履歴書の志望動機の書き方を転職のプロが解説【例文テンプレ付】
履歴書の志望動機の書き方について、転職エージェントが例文テンプレート付きで解説します。書くときのポイントやNGな表現についても紹介しています。
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志望動機とは
志望動機とは「なぜこの企業で働きたいのか?」という理由や、働きたいと思ったきっかけを述べることです。
志望動機を通して、採用担当は以下のようなことを知ろうとしています。
志望動機から採用担当が知りたいこと
- ツライことがあっても仕事をやり抜けるだけの熱意があるか
- 企業とマッチしているか
- 本人の希望とマッチしているか
採用担当は「自分が今後こうなりたい」と思っていることに対して、仕事内容が合致しているのか、ミスマッチを防ぐために志望動機を聞いています。
また、どんな仕事でもツライことがあるので、乗り越えてでもやり抜けるだけの動機や熱意を持っているのかを確認しています。
志望動機と転職理由の違い
よく、志望動機と転職理由が混同している人がいますが、志望動機と転職理由には以下のように明確な違いがあります。
志望動機と転職理由の違い
- 志望動機
企業に対して興味を持った動機や、働きたいと思ったきっかけ - 転職理由
新しい職場や職種へ転向することを決めた理由
転職理由は「今の職場(前の職場)を離れようと思った理由」、志望動機は「志望企業に入りたいと思った理由」を指します。
志望動機を書くときのポイント
履歴書の志望動機を書くときのポイントとして、以下の3つがあります。
上記の3つについて、以下で詳しく解説します。
企業がどんな人物を求めているのか考える
まずは、企業がどのような人物と一緒に働きたいと思っているのか?を考えてみましょう。
会社が求める人物像にマッチしていないと、短期離職に繋がる可能性があります。
ですので、受ける企業の仕事内容や社風など、企業研究をしっかりとして、どのような人物が求められているのかを理解する必要があります。
なぜこの企業を志望するのかを考える
なぜ、この企業を転職先に選ぶのか?を深掘りしてみましょう。
企業のどんな部分に関心を持ったのか、どんな商材・サービスに興味があるのかなど、その企業でなければならない理由を志望動機に含めましょう。
また、一般論ではなく「他の人は思わないかもしれないけど自分はそう思う」といった、独自性のある志望動機は採用担当の心を掴める可能性が高まります。
きっかけや原体験をセットで伝えることで、よりリアルな志望動機が書けます。
志望動機は150〜200文字程度にまとめる
企業が求めている人物像や、企業を志望する理由が明確になったら、手書きの場合でもPCの場合でも150〜200文字程度でまとめてみましょう。
「志望動機は面接でも聞かれるし短く書こう」という人がいるかもしれませんが、志望動機が短すぎると「うちの企業にあまり興味がないんじゃないか?」と、転職意欲がないイメージを与えてしまいます。
履歴書の志望動機欄には、アピールしておきたい要点をまとめ、面接で志望動機について聞かれたら履歴書に書いた志望動機+補足ができるように言語化しておきましょう。
面接で志望動機を聞かれることを想定して書く
ほとんどの企業が、面接で志望動機について質問してくるので、質問されることを想定して履歴書の志望動機を書きましょう。
履歴書は、採用担当が候補者・転職者に質問するための材料として利用されます。
ですので、履歴書は採用担当者とのコミュニケーションツールであると認識して、思考しながら作り込むことが必要不可欠となります。
また、履歴書の志望動機の内容をそのまま伝えるのではなく、履歴書に書いた志望動機+補足を付け足して話すと良いです。
面接で志望動機を上手く伝える方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
【職種別】志望動機の例文テンプレ集
志望動機の例文テンプレート、雛形、フォーマット、サンプルを、以下の職種別で順に紹介します。
以下は、あくまで例文ですので、例文通りの文章にならないようにしてください。
採用担当は、いくつもの履歴書に目を通しており、例文通りの文章は簡単に見抜かれてしまい、お見送りになってしまうケースもあるので注意しましょう。
営業職の場合
営業職の志望動機は、営業経験がある人向けの志望動機を紹介します。
営業経験がある人向けの志望動機の例文
前職では、メディア系の広告営業で日頃からデータ収集や流行、社会の動きに目を向けるよう努力しておりました。
クライアント様の売り上げが伸びたときには、大きなやりがいを感じました。
今後、貴社のような総合広告代理店で、より幅広い広告物に携わりたいという思いが大きくなりました。
これまでに独学ながら新しい技術の習得に励んでおり、貴社においても、早期から経験やスキルを発揮できると考えております。
営業職の場合、志望動機から「営業職に向いているかどうか」を見ています。
志望動機から、営業職としての適性があるかどうか、営業職に向いていそうだと思ってもらうことが重要となってきます。
営業職の志望動機をどう書くか悩んでいる人や、営業経験がない場合の志望動機の例文が知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
事務職の場合
事務職の志望動機の例文を紹介していきます。
事務職の志望動機の例文
前職では、〇年にわたり専門商社で事務職の仕事に携わってきました。
現在、日常的にExcel、Word、PowerPointを使用しており、売上データの集計や提案資料・請求書の作成やデータ整理などをメインに行ってきたので、即戦力として活躍できると思います。
貴社の求人を拝見したところ、一般的な事務に比べて業務が多岐にわたることを知り、簡単にこなせることではないと思う反面、挑戦してみたいという気持ちが強くなりました。
新しい業務に積極的に挑戦し、社会人としてさらに成長し、会社を支えられる事務として活躍したいと考えています。
事務職として働きたい理由をしっかり伝えられると、意欲があることをアピールできます。
事務職に興味を持ったきっかけや、活かせるスキル、事務職を通して今後どうなっていきたいのかなどを具体的に書きましょう。
事務職への転職を考えている人は、以下の記事も参考にしてみてください。
エンジニア職の場合
エンジニア職の志望動機の例文を紹介していきます。
エンジニア職の志望動機の例文
前職では〇〇企業の業務系システムの開発に携わり、プログラマとして約〇年、SEとして約〇年のキャリアを積んできました。
今後、上流工程を経験する必要があると強く感じ、転職活動を進めています。貴社が目指す、クライアントの根本的な課題を解決するシステム開発を魅力に感じました。
貴社で働く経験豊富なエンジニアの方々からノウハウを学んで吸収し、お役に立ちたいと共に、吸収した知識を後輩に指導したいと考えています。
エンジニア職の志望動機は、自ら学ぼうとする意欲があることをアピールすると良いです。
また、なぜその企業なのか?という点をしっかり記載することで、入社意欲や成長意識をアピールできます。
エンジニア職を目指している人は、以下の記事も参考にしてみてください。
看護師の場合
内科の看護師の志望動機の例文を紹介していきます。
看護師の志望動機の例文
貴院では、患者様の立場に立ったケアができると存じ、志望致しました。
私は大規模病院の内科病棟で4年間勤務致しました。地域密着型で地元住民に高いレベルの医療を提供している貴院では、一人一人の患者さんに寄り添い、細かな医療サポートを提供できると考えています。
今後は幅広い世代の患者様と関わって経験を活かしたいです。
看護師の志望動機は、病院側が求めている人物像を考え、独自性のある志望動機の作成が重要となります。
なぜ他の病院ではなく、この病院で働きたいのか?という熱意や、やる気がチェックされるので、具体性のある志望動機を書きましょう。
第二新卒の場合
第二新卒の志望動機の例文を紹介していきます。
第二新卒の志望動機の例文
貴社を志望した動機は、貴社サービスがお客さまの〇〇といった課題を解決する素晴らしい商品だと感じたからです。
前職では1年未満ではございますが、法人営業をしておりました。
経験は少ないですが、営業が厳しいことを理解し、イチからやり直す気持ちで、しっかりと貴社に貢献できるよう頑張ります。
第二新卒での転職の場合、正直過去の仕事での実績はあまり気にしません。
それよりも「なぜ弊社に転職したいのか?」という点を重要視します。
第二新卒では「やる気」「チャレンジ精神」を重視する企業も多いので、やる気やチャレンジ精神に関するエピソードを交ぜても良いです。
第二新卒で志望動機をどう書くか悩んでいる人は、以下の記事を参考にしてください。
フリーターの場合
フリーターの志望動機の例文を紹介していきます。
フリーターの志望動機の例文
アルバイトとして、◯年間飲食店に勤務しておりました。
接客や調理以外にも、品物の発注やアルバイトのシフト管理もおこなっておりました。
日々業務をこなしていく中で、将来自分のお店を持ちたいと思うようになりました。
貴社の求人広告に記載されている、未経験者でも実務のレベル次第ではお店の店長を任せるという点に惹かれ、迷う事なく応募させていただきました。
将来は、店舗1つ任される存在になりたいと考えております。
フリーターが履歴書に志望動機を書く時は、具体性を持たせて書くと採用担当者の目に止まりやすくなります。
応募した企業がどのような業務をおこなっているのか、どのような企業理念をもっているのかを企業の公式HPやコーポレートサイトで確認して、自分と接点を持たせて書きましょう。
フリーターで志望動機を書くのに悩んでいる人は、以下の記事を参考にしてください。
NGな志望動機
待遇の良さだけが志望動機になっている
待遇が良いことは大事なことではありますが、志望動機は仕事内容や企業に関連した内容にしてください。
「給料が良くなるから」「福利厚生が良いから」「残業が少ないから」という理由を、志望動機にしてしまうのはNGです。
「他の企業がもっと良い給料だったら、他の企業に行ってしまうのではないか?」「残業が少ない=働く意欲をあまり感じられない」といった印象を与えてしまいます。
なぜその企業なのか?が明確になっていない
同業他社との違いが明確になっていない志望動機は「うちの企業じゃなくても良いのでは?」と、採用担当に思われてしまいます。
また「うちの会社についてあまり調べてないのでは?」という、マイナスな印象を持たれてしまう可能性もあります。
志望動機を考えるときは、企業研究をしっかりとして、応募する企業ならではの独自性を頭に入れておきましょう。
企業研究のやり方については、以下の記事も参考にしてください。
勉強・学ぶことだけが志望動機になっている
勉強・学ぶことは大切ですが、勉強・学ぶことを通じて今後どうなりたいのか?をアピールできないと、採用担当から「即戦力にならない」「受身な人」とマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
企業は、勉強をしに行く場所ではないので、最初から教わることだけが目的ではなく、自分が企業に対してどう貢献していきたいのかをアピールするようにしてください。
立地条件が良かったことが志望動機になっている
「家から近かった」「憧れの丸の内で働いてみたかった」など、企業の立地を志望動機にすることはNGです。
働く場所は企業を選ぶうえでも大切なことですが、その企業で働きたい!という志望動機にはなりません。
また、Uターン転職をする人に多いのが「地元で働きたい」といった志望動機ですが「地元で働きたい」という志望動機も、仕事内容や企業に関連する動機ではないので、採用担当によってはあまり良い印象を持たないので注意してください。
採用担当に響く履歴書の志望動機を書くなら
履歴書の書き方に不安がある人は、転職エージェントを活用するのも手段の1つです。
大手転職エージェントに相談することで、適切な履歴書を作ることができます。
具体的には、作成した履歴書や職務経歴書を転職エージェントが添削してくれ、希望する企業に合った応募書類にすることができます。
履歴書・職務経歴書を作成したことがない場合は、どのように書けば良いのか気軽に相談できるのも転職エージェントを利用するメリットです。
また、転職エージェントに相談すると、キャリアアドバイザーがあなたのことを企業に直接推薦してくれるので、書類選考通過率がアップするというメリットもあるのでオススメですよ。
最後に筆者がオススメする転職エージェントをいくつか紹介します。自分に合う転職エージェントを選び、複数登録してみることをおすすめします。
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