食品ベンチャーに転職するには?選考のコツを転職エージェントが解説

食品ベンチャーに転職するには?選考のコツを転職エージェントが解説

    こんにちは!すべらない転職の末永です。

    食品ベンチャー企業に転職したい人向けに、オススメ企業や向いている人の特徴、求められるスキルについて転職のプロが徹底解説します。転職を成功させるポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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食品ベンチャー業界で起きている3つのトレンド

食品業界は生活の根本を担う「衣食住」の「食」にまつわる社会課題の解決に尽力しています。

中でも食品ベンチャー企業は事業自体が成長段階であるケースが多く、とても働きがいのある会社として注目されています。

そんな食品ベンチャー業界ですが、現代社会の課題から3つのトレンドを以下で紹介します。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあって、食品ベンチャー業界のトレンドは大きく変化している傾向にあります。それぞれのトレンドについて、以下で詳しく説明します。

アグリテック

アグリテックとは、農業(Agriculture)とテクノロジー(Technology)を掛け合わせて作られた言葉です。収穫量や収益性、生産性といった農業が抱える課題をAIやドローンといった技術を用いて解決しようという取り組みを指します。

2019年には農林水産省が「スマート農業」をスローガンに、農業の現場への技術実装を推進し始めました。

フードロス

フードロスとは、本来であれば食べられたはずの食品が廃棄されてしまう問題のことです。

食べ残しや、期限切れ・作りすぎによる売り残しなどが原因となって発生しています。生産者が食品を生み出すところから消費者の手に渡るところまで、様々な段階で発生するこの無駄を削減しようと、生産者や小売業者をはじめ様々な関係者が取り組んでいます。

フードデリバリー

フードデリバリーは、スマホのアプリやインターネット上から様々な食事の宅配を依頼できるサービスです。

幅広い種類の飲食店が選択肢に加わり、またその配達可能な地域も次第に広がってきた、注目の分野です。新型コロナウイルスの影響で外食が難しくなったことを受け、より期待が集まっています。

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食品ベンチャーの種類

食品ベンチャー企業には、大きく分けて4つの種類があります。それぞれが取り組む課題領域を、事例と併せて紹介します。

食品には様々な領域があり、自分の興味がどこにあるのかを意識しながらご覧ください。

アグリテック領域

アグリテック(スマート農業)と呼ばれる"農業"×"テクノロジー"の領域も、フードテックの一部です。

この領域は、農業人口が減少傾向にある中でITの力で農業を効率化することを目的としたもので、ベンチャー企業が介入した事例としては、人工知能搭載のセンサーを用いた農業支援をすることなどが挙げられます。

具体的な企業だと、inaho株式会社が挙げられます。

【例】inaho株式会社

「収穫ロボットで世の中を変える」を掲げ、自動野菜収穫ロボットを中心にした生産者支援サービスを提供する企業です。サービスの展開地域を広げることや、収穫ができるかどうかの判断をAIができるようにすることを今後の課題としています。

フードロス領域

食べ残しや売り残しなど、食べられるはずの食品の廃棄を課題として、それに対する解決策を提示するのがフードロス領域で事業を展開する企業です。

規格外の野菜を活かした製品の開発や、廃棄物をリサイクルする技術の開発、廃棄予定の食品を割引価格で購入できるサービスなど、多様な事業を展開する企業が生まれています。

具体的な事例として株式会社ボーダレス・ジャパンと豊島株式会社の取り組みが挙げられます。

【例】株式会社ボーダレス・ジャパン タベモノガタリ

社会課題をビジネスで解決することに取り組むボーダレス・ジャパンが提供するのは「形は悪いけれど味はいい」ものを選別せずに仕入れて販売するサービスです。生産者と消費者をコミュニティでつなぎ、流通をつくり出すことを目指します。

【例】豊島株式会社 FOOD TEXTILE

豊島株式会社は、捨てられていく食べ物を生まれ変わらせ再活用する繊維のスペシャリストです。廃棄食品を染料として活用し、人の体にも環境にも優しい生活アイテムを作り出します。

代替食領域

代替食とは、ある食品に似るように別の食品を用いて作った加工食品のことです。

代替肉は、食料不足を解消することや、食事を効率化すること、さらには宗教上の理由などから特定の食品が食べられない人の食事の幅を広げることまで複数の目的での活用が見込まれます。

例えば、ベースフード株式会社の "BASE FOOD" は、これは、食事の効率化を目的とした事例です。

【例】ベースフード株式会社の BASE FOOD

「仕事などで忙しい中でも、栄養バランスの取れた食事をしたい」という願いをかなえる商品を生み出しています。完全食をはじめ、「栄養のインフラ」となる食品を提供することで、人々に健康を届けようと取り組んでいます。

料理領域

レシピアプリなどが有名な料理領域です。食事の楽しみを広げようと、各社が様々な事業を展開しています。

【例】クックパッド株式会社

クックパッドは「毎日の料理を楽しみにする」というミッションのもと、料理レシピを投稿・検索できる「クックパッド」を中心に、毎日の料理を楽しみにする事業を展開しています。食にまつわる情報を届けることで、ユーザーの食事や家事にまつわる悩みの解決に取り組んでいます。

【例】Retty

「食を通じて世界中の人々をHappyに」を掲げ、おすすめの飲食店のシェアアプリを開発・運営する会社です。ただお店を比較するのではなく、友人や好みの合う人のおすすめから、自分に合うお店を探すことができるのが特徴的なサービスを提供しています。
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食品ベンチャーの主な職種

食品ベンチャー業界で活躍できる職種は、多岐に渡ります。創業して間もない時は人材不足の事情もあり、1人で様々な職種を兼任することもあります。

ここでは、代表して3種類の職種について解説します。

営業・コンサルタント職

営業職・コンサルタント職は、企業の収益を稼ぎだす大黒柱であり、この職種の人たちがいなければ事業は続いていきません。

主な仕事内容は、顧客の獲得から継続的な利用を促すことまで、いわゆるカスタマージャーニーの統括することです。

具体的には、顧客が抱える課題を見つけ出し、その解決のために自社のサービスを提供します。そしてその過程でまた新たな課題を見つけ、提案をおこなうサイクルを繰り返します。

自社のサービスと顧客企業のことを第一に考えられる人に向いている職種と言えます。

経営企画・新規事業職

経営企画・新規事業職は、新規事業の立ち上げや既存事業の計画をおこなう戦略家集団です。

食品業界は急成長の段階にあり、今後もその市場は伸びる可能性が高いと見られています。こうした新規事業のフィールドで、企業の未来を描き道を切り開いていくこの職種は、社会課題への関心や強い責任感が求められる職種です。

エンジニア職

「フードテック」と呼ばれる食とITを掛け合わせた領域では、エンジニアは欠かせない重要な職種です。システム開発・構築から、常にPDCAをまわしてシステムに問題が生じないように管理する、事業の柱となる存在になります。

食にまつわる大きな社会課題への関心のほかに、目の前のひとつひとつの課題に対処していくプロジェクト管理能力や、論理的に考える力が求められるポジションです。

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食品ベンチャーのオススメ企業7選

食品ベンチャー企業はいつくもありますが、その中でも「自分の市場価値を上げる」という観点でおすすめの企業を7社ご紹介します。転職して自分の市場価値をあげたいと考えている人は、ぜひ選択肢の1つにしてみてください。

Retty

Retty(レッティ)は、食を通じて世界中の人を幸せにすることを目的にした企業で、おすすめの飲食店をシェアできるアプリ「Retty」を開発・運営しています。

アプリ「Retty」は単に飲食店を比較するのではなく、おすすめを「シェアする」をコンセプトとしており、2018年11月には月間利用者数が4,000万人を突破しました。

しかし、コロナ禍で飲食業界が大打撃を受ける中で、Retty(レッティ)にも深刻な影響が出ています。そこで、新しい飲食様式を提供するため、スマートフォンから料理の注文ができる飲食店向けモバイルーオーダーシステム「Retty Order」の提供を2020年秋に開始しました。

時代や顧客に必要とされるサービスを新しく展開する、今後ますます期待できる企業だと言えますね。Retty(レッティ)について詳しく知りたい人は、こちらの記事をご参照ください。

ボーダレス・ジャパン

ボーダレス・ジャパンは、社会問題をビジネスで解決する「ソーシャルビジネス」だけに取り組む会社と謳っており、国内外や分野を問わず30以上のソーシャルビジネスを展開しています。

社会課題に興味がある人にはボーダレス・ジャパンがオススメです。GAFAで働いていた人が会社のビジョンに共感、また新規事業の立ち上げ等のやりがいを求めて転職するケースもあり、人材のレベルも上がっています。

最新の中途求人情報は、企業ホームページをご覧ください。

ファームノート

ファームノートは「世界の農業の頭脳を作る」という理念を掲げており、酪農・畜産向けのサービスを開発しています。

同社が作成したwebアプリ「Farmnote」ではカレンダー機能や個体情報の記録、牛の管理の効率化により酪農・畜産を補助することができ、現在導入数を伸ばしている。

もともと北海道で設立されたwebアプリ会社だったのですが、現在は東京や鹿児島にもオフィスを構えています。

デイブレイク株式会社

デイブレイク株式会社は冷凍技術とインターネットの組み合わせによりフードロス削減に貢献してきた企業です。

冷凍技術により食品ロスとなるはずだった食品を保存し、インターネットを用いて保存した食品を世界に届けてきました。

また、顧客の課題に対して冷凍技術を用いた解決案を提案するコンサルティング業務も行なっています。

パンフォーユー

パンフォーユーは自宅やオフィスに全国各地から厳選されたパンを冷凍保存して届けるサービスを行っています。

このサービスによって顧客は全国各地のパンを直接店に出向かずに手にすることができ、感染症への不安も解消しています。

また、冷凍保存されたパンは比較的保存がきくというメリットもあります。

バリュードライバーズ

バリュードライバーズは本来なら捨ててしまう廃棄商品を格安で購入できるサービスです。

消費者としては安価で商品を入手できますし、生産者としても収入が増えるので両者にメリットがあります。

具体的な事業としてはお菓子の詰め合わせを安く購入できる「スイーツポケット」というサービスがあります。

POTLUCK

POTLUCKは月額定額制のランチのテイクアウトアプリです。

利用者は提携レストランのランチを毎日定額で食べることができるので支出を管理したり出費を抑えるのに役立っています。

また、アプリで注文できるので待ち時間をなくせることも魅力の一つです。

食品ベンチャーに向いている人の特徴

食品ベンチャー業界に向いている人の特徴を2つご紹介します。

以下で詳しく解説していきます。

社会課題に興味を持っている

「食」にまつわる社会課題の解決を目指す食品ベンチャー業界では、ただやる気やスキルがあるだけでなく、社会課題に興味をもち企業の理念に心から共感できることが求められます。

そうした興味を持って解決に貢献したいと強く思えることが、決してラクではないベンチャー企業での業務を前向きにこなすことにも繋がります。

変化を楽しめる

成長段階のフェーズにあるベンチャー企業では、日々あらゆる変化が訪れます。会社の成長速度に応じて求められる仕事や役割が変化したり、対応することが求められます。

特に食品業界はトレンドの移り変わりが早いため、そのような変化を楽しめる人は向いていると言えるでしょう。

ベンチャー企業に向いている人の特徴は、以下の記事も参考にしてみてください!

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食品ベンチャーへ転職するために求められるスキル

食品ベンチャー業界では、必須スキルが求められることは多くありません。ここからは、転職を有利に進める上で持っておきたいスキルを2つご紹介します。

専門スキル

転職市場において企業が部門別で採用をする理由は、その特定分野の経験がある人を欲しているためです。社員の教育には多くのコストと時間がかかるため、そうした余裕があまりないベンチャー企業の場合は即戦力を求める傾向にあります。

必須とされていなくても、自分が目指す職種で求められるスキルを確認し、勉強を始めたり資格やスキルを取得しておくと良いでしょう。

ポータブルスキル(汎用スキル・ビジネススキル)

ポータブルスキルとは、日本語で言い換えるならば「汎用性のある力」のことです。

つまり「いつでもどこでも役立つ力」という意味です。特定業務に紐付かずに活用でき、時代に流されることない、ビジネスマンにとって 市場価値を上げるためには必要なスキルと考えると良いでしょう。

実際にどのようなポータブルスキルがあるのか、以下で表にまとめてみました。

対人スキル ・コミュニケーション力
・交渉、調整力
・マネジメント力
・リーダー/フォロワー シップ
・影響力
実務スキル ・目標設定力
・逆算計画力
・問題/課題発見力
・問題/課題解決力
・実行/運用力(PDCAサイクル)
基礎的スキル ・社会人としてのマナー/基礎力
・ビジネスパーソンとしてのマインド/心構え/処世術

基礎スキルを持ち合わせていることは転職時に前提とみなされているので、高い対人スキルと実務スキルを持つことによって、市場価値を高められます。

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食品ベンチャーへの転職を成功させるポイント

食品ベンチャー企業への転職を成功させるために大事なのは、「なぜベンチャーを選ぶのか」という理由を明確にすることです。

食品業界で例えばスケールの大きな仕事をしたいのであれば、大手食品メーカーのほうが向いているといえます。

一方で業界にイノベーションを起こしたい、自分の仕事に手触り感が欲しいなどの場合はベンチャー企業のほうが叶えられそうですよね。

そのため、自己分析をおこない、自身の原体験や今後のキャリアビジョンなどを踏まえた上で、ベンチャーを選ぶ理由を言語化する必要があります。

また、食品業界に関しては社会課題に対する興味や成し遂げたいことも合わせて伝えることができれば、面接官へのアピールになります。

自己分析についてもっと知りたい人は以下の記事をご覧ください!

食品ベンチャー企業へ転職したい人へ

食品ベンチャー企業は、人気企業であることが多く、選考難易度が高い傾向にあります。そのため、食品ベンチャーへ転職したい場合は、しっかりと選考対策をおこないましょう。

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