感じるケースです。
例えば「患者との関わりが短い急性期よりも、個々の患者とじっくり向き合える回復期で働きたい」と、実際に働くなかで自分が本当に興味がある分野に気づく人がいます。
作業療法士(OT)が対象とする患者層は成人・小児・高齢者など非常に幅広く、神経系・整形外科系・精神科領域など、対象疾患によって職場環境や業務内容が大きく左右します。
また、同一疾患でも担当する回復段階によって必要な知識や治療手法が変わるので、実際に働いてから自分の関心が深い分野とマッチしていないと気付くことも珍しくありません。
将来性に不安を感じる
作業療法士は専門性の高い職業ではありますが、キャリア形成に限界を感じる人がいます。
より専門的な技術や知識を身に付けることでスキルを向上できますが、昇進や昇給にあまり期待できない環境もあり、将来の展望に不安を抱く人が多いです。
加えて医療分野全体の変革やAI技術・ロボット技術などの進歩により、今後の作業療法士の需要低下を心配し、やめる決断をする人もいます。
作業療法士がやめとけと言われる理由や将来性についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
作業療法士をやめてよかったと思う理由
続いては、実際に作業療法士をやめてよかったと思う理由の例を見ていきましょう。
人間関係のストレスから解放された
転職先として選ぶ職種によっては人との関わりを最低限にできるため、人間関係の悩みが大幅に少なくなります。
例えば、Webライターや在宅ワークを選択すれば業務連絡はほぼメッセージのみで済み、明確に伝えられるタスクを遂行していくだけの働き方へのシフトが可能です。
目には見えにくい人の感情や思考に気を遣う必要がなくなるので、人間関係で精神的なストレスを抱えていた人には非常に楽な環境になります。
体力面での不安がなくなった
残業や兼任が少ない職場やプライベートを大切にできる職種に転職することで、身体的な負担を減らせます。
例えば同じ作業療法士でも、主に老年期障がいの患者を対応する介護保険適応の入所施設では、利用者の入れ替わりが少なく集団リハビリも多いです。
リハビリ以外の業務に充てる時間に余裕ができ、研修・勉強会の参加も病院や施設よりは少ない傾向にあります。
そのほか、適正な勤務時間や業務量が徹底されている職種に転職することで、体力面でのストレスも軽くできます。
自由な働き方ができるようになった
作業療法士をやめて固定された勤務形態から自由になり、より融通の利く働き方を実現できたと実感する人も多数います。
作業療法士の多くの職場では決まった勤務時間やシフトに従う必要がありますが、フリーランスや在宅ワークであれば自分のペースに合わせた働き方が可能になります。
時間的な制約に束縛されることなく、ある程度自身の都合に応じてスケジュール管理ができる点に魅力を感じて転職する人も多いです。
給与が上がった
転職により、100万円以上の年収アップを実現している人もいます。
厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査によると、作業療法士の平均年収は444万円です。
一方、以下のような職種であれば年収600万円以上、もしくは年収1,000万円も夢ではありません。
- 専門学校や大学の教員・教授
- リハビリ用品関連の一般企業の営業職
- 接骨院やジム、サロンなどの開業
新しいことに挑戦できるようになった
作業療法士の経験を基盤としながら他職種や異業界にチャレンジできる点も、作業療法士をやめてよかったと感じるポイントの1つです。
医療分野であるリハビリの専門知識や現場での経験は、多くの場面で重宝されるスキルです。
新しい資格や技術を習得し、そこに作業療法士としての経験を組み合わせることで独自の強みを生み、自分に適した仕事に出会えた人は多くいます。
作業療法士の仕事を通して得た経験や知識は、一生モノの財産といえます。それを活かして異なる道へ挑戦することは、自身の新たな可能性を広げられる第一歩です。
どうしたら今までの経験を活かしてより良い環境で働けるか悩んでいる人は、作業療法士に特化した転職エージェントへの登録がおすすめです。
リハビリ職におすすめの転職サイト
-
PTOTSTワーカー
リハビリ職の求人多数!PT・OT・STの各職種専門のアドバイザーが転職をサポート -
PTOT人材バンク
サポートの質に定評あり!医療・介護業界に特化した人材紹介サービス -
マイナビコメディカル
マイナビが運営するリハビリ職や医療技術職の転職支援に特化した転職エージェント
作業療法士の離職率
厚生労働省の令和6年雇用動向調査結果によると、作業療法士が含まれる医療・福祉業界は入職率が離職率を上回っている業界です。
以下の各業界の入職超過率を比較した表を確認してみましょう。
※入職超過率の数値がマイナスだと、入職率よりも離職率が高いということです。
業界 | 入職超過率 |
---|---|
鉱業、採石業、砂利採取業 | -2.2% |
複合サービス業 | -1.3% |
不動産業、物品賃貸業 | -1.0% |
製造業 | -0.7% |
卸売業、小売業 | -0.4% |
運輸業、郵便業 | -0.2% |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 0.0% |
医療、福祉 | 0.3% |
業界 | 入職超過率 |
---|---|
情報通信業 | 1.0% |
金融業、保険業 | 1.1% |
サービス業 | 1.3% |
学術研究、専門・技術サービス業 | 1.4% |
教育、学習支援業 | 1.4% |
生活関連サービス業、娯楽業 | 1.6% |
建設業 | 1.7% |
宿泊業、飲食サービス業 | 3.3% |
離職率上位の鉱業関係や複合サービス事業と比べると、作業療法士が含まれる医療・福祉業界の離職率はそこまで高くないといえます。
また離職者数では卸売・小売業が1,427.0千人、次いで2番目に医療、福祉業が1,135.4千人と統計されていますが、入職者も3番目に多い業界となっています。
作業療法士のみに特定した離職率に関する公式資料はないのであくまでも参考値ですが、現状では離職率よりも入職率が高い職業です。
作業療法士の平均勤続年数
厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査によると、作業療法士を含むリハビリ業界の平均勤続年数は7~8年です。
以下、年代別の労働者数も見てみましょう。
年代 | 労働者数 |
---|---|
20~24歳 | 3,980人 |
25~29歳 | 5,161人 |
30~34歳 | 4,133人 |
35~39歳 | 4,153人 |
40~44歳 | 3,204人 |
45~49歳 | 2,528人 |
50~54歳 | 1,176人 |
55~59歳 | 527人 |
60~64歳 | 306人 |
上記表から、養成学校を卒業して就職後7~8年の30代頃から1,000人ほど労働者数が減り、40代あたりからさらに労働者数が減っていることがわかります。
この結果から、作業療法士は30~40代あたりで退職・転職している傾向にあると考えられます。
作業療法士のスキルを活かせるおすすめのセカンドキャリア【同業種】
ここからは作業療法士をやめた後の選択肢を紹介していきます。
まずは、同業種で転職をする際のセカンドキャリアを見ていきましょう。
病院・クリニック
病院やクリニックは「もっと専門性を深めたい」「特定の領域で実力を伸ばしたい」と感じている作業療法士の人に向いています。
急性期から回復期、慢性期までの幅広いフェーズでリハビリをおこなえるため、自身の興味がある専門分野を深めるのに最適です。
規模の大きい職場であればチーム医療によってスキルの幅を広げられ、管理職を目指すためのキャリア形成も可能です。
介護福祉施設
介護福祉施設は「利用者に長く寄り添いたい」「患者の生活復帰に深く関わりたい」と感じている作業療法士の人に向いています。
介護老人保健施設や特別養護老人ホームなどでは、入所者の生活動作の維持や改善に携わります。
急性期リハとは異なり、長期的な関わりを通じて利用者や家族との信頼関係を築ける点が魅力です。
障がい者福祉施設
障がい者福祉施設は「医療だけでなく社会参加を支援したい」「リハビリを生活や就労につなげたい」と考えている作業療法士の人ににおすすめです。
発達障がいや身体障がいを持つ利用者の生活スキル向上や社会参加をサポートするため、作業を通じたリハビリの専門性がより求められる職場です。
就労訓練や自立訓練の支援など、利用者の生活全体に関われます。
訪問リハビリステーション
訪問リハビリステーションは「病院でのリハビリだけでは生活に直結しない」「利用者の暮らしに密着した支援をしたい」と考えている作業療法士の人に最適です。
要介護認定を受けている人を対象に自宅に訪問し、生活動作をサポートします。
個々の環境に合わせたリハビリ内容の計画や、家族への介助指導もおこないます。
医療機関や施設と比べて、一人ひとりの生活に深く寄り添えるのが特徴です。
機能訓練指導員
機能訓練指導員は「自分のアイデアを自由に活かし、主体的にリハビリ内容を考えたい」と感じている作業療法士の人に向いています。
デイサービスや有料老人ホームなどで介護のプロとして、利用者ごとの心身状態や環境に合わせて機能訓練計画書を作成するのがメインの仕事です。
通常の作業療法士がおこなうリハビリは医師の指示に基づいて訓練を提供するのに対し、機能訓練はケアプランに基づいて比較的自由にリハビリ内容を組み立てられます。
また、主な目的は身体機能や体力の減退予防を実現することなので、利用者の状態の変化に応じて常に計画を変更していく必要があり、個々の目標達成に長く深く関われるのが特徴です。
ケアマネジャー(介護支援専門員)
ケアマネジャー(介護支援専門員)は「リハビリ以外の視点で高齢者を支えたい」「個々に合ったプラン作成のためのリサーチにより深く関わりたい」作業療法士の人におすすめです。
要介護認定を受けた人やその家族からの相談をもとに最適なケアプランを作成し、介護施設や事業者とつなげるのが主な仕事です。
また、適切な介護サービス事業者を紹介するための情報収集や、利用手続きなどに関する事務作業も求められます。
高次な医療サービスが必要な症状の患者でも住み慣れた自宅で暮らせるようにするには、医療現場での経験や知識が必要なので、作業療法士のスキルを活かして大きな貢献度を感じられる仕事です。
ケアマネジャーになるには、各都道府県で実施される介護支援専門員実務研修受講試験に合格したうえで研修を受け、「介護支援専門員証」を取得する必要があります。
基本的に土日休みで残業が少ない勤務環境が多いため、ワークライフバランスを整えたい人にもおすすめです。
心理カウンセラー
心理カウンセラーは「身体だけでなく心のケアも大切にしたい」「精神面のサポートにもっと関わりたい」と考えている作業療法士の人に向いています。
特に精神科領域や障がい者支援の経験を持つ作業療法士は、リハビリと心理的支援を融合させた専門的なアプローチが可能です。
「臨床心理士」や「公認心理師」の資格を取得すればさらに専門性を高められ、活躍の場も広がります。
「今までの経験を活かして同業種の違う道に挑戦したいけれど、自分に何が合っているかわからない」「プロからアドバイスを受けたい」と悩む人は、作業療法士に特化した転職エージェントに相談してみましょう。
リハビリ職におすすめの転職サイト
-
PTOTSTワーカー
リハビリ職の求人多数!PT・OT・STの各職種専門のアドバイザーが転職をサポート -
PTOT人材バンク
サポートの質に定評あり!医療・介護業界に特化した人材紹介サービス -
マイナビコメディカル
マイナビが運営するリハビリ職や医療技術職の転職支援に特化した転職エージェント
作業療法士がキャリアアップを目指す方法やおすすめの資格について知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
作業療法士のスキルを活かせるおすすめのセカンドキャリア【異業種】
続いては、作業療法士をやめたあとに挑戦できる異業種を紹介します。
異業界へのキャリアチェンジは勇気がいる選択ですが、スキルを活かせる道は多いので、ぜひ参考にしてください。
医療機器メーカー
医療機器メーカーは「現場の声を製品開発に反映させたい」「医療の裏方で支えたい」と思っている作業療法士の人に向いています。
作業療法士の経験を活かし、一般企業でリハビリ関連の機器や福祉用具の開発・営業・サポートに携わることが可能です。
製品開発ではリハビリの臨床経験や患者ニーズへの理解、営業では専門用語を理解しながらの医療従事者とのコミュニケーション力を発揮できます。
作業療法士が一般企業に転職する方法や注意点について詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員は「生活に直結する支援をしたい」「利用者が快適に暮らせる環境を整えたい」と考えている作業療法士の人におすすめです。
高齢者や障がい者の生活に合わせて車いすやベッドなどの福祉用具を選定・提案し、導入や調整をおこなう仕事です。
作業療法士として培った介護やリハビリの経験はもちろん、生活動作の評価力や環境調整力を活かせます。
福祉用具専門相談員として働くには「福祉用具専門相談員指定講習」を修了する必要があります。
しかし、合否よりも学習内容を理解できているかを確認するためのもので、難易度はあまり高くないので挑戦しやすいですよ。
スポーツトレーナー
「スポーツや運動に関わりたい」と考えている作業療法士の人は、スキルを活かしてスポーツトレーナーを目指せます。
スポーツ選手や頻繁に体を動かす人を対象に、ケガの予防・パフォーマンスの向上をサポートする仕事で、リハビリの知識や技術を応用できます。
職場はスポーツジムやプロチーム、フリーランストレーナーを目指すことも可能です。
介護・福祉タクシーの運転手
介護・福祉タクシーの運転手は「リハビリを通して患者と深く関わっていく点にやりがいを感じているけれど、もう少し体力に負担がかからない仕事がしたい」と考えている作業療法士の人におすすめです。
高齢者や障がいを抱える人の通院や外出を支援する送迎業務で、安全運転だけでなく乗降のサポートもおこないます。
リハビリ現場と比較して体力面での負担が軽くなり、利用者との会話や気配りを通して信頼関係を築いていくことで、地域福祉への貢献もできます。
教育機関
教育機関は「自分の経験を次世代に伝えたい」「教育や人材育成により深く関わりたい」と感じている作業療法士の人に最適です。
大学・短大・専門学校など作業療法士を養成する機関で、学生の教育・育成に携われます。
現場で学んできたことを活かして、未来の作業療法をより質の高いものにしていく仕事に関わるやりがいを感じられるのが特徴です。
公務員
公務員は「地域全体を支える仕事がしたい」「安定した環境で長く働きたい」と考えている作業療法士の人におすすめです。
作業療法士のリハビリ経験や専門知識を自治体の福祉部門や保健センター、障がい者支援課などの福祉行政や地域支援で活かせます。
利用者のニーズを把握している作業療法士の意見が自治体施策に重宝され、活躍している人もいます。
国家公務員や地方上級の試験勉強が必要になるハードルはありますが、安定した勤務環境が手に入ります。
また、地域全体の健康管理に関わることで大きな社会貢献度を感じられる仕事です。
医療介護系のコンサルタント
医療介護系のコンサルタントは「現場経験を経営や運営に役立てたい」「組織改善や仕組みづくりに興味がある」と感じている作業療法士の人に向いています。
医療機関や介護施設の運営効率化・経営最適化では、作業療法士の実務経験と分析能力が高く評価されます。
また、多様な専門職と協力しながら大型プロジェクトをマネジメントしていくため、経営スキルを習得したい人にもおすすめです。
コンサルティング経験を積むことでプロジェクトマネジメントや財務知識の習得にもつながるので、将来的には独立や行政委託事業に挑戦できる可能性も広がります。
Webライター
Webライターは「リハビリや介護の知識を広めたい」「在宅ワークで柔軟な働き方をしたい」と考えている作業療法士の人におすすめです。
近年、Webライターはリハビリテーション分野の最新動向や症例紹介、福祉用具の使い方など、幅広いテーマでニーズが拡大しているのでチャンスも増えています。
自由な働き方の実現や人間関係のストレスを減らせるだけでなく、医療・福祉に関わる情報を発信することで社会貢献のやりがいを感じられます。
検索エンジンで上位表示される文章技術を習得すれば、報酬アップや継続依頼の獲得に結びつきます。
また、執筆した作品をポートフォリオとしてまとめ、医療機器メーカーのメディアや学会の運営サイトなどの案件を受注できれば、高収入も期待できますよ。
作業療法士のセカンドキャリアやおすすめの資格については、以下の記事でも詳しく解説しているのでチェックしてみてくださいね。
作業療法士が後悔をしない転職をするためのポイント
作業療法士を「やめてよかった」と思えるよう、転職を決断する前に以下のポイントを押さえておきましょう。
転職理由や目標を明確にする
まず最初に、本当に作業療法士をやめてもいいのかを含めてしっかりと自己分析をおこないましょう。
実現したいことは何かを考え、なぜ転職したいのかをはっきりさせることが重要です。
加えて転職後の働き方についても計画し、何を最優先とするのかも決めておきましょう。
転職の目標や重視する条件が曖昧だと、また「やめたい」と思ってしまう可能性があります。
作業療法士をやめるメリット・デメリットを比較する
作業療法士をやめるメリット・デメリットを改めて比較し、正しい判断はどちらか自分に問いかけてみましょう。
以下にメリット・デメリットをまとめたので、参考にしてみてください。
作業療法士をやめるメリット
- 勤務環境や働き方の改善が期待できる
- 心身の負担を減らせる可能性がある
- 未経験の分野やキャリアアップに挑戦できる
作業療法士をやめるデメリット
- 収入が不安定な期間が発生する可能性がある
- 新しい環境に慣れるまで苦労することもある
- 選択肢によっては今までの経験を活かせず、新たな資格が必要なこともある
転職したい理由や将来的な目標と、やめるメリット・デメリットを照らし合わせて、本当に自分の希望を叶えられる選択は何かを改めて考えてみてください。
なるべく在職中に転職活動をする
転職活動には長期間を要することも多いので、現職を続けながら次の仕事を探すことをおすすめします。
転職を決断したからといってすぐに仕事をやめてしまうと、収入源が断たれる可能性があるためです。
希望に合う求人が見つからず、退職後も長期間に渡って次の職場が決まらない状況は珍しくありません。
収入が途絶えて焦りが生まれることで妥協してしまい、最終的に理想とは異なる職場に転職して後悔する人もいます。
もちろん心身ともにダメージがあり一度休養が必要な場合は別ですが、在職中に次の働き場所を探すことでじっくりと理想の職場を探せます。
また、転職前に新たに資格や勉強が必要な場合は、より余裕を持った行動をしなければいけません。
ただし、一度パートタイム勤務で勉強や準備の時間をつくる方法もあるので、必ずしも正社員であり続ける必要はないですよ。
作業療法士の転職にベストな時期や成功のコツを知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。
転職サイト・エージェントを活用する
転職の成功率を上げたい人は、転職サイト・エージェントに登録することをおすすめします。
特に初めて転職をする人は自己分析の仕方から求人の見極め方など、わからないことばかりで不安になりがちです。
しかし転職サイト・エージェントに登録すれば、求人の紹介や選考対策をはじめ、退職手続きのサポートまで一貫した支援を受けられるので安心です。
作業療法士に特化した転職サイト・エージェントは以下がおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。
リハビリ職におすすめの転職サイト
-
PTOTSTワーカー
リハビリ職の求人多数!PT・OT・STの各職種専門のアドバイザーが転職をサポート -
PTOT人材バンク
サポートの質に定評あり!医療・介護業界に特化した人材紹介サービス -
マイナビコメディカル
マイナビが運営するリハビリ職や医療技術職の転職支援に特化した転職エージェント
作業療法士のセカンドキャリア挑戦には転職エージェントがおすすめ
作業療法士がセカンドキャリアに挑戦する際は、転職エージェントに相談してみましょう。
今まで多くの転職希望者を支援してきたプロが的確なアドバイスをしてくれます。
また単に相談するだけでなく、自分では見つけられない非公開求人の紹介や応募書類の添削、模擬面接練習など、転職を成功に導くための徹底的なサポートが受けられます。
作業療法士としてのスキルを活かした転職には以下3つがおすすめです。
【リハビリ特化型】
異業種に挑戦する人は、以下の転職エージェントもおすすめです。
【全業界型大手エージェント】
自分と相性の良いキャリアアドバイザーに出会うことが最も重要なので、転職エージェントは複数登録するのがおすすめですよ。
リハビリ職におすすめの転職サイト
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の各職種専門のアドバイザーが転職をサポート!
おすすめポイント
- PT・OT・ST専門のアドバイザーが転職をサポート!
- 10年以上の実績をもつトライトグループが運営
- 求人票にはない職場の雰囲気や人間関係などの情報が満載!
サポートの質に定評あり!リハビリ専門のキャリアパートナーがPT・OT・STの転職をサポート
おすすめポイント
- 東証プライム上場会社が運営の安心感
- 47都道府県全てのエリアに対応!
- 入職後のアフターフォローも充実!
人材業界大手のマイナビが運営!リハビリ職や医療技術職の転職支援に特化した転職エージェント
おすすめポイント
- 独占求人を含む数万件から選定!ぴったりの求人を紹介
- 企業担当者が直接ヒアリング!定着率の高い職場を厳選紹介
- 徹底された面接対策・書類選考サービス
大手や人気企業の求人を多数保有!大手エージェント
大手エージェントには、全業界・職種の求人が集まっています。さらに、大手企業や人気企業の求人を独占で持っていることも。
幅広い選択肢の中から求人を提案してもらいたい、大手企業や人気企業への転職を検討しているという方は登録しておきましょう。
業界No.1!転職者の8割が利用している
国内最大の定番エージェント
おすすめポイント
- 求人数が業界No.1!人気企業・大手企業の非公開求人を多数保有
- 数の強みを活かした幅広い業界・職種の提案が可能
- たくさんの求人の中から比較検討できる
CMでおなじみ!顧客満足度トップクラス!
豊富な求人数に加えて、専任アドバイザーの手厚いサポートが強み
おすすめポイント
- リクルートと並ぶ、実績豊富な国内最大級の転職エージェント
- 20万件以上(2023年3月時点、非公開求人を含む)の求人から、厳選して紹介をしてくれる数少ないエージェント
- リクルートが保有していない有名企業の求人に出会える可能性が高い
20代の登録者数No.1!
20〜30代前半・第二新卒向けの非公開求人を多数保有
おすすめポイント
- 新卒サイトNo.1のマイナビが運営。若手層を採用したい企業とのコネクションが豊富
- 営業、メーカー、金融、ITなどの転職支援に強み
- 20〜30代など若手層の転職サポート・アドバイスの手厚さに定評あり
作業療法士におすすめの転職サイトに関しては以下の記事でも詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
作業療法士の退職・転職関連のよくある質問
作業療法士は増えすぎて飽和状態にある?
作業療法士の数が増えているのは事実です。
要因としては、急速に進む高齢化社会に合わせて作業療法士が必要とされる現場が拡大し、養成学校も増えたことがあります。
競争が激化することで給与の低下につながり、専門スキルを磨かなければ給与アップやキャリアアップが難しいのが現状です。
作業療法士の将来性について詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
作業療法士になるデメリットは?
職場にもよりますが、以下のような点をデメリットに感じる可能性があります。
- 仕事量の多さ
- 給与の低さ
- キャリアパスの限界
- 人間関係のトラブル
- 肉体的・精神的な負担
作業療法士に向いている人・向いていない人については、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
作業療法士の楽な職場はある?
楽に感じるかは人それぞれですが、以下のような職場は楽に思える可能性があります。
- 通勤が楽な職場
- 人間関係が良好な職場
- 人手が十分で仕事量が適切な職場
- 在宅ワークが可能な職場
作業療法士の35歳の年収は?
厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査によると、35~39歳の作業療法士の平均年収は460万円です。
看護師の511万円よりは低いですが、歯科衛生士の405万円よりは高い結果が出ています。
高収入を目指すには努力も必要ですが、経済的な不安から解放されることで精神面・身体面ともに安定した日常生活を過ごせます。
作業療法士が収入をアップさせる方法についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。