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SESの転職理由6選!面接での伝え方とおすすめ転職先を解説

    SESで働いていて「給料が上がらない」「スキルが身につかない」「客先が変わるたびにストレスが溜まる」と感じていませんか。

    SESエンジニアの転職理由にはいくつかの共通パターンがあり、同じような悩みを抱えて転職を決意する人は少なくありません。

    ただし、面接でその理由をそのまま伝えてしまうと、ネガティブな印象を与えてしまう可能性もあります。

    この記事では、転職エージェントとして15年以上キャリア支援をしてきた経験から、SESエンジニアに多い転職理由6つと、面接で好印象を残す伝え方のコツを解説します。

    SESからのおすすめ転職先や、転職を成功させるためのポイントもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

末永雄大 この記事を書いた人

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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SESを辞めたくなる6つの本音の転職理由

SESエンジニアが転職を考える理由は人それぞれですが、現場で多く聞く声には共通したパターンがあります。

まずは本音の転職理由を整理して「自分が何に不満を感じているのか」を明確にすることが、転職活動の第一歩です。

給料が上がらない・年収が低い

SESエンジニアの転職理由で最も多いのが給与への不満で、転職支援の現場でもこの理由を挙げる人が圧倒的に多い印象です。

SESの商流構造を詳しく見ると、この不満には個人の努力では解決しにくい構造的な理由があります。

クライアント企業が支払う単価は、元請け→二次請け→三次請けと商流を下るごとに中間マージンが引かれます。

最終的にエンジニアの手元に届く金額は、クライアントが支払った金額の50〜60%程度になるケースも珍しくありません。

2026年4月時点のGeeklyの調査データによると、SESエンジニアの平均年収は約408万円です。

経済産業省の調査によると、ITエンジニア全体の平均年収は約550万円で、SESとの差は約140万円にもなります。

SESは業界の中でもやや低い水準に位置しており、同じ技術力でも働く環境によって年収が大きく変わることがわかります。

しかもSESの給与テーブルは年功序列型で昇給幅が小さい企業が多く、スキルや成果が給与に反映されにくい仕組みになっています。

同じ年数を重ねても、自社開発企業やSIerと比べて年収の差が開いていく実感を持つ人が多いのは、こうした構造が背景にあります。

末永雄大 末永

SESの年収が低い原因は個人の能力ではなく、ビジネスモデルの構造にあります。


だからこそ「頑張っても報われない」と感じたら、働く環境そのものを変えることを検討してみてください。

スキルが偏る・成長実感がない

SESエンジニアの2番目に多い転職理由が、スキルの伸び悩みや成長実感を得られないという悩みです。

SES企業の場合、どの現場にアサインされるかは会社の営業判断に左右されるため、本人の希望が通りにくい構造になっています。

いわゆる「案件ガチャ」で、テスト工程や運用保守ばかりの現場に配属されるケースも少なくありません。

上流工程(要件定義・基本設計)に関わりたくても、自分で案件を選べない構造があるため、キャリアの主導権を握りにくいのが実情です。

さらに厄介なのは、3〜6ヶ月ごとに現場が変わる短期ローテーションで、この頻度ではじっくりスキルを磨く時間が確保できません。

ようやく業務の全体像を把握して慣れてきた頃に契約が切れ、また別の現場でゼロからのスタートを余儀なくされます。

1つの技術や業務知識を深く掘り下げる前に次の現場に移ってしまうため、表面的な経験は増えても専門性が積み上がりません。

転職市場では「何年やったか」ではなく「何ができるか」が厳しく問われるため、経験年数だけでは評価されません。

いろいろな現場を経験したことが、逆に「何が得意なのかわからない人」と見られてしまうリスクがあるのです。

末永雄大 末永

転職市場で評価されるのは「会社に何年いたか」ではなく「どんな専門性を持っているか」です。


SESの短期ローテーションで広く浅い経験しか積めていないと感じるなら、早めにキャリアの方向性を定めることをおすすめします。

客先常駐の環境がストレス

SES特有の働き方である客先常駐そのものが精神的な負担となり、転職を考えるきっかけになる人も多いです。

現場が変わるたびに新しい人間関係をゼロから構築し直す必要があり、その労力は想像以上に大きなものになります。

チームに馴染めるかどうかは行ってみないとわからず、合わない現場に当たっても契約期間中は簡単に抜けられません。

普段の業務はクライアント先で行い自社のメンバーとはほとんど顔を合わせないため、自社への帰属意識も薄れやすい環境です。

自分がどの会社の社員なのかわからなくなる感覚を持つ人も少なくなく、モチベーションの低下につながりやすいです。

孤立感やストレスを気軽に相談できる相手もいない状況が続くと、知らず知らずのうちに精神的な負担が蓄積していきます。

末永雄大 末永

人間関係のリセットが繰り返されるストレスは、想像以上に大きいものです。


現場が合わないと感じたら、まず自社の営業担当に相談してみてください。


それでも改善が見込めないなら、働く環境を根本から見直す時期かもしれません。

SESを辞めるべきかどうか迷っている人は、以下の記事も参考にしてみてください。

評価制度が不透明で昇進が見えない

SES企業では、エンジニアが客先で働いているため、直属の上司が日々の業務を直接見る機会がほとんどありません。

そのため評価が「客先からのフィードバック」や「稼働率」といった間接的な指標に偏りやすくなります。

技術力を磨いても、難しい課題を解決しても、それが正当に評価されている実感を持てない人が多いのです。

昇進の基準も不透明なケースが目立ち、何をすれば昇格できるのかが明示されていない企業も珍しくありません。

管理職になるには「営業側に回る」か「より高単価な案件にアサインされる」くらいしか道がなく、技術者としてのキャリアアップの道筋が描きにくい環境です。

末永雄大 末永

評価制度への不満は、転職面接で伝え方を間違えると「不平不満が多い人」と見られてしまうリスクがあります。


面接では「成果が正当に評価される環境で働きたい」という前向きな言い方に変換することがとても大切です。

キャリアパスが描けない

SES企業で長く働いていると「3年後、5年後に自分がどうなっているのか想像がつかない」という不安を抱える人が出てきます。

その背景には「案件ごとに技術も業界もバラバラになる」というSES特有のビジネス構造のもとでは、転職市場で評価される市場価値が上がりにくいという根本的な問題が関わっています。

転職市場で高く評価されるのは「特定の技術領域での深い専門性」や「上流工程の経験」であり、幅広い浅い経験だけでは差別化が難しいのが現実です。

しかしSESの現場ローテーションでは、案件の選択権がないためにこれらを計画的に積み上げることが非常に難しいのです。

特に20代後半から30代前半にかけては、エンジニアとしてのキャリアの方向性を決める非常に大事な時期にあたります。

この時期に「何でもそこそこできるが、突出した強みがない」状態だと、年齢を重ねるごとに転職の選択肢が狭まっていくリスクがあります。

末永雄大 末永

キャリアの不安を感じたら、まず「3年後にどんな仕事をしていたいか」を具体的に考えてみてください。


ゴールが決まれば、今の環境で足りないものが見えてきます。


足りないものを埋める方法が現職では難しいなら、環境を変えることが合理的な判断になります。

下流工程ばかりで成長実感がないなら、今の技術力を上流の課題解決力に転換するキャリア設計から始めてみてください。

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SESからの転職先の全体像を知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

ワークライフバランスの崩れ

SES企業のエンジニアは、クライアント先のプロジェクト都合に振り回されやすい立場にあります。

炎上案件に人手が足りないからとアサインされたり、契約時間を超えた残業を求められたりするケースも珍しくありません。

自社の営業がクライアントとの関係を優先して、エンジニアの労働環境を守れないこともあります。

プロジェクトの繁忙期に休みが取れない、通勤先がプロジェクトごとに変わるため通勤時間が読めないといった問題も、ワークライフバランスを崩す要因になっています。

転職理由を整理する前にやるべき自己分析

SESを辞めたい気持ちが強くなったとき、すぐに求人を探し始める人は多いですが、その前にやっておくべきことがあります。

それが転職理由を整理し「なぜ辞めたいのか」「次に何を実現したいのか」を言語化することで、自分のキャリアの方向性を明確にするための自己分析のステップです。

不満と理想を書き出して仕分ける

転職を考えるきっかけは、多くの場合「今の環境から離れたい」というネガティブな感情から始まります。

それ自体はまったく自然なことですが、感情に流されたまま転職活動を始めると、同じような不満を抱える会社に転職してしまうリスクがあります。

まずはノートやスマホのメモ機能を使って、今の仕事で「嫌なこと」「変えたいこと」を思いつく限り書き出してください。

そのうえで、それぞれの不満が「現職で解決できるもの」と「環境を変えないと解決できないもの」に分けてみましょう。

たとえば「今の案件がつまらない」は営業に相談すれば現場を変えられる可能性がありますが「SESの商流構造上、年収が上がらない」は個人の努力では解決しにくい問題です。

不満の仕分けが終わったら、次のステップとして「転職によって何を実現したいのか」を具体的な言葉にして書き出してみましょう。

年収アップなのか、上流工程への参画なのか、それとも腰を据えて働ける安定した環境を求めているのかを明確にしましょう。

優先順位をつけることで転職先選びの軸が定まり、求人を比較するときにも迷いが少なくなります。

末永雄大 末永

「とにかく今の環境から逃げたい」という気持ちだけで転職すると、次の会社でも同じ不満を抱えてしまうことが多いです。


転職活動で大事なのは「何から逃げるか」ではなく「何に向かうか」を明確にすることです。

市場価値を客観的に把握する

転職活動を始める前に、自分のスキルや経験が転職市場でどの程度の価値を持つのかを客観的に把握しておくことが重要です。

ここで知っておいてほしいのは、今の会社で評価されている「社内価値」と、転職市場で通用する「市場価値」はまったくの別物だということです。

今の会社で頼りにされている、現場のリーダーを任されているとしても、それが他の会社でも同じように評価されるとは限りません。

市場価値を決めるのは「需要のある市場で、他の人には代替しにくい専門性を持っているかどうか」です。

SESで複数の現場を経験しているのであれば、その中から自分の強みになる領域を特定し、言語化できるようにしておきましょう。

具体的には以下の3つの観点から自分の経験を棚卸しして、アピールポイントを整理してみてください。

市場価値を把握するための3つの棚卸し

  • これまで関わった技術領域(言語・フレームワーク・インフラ等)と経験年数

  • 担当した工程(テスト・実装・設計・要件定義など)と主な成果

  • 業務で身につけたポータブルスキル(調整力・ドキュメント作成力・顧客折衝力など)

転職エージェントに相談すれば、自分の経験がどのように評価されるか、どのレンジの年収が狙えるかを客観的に教えてもらえます。

末永雄大 末永

もしSESでの経験年数が3年以上あるなら、その技術力を上流の課題解決力に転換できる可能性は十分あります。


自分のキャリアの棚卸しを1人でやるのが難しければ、プロに相談するのも有効な手段です。

もし「このままSESにいて大丈夫なのか」と感じているなら、まずは自分の経験がどんな企業で通用するかを知ることが第一歩です。

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市場価値の高め方を詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。

面接で好印象を与えるSES転職理由の伝え方

転職面接で必ず聞かれるのが転職理由であり、特にSESからの転職ではここでの受け答えが選考の合否を大きく左右します。

SESからの転職の場合は本音がネガティブなものになりやすいため、面接官に好印象を残すには伝え方の工夫が欠かせません。

ネガティブな本音をポジティブに変換する3ステップ

面接で転職理由を伝える際は、以下の3ステップを使ってネガティブな本音を前向きな理由に変換するのがおすすめです。

ネガティブ→ポジティブ変換の3ステップ

  • ステップ1: 事実の整理 — 感情的な不満を客観的な事実に置き換える

  • ステップ2: 裏返し — 不満の裏にある「こうありたい」を言語化する

  • ステップ3: 志望動機との接続 — 裏返した理想が志望先で実現できる理由を語る

ステップ1の「事実の整理」では、感情的な不満を客観的な事実に置き換えて、面接官にも納得感のある形で説明できる状態にします。

「給料が安い」ではなく「SESの商流構造上、技術力が年収に反映されにくい」のように、構造的な課題として整理します。

ステップ2の「裏返し」では、不満の裏にある「こうありたい」という理想を言語化して、前向きな表現に変換していきます。

「スキルが伸びない」→「特定の技術領域で専門性を深めたい」、「評価されない」→「成果が正当に評価される環境で働きたい」のように不満を理想に裏返します。

ステップ3の「志望動機との接続」では、裏返した理想が志望先の企業でなぜ実現できるのかを、事業内容やポジションに紐づけて具体的に語ります。

転職理由と志望動機が一本の線でつながる状態を作ることで、面接官からの信頼感が格段に高まります。

末永雄大 末永

面接官が転職理由を聞く目的は「この人がうちの会社でも同じ理由で辞めないか」を確認することです。


だからこそ、前職の不満を語るのではなく、これから何を実現したいのかを軸に話すことが大切です。

転職理由別の例文3選

面接でそのまま使える例文を、SESエンジニアによくある転職理由のパターン別に3つ紹介します。

スキルアップが理由の場合

SES企業で3年間、複数の現場でJavaを中心とした開発経験を積んできました。ただ、案件ごとに技術領域が変わるため、1つの分野を深く掘り下げる機会が限られていました。今後は〇〇領域で設計から運用まで一貫して携わり、技術的な専門性を高めていきたいと考え、転職を決意しました。

年収アップが理由の場合

現職では着実にスキルを磨いてきましたが、SESの商流構造上、技術力や成果が年収に直接反映されにくい環境でした。自分の市場価値に見合った評価を受けられる環境で、より高い成果を出していきたいと考えています。

環境改善が理由の場合

客先常駐という働き方のなかで、プロジェクトの全体像が見えにくいもどかしさを感じていました。自社のプロダクトに腰を据えて向き合い、企画段階から改善まで一貫して関わることで、よりユーザーに価値を届けられるエンジニアになりたいと考えました。

面接官が転職理由で見ているポイント

面接官が転職理由を聞くとき、裏側で見ているポイントは大きく3つあり、ここを押さえておくと回答の質が上がります。

面接官が転職理由で見る3つのポイント

  • 再現リスクの確認 — 前職と同じ理由でまた辞めないか

  • 成長意欲の有無 — 明確なキャリアビジョンを持っているか

  • 自社とのマッチ度 — 転職理由が自社の業務で実現可能か

1つ目の「再現リスクの確認」では、前職と同じ理由でまた辞めてしまわないかを面接官が見極めようとしています。

面接官は「この人はうちの環境でしっかり定着して活躍してくれるか」を最も気にしているのです。

だからこそ転職理由と志望動機の一貫性を示すことが非常に大切で、面接の準備で最も力を入れるべきポイントになります。

2つ目の「成長意欲の有無」では、現状への不満だけで終わるのか、それとも明確なキャリアビジョンを持って次の環境に臨もうとしているのかが問われます。

「何から逃げるか」ではなく「何に向かうか」を語れる人は、入社後も主体的に成長する可能性が高いと判断されます。

3つ目の「自社とのマッチ度」では、候補者の転職理由が自社の環境で解決できるかどうかを面接官が照合しています。

転職理由に「上流工程に携わりたい」とあれば、面接官は「うちの業務でそれが実現できるか」を照合します。

事前に企業の事業内容やポジションを調べて、転職理由と志望先の業務内容が噛み合う状態にしておくことが重要です。

転職支援の現場での実感として、この3点がしっかり揃っていれば面接で大きく外すことはまずありません。

末永雄大 末永

入社後半年以内の退職率1.5%以下という弊社の実績は、この3点をしっかり整理してから転職に臨む支援を徹底しているからです。


転職理由の整理に不安がある人は、プロと一緒に言語化するところから始めてみてください。

【転職理由の整理から】
面接対策を相談する

履歴書での退職理由の書き方を知りたい人は、以下の記事もあわせてご覧ください。

SESからのおすすめ転職先5選

SESからの転職先は、自分がキャリアで何を優先したいかという方向性によって大きく分かれます。

前の章で整理した自己分析の結果を踏まえて、自分に合った最適な選択肢をじっくり検討してみてください。

SIerの上流工程ポジション

SESでの開発経験を最も活かしやすく、キャリアアップにもつながりやすいのがSIerの上流工程ポジションです。

SIerでは要件定義や基本設計からプロジェクトに関わるため「言われたものを作るだけ」ではなく、クライアントの課題を技術で解決する力が求められます。

SESで複数の現場を経験してきた人は、さまざまな業界の業務知識を持っている点が評価されやすいです。

大手SIerであれば年収水準も高く、プロジェクトマネジメントの経験を積むことで、さらにキャリアの幅が広がります。

末永雄大 末永

SIerへの転職を考えるなら、SES時代の経験を「どの業界のどんな業務課題を、どの技術で解決したか」という形で整理しておきましょう。


面接でこれを語れると、上流工程への意欲と実行力の両方を示せます。

SIerへの転職で求められるスキルや年収の相場について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。

自社開発企業(Web系・SaaS)

「自分たちのプロダクトに腰を据えて取り組みたい」という人には、自社開発企業がおすすめです。

Web系企業やSaaS企業では、企画→開発→リリース→改善のサイクルをすべて自社内で回すため、ものづくりの全体像を把握しやすい環境です。

自分が書いたコードがプロダクトの成長に直接つながる実感を持てるのが、自社開発企業の大きな魅力です。

モダンな技術スタックを採用している企業も多く、技術力を伸ばしたい人にとっては成長環境が整っています。

一方で即戦力を求める傾向が強いため、SES時代にどの技術をどの程度使いこなせるかが選考の分かれ目になります。

SE・SESからの具体的な転職先やキャリアパスを検討している人は、以下の記事もあわせてご覧ください。

社内SE・情報システム部門

「安定した環境で腰を据えて働きたい」という人には、事業会社の社内SE(情報システム部門)も選択肢の1つです。

社内SEは自社のIT環境を支える役割を担い、システムの企画・導入・運用まで幅広く携わるポジションです。

1つの会社のビジネスを深く理解しながらIT面から支える仕事なので、現場が頻繁に変わるストレスからは解放されます。

残業が比較的少ない企業が多い点もメリットですが、技術的なチャレンジの機会は限られる場合があります。

技術を深めたいのか安定を重視するのか、何を優先するかによって向き不向きが分かれるポジションです。

社内SEの仕事内容や年収、転職で求められるスキルについて詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。

ITコンサルティングファーム

SESで培った技術知識をビジネス課題の解決に活かしたいなら、ITコンサルティングファームへのキャリアチェンジも有力な選択肢です。

ITコンサルタントはクライアント企業のIT戦略立案やシステム導入の上流工程を担い、技術とビジネスの両面から課題解決に取り組みます。

技術力に加えて論理的思考力やコミュニケーション力が求められますが、SES時代に複数の業界・技術に触れてきた経験は、課題の引き出しとして強みになります。

年収水準も高く、Big4(デロイト・PwC・EY・KPMG)やベイカレント、アクセンチュアといったファームでは、20代後半〜30代前半でも年収700万〜1,000万円以上を狙える環境です。

ここまで見てきた通り、SESからの転職先はスキルの活かし方やキャリアの優先順位次第で選択肢が大きく広がります。

自分の技術力をどの方向に伸ばしていきたいか、キャリアの戦略を立てるところから相談してみてください。

末永雄大 末永

SESで下流工程ばかりだったとしても、ITコンサルへの転職は不可能ではありません。


重要なのは、今の技術力をどう上流の課題解決力に転換できるかを言語化することです。

【ITコンサル転職実績多数】
キャリア戦略を相談する

ITコンサルタントへの転職で必要なスキルや選考対策について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。

フリーランスエンジニア

SESの商流で中間マージンに不満を感じている人にとって、フリーランスは単価が直接手元に入る働き方として魅力的に映るかもしれません。

実際にSESで月単価60万円の案件に入っていたエンジニアが、フリーランスになって月80〜100万円の単価を得るケースもあります。

ただし、フリーランスには案件が途切れるリスクや、福利厚生・社会保険の自己負担、確定申告の手間といったデメリットもあります。

まずは正社員として専門性を磨き、市場価値が十分に高まった段階で独立を検討するのが現実的なステップです。

SESからの転職を成功させる3つのポイント

SESからの転職は決して難しくありませんが、準備不足のまま戦略なしに動くと思わぬ失敗を招く可能性もあります。

以下の3つのポイントをしっかり押さえておけば、後悔のない転職を実現できる確率がぐっと高まります。

転職理由と志望動機に一貫性を持たせる

面接で最も重要なのは、転職理由と志望動機が1つのストーリーとして自然につながっていて、聞いた人が納得できる状態にすることです。

「SESの環境では〇〇が実現できなかった → だから〇〇ができる環境を求めている → 御社では〇〇が実現できると考えた」という流れです。

この一本の線を作ることで、面接官に「この人は明確な目的を持って転職している」と伝わります

逆に、転職理由と志望動機がバラバラだと「何がしたいのかわからない人」「条件だけで会社を選んでいる人」と見られてしまいます。

前述のネガティブ→ポジティブ変換の3ステップを使って、一貫したストーリーを面接前にしっかり準備しておきましょう。

末永雄大 末永

転職理由と志望動機の一貫性は、面接の合否を左右する最大のポイントです。


「なぜ辞めるのか」と「なぜこの会社なのか」が1つのストーリーとして語れるように準備しておいてください。

在職中に市場価値を高めるスキルを磨く

転職を有利に進めるためには、退職してから準備するのではなく在職中からスキルアップに取り組んでおくことが大切です。

SESの現場で学べることは限られているかもしれませんが、業務外の時間を使ってできることはあります。

クラウド系の資格(AWS認定・Azure認定など)の取得や、個人開発でポートフォリオを作ること、技術ブログで知識をアウトプットすることは、面接でも「自走できるエンジニア」として評価されます。

転職市場では年齢が上がるほど「この人は何の専門家なのか」という専門性が厳しく問われるようになります。

20代のうちにキャリアの方向性を定めて、そこに向けた経験とスキルを計画的に積み上げていくことが、将来の選択肢を広げる最善の方法です。

末永雄大 末永

転職は「思い立ったらすぐ動く」のが正解とは限りません。


ただし、準備を始めるのは早ければ早いほどいいです。


今すぐ転職するつもりがなくても、自分の市場価値を定期的に確認しておくだけで、いざというときに有利な条件で動けるようになります。

IT業界に強い転職エージェントを活用する

SESからの転職では、IT業界の転職事情に詳しいエージェントを活用することを強くおすすめします。

転職市場の構造上、一般に公開されていない非公開求人の中にこそ年収や待遇の条件が良いポジションが隠れていることが多いです。

自分だけで求人サイトを眺めているだけでは情報が限られるため、本当に自分に合う企業にたどり着けない可能性があります。

エージェントを使うメリットは単なる求人紹介だけにとどまらず、転職活動のあらゆる場面でサポートを受けられる点にあります。

自分の経験がどのように評価されるかの客観的なフィードバック、職務経歴書の添削、面接対策まで、転職活動全体をサポートしてもらえます。

コンサルファームの採用枠は時期によって大きく変動するため、気になるファームがあるなら早めにキャリア戦略を相談しておくのがおすすめです。

末永雄大 末永

転職エージェントを選ぶときは「求人数が多い」だけで選ばないでください。


大事なのは、SESエンジニアのキャリアを理解したうえで、中長期の戦略を一緒に考えてくれるかどうかです。


弊社ではやりとり3万字以上の丁寧なカウンセリングで、自分の強みやキャリアの軸を徹底的に言語化するところから支援しています。

SESばかり紹介されて困っている人や、IT業界に強いエージェントを探している人は、以下の記事も参考にしてください。

IT業界に強い転職エージェントの選び方や比較ポイントを知りたい人は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。

SESの転職理由に関するよくある質問

SESからの転職は何年目がベストですか?

一般的には2〜3年の実務経験を積んだタイミングが転職しやすいです。

1年未満だと「すぐに辞める人」と見られるリスクがあり、5年以上になると年齢に応じた専門性が求められます。

ただしベストなタイミングは個人のスキルやキャリアの方向性によって異なるので、早めに転職エージェントに相談しておくと判断しやすくなります。

SESからの転職理由で「客先常駐が嫌」と言っても大丈夫ですか?

そのままの言い方だと「環境への適応力がない人」と受け取られるリスクがあります。

「1つのプロダクトに深く関わりたい」「チームで継続的に改善サイクルを回したい」のように、自社開発でこそ実現できるキャリア像として伝えましょう。

SESから転職すると年収は上がりますか?

SESからの転職で年収が上がるケースは多いです。

SESの年収が相対的に低いのは商流構造によるもので、SIerや自社開発企業、ITコンサルファームに転職すれば、同じスキルレベルでも年収が50〜200万円上がることは珍しくありません。

特にITコンサルファームでは、SES時代より大幅な年収アップが見込めます。

まとめ

SESの転職理由は「給与の低さ」「スキルの伸び悩み」「客先常駐のストレス」「評価制度の不透明さ」「キャリアパスの不安」「ワークライフバランスの崩れ」の6つに集約されます。

大切なのは、これらの不満を整理したうえで「次の環境で何を実現したいのか」を明確にすることです。

面接ではネガティブな本音をポジティブな志望動機に変換し、転職理由と志望動機を一本の線でつなぐことが成功のカギになります。

SESで培った技術経験は、転職先の選び方やアピールの仕方次第でキャリアアップの大きな武器になります。

キャリアの方向性に迷っている人は、プロのキャリアアドバイザーと一緒に自分の強みと市場価値を整理するところから始めてみてください。

末永雄大

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