看護師の仕事は激務?忙しい・つらいと感じる職場別の理由や対処法を徹底解説
看護師の仕事が激務になる理由や激務になりがちな職場の特徴を現役エージェントが徹底解説します。
他にも夜勤が多い診療科や働きやすい転職先ランキング、忙しすぎて辞めたいと感じた際の対処法についても紹介します。
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看護師の仕事が激務と言われる理由
看護師の仕事は忙しい、激務というイメージがあると思いますが、なぜ忙しい、激務と言われるかご存知ですか。
看護師の仕事の中には比較的負担の少ない仕事もありますし、診療科によっては残業が少ない職場もあります。
一方で、看護師として働く中で忙しすぎると感じる人は多いです。本項では看護師の仕事が激務だと感じてしまう理由について解説します。
介助など体力が必要な仕事も多いため
看護師として働いていると、事務作業時以外はほとんどが立ちながら仕事をしなければいけないだけではなく、身体介助などの体力的な仕事もあります。
とくに、患者の看護をする際には入浴介助や体位交換を始めとした身体介助の仕事が必要になることもありますが、看護師の多くは女性で自分よりも体重が重い人の介助をすることも多いため、力仕事が多くて大変だと感じる人も多いです。
末永
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介助が必要になるのは病棟勤務がほとんどですが、看護師の多くが病棟で働く機会があるため、共通して大変だと感じる要因になっています。
夜勤や残業が発生することが多いため
忙しい診療科で働いていると業務の引き継ぎや突然の対応で残業が発生することもありますし、病棟勤務であれば夜勤が発生することもあります。
実際に、日本看護協会「2022年病院看護・助産実態調査報告書」によると、「3交替」の夜勤回数7~8回未満が26.6%、「2交替」の夜勤回数4回超~5回未満が31.4%がそれぞれ最も多いことがわかりました。
末永
さらに、それぞれ10回以上の夜勤をしている看護師は「3交替」で5.8%、「2交替」で0.8%という結果も出ています。
また、病棟勤務では夜勤も発生しますが、日勤と夜勤は交代で対応することが多いため、昼夜逆転することで自律神経が乱れやすくなるだけでなく、勤務間インターバルが短くなること疲れが取れない状態で仕事して、充分な休息が取れない看護師も多いです。
実際に、疲労が回復しない「8時間未満」の勤務間隔で勤務している看護師が41.7%と多いことも、日本医療労働組合連合会の調査結果で報告されています。
末永
一般の会社でも残業が多い職場は激務だと言われがちですが、看護師の仕事は患者の健康や命に関わる仕事なので、仕事中に気を抜くことができない環境です。
そのような環境で働く大変さに加え、業務量が多くて残業をせざるを得ないこと、患者の容態が悪くなることがあれば落ち着くまで付き添いが必要になることなど、実際に激務だと感じることも頷けますね。
ミスが許されない仕事も多く神経を使うため
看護師の仕事では、小さなミスが患者の健康や命に関わる事故・トラブルに発展する可能性のある仕事もあり、他の職種に比べると神経を使わなければいけない仕事も多いです。
特に、病棟では疾患を抱えて入院している患者も多いですし、急患や容態が悪化した患者の対応をする時には、判断を誤ってしまうと取り返しのつかないことになる可能性もあります。
もちろん、診療科で看護師の仕事内容も変わるので、心身の負担が少ない診療科もありますが、救命救急科・ICU・HCU・外科全般・循環器科は重病患者や手術が必要な患者が多く、ミスが許されない仕事も多いため大変だと感じやすくなります。
末永
神経を使う仕事が多い上に、ミスが許されない状況で仕事を続けることに疲れてしまい、もう少し心身的な負担が少ない診療科で働きたいと異動の希望を出す人もいます。
末永
実際に、日本労働調査組合の「看護師の退職動機に関するアンケート」によると、看護師をしてつらかったことの質問に対し、「責任の重さ」と回答したのが64.9%と第1位になるほど、看護師の責務が大きいことがわかりますね。
慢性的な人材不足の状態が続いているため
第195回職業安定分科会によると看護師の有効求人倍率は2.20倍と職業全体の1.19倍よりも大幅に高く、人材不足の状態が続いていて、今後も高齢化の影響で看護師の需要は増えていくことが予想されています。
ですが、看護師は9割が女性の職業のため、出産や育児で休職・退職する人もいますが、その後の復職率が低いことが問題視されており、看護師の現場では常に人手不足の状態が続いているのです。
その結果、残業や夜勤が発生する状態で体力的にしんどかったり、ミスが許されない仕事が多くて精神的にもきついと感じることも多いのにも関わらず、限られた人数で仕事を回していかなければいけない状況になっている現場もあります。そうなれば、看護師の仕事は、激務で忙しくなるのは頷けます。
末永
診療科によっては余裕を持って仕事を回せている現場もありますが、人手不足の関係で特定の職場・看護師に負担が偏っている現場で働いている人は体力的にしんどいと感じている人も多いです。
末永
看護師は診療科によって夜勤の有無や残業の多さも変わりますが、今の職場が激務で辛いと感じている場合は、1度転職エージェントで相談してみましょう。
そして、看護師向けの転職エージェントであれば看護師経験のあるキャリアアドバイザーも在籍していて、今の職場から転職をするべきかの相談もしやすいので積極的に活用してみてください。
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激務以外で看護師が疲れる理由
看護師の仕事は大変な仕事が多くて激務なこともありますが、実は業務に関連すること以外の要因で疲弊している人もいます。
では、看護師は職場が激務であること以外に、どのような要因で疲弊してしまっているのでしょうか。
職場の人間関係によるストレスを感じているため
看護師は9割が女性の女性社会の職業な点から人間関係も複雑化しやすいですし、看護師の職場では医師や事務職員など、様々な人と関わる必要があって気を遣わなければいけないこと多いため、人間関係にストレスを感じている人もいます。
特に、看護師の間で派閥が形成されていて派閥で仲が悪い場合には、関係のない人も派閥争いに巻き込もうとしてきたり、嫌がらせで連携が取りづらくなって業務に支障が出てしまうこともあるようで、うんざりしている人もいるみたいですね。
末永
その他にも、上司や先輩との関係が悪くていじめや嫌がらせに遭っていたり、正しく評価されない、面倒な仕事ばかり押し付けられるといったことも、実際にあるみたいで人間関係にストレスを感じて疲弊している人も多いです。
人間関係は職場の人員配置が変更されたり、異動・転職で環境が変わらないと解決できないこともあり、簡単に解消できるものではないとわかっているからこそ、その環境の中で働くことに苦痛を感じやすくなります。
患者との人間関係によるストレスを感じているため
看護師として働いていると患者と接する機会は多いですが、患者とコミュニケーションをとって信頼関係を築くのが大変だと感じたり、特定の患者と関わることにストレスを感じている看護師も多いです。
外来で来院する患者の中には理不尽なクレームをつけてくる人もいますし、病棟で働いている時にも患者からハラスメント行為を受けることもあります。
また、患者の家族の中には自分の都合を押し付けてくる人もいますし、小児科では過保護な親御さんから理不尽な要求をされることもあります。
末永
患者との日々のコミュニケーションと信頼関係の構築は適切な看護を行うために大切ですし、家族や親御さんへの説明は必要なことですが、自分の都合で理不尽な要求してきたり、ハラスメント行為をされると辟易してしまう人も多いみたいですね。
看護の仕事をしている中で落ち込むこともあるため
病棟勤務の看護師として働いていると患者の病気や死と向き合うことも多いため、看護をしても病状が悪化してしまったり、亡くなってしまうことがあると、落ち込んでしまう人も多いです。
特に、昨日までは患者の容態は安定していたのに、容態が急変して亡くなってしまったり、病気が悪化していく様子を間近で看護していかなければいけないことも多いため、精神的にしんどいと感じてしまうこともあります。
末永
病棟看護師として働いていると、診療科によっては患者の病気や死と向き合わなければいけない機会も多いですが、やはり昨日まで会話していた患者が目の前で亡くなってしまうと、気持ちが落ち込んでしまう人も多いみたいです。
もちろん、看護師として働く中でメンタルケアの方法を身に付けていく人も多いですが、患者の死と向き合うことが辛くて他の診療科に異動したり、看護師を辞めてしまった人もいます。
勉強をする必要がありプライベートの時間が取れないため
看護師の仕事は知識不足や経験不足が患者の健康や命に影響することもあるため、常に勉強をして知識を増やしていくことが求められます。
看護師に求められる知識は多岐に渡りますが、認定看護師では19分野、専門看護師でも14分野のカテゴリが分かれていることからも、看護師としての専門性を高めていくためには幅広い知識が求められていることがわかると思います。
末永
また、勉強だけでは患者に合わせた適切な対応やケアができるわけではないため、看護師としてのレベルを上げていくためには、勉強したことを現場で試行錯誤しながら学んでいくことも大切です。
ですが、看護師としてのスキルアップのために勉強する場合には、プライベートの時間を削って勉強する必要があるため、勉強が必要だとわかっていてもプライベートを思ったように確保できないことにストレスを感じてしまう人もいます。
通勤の距離が遠くてストレスになっているため
看護師として働いていて、自宅から職場までの距離が遠くて、通勤に時間がかかることにストレスを感じている人も一定数います。
特に、仕事で疲れている中で帰宅に時間がかかったり、満員電車に乗って帰らなければいけないことにストレスを感じる人も多いです。
看護師の最適な通勤距離は、何かあった時にもすぐに対応できるように20分以内が良いとされていますが、全員が近場で働けるとは限らないので、自宅から職場までの距離が遠くて通勤に時間がかかることで、余計に疲れを感じてしまう人もいます。
会社員の場合には、通勤に1時間程度かかっても問題はないと感じる人も多いかもしれませんが、やはり忙しい職場で働く場合には職場と自宅の距離が近い方が良いと感じている看護師も多いみたいです。
末永
今の職場が激務で働きづらさを感じている場合には、ストレスや疲れで体調を崩す前に転職を検討することも大切です。
ですが、自分の職場の状況で転職しても問題ないのか判断に迷う人もいるので、転職するか迷っている人は転職エージェントで相談してみましょう。
末永
そして、転職エージェントを活用する場合は、看護師経験のあるキャリアアドバイザーも在籍している看護師向けの転職エージェントを活用することで、職場の状況を踏まえたアドバイスをもらうことができます。
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激務になりがちな看護師の職場の特徴
看護師として働くなら激務の職場は避けたいと考える人も多いですが、激務になりがちな職場の特徴にはどのようなものが挙げられるのでしょうか。
本項では、看護師が働く職場の中でも激務になりがちな職場の特徴について紹介していくので、参考にしてみてください。
病棟勤務など緊急の出来事が発生しやすい
看護師の仕事の大変さは、担当する診療科で変わりますが、病棟で働いていると患者の容態が急変して緊急で対応が必要になることもあり、時間帯によっては残業が発生することもあります。
特に、救命救急科・ICU・HCU・外科全般・循環器科では、緊急搬送されてくる患者や重体・重症・重篤な患者の対応をすることが多いため、突発的な業務が発生しやすくて激務になりがちです。
看護師の人手に余裕があれば対応を変わってもらえる可能性はありますが、患者を最優先に考えると残業するかどうかで悩んでいる余裕はないため、結果的に残業をしてしまうこともあります。
末永
もちろん、看護師自身も病棟勤務で働く場合は突発的な対応が発生することがあるとわかっていますが、やはり気の抜けない状態での残業が続くと体力的にも精神的にもきついと感じやすいです。
夜勤が3交替制ではなく2交替制
看護師のシフトでは2交替制と3交替制があり、どちらもメリット・デメリットが存在しますが、やはり労働時間が長い2交替制の夜勤で働いていると体力的にしんどいと感じる人も多いです。
というのも、2交替制の夜勤だと休憩や仮眠の時間があるとしても16時間勤務になりますし、何かあれば必ずしも仮眠が取れるとは限らないため、休憩せずに働き続けなければいけないこともあります。
もちろん、2交替制であれば夜勤明けはまとまった休みが取れるので2交替制のほうが良いという人もいますし、夜勤が集中していれば夜勤のために生活リズムを調整できるので気にしない人もいます。
末永
また、3交替制でも夜勤の労働時間は少ない分、日勤・準夜勤・深夜勤でシフトがばらけるのでライフサイクルが崩れてしまうと感じる人もいますが、やはり長時間働き続けるほうが辛いと感じやすくなります。
人手が不足していて業務量が多い
激務になりがちな職場では、看護師の人手が不足していて1人当たりの業務量が増えてしまっていることが原因で、日々忙しいだけでなく、激務になっているケースも多いです。
もちろん、医療法で定められた看護職員の人員配置基準は決まっていますが、実際には人員配置基準に則って看護師を配置しても患者の重症度やケアに必要なリソースを考えた際に人手が足りないと感じることはよくあります。
また、病院でも何か起きた時でも通常業務に支障が出ないようにするために、できる限り余裕のある人員配置をしたいと思っているところも多いですが、実際には人手不足でどうしようもない状況になっている職場もあります。
末永
そして、人手不足の現場ではギリギリの人員で仕事を回しているため、1人当たりの業務量が多くなって残業が増えたやすく、人員に余裕がない状態なので、実際に何かあれば休憩も取れずに働かなければいけない激務の状態におかれている職場もあります。
末永
休憩もなく働いている状況が続くと、心身ともに健康な状態ではなくなってしまいます。そうなる前に、環境改善のために転職を選択肢の1つとして検討するのがおすすめです。
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看護師が感じる激務とブラックな職場の違い
看護師として働いていて「今の職場は激務でブラックだ」と感じている人もいるかもしれませんが「激務の職場=ブラックの職場」とは限りません。
そのため、今の職場をブラックだと決めつけて辞めてしまった場合には、転職する際に周りが見えていないと思われて転職が上手くいかなくなるリスクもあるため、本項では激務な職場とブラックな職場の違いや判断基準について紹介していきます。
激務なだけの職場とブラックな職場の明確な違い
看護師として働いていると、激務の職場で働くことがあるかもしれませんが、激務なだけの職場とブラックな職場には明確に違いがあります。
激務なだけの職場の特徴
- 業務の性質的に激務になりやすい
- 繁忙期で一時的に人手が不足しているだけ
- 何かしらの要因で一時的に激務になっている
- 人間関係は良好だが業務量が多くて忙しい
ブラックな職場の特徴
- いじめやハラスメント行為が横行している
- 人員が足りないのに一向に補充されない
- サービス残業が発生してしまっている
- 業務量に対して明らかに年収が低い
- 体調不良が理由での退職者が多い
激務の職場はブラックな職場になるリスクを孕んでいますが、実際には何かしらの理由で激務になっているだけで、激務の職場だからといって必ずしもブラックな職場だとは限りません。
逆に、いじめやハラスメント行為が横行していたり、経営側の方針で人件費を削減しすぎて働いている看護師に負担がかかっている場合はブラックな職場である可能性もあります。
また、体調不良での退職者が多かったり、看護師の産休・育休の取得率や復職率が著しく低い場合にも何かしらの問題を抱えている可能性もあります。
【チェックリスト】激務な職場かブラックな職場を判断する基準
現在働いている職場がブラックな職場かどうか判断する際には、以下の基準で職場を評価してみることをおすすめします。
ブラックな職場かどうかのチェックリスト
もし上記チェックリストに1つでも当てはまることがあるのであれば、ブラックな職場である可能性があるので注意しましょう。
というのも、上記の内容は職場環境に異常がある時に見られる傾向であり、職場環境が良くないことで起こる可能性のある問題となっています。
特に、常に人員が不足しているのに新しい人が配属されないかったり、人手不足を解消するための動きが全く見られない場合は、経営陣が人件費を削減して利益を上げようとしている可能性もありますし、サービス残業は労働基準法でも違法行為です。
また、直接的な判断基準ではないですが、復職率が低いことや体調不良での退職者が多いことは、職場に問題があって復職したくないと感じる理由があったり、体調不良になるまで働かせていたということなので、当てはまる場合は注意が必要です。
末永
給与が高いなどの魅力を感じても、その職場は激務で忙しい環境である可能性もあります。
なかなか自分1人では判断がつきにくいところがあるので、もしも判断がしにくいと感じたら転職エージェントを利用してみてください。
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看護師が激務になりやすい診療科ランキング
看護師の仕事は担当する診療科によって変わりますが、数ある診療科の中でも激務になりがちな診療科はどこなのでしょうか?
激務になりがちな診療科ランキング
- 1位|救命救急科
- 2位|ICU・HCU
- 3位|循環器科
- 4位|脳神経外科
- 5位|整形外科
激務になりがちな診療科には「病棟勤務で夜勤が発生する」「緊急度・重症度の高い患者の対応が必要になる」「業務量が多くて残業が多くなりがち」「体力が必要になる力仕事が多い」といったの特徴が挙げられます。
そして、上記の診療科では重体・重症・重篤な患者の対応をすることもあり、緊急手術の対応が必要なケースや緊急度が高い業務が突発的に発生することもあるため残業も多くて激務になりがちです。
また、整形外科では身体介助が必要な患者も多く、ナースコールの頻度が多いことで休憩がなかなか取れないこともあるため、忙しい診療科として認識されています。
末永
そのほか、サービス残業が多い診療科として、精神科病棟があります。
医労連の「2022年の看護職員の労働実態調査」によると、精神科の「患者への対応」46.3%、「情報収集」36.4%、「記録」51.5%がサービス残業で対応されていることがわかりました。
看護師が激務になりにくい診療科・転職先ランキング
看護師が忙しくなる診療科をご紹介しましたが、今度は逆に看護師が激務になりにくい診療科と転職先をランキングでご紹介します。
夜勤がなく残業が少ない診療科ランキング
看護師として働く場合には、できれば夜勤がなくて残業が少ない職場で働きたいと考える人も多いですが、夜勤がなくて残業が少ない診療科には以下のようなものが挙げられます。
夜勤がなく残業が少ない診療科ランキング
- 1位|眼科
- 2位|皮膚科
- 3位|耳鼻咽喉科
- 4位|心療内科
- 5位|泌尿器科
診療科の中でも夜勤がなくて残業が少ない診療科として挙げられるのが、外来患者の対応が中心となる眼科・皮膚科・耳鼻咽頭科・心療内科です。
また、泌尿器科は夜勤がありますが、他の診療科に比べて身体介助が必要な患者が少ないため、体力的な負担が少ない診療科となっています。
内科は勤務時間中は診療に来る患者が多いため大変ですが、外来の時間はある程度決まっているため、夜間外来の対応をしている病院でない限りワークライフバランスは取りやすいのでおすすめです。
激務から抜け出したい看護師におすすめの転職先ランキング
今働いている職場が激務で転職をしたいと考えているのであれば、以下の転職先であれば業務負担が少なくなり、激務の環境から抜け出せる可能性が高いのでおすすめです。
激務から抜け出したい看護師におすすめの転職先ランキング
- 1位|クリニック
- 2位|一般企業の看護師
- 3位|保健所・保健センター
- 4位|保育園・幼稚園の看護師
- 5位|健診センター・献血ルームの看護師
病院で働く場合、多くの患者の対応をする必要があるため大変ですが、クリニックでは規模も小さくて診療時間は日中だけなので夜勤もなく残業も少ないのが特徴です。
また、看護師の経験を活かせる転職先としては「一般企業の産業看護師」「保健所・保健センターの看護師」「保育園・幼稚園の看護師」「健診センター・献血ルームの看護師」が挙げられます。
とくに、産業看護師は一般企業と同じ形で働くことができるため土日は休みですし、デスクワーク中心で業務負担も少ないので、看護師の仕事が体力的に辛いと感じていた人は産業看護師へ転職してみるのキャリアの選択肢としてはおすすめです。
末永
これまでの環境と大きく変わる転職をしたいときは、ギャップを感じやすくなってしまうので、求人先の情報をしっかり調べることが大切です。
その点、転職エージェントを利用すれば求人情報に掲載していない内部情報などをキャリアアドバイザーが共有してくれるので、求人先の情報もキャッチアップしやすく、本当に忙しい職場ではないかを見極められますよ。
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看護師が激務で辞めたいと感じた際の対処法
看護師として働く場合には、病棟勤務であるかどうか以前に仕事中は忙しいことも多いですし、人手不足で激務になっている職場で働くこともあります。
ですが、激務の職場では「辛いと思っても辞めると迷惑がかかるから辞められない」と悩む人もいるので、本項では激務の職場で働いていて辛いと感じた時の対処法について紹介していきます。
業務の効率化が図れないか試行錯誤してみる
看護師として働いていて業務量が多いと感じている場合には、まず自分の業務量を整理してみて、他の看護師と同じ業務を行っているのに自分だけ作業が遅いのであれば、業務の効率化を図れないか試行錯誤してみることが大切です。
看護師の仕事には「効率化できる業務」と「効率化できない業務」がありますが、まずは担当している業務を洗い出した上で、それぞれの仕事をタスク単位で分解してかかっている時間を明確にします。
そして、他の人よりも時間がかかっている業務があれば、思い当たる要因を整理して、どうすればもっと効率的に進められるのかを考えることで、自分の仕事の進め方の課題や業務効率化の方法を探ることができます。
末永
また、仕事が速くて質も高い看護師に業務の進め方を聞いてみて、自分のやり方と違う部分や効率的に進めるために意識しているポイントがあるのかを聞いてみるのもおすすめです。
上司に業務量を減らせないか相談する
今の職場での業務量が他の看護師よりも明らかに多かったり、特定の仕事が自分に偏っていると感じた場合には、現在の業務状況と実際に担当している業務量を可視化した上で、上司に業務量を減らせないか相談することも大切です。
もちろん、他の看護師と同じ量の業務なのであれば、業務の効率化を図っていく必要がありますが、通常業務に追加して他の業務もお願いされていたり、経験があるからといって他の人よりも割り振られる仕事が多ければ余裕がなくなってしまいます。
また、仕事ができるからといって特定の看護師に依存してしまうと、業務量に偏りができて、頼られている看護師が不在の時には業務が回らなくなるリスクもありますし、業務量が多い状態が続くと仕事ができる人でも疲れや余裕のなさからミスをするリスクも増加します。
末永
そのため、業務量が他の看護師よりも多くてしんどいと感じることがあれば、上司が納得できるだけの情報と理由を整理した上で、上司に業務量を減らせないかを相談してみることも大切です。
他の診療科に異動ができないか相談してみる
看護師として担当している診療科の仕事量が明らかに多くて、心身ともに疲弊してしまっている状態の場合には、他の診療科に異動できないか相談してみることも大切です。
自分がしんどい状態なのであれば、周りの看護師もきついと感じている可能性も高いので「弱音を吐くことはできない」と感じる人もいるかもしれませんが、心身ともに疲弊してしまっているのであれば体調を崩す前に対処が必要になります。
激務の現場では看護師が1人いなくなることで、他の看護師の業務負担が増えてしまって迷惑がかかってしまいますが、無理を続けたことによって疲れや気の緩みからミスをしてしまい、取り返しのつかない事態が起こることのほうが問題です。
末永
そのため、本当に忙しすぎ、しんどいと感じている場合には、別の診療科に異動できないか相談してみて、難しいと感じた場合には転職を視野に入れて転職エージェントで相談してみるのがおすすめです。
末永
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忙しい看護師だからこそ、転職活動に時間を割くことができないので、キャリアアドバイザーの力を借りたほうが効率的に進められますよ。
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激務な看護師は楽な職場に転職するのもあり
今の職場が激務で働き続けることが「きつい」「しんどい」と感じている状況なのであれば、無理をして体調を崩す前に転職を検討することも大切です。
激務の状態に陥っている職場では、人員増加や業務の平準化など、マネジメントをする側が対処しなければ解決が難しいケースも多いです。
末永
ですが、業務効率化や人員増加を課するためには労力も必要になりますし、現状でなんとか業務が回っている場合には、人件費削減のために人員を追加しなくても良いと判断していることもあります。
末永
そのため、今の職場で自分なりに業務効率を上げたり、相談して現状を改善しようとしてみても、変えることが難しかった場合には、無理をして体調を崩してしまう前に転職も考えることも大切です。
今の職場が激務で転職するべきかどうか迷っている場合は、以下の基準で判断していきましょう。
激務の職場から転職するべきかの判断基準
- 希望のキャリアや働き方の実現が難しい
- 激務が原因で体調不良になることが多い
- 仕事のストレスで体調を崩すことが多い
- 人間関係が悪くて業務にも支障が出ている
- 職場で嫌がらせやハラスメント行為がある
激務の職場から転職するべきかどうかは、上記の要素に当てはまっているかどうかで評価していくのがおすすめです。
末永
今の職場で希望するキャリアや働き方が実現できるかどうかは、看護師として働く上で重要な要素なため、希望の実現が難しいのであれば無理をして働き続けて体調を崩すリスクを負う必要はありません。
末永
また、仕事の疲れやストレスが原因で体調を崩すことが多く、業務に支障が出る状態になってしまっている場合も、早いうちに対処しないとうつ病になってしまうリスクもあるため注意が必要です。
その他にも、職場の人間関係が悪くて業務に支障が出ていたり、嫌がらせ・ハラスメント行為がある場合も働き続けていると精神的に追い込まれる可能性もあるため、改善が難しい場合には早いうちに転職を検討することも大切です。
看護師の転職ノウハウについては以下の記事でも詳しく紹介しているので、あわせてチェックしてみてくださいね。
看護師が転職をするべきか悩んだらエージェントに相談するのがおすすめ
看護師が今の職場から転職するべきか悩んでいる場合には、転職エージェントに相談してアドバイスをもらうのもおすすめです。
とくに、看護師向けの転職エージェントであれば、看護師経験のあるキャリアアドバイザーも在籍しているため、職場の状況をヒアリングした上で転職をするべきかどうかのアドバイスをしてくれます。
また、転職を検討している場合にも、看護師としての経験・スキルから市場価値や希望する転職先への転職難易度について話を聞くこともできるので、キャリアや転職のことについて相談したいことがあれば積極的に活用していきましょう。
末永
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末永
また、面接でどのようなアピールをしていけば良いかの面接対策や、年収・条件などの交渉も代行してくれるので、転職活動もスムーズに進めることができるのもメリットです。
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激務な中でも看護師として働き続けられる理由
看護師の仕事は激務でストレスを感じることも多い中で、なぜ看護師として働き続けることができるのでしょうか?
看護師が働き続けられる理由
- 看護師の仕事にやりがを感じるから
- 安定して働き続けることができるから
看護師の仕事は患者の健康や命に関わる重要な仕事なため責任も大きく、ミスが許されないプレッシャーの中で働かなければいけません。
ですが、自身の看護によって患者の容態が快方に向かうこともあれば、日々の仕事に対して感謝される機会も多いです。
なにより、自分の行動が患者の役に立っていることを実感しやすく、やりがいや達成感を感じることも多いため、看護師として使命感を持って働き続けている人もいます。
末永
また、看護師の仕事は人の生活には欠かせない医療分野の仕事なので需要はなくなりませんし、経験を積むことで長く安定して働き続けることができるため、大変でも安定して働き続けることができるという理由で仕事を続けている人も多いです。
末永
看護師を目指したきっかけや理由は人それぞれですし、看護師として働いていて大変に感じることもあるかもしれませんが、それでも看護師として働き続けている人は多いです。
また、どんな仕事でも自分の仕事が関わる人の役に立っていることを実感できるのは大きなやりがいにつながるため、大変でも働き続けようと考えている看護師も多いのですね。
激務になりやすい病棟看護師の勤務スケジュール例
病棟勤務の看護師として働いていると夜勤が発生することもありますが、夜勤は2交替制か3交替制のどちらかで仕事を回していくことになります。
ですが、2交替制と3交替制では夜勤の業務時間は大きく変わるので、本項では2交替制と3交替制の1日のスケジュールの違いについて紹介します。
2交替制の場合の1日のスケジュール
2交替制で働く際には、日勤と夜勤に分かれて働きますが、2交替制の夜勤は勤務時間が長いため体力的にしんどいと感じる人も多いです。
では、具体的に2交替制の日勤と夜勤の勤務時間はどれくらいなのか、1日のスケジュールはどのようになっているのかを紹介していきます。
【日勤】2交替制の1日のスケジュール
2交替制の日勤は、基本的に8:00〜17:00(1時間休憩)の8時間勤務で働きますが、1日のスケジュールとしては以下のようなケースが多いです。
時間 | 業務内容 |
---|---|
8:00 | 勤務開始 夜勤看護師からの申し送りと業務の引き継ぎ |
8:30 | カルテ確認・受け持ち患者の情報収集 |
9:00 | 点滴準備、検査準備など |
9:30 | ラウンド業務・バイタルサインチェック 点滴交換・処置・検査対応・手術送り出し 排泄介助・入浴介助など |
11:30 | 休憩(交替で食事) |
12:00 | 昼食配膳、食事介助 |
12:30 | 下膳・口腔ケア・配薬・内服確認 |
13:00 | ラウンド業務・バイタルサインチェック 入院患者対応・手術や検査の移送・受け入れ |
15:00 | カルテ記録 |
16:00 | 点滴準備 |
16:30 | 夜勤看護師への申し送りと業務の引き継ぎ |
17:00 | 勤務終了 |
日勤では受け持ち患者のラウンド業務で患者の情報収集をしたり、手術・検査の対応、入院患者対応、入院患者の食事・身体介助業務を中心に行います。
日中は患者も活発に活動するので、コミュニケーションを取りながら患者の様子を観察したり、体調を確認しながら決まった処置や配薬をしてカルテに記録を残していきます。
そして、夜勤の看護師がスムーズに対応できるように、情報をまとめたり、点滴の準備を行ったりして、夜勤看護師との交代のタイミングで、申し送りと業務の引き継ぎを行って勤務が終了となります。
【夜勤】2交替制の1日のスケジュール
2交替制で夜勤に入る際には、16:30〜9:00(2時間〜3時間休憩)の16時間勤務で働き、1日のスケジュールとしては以下の形になることが多いです。
時間 | 業務内容 |
---|---|
16:30 | 勤務開始 日勤看護師からの申し送りと業務の引き継ぎ |
17:00 | ラウンド業務・カルテ記録の確認・情報整理 |
17:30 | 夕食配膳・食事介助 |
18:30 | 下膳・口腔ケア・配薬・内服確認 |
19:00 | バイタルサインチェック・点滴交換 排泄介助・体位交換など |
20:00 | 休憩(交替で食事) |
21:00 | 消灯・ラウンド・点滴交換 排泄介助・体位交換など |
23:00 | カルテ記録・情報交換 |
1:00 | ラウンド業務 |
2:00 | 休憩(交替で仮眠) |
4:00 | ラウンド業務・点滴交換 排泄介助・体位交換 |
6:00 | 患者起床・バイタルサインチェック・採血 点滴交換・洗面介助など |
7:00 | 朝食配膳・食事介助 |
7:30 | カルテ記録 |
8:00 | 下膳・口腔ケア・配薬・内服確認 |
8:30 | 日勤看護師への申し送りと業務の引き継ぎ |
9:00 | 勤務終了 |
2交替制の夜勤で働く際には、16:30に出勤してから日勤看護師からの申し送りと情報の確認をしてから、患者に挨拶をした後に夕食の配膳や食事の介助を行います。
そして、食事が終わった後にはラウンド業務を行い、カルテの記録をして、交代で休憩と仮眠を取りながら業務を進めていきます。
患者が起きた後にもラウンド業務で状態を確認した後に朝食配膳・食事介助を行い、夜間〜朝のカルテの記録を行ったら、日勤看護師への申し送りと業務の引き継ぎを行って勤務が終了します。
末永
2交替制の夜勤で働く場合には、日勤のような入院患者の対応や手術・検査介助はありませんが、夜間で患者の体調に異変があった際には、人手が少ない忙しい環境であるため、休憩がとれないこともあります。
もちろん、体調管理のために仮眠は取りますが、中途半端に仮眠をするため自律神経も乱れやすく、体力的にしんどいと感じている人も多いですね。
3交替制の場合の1日のスケジュール
3交替制では、日勤・準夜勤・深夜勤で働くことになるため、2交替制に比べたら1人当たりの業務負担が少ないのが特徴です。
3交替制は8時間ごとで働き、休憩は30分〜1時間と職場によって変わりますが、夜勤は2交替制の夜勤を半分に分けた形で対応していきます。
【日勤】3交替制の1日のスケジュール
日勤は2交替制と同じで基本的に8:00〜16:45(45分休憩)の8時間勤務で働き、1日のスケジュールとしては以下のようなケースが多いです。
時間 | 業務内容 |
---|---|
8:00 | 勤務開始 深夜勤看護師からの申し送りと引き継ぎ |
8:30 | カルテ確認・受け持ち患者の情報収集 |
9:00 | 点滴準備、検査準備など |
9:30 | ラウンド業務・バイタルサインチェック 点滴交換・処置・検査対応・手術送り出し 排泄介助・入浴介助など |
11:15 | 休憩(交替で食事) |
12:00 | 昼食配膳、食事介助 |
12:30 | 下膳・口腔ケア・配薬・内服確認 |
13:00 | ラウンド業務・バイタルサインチェック 入院患者対応・手術や検査の移送・受け入れ |
15:00 | カルテ記録 |
16:00 | 準夜勤看護師への申し送りと業務の引き継ぎ |
16:45 | 勤務終了 |
基本業務は2交替制と変わらず、受け持ち患者のラウンド業務や情報収集、手術・検査の対応、入院患者対応、食事介助や身体介助業務を行います。
休憩も昼前後に交代しながら対応して、食事後はラウンド業務を行ったり、入院患者の対応や午前・午後の患者の様子をカルテに記録をします。
そして、カルテをまとめた後は準夜勤看護師への申し送りと業務の引き継ぎを行って勤務は終了です。
【準夜勤】3交替制の1日のスケジュール
準夜勤で働く場合には、16:00〜24:45(45分休憩)の8時間で働き、1日のスケジュールは以下の形になることが多いです。
時間 | 業務内容 |
---|---|
16:00 | 勤務開始 日勤看護師からの申し送りと業務の引き継ぎ |
16:30 | ラウンド業務・点滴準備 カルテ記録の確認・情報整理 |
17:30 | 夕食配膳・食事介助 |
18:30 | 下膳・口腔ケア・配薬・内服確認 |
19:00 | バイタルサインチェック・点滴交換 排泄介助・体位交換など |
20:15 | 休憩(交替で食事) |
21:00 | 消灯・ラウンド・点滴交換 排泄介助・体位交換など |
23:00 | カルテ記録・情報交換 |
0:00 | 深夜勤看護師への 申し送りと業務の引き継ぎ |
0:45 | 勤務終了 |
準夜勤で働く場合には、夕方からのラウンド業務、バイタルサインのチェック、食事やその他介助の業務を行います。
基本的に日勤と夜勤で業務内容が変わることはありませんが、日勤に比べて入院対応や手術・検査介助などがないため業務量は少し減ります。
また、準夜勤であれば何かあった時にも医師が残っていることも多いので負担も少なくなりますし、寝ている患者さんの介助業務を行う回数も限られているので深夜勤よりは負担が少ないと感じる看護師もいます。
末永
準夜勤で働く場合は、勤務終了後に電車やバスの終電がないケースも多いので、近場に住んでいる人や車で通勤できる人が中心に対応することが多いです。
また、準夜勤であれば完全に昼夜が逆転するわけではないので、深夜勤よりもライフサイクルの調整がしやすいという声もあります。
【深夜勤】3交替制の1日のスケジュール
深夜勤で働く場合には、24:00〜8:45(45分休憩)の8時間で働き、1日のスケジュールは以下の形になることが多いです。
時間 | 業務内容 |
---|---|
0:00 | 勤務開始 準夜勤看護師からの申し送りと引き継ぎ |
0:30 | 点滴準備・カルテ記録の確認・情報整理 |
1:00 | ラウンド業務・点滴交換 排泄介助・体位交換 |
4:15 | 休憩 |
5:00 | ラウンド業務・点滴準備 排泄介助・体位交換・カルテ記録 |
6:00 | 患者起床・バイタルサインチェック・採血 点滴交換・洗面介助など |
7:00 | 朝食配膳・食事介助 |
7:30 | 下膳・口腔ケア・配薬・内服確認 カルテ記録 |
8:00 | 日勤看護師への申し送りと業務の引き継ぎ |
8:45 | 勤務終了 |
深夜勤は日付が変わる頃に勤務を開始して、夜間のラウンド業務や介助を行います。
深夜勤では患者のほとんどが寝ているため、患者とのコミュニケーション面での負担は少ないですが、寝ている患者の体位変換やトラブルがあった時の対応などが必要になります。
また、患者の中には朝が弱い人もいるため、業務に滞りがないように声をかけに行ったり、朝食の介助を行うので準夜勤に比べて勤務の後半の方が忙しくなるのも特徴として挙げられます。
末永
深夜勤で働く場合には、昼夜が逆転してしまいがちなので3交替制の中でも体力的にしんどいと感じてしまう人もいます。
もちろん、3交替制でもシフトは交替制で72時間ルールに沿って対応していきますが、やはりライフサイクルが崩れると体力的にきついと感じやすいです。
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もちろん、重心移動などである程度の重さは緩和できますが、患者も介助に慣れていない人もいますし、寝ている状態での体位交換では力が必要になることもあるため、看護師になるためには体力も必要だと言われています。