indeed(インディード)の求人は怪しい?見分け方をプロが徹底解説

indeed 求人 怪しい

    本記事では、indeed(インディード)で掲載されている怪しい求人といわれるような求人の種類や特徴について詳しく紹介しています。

    また、indeedの怪しい求人かどうかを見分けるための方法やindeedを利用する際の注意点などについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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indeed(インディード)の求人の中には怪しい求人はある?

indeed(インディード)は求人に特化した検索エンジンであり、Web上の求人メディアや企業サイトなどの求人を探すことができる転職サービスです。

indeedは圧倒的な求人掲載数を誇っており、幅広い業界・職種の求人の中から求職者のニーズや希望に沿う求人を検索して探すことができるため、多くの求職者が利用しています。

ですが、indeedで掲載されている求人の中には「掲載内容と実際の労働条件が異なる求人」「実際は募集していない求人」「個人情報を抜き取る目的で掲載されている求人」といった怪しい求人が存在するという話を聞くこともあります。

もちろん、どのような求人サイトでも「掲載内容と提示された労働条件が異なる求人」や「募集が終了しているのに掲載されている求人」はありますが、indeedでは怪しい求人に応募してしまったことでトラブルとなっているケースもあるようです。

indeedは正しい知識を持って活用すればトラブルに巻き込まれることはないですし、利用することで効率的に希望の求人を探すことができるため、怪しい求人の特徴や見分け方を把握しておくことは利用する上で非常に重要なポイントとなります。

indeed(インディード)で怪しいといわれるような求人の種類

indeed(インディード)には、様々な求人が掲載されていますが、その中でも怪しいといわれる求人にはどのような種類があるのでしょうか?

本項では、indeedで怪しいといわれる求人にはどのような種類のものがあるのかについて紹介していくので参考にしてみてください。

怪しい求人①|業務内容や待遇が表記と全く異なるブラック企業の求人

indeed(インディード)にある怪しい求人の一つとして挙げられるのが「仕事内容や年収・労働条件などの待遇が表記と全く異なるブラック企業の求人」になります。

ブラック企業では入社しても人がすぐに辞めて常に人員が不足しているため、とにかく人員を確保できるように会社に不利になる情報は隠したり、条件を実際よりも良く見せて応募数を増やそうとしていることも多いです。

そして、求人の内容に魅力を感じて応募をして内定をもらったのは良いが、実際に働いてみたら仕事内容や年収・労働条件などの待遇が全く異なっていたという話を聞くこともあります。

ブラック企業といってもどのような背景でブラックな環境になってしまっているのかは一概には言えませんが、indeedの求人の中には優良求人だけではなく、ブラック企業の求人も混ざっている可能性がある点には注意しておきましょう。

怪しい求人②|実際には募集していないのに掲載されている空求人

indeed(インディード)の求人の中には「実際には募集していないのに掲載されている空求人」も存在します。

空求人が存在する理由としては主に以下の理由が挙げられますが、いずれも企業都合で求職者のことはあまり考えていないものが多いのが実情でしょう。

  • 求人の募集は終了したが求人を取り下げるのを忘れていた
  • 基本的に採用する気はないが良い人材が応募してきた時のために残している
  • 採用する気はないが無料掲載できる媒体には宣伝目的で掲載している
  • 助成金目当てでトライアル雇用併用求人を出している
  • 採用する気はなく新人の面接練習のために掲載しているだけ

空求人の中でも求人募集が終了していたが取り下げるのを忘れていたり、良い人材が応募してきた時のために残しているケースも多いですが、中には自社HPやメディアへの流入を増やすための宣伝媒体として利用しているケースもあります。

また、助成金目的でトライアル採用(3ヶ月や6ヶ月の試用期間有りの採用)だけして、実際には本採用する気がない企業もあれば、採用する気はなく新人に面接経験を積ませるための練習相手として利用されているだけという悪質なケースもあるようです。

職業安定法第65条の7では「虚偽の条件で労働者の募集を行った場合、6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金に処せられる」とありますが、空求人だったとしても"採用するに値しなかった"と言われてしまえば摘発は難しいのが実情となっています。

空求人は見た目では判断できないため、応募しても一定期間返信がない求人は募集が終了していると判断したり、事前に悪い口コミはないか調べておくことが空求人に振り回されて時間を無駄にしないためには必要となるでしょう。

怪しい求人③|個人情報や金銭請求を目的とした詐欺求人

indeed(インディード)の怪しい求人の中でも一番注意しなければいけないのが「個人情報や金銭請求を目的とした詐欺求人」です。

具体的には、登録者へフィッシング詐欺のメールを送信して個人情報の抜き出しや架空請求をするケースもあれば、応募してきた求職者に対してまだ採用もしていないのに口座情報などの個人情報を聞き出したりするケースもあります。

その他にも、実在しない研修教材を購入させられたり、研修費用として高額の請求されるケースもあるため、正規の手続きから外れていたり、金銭の要求をされることがあればすぐに連絡を取り合うのを止めるか辞退する旨を伝えてサービス元に通報(問い合わせ)するようにしましょう。

詐欺求人は巧妙で「内定が欲しい」という求職者の弱みに漬け込む手口が多いですが、しっかりと正規の転職手続きの手順を把握して違和感のあるメールには対応せずに求人にも応募しなければ避けることはできます。

また、本記事の「怪しい求人の特徴や見分け方」でも、怪しい求人に応募しないために意識しておくべきことについて紹介しているのでを参考にしてもらえれば幸いです。

indeed(インディード)で怪しい求人がある理由

indeed(インディード)には「ブラック企業の求人」「実際には応募していない空求人」「詐欺行為を目的とした求人」なども存在するようですが、なぜこのような求人が掲載されてしまうのでしょうか?

本項では、indeedで怪しい求人が掲載されてしまう理由について詳しく紹介していくので、気になる方はチェックしてみてください。

理由①|基本的に無料で求人を掲載できるから

indeed(インディード)で求人を掲載するには「自社HPなどでindeedにクローリングしてもらえる求人を作成する」「indeedに直接求人の情報を入力して求人を作成する」という2つの方法がありますが、求人の掲載は基本的に無料となっています

有料掲載の方が様々な機能を使うことができますが、基本的に掲載数や応募に関係なく無料で掲載が可能なため、費用を削減したい企業だけではなく、詐欺目的で求人を掲載する方も手当たり次第に求人を出すことができるようになっているのです。

無料で求人掲載できるサービスは他にもたくさんありますが、その中でもindeedはテレビCM効果で利用者数も多く、良い求職者を採用できたという実績もあるため、費用削減や採用効率を上げていくために多くの企業が活用しています。

そのため、求職者としては多くの求人を探すことができて便利ではありますが、中には求職者を利用するための求人や詐欺目的で掲載している求人もあるので、純粋に転職したいと考えている求職者からしてみれば迷惑だと感じる方も多いと思います。

理由②|審査が緩く誰でも掲載ができるから

indeed(インディード)をはじめとした求人が掲載されているサービスでは、求人の内容に問題がないか審査していることが多いですが、審査基準にはサービスによって差が出てしまうこともあります。

indeedでも求人掲載にあたり「アカウント登録後の企業情報・投稿内容の審査」「求人情報登録後に求人掲載ガイドラインに準拠しているかどうかの審査」を実施していますが、審査基準は他のサービスに比べて緩いと感じる方も多いようです。

審査に関しては自社HPを保有していたり、起業手続きをして事業者番号を取得していれば審査が通る可能性は十分にあり、個人事業主や事業活動の実態がないペーパーカンパニーでも求人を掲載できる点も審査が緩いと言われる要因です。

もちろん、indeedでも怪しい企業の審査は通さないようにしていますが、表面的な情報だけでは判断も難しくて審査対象企業も膨大なため、結果的に審査が緩くなってしまったり監視の目が行き届かずに怪しい求人が掲載されてしまっているのでしょう。

理由③|掲載内容は任意で変更できるから

indeed(インディード)をはじめとした求人の掲載ができるサービスでは、求人内容は任意に変更できるため求職者の募集を募るために良い条件だけ載せて都合の悪い条件を隠す方法をとることもできる状態となっています。

もちろん、反映にも内容に問題がないかどうか審査されることはありますが、例えば以下のような条件変更をされたところで本当に正しい情報なのかを判断することは難しいのが実情となります。

変更前

◇年収:400〜500万円
◇雇用形態:正社員
◇募集人数:3名
◇勤務時間・曜日:10:00〜19:00 平日のみ
◇残業時間:平均月20時間前後
◇勤務地:東京本社
◇休暇・休日:完全週休2日制 土日休み
◇仕事内容
弊社で提供しているITサービスの営業をはじめとして以下のような業務に携わっていただきます。
 ・既存顧客へのルート営業
 ・新規開拓営業業務
 ・その他営業活動における事務業務
 ・サービス改善に関連する企画や書類の作成

変更後

◇年収:320〜750万円
    ※スキルや経験により決定
◇雇用形態:正社員 ※試用期間あり
◇募集人数:10名
◇勤務時間・曜日:原則10:00〜19:00
◇残業時間:-
◇勤務地:東京本社・各支社
◇休暇・休日:完全週休2日制
◇仕事内容
弊社で提供しているサービスの営業として業務に携わっていただきます。
 ・既存顧客へのルート営業
 ・新規開拓営業業務
 ・その他営業活動における事務業務
 ・改善のための企画や書類作成 etc..

変更後の内容は「年収の幅が広すぎる」「試用期間の長さがわからない」「勤務地が曖昧」「平日休み・土日休みどちらなのかわからない」「どのサービスの営業になるのかわからない」など内容が変更前に比べて曖昧になっています。

ですが、上記のように都合の良い内容に変更しても内容自体には問題がなく、indeedの審査は通ってしまうため「求人の内容と実際の提示条件が全く異なるブラック求人」や「個人情報や金銭請求を目的とした詐欺求人」が出てきてしまうのでしょう。

転職エージェント末永 末永

indeed(インディード)では優良求人も多数ありますが、システムの性質上どうしても怪しい求人が掲載されてしまうこともあります。


ですが、転職エージェントではエージェントが求人を管理しており怪しい求人が掲載されることはほとんどないため、信用できる求人を探したい方は転職エージェントを活用していくのが良いでしょう。

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indeed(インディード)で掲載されている怪しい求人の8つの特徴

ここまで、indeed(インディード)にある怪しい求人の種類や怪しい求人が掲載されてしまう理由について紹介してきましたが、実際に掲載されている怪しい求人にはどのような特徴があるのでしょうか?

本項では、indeedが公開している「応募する前に要確認!詐欺の可能性がある危険な求人情報の10の特徴」の内容を噛み砕いてindeedの怪しい求人にある特徴について詳しく紹介していきます。

1.採用担当者から突然内定連絡のメールがくる

indeed(インディード)では、登録した履歴書や職務経歴書を見て興味を持った企業が求職者へスカウトメールを送ってくることがありますが、応募もしていないのに採用担当者からいきなり「内定オファー」の連絡が来た場合には注意が必要です。

通常のスカウトメールの場合には「1.採用担当者が求職者のプロフィール見て連絡する」「2.求職者から応募の意思確認をして書類選考・面接などを実施」「3.内定オファーを出して合意をもらう」というフローで進めていきます。

ですが、応募した覚えのない求人の企業担当から内定メールが来た場合のフローは「1.採用担当者が求職者のプロフィール見て連絡する」「2.内定オファーを出して合意をもらう」と選考フローがないケースとなっています。

そして、突然内定連絡のメールがくるケースの多くが、メールを開かせてウィルスを流し込んで個人情報を盗んだり、特定のURLから偽サイトのページに飛ばせて機密情報を抜き出したりするようなフィッシング詐欺目的のものが多いです。

普段であれば怪しいメールは開かない方も多いですが、既に複数の企業に応募している求職者の場合には内定の連絡が来たことが嬉しくて、ちゃんと確認せずにメールを開いたり、指定のURLに飛んでしまったりして不要なトラブルに巻き込まれてしまった方もいるようです。

ですので、突然採用担当者から内定の連絡が来た場合にはメールの送り主と求人への応募の有無を確認した上で、覚えのない企業から連絡が来た場合にはメールの開封・返信はしないようにしましょう。

2.応募までの選考フェーズが少なくすぐに内定をもらえる

一般的な求人の採用フローは「書類選考→面接1回~3回→内定」というケースが多いですが、選考フェーズが少なく「書類選考だけで内定が出る」「面接は1回のみで内定が出る」場合には少し注意しておく必要があります。

正社員採用を前提としている企業では「書類選考で求めるスキルや経験があるかを確認」「一次面接で人事や現場の人間が経験の詳細・人柄・適性を確認」「二次面接で採用責任者や事業責任者が最終確認をする」流れになることが多いです。

採用フローが短い求人の中には「書類選考でスキルは把握したから面接は1回で十分」「規模が小さく採用責任者が対応できるので面接は1回にしている」場合もありますが「採用してもすぐに辞めるので、とにかく人を集めるために採用フローを減らしている」ケースもあります。

また「書類選考だけで内定が出る」ケースに関しては「誰でもいいから人を集めようとしているブラック企業」「詐欺目的で個人情報や機密情報を盗もうとしている詐欺求人」である可能性が高いので特に注意が必要です。

その他にも、新人に経験を積ませるために採用する気はないのに面接だけ実施しているケースや補助金目的で試用期間の採用だけを考えている企業なども無駄な手間を省くために採用フェーズを短くしているケースもあります。

もちろん、応募人材が多く効率的に面接をこなすためにフェーズを省いているケースも考えられますが、業務委託・派遣・アルバイトのような求人ではなく、正社員の場合には面接の実施回数は2回以上が一般的であるという点は覚えておきましょう。

3.給料や待遇が他の求人に比べて好条件すぎる

求人の中には年収が高い求人や働き方に柔軟性のある求人はたくさんありますが、会社の規模感や仕事内容に比べて異常に給料や年収が高かったり、他の求人に比べて働き方に融通が利きすぎて違和感を感じる求人があった場合には注意が必要です。

求人の中には「激務のため年収が高い求人」「ワークライフバランスを重視していることで柔軟な働き方ができる求人」もありますが、以下のような求人を見かけたら怪しい求人なのではないか警戒しておくようにしましょう。

  • 未経験者向けの求人なのに年収が高すぎる
  • 業務内容に対して年収が異常に高い
  • 正社員なのに週1日〜2日で働くことができる
  • 週3日〜4日勤務なのに年収が異常に高い

他にもいくつか怪しい求人に当てはまる要素はありますが、年収や働き方が他の求人に比べて好条件すぎたり、求職者が喜びそうな条件ばかり並べられているのに掲載期間が長い場合にはブラック企業の求人や詐欺求人の可能性もあります。

「兼業目的で求人を探している優秀な人材を確保したい」「短時間でも良いので人員を求めている」「ワーキングマザー向けに柔軟な働き方ができることをアピールしている」という企業では短時間正社員制度を設けていることもありますが、全てがそのような企業であるとは限りません。

転職のプロから見れば違和感しかない求人でも、求人を見慣れていない方からすれば「条件の良い求人がある」と感じて応募してしまうことも多いため、都合が良すぎる求人や内容に違和感・矛盾を感じる求人があったら応募する場合にしっかりと情報収集しておくようにしましょう。

4.求人の仕事内容や募集要件が曖昧

一般的な求人ではミスマッチを起こさないように諸条件や仕事内容といった募集要件は明確に記載してあることが多いですが、怪しい求人の中には仕事内容や募集要件などの情報が曖昧なものも多いため注意が必要です。

仕事内容や募集要件など何かしらの情報が曖昧な求人の多くは、記載すると応募数が減るためあえて曖昧にしていたり、具体的な業務内容が決まっておらず、とりあえず人を集めるために募集している求人の可能性があります。

また、応募条件が「経験不問!誰でも歓迎」「タイピングができる方」「マニュアルに沿って対応できる方」など緩すぎる場合もとにかく人を集めたいブラック企業や情報を盗んだり金銭請求をするための詐欺求人である可能性もあるため注意しましょう。

正規の求人の中にも応募のハードルを下げるために条件を緩くしているケースもありますが、求人情報を見たときに曖昧すぎて仕事内容や待遇がよくわからない、条件が緩すぎて違和感を感じるという場合には応募しないようにすることも大切です。

5.求人やメールの文章に誤字脱字が多い

本当に人材を求めている企業であれば誤字脱字がないように注意して求人を作成することがほとんどですが、求人やメールの文章に誤字脱字が多すぎる場合には怪しい求人かもしれないと警戒しておくことが大切です。

特に「文法が翻訳されたような言葉遣いになっている」「求人の内容自体に矛盾や違和感がある」「求人自体が明らかに手を抜いて作ったような内容になっている」という場合には詐欺求人の可能性もあるため注意しておきましょう。

また「面接をしてみた際に明らかに面接に慣れていない印象がある」「やりとりをしていて本当に採用担当なのか違和感を感じる」という場合には新人に経験を積ませるために採用する気のない空求人の可能性もあります。

とにかく、誤字脱字や文法の間違いは企業の信用にも関わる要素であるため「あまりにも誤字脱字が多い」「文章に違和感を感じる」という場合には怪しい求人と認識して応募する際にはしっかりと企業について調べておくようにしましょう。

6.企業や採用担当の連絡先がわからない

indeed(インディード)の求人の中には求人に掲載されている企業名を検索しても住所や連絡先がなかったり、採用担当者に連絡する際にメール以外の連絡先がわからない怪しい求人も存在します。

求人の中には意図的に連絡先を載せていない求人もありますが、連絡先を載せていない求人は主に以下のような理由で載せていないことが多いです。

  • 会社の規模が小さく電話応対があるとその他の業務に支障が出るため
  • 人材会社から営業の電話がかかってくるのを避けるため
  • ペーパーカンパニーでそもそも住所や電話番号が存在しない

連絡先を載せていない求人には会社の規模の問題や人材会社からの営業電話を嫌がって掲載していないケース、ペーパーカンパニーでそもそも住所や電話番号が存在しないというケースが挙げられます。

連絡先を載せない理由が会社の規模や業務上の都合の場合には問題ないですが、ペーパーカンパニーで住所や電話番号が存在しない場合は詐欺目的で求人を掲載している可能性もあるため注意が必要です。

ですので、応募前に企業のことを調べてみたけど連絡先が見当たらなかったり、事業の実態が怪しいペーパーカンパニーだった場合には応募はできる限りしないこと、応募しても対応が怪しければ辞退することを意識しておくようにしましょう。

また、連絡先がわからない企業に応募してから返信がなかった場合には、メールで確認をしてそれでも返信がなければ書類選考で見送りになったと判断して他の求人を探していくのが良いでしょう。

7.採用前に税務書類の記入や口座情報を求められる

入社手続きをするために税務書類の記入や給料入金口座の確認をされることはありますが、基本的に内定承諾や契約締結前に履歴書に記載してある情報以上の個人情報や書類の提出を求められるケースはありません。

書類提出に関しては基本的に「内定オファーを出して労働条件の確認」「内定承諾後に雇用契約を結ぶ」「入社してから必要書類を提出する」という流れになるため、内定承諾や契約締結前に以下のような書類の提出を求められたら警戒をしておきましょう。

  • 年金手帳
  • 雇用保険被保険者証
  • 源泉徴収票
  • 扶養控除等申告書
  • 健康保険被扶養者異動届
  • 給与振込届出書
  • マイナンバー
  • 運転免許証
  • 住民票/住民票記載事項証明書

上記のような個人情報に関係する情報を雇用契約を結ぶ前に提出を求められた場合には、通常の書類提出の流れと異なっている旨を伝えた上で提出を求める理由を確認してみるようにしましょう。

詐欺目的で提出を依頼している場合には提出を急かすか自社では正規のやり方だという回答が来るケースもありますが、確認をすることで先方が怪しまれていることを警戒して連絡を取って来なくなる可能性もあります。

個人情報に関しては一度送ってしまうと取り返しがつかないため、取り扱いには細心の注意を払って、少しでも疑問に感じたら転職相談窓口で確認するなどトラブルに巻き込まれないようにしましょう。

8.企業から金銭の支払いを要求される

転職活動では交通費や面接用の衣類、履歴書などの書類や証明写真など転職活動に必要なもの以外にお金を使う機会はありませんが、詐欺目的の求人では採用のために必要な費用だといって金銭を要求されることもあるので注意しましょう。

具体的には「働くために必要なものは準備するのでその分の費用を入金して欲しい」「面接前に適性テストをするから実費で申し込んで欲しい」「採用前に研修が必要なので研修に申し込んで支払いを済ませておいて欲しい」といった話を持ちかけてくるケースもあります。

ですが、正規の求人であれば企業から金銭の支払いが求められることはなく、テストや研修が必要な場合でも求職者が費用を負担することはないため、実費での金銭支払いに関する話があった場合には詐欺求人と判断して対応していくことが必要です。

また、支払いを請求されなかった場合でもフィッシング詐欺を仕掛けられて個人情報を盗まれたり、架空請求をされてしまう可能性もあるため、怪しいと感じるやり取りがあった場合には連絡を取るのを止めてサービス元に問い合わせるようにしましょう。

転職エージェント末永 末永

indeed(インディード)をはじめとした求人サイトや転職サイトでは怪しい求人を思われる求人もありますが、上記の特徴に当てはまる求人には特に注意しておきましょう。


また、転職エージェントであればエージェント側で求人を管理しており怪しい求人はほとんどないため、怪しい求人か判断できるか自信のない方は転職エージェントを活用していくと良いでしょう。

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indeed(インディード)の怪しい求人を見分ける方法

indeed(インディード)で掲載されている怪しい求人の特徴について詳しく紹介してきましたが、実際に気になっている求人が怪しい求人なのか見分けるのは難しいと感じる方も多いと思います。

ですが、事前に転職に関する基本的な知識や情報収集の方法、求人の見分け方を知っておくことで怪しい求人に応募するリスクを大きく減らすことにもつながるため、ここからはindeedの怪しい求人を見分ける方法について紹介していきます。

希望する業界や職種の情報収集をしておく

indeed(インディード)の怪しい求人を見分けるために必要なことの一つとして挙げられるのが「希望する業界や職種の情報収集をしておくこと」です。

業界や職種の情報を正確に把握しておくことができれば、求人の中に隠されている違和感や矛盾に気付きやすくなるため、希望する業界や職種に関して以下のような情報は事前にしっかりと確認しておくようにしましょう。

希望する業界や職種の情報収集で調べる情報

  • 業界・職種の特性や将来性に関する情報
  • 業界・職種の平均的な年収/残業時間/離職率
  • 希望職種の具体的な仕事内容やキャリアパス
  • 希望職種で求められるスキルや経験
  • 希望職種のやりがいや大変なこと

業界・職種の特性や平均年収・残業時間・離職率を把握しておくことで、求人で掲載されるべき情報の有無や伏せられている情報にどのようなものがあって、なぜ掲載されていないのかなどの分析していくことにも繋がります。

また「具体的な仕事内容やキャリアパス」「求められるスキルややりがい」も把握しておけば求人に違和感や矛盾がないか判断するためにも役立つので、怪しい求人に応募してトラブルに巻き込まれないように情報収集は怠らないようにしましょう。

ブラック企業の特徴と見分け方を把握する

怪しい求人の中にはブラック企業の求人が含まれていることも多いですが、ブラック企業の求人にはどのような特徴があり、見分けるためにはどのようなポイントに注意すればいいのかを把握しておくことも大切です。

ブラック企業かどうかを見分ける基準

  • 業界平均と比べて年収の水準が低すぎないかどうか
  • 残業時間や離職率が業界平均と比べて多すぎないか
  • 年間休日が110日を下回っていないかどうか
  • 実態として休日出勤やサービス残業があるかどうか

上記の基準は一例ですが、ホワイト企業と呼ばれる企業であれば業界平均よりも年収の水準が高いことも多く、年間休日120日以上確保されていたり、残業時間や離職率も平均値もしくは平均以下であることが多いです。

その他にもブラック企業には「過剰なノルマが課されて自爆営業をしている」「社内イベントが強制でパワハラ・セクハラも横行している」などの特徴も挙げられますが求人で見分けるのは難しいため、最低でも上記の基準を参考に情報を確認して判断していくようにしましょう。

ブラック企業といっても企業によって特徴は変わってくるため、より詳しい情報について知りたい方は以下のブラック企業の見分け方やホワイト企業の見分け方に関する記事も参考にしてみてください。

応募する前に企業情報を精査しておく

気になっている求人が怪しい求人かどうかを見分けるために一番重要なのは「応募する前に企業情報を精査しておくこと」になります。

応募する際に気になっている求人が怪しいかどうか、求人を出している企業がブラック企業やペーパーカンパニーなのかは事前に調べることで判断できるケースも多いため、応募前には以下のような情報はしっかりと確認しておくようにしましょう。

  • 企業HPやSNSは存在するかどうか
  • 企業HPで住所や連絡先が掲載されているか
  • 取引実績など事業活動の実態が確認できるか
  • 企業HPや他の求人サイトでも求人があるか
  • 企業名を検索して悪い評判・口コミがないか

上記のような情報を応募前に調べておけば、怪しい求人なのかどうかを判断するために必要な情報や企業の実態を把握することもできるため、応募前には必ず上記のような情報を調べた上で安全なことを確認してから応募していくことが大切です。

また、企業の評判や口コミは「openwork」「転職会議」「キャリコネ」「Lighthouse」といった口コミサイトで企業について検索することで出てくることもあるため、情報収集の際には併せて確認しておくと良いでしょう。

indeed(インディード)を利用する際の注意点

indeed(インディード)は正しい知識を持っていれば、幅広い求人の中から希望に沿った求人を探すことができるため転職活動において役に立つサービスですが、中には怪しい求人もあるため利用する際には注意が必要です。

本項では、indeedを利用する中で怪しい求人に応募してトラブルに巻き込まれないようにどのようなことを意識しておけば良いのか、そもそもindeedを利用する場合にはどのようなことに気をつけるべきなのかについて紹介していきます。

怪しい求人から連絡が来ても応対しない

indeed(インディード)では、登録したプロフィールや履歴書・職務経歴書の情報を見てスカウトメールを送ってくる企業も多いですが、スカウトメールの中には怪しい求人から連絡がくることもあります。

スカウトメールの中でも怪しい求人のわかりやすい例としては「応募した覚えがないのに採用担当者から突然内定の連絡がくる」「スキルや経験とマッチしていない求人から連絡がくる」「無差別に送信されている印象がある」というものでしょう。

応募した覚えがないのに採用担当者から突然内定の連絡がくるというのは、本来あり得ないので「メールは開かない、もし開いてもURLはクリックしない」「indeedのアカウントや求人を確認する」点に注意しておくことが大切です。

また、スキルや経験とマッチしない求人からスカウトメールがくるケースや大量送信用のスカウトメールが送られてくる場合も経験を問わずにとにかく人を集めたい場合に送ってくることがほとんどなので基本はスルーしてしまって構いません。

中には、スキルや経験とマッチしていないけど条件は良い求人もありますが、スキルや経験と提示条件がマッチしていないのに条件だけが良いのも怪しい求人の可能性が高いため応募する際にはしっかりと企業情報を確認しておくようにしましょう。

応募しても違和感を感じたらすぐに応募を辞退する

気になる求人の情報をしっかりと調べてから応募してみたけど、メールのやり取りや面接で違和感・矛盾を感じた場合には応募を辞退する選択も視野に入れておきましょう。

特に「メールの文面に誤字脱字が多い」「文法の使い方に違和感がある」「書類選考や一度の面接でも内定が出てしまう」といった場合にはブラック企業の求人・空求人・詐欺求人といった怪しい求人の可能性もあるため注意が必要です。

もちろん、正規の求人でも採用担当者側に問題があって誤字脱字が多いケースもありますが、その求人が怪しい求人であった場合のリスクが大きいめ、違和感があった場合にはしっかりと情報を精査して判断していくことようにしましょう。

また、indeed(インディード)のように自分で求人を検索して一人で転職活動を進めていく転職サービスでは、求人が怪しいかどうかの判断が難しいケースも多いため、もしも判断に迷ったら転職相談窓口などで相談してみることも大切です。

転職活動は一人で進めていく必要がある

indeed(インディード)を利用して転職活動を進めていく場合には「転職準備」「求人探し」「情報収集」「面接日程調整」「内定条件の交渉」など全てを一人で進めていく必要があります。

転職に慣れている方や人材会社経験がある方であれば転職活動におけるポイントや注意点を把握しているので大きな負担にはならないと思いますが、転職が初めての方の場合にはどのように転職活動を進めていけばいいかわからないという方も多いです。

特に、一人で転職活動を始めたのは良いが書類選考でつまづいてしまったり、面接をしても合格がもらえない場合に、どうすればうまくいくいくのかがわからずに転職活動が長引いてしまう方もいます。

ですので、indeedなどの求人サイトや転職サイトを使って一人で転職活動を進めようと考えている方でも、一度は転職エージェントに登録してどちらのサービスが自分に合っているのかをしっかりと精査した上で転職活動を進めていくようにしましょう。

信用できる求人を探すなら転職エージェントの活用がおすすめ

indeed(インディード)をはじめとした求人サイトや転職サイトでは空求人や詐欺求人が掲載されている可能性もあるため注意が必要ですが、信用できる求人を探したいのであれば転職エージェントを活用していくのがおすすめします。

転職エージェントでは、求人の内容や採用状況は担当者がしっかりと把握して管理しており、採用が終了している場合には公開しないようにエージェント側で募集を終了しているケースも多いです。

また、転職エージェントでは希望条件を伝えることで希望に沿う求人を紹介してくれたり、履歴書や職務経歴書の添削、面接の日程調整、面接時のアドバイス、内定時の条件交渉などの転職支援もしてくれるため効率的に求人探しや転職活動を進めていくことができるのも特徴です。

その他にも、スキルや経験から見る市場価値や適正年収を教えてくれたり、希望する職種の転職難易度や転職活動のコツも教えてくれるため、希望職種の転職難易度が知りたい方やキャリア相談をしながら転職活動を進めていきたい方にもおすすめのサービスになります。

転職エージェントを利用する際には目的に合わせて複数のエージェントを活用することで効率的に希望の求人を見つけていくことができるため、転職エージェントを利用する際には3社〜5社程度に登録して希望の求人を紹介してくれるエージェントを優先的に利用していくと良いでしょう。

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