ニトリからの転職は難しい?後悔しないための転職理由と成功のコツを解説!

ニトリからの転職は難しい?後悔しないための転職理由と成功のコツを解説!

    ニトリからの転職は難しい?現役の転職エージェントが忖度なくニトリからの転職について徹底解説します。

    またニトリからのおすすめの転職先、ニトリでの評価されるスキル・経験、ニトリからの転職を成功させる具体的なステップも併せてご紹介します。

    この記事の要約
    • ニトリ社員の転職理由は「働き方の改善」「年収アップ・スキルアップ不安」が多い
    • ニトリでの経験・スキルは転職市場で評価される
    • ニトリからの転職は「20代」のうちにするのがおすすめ
この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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ニトリから転職する人のリアルな理由

ニトリからの転職を考えられる理由は、人それぞれですよね。

ただ、私たちキャリアアドバイザーがご相談を受ける中で特に多く耳にするのは、「労働環境や待遇」「将来のキャリアパス」「企業文化」という3つのテーマに関するお悩みです。

ここでは、ニトリの皆さんがどんな点に悩み、辞めたいと感じて、転職という決断に至るのか、そのリアルな理由を1つずつ見ていきましょう。

労働環境や待遇への不満

まず挙げられるのが、以下のような休日や勤務時間、働き方、そして給与水準に対する「認識のギャップ」からくる不満です。

労働環境や待遇への不満

  • 土日祝が多忙なことが辛い
  • 全国転勤が嫌だ
  • 年収が思うように上がっていかない

ニトリでは土日祝が多忙なためカレンダー通りに休むのは難しいですが、その一方で夏季最大11日・冬季最大9日といったリフレッシュ休暇制度が整っているのも事実です。

問題は、休めるタイミングで、友人や家族との時間といったプライベートの価値観と合わなくなることです。働き方を整えたいという理由でニトリを辞めたいと感じる人が多いです。

全国転勤であることも働き方に対するよくある不満の1つに挙げられます。

また、給与に関しても、平均年収808万円(※2024年3月期有価証券報告書より)と業界最高水準ですが、実際は店舗勤務と本社勤務で年収は変わります。

店舗勤務から本社勤務に上がることができず、年収の頭打ち感を感じて転職を考える人が多い印象ですね。

キャリアパスへの不安

2つ目が、会社の育成方針である「配転教育」と、ご自身のキャリアプランとの間にズレが生じることへの不安です。

ニトリでは、多様な職種・業務を計画的に経験させることで、会社全体の視点を持つ「ジェネラリスト・スペシャリスト」を育成するという方針があります。

この計画的なジョブローテーションは、先程も挙げたように全国転勤が前提となっており、多様な経験を積める一方で、「特定の分野の専門性を自分のタイミングで追求したい」と考える人にとっては、キャリアの自由度が低いと感じられるのかもしれません。

また、特にニトリの店舗販売の人は「このまま店舗販売を続けて大丈夫か」「アルバイトと変わらない業務内容でスキルアップできているのか」と将来不安・スキルアップ不安を感じられている人が多いですね。

独自の企業文化や人間関係

そして3つ目が、ニトリの成長を支える「現状否定」という独自の企業文化にフィットできているのか、という点です。

これは、常に現状に満足せず、より良いものを求め続けるという行動原則で、「4C主義 (Change, Challenge, Competition, Communication)」という求める人物像にも表れています。

この文化は、目標達成への意識が高く、成長意欲のある人にとっては非常に刺激的で最適な環境です。

トップダウンで推進される変化のペースに対し、自分が活力を得られるタイプか、それとも消耗してしまうタイプか、という適性の問題が転職を考える大きなきっかけになるようです。

ニトリからの転職は難しい?

ニトリからの転職を考えた際に、「本当にうまくいくだろうか」「後悔しないかな」という不安がよぎりますよね。

結論から言うと、ニトリからの転職は十分に可能です。ただ、まず客観的な事実を知ることが大切です。

ここでは、ニトリからの転職の際に注意すべきことを紹介していきます。

ニトリでの経験の棚卸し・言語化

まずは、ニトリでの経験を、どんな会社でも通用する「ポータブルスキル」に翻訳することが大切です。

ポータブルスキルとは

業種や職種、会社の規模や文化が変わっても、持ち運びができ、どこでも活かすことができる汎用性の高いスキルのこと。


具体例:論理的思考力、コミュニケーション力、課題発見・解決力など

というのも、ニトリの育成方針は幅広い視野を持つ「ジェネラリスト」を育てることを主眼としているため、特定の専門スキル(=テクニカルスキル)は身につきづらく、きちんと言語化しないと選考で伝わりにくい場合があるためです。

ニトリでの経験の棚卸し・ポータブルスキルの言語化の手順の一歩目は、以下のように「具体的な業務と実績を書き出すこと」です。

  • 担当フロアの売上を前年比110%達成した
  • アルバイトスタッフを5名育成し、リーダーを任せられるレベルまで引き上げた
  • 〇〇という改善提案で、在庫管理の時間を1日あたり30分削減した

その後は、その経験・実績をどの業界・職種でも通用するポータブルスキルに変換します。

  • 担当フロアの売上を前年比110%達成した
    目標達成能力/課題解決力、数値分析力、実行力
  • アルバイトスタッフを5名育成し、リーダーを任せられるレベルまで引き上げた
    人材育成能力、マネジメント力、リーダーシップ
  • 〇〇という改善提案で、在庫管理の時間を1日あたり30分削減した
    クリティカル・シンキング、実行力

「自分はそのようなわかりやすい実績を残せていない」と感じる人もいると思うので、後ほどニトリでの業務を通じて得られるポータブルスキルを詳しく解説しますね。

他の社員との差別化

2つ目は、ニトリからの転職者が多く、他社員との差別化が難しいことです。

ニトリは新卒人気の高い企業だからこそ入社する社員数が多く、転職市場に出てくる人の数も自然と多くなります。

だからこそ、自分の経験や強みを、他の候補者といかに差別化して伝えられるかがとても重要になります。

転職の軸の明確化

3つ目は、ニトリからの転職をする前に転職軸を明確にすることです。

ニトリから転職する際に「何を実現したいか」という軸が曖昧なまま、現状の「裏返し」を求めてしまったことが原因でミスマッチを起こしてしまうケースが多いです。

例えば、ニトリは福利厚生が非常に手厚いのが特徴の企業です。目先の年収額だけで転職先を決めたら、住宅手当などの福利厚生がなく、トータルで見た時に「かえって生活が苦しくなった」という声もよく聞きます。

また、「現状否定」の文化が合わずに緩やかな社風の会社に移ったら、逆に成長機会の少なさに物足りなさを感じてしまう、というのもよく聞く話です。

要は「何が嫌か」だけでなく、「どんな文化や価値観を大切にしたいか」を深く考える時間が、後悔しない転職には不可欠だということです。

末永雄大

末永

メガホン ワンポイントアドバイス

上記の3点を特に意識できればニトリからの転職は可能、むしろ有利に進められます。


ただ1点だけお伝えしたいのが、特にニトリで店舗勤務(店長や販売員)されている人が転職する際には年齢が命だということです。仮にニトリに新卒入社をして30歳まで店舗勤務をしていたとなると、採用企業から「この人は保守的な人なのかも」「目立ったスキルが付いていなさそう」と思われて、選考を通過できない可能性が高まります。


一つの目安として、ニトリからの転職を考える際は「20代」のうちに動き出しましょう。

弊社すべらないキャリアエージェントではニトリのような新卒人気の企業に入り、入社後にミスマッチを感じた人の転職支援を数々おこなってきました。

ただ現状を抜け出すためだけの転職支援ではなく、入社後の定着と活躍を何よりも重視し、厳選して求人紹介をして各企業に特化した選考対策をさせていただいています。

現在ニトリで働かれている中で「今後のキャリアに不安を感じる」「自分に合った働き方をしたい」と考えている人はぜひ弊社に一度ご相談ください。

ニトリからの転職なら


すべらないキャリアエージェントの特徴や評判について、詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください。

ニトリ社員の評価されるスキル・経験

ニトリでの経験や身についたスキルが転職で通用するか不安という人も多いのではないでしょうか?

先ほど申し上げたように、ニトリでの業務経験を通じて、どんな業界でも通用する「ポータブルスキル」が身につきます。

このニトリで得られる「ポータブルスキル」は、あなたが思っている以上に、転職市場で高く評価されます

ここでは、ニトリ社員の転職市場で評価されるポータブルスキルを2つ、そして評価されるポイントを1つご紹介していきます。

課題解決能力

ニトリで得ることができて転職で評価されるスキルの1つ目が「課題解決能力」です。

ニトリでは「問題がないことが問題」と言われるほど、常に改善が求められます。

また、ニトリでの店舗販売業務の自由度が高いことも課題発見・解決能力の会得に繋がっています。

売上を上げるために店舗での商品配置をどうするのか、注力商品をどれにするのかといったことを店長だけでなく各領域のオーナーがおこなうことができるので、必然的にこれらのスキルが身につきます。

マネジメント能力

2つ目は「マネジメント能力」です。

特に店長経験がある人は、多くのスタッフをまとめ、ニトリの理念を浸透させながらチームを動かしてきた経験が転職では評価されます。

また先程お伝えした通り、店長だけでなく各領域のオーナーにも複数名のスタッフがつくので、同様のマネジメント経験が積むことができます。

マネジメント能力が高いとチームで成果を出すことができるため、20代でマネジメント経験がある人材は転職市場では高く評価されます。

ポテンシャル

3つ目に関しては、新卒でニトリに入社された人に限りますが、その人自身の「ポテンシャル」を評価されることがあります。

ニトリは就活偏差値が高い企業の代表例として挙げられることも多く、リクナビのプレエントリーの情報によるとニトリの就職倍率は約372倍です。

このように新卒の入社難易度が高いといった理由で、新卒でニトリで入社した人はポテンシャルが高いと評価されます。

末永雄大 末永

実際に転職支援をしている中でも、就職偏差値が高いニトリやファーストリテイリングに新卒入社している人は書類選考・面接通過率が高い傾向がありますね。


ただこのポテンシャルが評価されるのは20代までなので、転職をするなら20代のうちにすることを強くおすすめします。

ニトリからのおすすめの転職先

ここでは、これまでニトリ出身者のご支援をさせてもらった経験から、ニトリからの転職におすすめの転職先を職種・業界ベースでご紹介していきます。

ニトリの社員が抱きがちな悩みを解消できるか、ニトリでの経験を活かせるか、という観点でご紹介していきますので、ぜひご覧ください。

キャリアアドバイザー(CA)

まず1つ目は「キャリアアドバイザー」です。

キャリアアドバイザーとは

求職者の希望や強みから求人選定をし、選考対策、入社まで、転職活動の全ステップを一貫してサポートする転職のプロフェッショナル。

キャリアアドバイザーは「無形商材の営業職」に当たり、成果を出すために自身の提案力や人間性が問われる職種です。

そのため、成果を出す過程で営業力や課題解決能力が着実に磨かれ、その後のキャリアの選択肢も大きく広がります。

ニトリでのアルバイトや部下の育成経験は、求職者のキャリアプランを一緒に考える上でそのまま活かせます。一人ひとりの人生の転機に深く関わるため、顧客への介在価値をダイレクトに感じられるのもやりがいの一つです。

ニトリからのよくある転職先の例としては、レバレジーズやHajimariなどの企業が挙げられますね。

SaaS営業

ニトリからの転職でおすすめできる転職先の2つ目は「SaaSの営業職」です。

SaaSの営業職は、市場価値を大きく高めることができる「無形商材の法人営業職」の代表例です。

キャリアアドバイザーのように無形商材の営業になるので、営業スキルが磨かれることに加え、顧客が企業なので営業ハードルが上がり、よりスキルアップが見込めます。

また、顧客が企業のため、SaaS企業は土日祝休みのことが多く、ニトリでの働き方に関する不満も解消することができます。加えてSaaS業界はベンチャーフェーズの企業が多く、トップダウンよりもボトムアップ・フラットな組織文化が主流です。

ニトリ出身者がよく転職されるSaaS企業だと、ラクスSansanSmartHRなどの企業が挙げられますね。

コンサル業界

そして、より高レベルの挑戦を望む人は「コンサルティング業界」もおすすめですね。

こちらもSaaSの営業職と同じく「無形商材の法人営業」に該当し、業務難易度はかなり高いです。

ただやはり平均年収が非常に高く、20代後半から1,000万円を超えることも珍しくありません。

転職の難易度は高いですが、転職できれば、圧倒的なスキルアップとさらなる年収アップが見込める選択肢の一つです。

コンサルタントの仕事は、企業の課題の特定したうえで最適な提案をおこない、課題解決までおこなうことなので、ニトリで培われた課題特定/解決力を活かすことができます。

ニトリ出身者が挑戦するコンサル業界の企業にはベイカレントコンサルティングアクセンチュアなどが挙げられますね。

ニトリからの転職を成功に導く4ステップ

最後のパートで、ニトリからの転職をする際の実際の手順を具体的に解説していきます。

実際に転職のイメージがつかない人、転職する際の手順をあらかじめ知っておきたい人はぜひご覧ください。

ステップ1:「30年のキャリアプラン」を見直す

まずはあなたがニトリで作成してきた「30年キャリアプラン」を見直すことから始めるのが、最も効率的で効果的です。

まず、そのプランを今一度、会社に提出するためではなく「自分自身の本心」として見つめ直してみてください。

「30年後のなりたい姿を想像した時、今の延長線上にその未来はあるのか」と考えた時に、違和感やズレを少しでも感じるのであれば、それこそが本来の転職理由になります。

本当は「このまま働き続けて30歳になった時にスキルアップできていなかったら不安」というのがもやもやしている理由なのに、表面的な「年収上げたい」「働き方を変えたい」という軸で転職先を選んでしまうというケースはよくあります。

ステップ2:ニトリでの経験をポータブルスキルに翻訳する

次に職務経歴書を作成したり、面接の受け答えをする中で、ニトリで得た経験を転職市場で評価される「ポータブルスキル」に翻訳して伝えることが極めて重要です。

一見すると、ニトリ特有の「配転教育」や接客販売経験は「専門性がないのでは?」と思われるリスクもゼロではありません。

ただ、記事内で何度も申し上げているようにニトリでの多様な経験や売上増加のために改善を回す経験、またマネジメントの経験は転職市場で評価されるスキルです。

これらの経験・スキルを言語化して、転職先でどう活かせるのかをアピールできれば選考通過率はグッと上がります。

ステップ3:ニトリの「文化・待遇」を客観視し、次の企業選びの軸を決める

転職で後悔しないためには、ニトリでは「当たり前」だった文化や待遇を客観的に評価し、自分が次に何を求めるのかを明確にすることが不可欠です。

例えば、文化面では「現状否定」という常に変化を求めるスピード感を、次の職場でも求めますか?それとも、変化の激しさよりも決められたことをコツコツやり切ることを大切にする文化が良いのか、常に成長・挑戦が求められる文化が良いのか、人それぞれだと思います。

また、待遇面も重要です。平均年収808万円(※ポジションによって変わります)という業界最高水準の給与や、夏季最大11日間のリフレッシュ休暇などの手厚い福利厚生は、他社では当たり前ではありません。

転職をする際は考慮すべき要素が多くなるので、まずはあなたが転職で「絶対に譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」を、それぞれ3つずつ書き出してみることをおすすめします。

ステップ4:転職エージェントを利用する

最後のステップとして「転職エージェントを利用する」ことをおすすめします。

こちらはニトリからの転職に限らずですが、ここまで解説してきた「理想のキャリアプランの見直し」「ポータブルスキルの言語化」「希望条件の選定」を実際の転職活動に落としてサポートしてくれるのが転職エージェントです。

ステップ3まで頑張って実践しても、結局以下のことに紐づけられないと意味がありません。

  • 理想のキャリアプランを歩むためには次のステップとしてどのような選択が最適か?
  • ポータブルスキルを面接でアピールするためにはどうすれば良いか?
  • 希望条件に合った企業・求人はどれなのか?

また、ニトリ出身者はポテンシャルで評価されることがあるのに、それを知らずに、もしくはうまくアピールできずに損な転職をしてしまう人が一定数います。

より自分の理想のキャリアや希望条件に沿った企業・求人の内定獲得率を高めたり、機会ロスを無くすためにも転職エージェントは必ず利用しましょう。

末永雄大

末永

メガホン ワンポイントアドバイス

転職エージェントにも様々なタイプのエージェントがありますが、求めるものや状況に応じて使い分けるのがおすすめです。


自分の希望条件や業界・職種はある程度固まっていて、とりあえずその条件に合う求人を沢山紹介して欲しいという人はリクルートエージェントマイナビエージェントのような大手の総合型エージェントがおすすめです。


一方で、「自分の希望業界や職種も明確に決められていなく、自己分析や自分にあう業界・職種選定から一緒におこなってほしい」「自分に合う 求人を厳選して紹介してほしい」という人はすべらないキャリアエージェントのような中小の特化型エージェントがおすすめです。

弊社では「店長から上のキャリアが詰まっていて、これ以上のキャリアアップは難しい」「将来的なスキル不安が強い」そういったニトリ出身者のご相談を数々受けてきたので、ニトリからの転職の知見が深く、個々にカスタマイズしたキャリアプランの提示が可能です。

ニトリからの転職をお考えなら、ぜひ一度ご相談ください!

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