営業からエンジニア(SE)への転職って可能?注意点や成功するポイント

この記事を書いた人

アクシス株式会社 代表取締役

末永雄大

Suenaga Yuta

Profile 新卒でリクルートキャリア入社。その後、サイバーエージェントにて集客支援を行う。
2012年転職エージェントとしてアクシス株式会社を設立。
Yahoo!ニュース(個人)・オールアバウトガイドなどのメディアに転職のプロとして記事を寄稿している

今回は営業からエンジニア(SE)に転職したいと思った時に、意識しておいたほうがいいことについて考えてみたいと思います。

ちょっと待ってください!営業からエンジニア(SE)への転職

「営業職はノルマがキツくてもう嫌だ」「自分が顧客に提案しているモノについて、自信が持てない」といった現状に不満を抱えている方。

または、「これからはやっぱりITだ!プログラミングを実践を通して学んでおきたい!」や「将来的にフリーランスになりたいから、会社でSEとして経験を積んでみたい」といった将来に向かって前向きな方もおられるでしょう。

転職という行為は、本来は慎重に行われるべきです。特に営業からSEなどの異業種への転職は、一つ間違えると自分の人生を棒に振ってしまう恐れがあります。

「自分は将来どうなりたいのか」

未来の自分の理想像から逆算して、転職の意思決定をして欲しいと思います。

営業を辞めたいけど、どうするべきか漠然としている…という方は以下の記事も読んでみてください!

営業を辞めたい。そう思っていた時に僕がやった3つのこと

現状、SEの需要はどれほどのものなのか?

ビジネスにおけるIT需要は、いまだ衰える気配がありません。

衰えるどころかIoT、クラウド、AI、フィンテックなどが次々現れているので、ITやネットに携わる人材はますます社会に必要とされるでしょう。

特にSEの人手不足は年々深刻化していて、国内で50万人のSEが不足するという予測があるくらいです。

そのためIT企業もネット企業もSEの獲得に躍起になっており、未経験者を採用し自社でSEを育成するシステム会社も珍しくなくなりました。

求人票でも「SE急募、未経験者歓迎」といったキャッチフレーズをよく目にします。

現在、SEは慢性的な不足状態で、争奪戦が繰り広げられています。その結果SEの年収は急騰し一部の企業では1,000万円を提示する企業が存在します。 具体的な企業名をあげれば、DeNACyberAgentDMMなどはエンジニア採用に力を入れており、実力のあるエンジニアを獲得するために新卒採用でも高収入で迎えようとしています。

しかし、このような企業に未経験からエンジニアで転職することはまず不可能です。

しかし、諦める必要はありません。 他の企業で必要なスキルや経験を積むことで、上記のような企業への転職も十分に可能ですよ。

営業からSEへの転職でつまづきやすいポイント

大学受験では、理系から文系に転身することはできても、文系から理系に変えることは至難の業と言われています。それは受験生には、数学と理科という「壁」があるからです。

営業からSEへの転職でも、文系から理系に変わるのと似た「壁」があります。

それは次の3つの壁です。

  1. プログラムの知識
  2. 黙々と作業する
  3. 年齢

1.プログラムの知識という壁

SEは通常、プログラマー(PG)からスタートします。プログラミングの知識と技術を習得しながらSEのプロデューサー業務を学び、その結果、晴れてSEの称号が与えられるわけです。

営業からの転身組も、プログラムの知識は欠かせません。この壁は営業職にとって分厚く高いものとなるでしょう。

まずはプログラミングの講習や研修に参加してみて「なんとかなりそうだ」という感触を得たほうがいいでしょう。

しかし考えようによっては、営業からSEへの転身では、この壁(プログラミング)しかないともいえます。

つまり営業経験者ならば、集中してプログラミングの知識を身に着けて技術を磨けば、その後のSEとしての人生は意外に順調に進むかもしれません。

というのも実は、SEの業務には営業的な要素が含まれているからです。SEになると対外的な仕事が急増するので、営業的なスキルが身に着かないPG出身のSEは、昇給や昇格が遅れてしまうのです。

2.黙々と作業するという壁

この2番目の壁は、それほど深刻なものではないでしょう。というのも、SEへの転身を希望している営業職は、黙々と続ける作業を覚悟しているはずだからです。

SEはときに、クライアント企業の作業部屋に、PGと一緒に何日も缶詰になることがあります。根気が要る作業が苦手な営業職は、SEに向いていないかもしれないので注意してください。

特に「自分はノリと勢いだけで営業の仕事をしてきた」という営業職の方は、今一度熟考したほうがいいかもしれません。

3.年齢という壁

未経験者のSEへの転身は20代までが望ましいと言われています。つまり29歳までにSEになっていたほうがよい、ということです。

ただどの企業もSEの人材難にあえいでいるので、いまは30代にも門戸は開かれています。

以下は未経験からプログラマー、エンジニアを目指す方に合わせて読んで欲しい記事です。

未経験でIT業界に転職|高確率で内定獲得する方法【筆者実体験】
プログラマーに転職するには?未経験者、経験者などケース別に解説!

営業からSEへの転職を成功させるには?

未経験からSEを目指す方法としては大きく以下の2つの方法があります。

  • 未経験OKの企業に転職する
  • プログラミング教室等で基本スキルを身につけて転職する

未経験OKの企業に転職する

新卒なら未経験者を採用する企業はありますが、中途の場合は経験者採用がメインで、未経験者を受け入れている企業はかなり少ないのが実情です。

しかしながら、全くないという訳ではないので、そういった企業に飛び込んで実践を積むという方法があります。

ただ、1点注意すべきは、「未経験でも募集している=それだけ人手が足りていない」という事です。

教育期間がほぼない状態で、自分で勉強しながら業務をこなしていく必要があります。

かなりハードな道ではありますが、いち早く実践経験を積むことができるので、早いスピードで必要な経験・スキルが身につくという点はメリットだと思います。

未経験の受け入れをしている狙い目の企業は、2次または3次の受託開発を行なっている会社です。ちなみに受託開発とは、他社からの依頼を受けてシステムの開発を行なっている企業のことです。

さらに、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアといったインフラ系のエンジニアなら、未経験でも飛び込める可能性があります。

ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアに未経験から転職するために必要なことは資格です。

資格を取得した上で、企業に常駐で派遣の業務に携わり実務験を積みましょう。

市場価値が高いので、将来的には、大手企業などからスカウトをもらえる可能性がありますよ。

末永

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SEに向いている人や性格は?

実際にSEに転職した!でも、業務を重ねるに連れ、「自分が思っていたものとは違う…」となって、他の職種に再び転職するのでは、時間の無駄ですよね。短い人生で出来ることは限られています。

ですので、ここでは適性を見るという意味で、どういった人がSEに向いているのか紹介します。

未経験でよく誤解されている方がいるのですが、SEはただ黙々とプログラムがやっていればいい職種ではありません。

もちろん黙々とした仕事に耐えなければならないのですが、実際にはSEの仕事は、割合的には対外的な業務が7、プログラム系の業務が3といった感じです。

プロジェクトが大きくなれば対外業務9.9、プログラム系業務0.1となるかもしれません。

好奇心旺盛で勉強熱心な人

この特徴を持っている方は、恐らくどの業界・職種でも上手くやれるでしょうが、SEもこの姿勢が重要です。

ここではITエンジニアを例に出しますが、IT業界は常に新しい技術やシステムの開発が出てきているので、一つこれを覚えたらもう安泰だ、という甘い世界ではありません。

日々最新の情報を追って、知識を更新していくことが重要となります。

そのため、自分の気になったことをとことん調べる好奇心と継続して勉強していく熱心さがある方はSEに向いていると言えます。

論理的思考が得意な人

コンピューターは、人間と違って感情で動くことはありません。

システムの設計やバグを修正する際には、仮説を立てて検証を重ねることでプロジェクトは進んでいきます。

営業でPDCAを意識して取り組んでいた方なら、素質は十分にあります。

特に、営業で培った提案力はSEに転職してからも役に立つでしょう。

面接では、営業の業務で意識した論理性をアピールすることで、高評価を得ることが出来るでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

黙々と業務を進めていくというイメージがあるSEですが、実際にはクライアント、上司、同僚たちといった大勢の人たちと協力してプロジェクトを進めていきます。

ですので、コミュニケーション能力が高く、明るく、プロジェクトメンバーをまとめられるような人は、SEに向いています。

冷静沈着な人

SEには沈着冷静な態度も求められます。

SEはとにかく調整調整の毎日です。

クライアントの要望は日々変わりますし、PGの業務の進捗状況は一進一退の攻防です。

システムが完了した途端に補修の仕事が始まることも珍しくありません。

その都度一喜一憂しているようでは、SEは務まりません。

工程表をにらみながら、関係者をなだめながら、各部署の利害を調整しながら、冷静に1歩1歩進めていかなければなりません。

上記のものはあくまで一例ですが、これら全てを満たしていなければSEになれない、という意味ではございません。

上記であげたもので「自分はここが適しているな」「ここは未熟だから意識しておこう」などの確認として見ていてくだされば大丈夫です。

営業からSEへの転職でのメリットや良い点

営業からSEに転職した際に、実際に「何がどう変わるのか」気になりませんか?ここでは営業出身がSEに転職することで得られるメリットを紹介します。

営業の人がSEに転職するメリットは主に、

  • 年収が増える
  • 安定性が増す
  • やりがいが増える

の3つが挙げられます。

なぜ営業がSEに転職すると年収が増えるのか

営業職がSEに転職すると、年収アップが期待できます。

営業職の年収は、世の中の景気や勤務先企業の業績、そして自身の営業成績によって大きく変動します。

営業職を長く続けている人は「大成功した年の年収」の記憶が鮮明なので、営業成績が低迷して年収が大幅ダウンしても「いつかまた」と考えます。

しかし自身の努力だけではいかんともしがたいのが営業売上であり営業職の年収です。

しかしSEは、安定して高年収が得られます。

1度スキルを獲得して仕事が軌道に乗れば、収入がそこから上がることはあっても下がることは考えにくいでしょう。

コンスタントに年収1,000万円以上を獲得している営業職でなければ、SEに転職したほうが生涯年収を高くすることが期待できます。

なぜ営業がSEに転職すると安定性が増すのか

営業職は、自社がつくった製品・サービスを売る仕事です。

自社が売れる製品・サービスをつくっているうちはいいのですが、自社の製品・サービスが陳腐化したら営業の仕事は途端に難しくなります。

営業職は「自分のビジネスの生殺与奪を社内の開発・製造部門に委ねている仕事」なのです。

これは安定しているとは言えません。

一方SEの仕事には、職人のような性質があります。

職人は自分のスキルを製品に投入して顧客から対価をもらっています。

SEも一度スキルを身につけてしまえばかなりの長期間、安定して仕事がもらえるわけです。

もちろんITやネットの世界は進化が激しいので、SEはスキルのブラッシュアップが欠かせません。

それさえ怠らなければ、定年まで「求められる働き方」ができるでしょう。

なぜ営業がSEに転職するとやりがいが増えるのか

営業からSEに転身する最も大きなメリットは、やりがいが増えることかもしれません。

営業の仕事は、どちらかというと勤務先の会社のために尽くす仕事といえます。

それはとても重要なことですが、営業職のやりがいは、会社が儲かったときに最大になります。

もちろん営業にとって顧客の満足は重要ですが、顧客の満足度が高い割に売り上げが上がらない場合、営業職はあまり社内で評価されません。

SEたちがつくっているものはインフラです、つまり日本の社会です。

ITとネットがなければ、日本のビジネス界も国民生活も大混乱します。だからSEは、世の中を便利にしているという実感が得られるのです。

営業の仕事に疑問を感じている人は、SEに転身するとそのモヤモヤが解消されるかもしれません。

営業から未経験でSE職に転身するなら、転職のプロに任せよう

人手不足とはいえ、経験者に比べると、未経験からSEに転職するのは簡単とは言えません。

未経験者の多くは書類選考でお見送りになってしまうケースがほとんどです。

その際に、書類を通過させる上で転職エージェントを活用する事が有利に働きます 。有能な転職エージェントで求人企業に対して紹介実績が豊富にあるエージェントであれば、彼らの信用力を借りて書類選考を通過してもらえるのです。

バリバリのエンジニアのスキル・経験値があれば自分でも何とかなると思いますが、未経験者は必ず転職エージェントのサポートを受けた上で、書類選考通過率を最大化して進めた方が良いでしょう。

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