転職活動の注意点!転職活動前から入社までを完全網羅で解説!
- 転職を成功させる方法
- 注意すべき業界
- 実際の転職失敗体験談
転職にはチャンスもあればリスクもあります。
条件の良さだけに飛びつくと、かえって後悔します。
だからこそ、求人情報の裏側までしっかり確認し、自分に合った転職先を見極めることが大切です。
本記事では転職活動の注意点のほかに、以下の点なども紹介します。
すべらない転職が紹介するサービスの一部には広告を含んでおり、当サイトを経由してサービスへの申込みがあった場合には、各企業から支払いを受け取ることがあります。ただし、ユーザーの利益を第一に考え客観的な視点でサービスを評価しており、当サイト内のランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。
転職活動前に気をつけること
転職活動ではフェースごとにいくつか気を付けることがありますが、まずは転職活動の準備段階での注意点をご紹介します。
事前準備を万全におこなわないと転職活動の失敗につながってしまう恐れがあります。
そのため、注意点をよく把握して事前準備をしっかりおこなうようにしましょう。
企業選びのポイントを把握しておく
転職活動を始める前には、企業選びのポイントを事前に把握しておくようにしてください。
これが曖昧になってしまうと、企業選びでミスマッチを起こしやすくなってしまいます。そうならないためにも、企業選びのポイントは明確にする必要があります。
企業選びのポイントは人によって異なりますが、以下のような指標で自分に合う企業を見つけることがおすすめです。
企業選びのポイント
- 企業理念
- 企業の将来性
- 商品・サービス
- 募集職種
- 仕事内容
- キャリアパス
- 年収
- 福利厚生 など
上記の指標は1つに絞る必要はなく複数選択することもできます。ただし、複数ある場合には「優先順位」をつけておくようにすることが大切です。
自分の希望条件にすべてマッチする求人はないと思い、「譲れない条件に順位をつける」「妥協できるポイントは優先順位を下げる」ことを意識してみてください。
そうすることで、求人の検索だけでなく意思決定もしやすく転職活動もスムーズに進みます。
転職活動の目的・キャリア目標を明確にする
転職活動の準備段階では、転職活動の目的・キャリア目標を明確にするようにしましょう。
例えば、現職に不満があって転職活動をするなど転職したい理由が曖昧になってしまうと、転職することが目的となってしまい、よく考えずに転職を決めてしまう可能性があります。
そうならないためにも、転職活動の目的をはっきりさせた上で入社後のキャリアまで考えるようにしてください。
転職活動の目的を考えるポイント
- 転職活動をはじめた理由を掘り下げる
- 現職を辞めること・転職することが目的になっていないか確認する
- 転職で本当に変化・改善できるかを掘り下げる
例えば、年収を理由に転職したいと考えた場合、より年収の高い企業を目指して転職することで不満は解消しますが、その会社で「どのようにキャリアを歩め、昇給できるのか」まで考える必要があります。
人事評価制度が整っていたり、着実にキャリアアップできる環境でないと昇給もしづらかったりと、いずれは同じような不満を抱えてしまうからです。
このように、転職の目的は長期的なキャリアを踏まえて考えてみてください。
転職活動期間の目安を把握しておく
転職活動の準備段階で、意外と忘れがちになるのが転職活動時期の目安を把握しておくことです。
転職活動は目安でもいいので、「ここまでに完了する」と目安を立てておくことが大切です。そうしないと、ダラダラと転職活動を続けることになり、決断もしにくくなります。
また、現職の繁忙期などを避けるように転職活動ができたほうが円満退職もしやすいため、現職のスケジュールと照らし合わせることも忘れないようにしてくださいね。
一般的に転職活動期間は平均3ヶ月と言われています。あくまで目安として、どのくらい転職活動に時間がかかるか計画した上で転職活動をしていくようにしましょう。

末永

転職エージェントを利用する場合は、特にスケジュールの共有が大切です。
転職エージェントは利用者のスケジュールに合わせて、応募する求人数などを調整してくれます。また、進捗状況に応じた調整もしてくれるので、自分の転職活動スケジュールと他社の進捗状況は合わせて共有するようにしてください。
転職活動のスケジュールを把握するためには、転職活動の手順を知っておく必要があるので、以下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
退職後の転職活動では生活費に余裕を持つ
退職後の転職活動では、生活費に余裕を持つことも注意点として挙げられます。
在職しながら転職活動をする分にはお金の心配はないですが、退職後に転職活動をする場合には転職活動期間中の生活費や家賃、光熱費などを貯金などから負担する必要があります。
転職活動がスムーズに進めば問題ありませんが、転職活動期間が長引けばその分費用もかさみます。
そのため、転職活動のスケジュールを明確にし、転職活動の完了目安時期から逆算して必要な費用を確保しておくことが重要です。
退職金制度がある企業では、退職金をもらうことができるので転職活動の費用に充てることができます。
ただし注意点として、退職金を受け取れる条件や支給金額を把握して、転職活動に割り当てられる金額であるかを確認しておくようにしてください。
ちなみに、転職エージェントや転職サイトは無料で利用することができるので、安心して利用してくださいね。
転職活動にどのくらいの費用が必要であるかを細かく把握したい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
自分に合った転職活動方法を利用する
自分に合った転職方法を利用することも大切です。
転職方法には以下のものがあり、それぞれ異なる特徴があります。自分がどの方法で転職すべきかは、それぞれの転職方法の特徴を理解して検討してみてくださいね。
転職 エージェント |
●転職支援サポートを受けられる ●企業とのマッチングを重視 ●独占求人・非公開求人を紹介して貰える ●短期間で転職活動が完了できる ●自分のペースで転職活動できない |
---|---|
転職サイト | ●自分のペースで転職活動できる ●自分の好きな会社に応募できる ●納得いくまで転職活動できる ●企業研究から面接対策まで1人でやる必要がある |
スカウト型 サービス |
●待っているだけで企業と縁が得られる ●自分の市場価値を把握できる ●一般公開していない求人に出会える ●スカウトが来ないこともある |
直接応募 | ●働きたい会社に応募できる ●志望度が高いことを伝えやすい ●1社1社求人探しと応募に手間がかかる ●企業研究から面接対策まで1人でやる必要がある |
ハロー ワーク |
●地域密着型の求人を見つけやすい ●セミナーや職業訓練など受けられる ●平日しか対応してもらえない ●ブラック企業の見極めが重要 |
社員紹介 | ●会社の内部情報を得やすい ●友人・知人がいるので安心できる ●求人があるとは限らない ●転職活動が長引く可能性がある |
注意点としては、自分に合わない転職方法を無理して利用しないことです。
自分に合わない方法で転職活動してしまうと、転職活動が上手くいきづらくなります。どの転職方法にすれば良いか迷ったら、複数利用してみて一番自分に合う方法に絞る使い方もできます。
転職活動の方法はしっかり選定するようにしましょう。
自分の市場価値や適正年収を把握しておく
転職活動を開始する前に、自分の市場価値や適正年収を正しく把握しておくことも大切です。
もし自分を過大評価してしまえば、ミスマッチが起こりやすくなり転職活動がスムーズに進みません。また自分を過小評価すると、思い描いたキャリアを歩めなかったり、遠回りになったりする可能性があります。
自分の市場価値や適正年収は正しく把握できるように注意しましょう。
自分の市場価値を把握する方法はいくつかあります。以下で紹介している方法を試してみてください。
市場価値を把握する方法
- 自己分析を徹底的におこなう
- 転職診断ツールを利用する
- スカウト型転職サービスを利用する
- AIを利用してみる
- 転職エージェントに相談する
最近ではAIチャットなどに質問して、自分の市場価値を把握する方法もあります。
自分の市場価値は主観的に分析してもわからないことが多いので、客観的な評価が欲しい場合には転職エージェントに相談するのがおすすめです。
おすすめの大手総合型転職エージェント
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自分の市場価値や適正年収を知っておきたい人は、以下の記事も参考になるので見てみてください。
転職活動が社内にバレないように心がける
転職活動をしていく際は、社内にバレないように心がけるようにしてください。
転職活動が会社にバレてしまう理由には、以下のものが多いです。
転職活動がバレる理由
- 社内で転職活動の話をする
- SNSの投稿
- 普段と違う服装(スーツなど)で出社
- 会社のPCで転職活動をした
- 企業やエージェントとやり取りしているスマホ画面を見られた
会社では転職活動の連絡を避けたり、有給を確保できるようにしておくことで会社にバレずに転職活動をすることができます。
もし転職活動の時間を確保できない場合は、「休日に複数の求人にまとめてエントリーする」「繁忙期に転職活動しない」「転職エージェントに頼る」などの方法で対処することが可能です。
転職活動の時間が十分確保できるかどうかも、注意点としてしっかり確認しておくようにしてください。
スカウトメールや転職エージェントを利用すると「転職活動がバレるのでは」と心配する人もいますが、転職支援サービスを通じてバレる可能性は低いので安心してくださいね。
転職活動が現職にバレるか心配な人は、以下の記事も読んでみてください。
転職活動中に気をつけること
転職活動中にも注意点は多くあり、気をつけなければなりません。
ここでは、転職活動中の注意点をケース別に紹介します。
求人選定 | ●希望条件を高く設定しすぎない ●情報収集を怠らない ●求人票を細かく確認する |
---|---|
書類選考 | ●履歴書・職務経歴書はわかりやすさを重視する ●嘘を書かないようにする |
面接 | ●PREP法を心がけて話す ●面接官の態度・質問内容に注視する ●面接時の逆質問を無駄にしない ●他社の選考進捗は素直に伝える |
選考中 | ●面接前後のマナーを確認する |
希望条件を高く設定しすぎない
求人を選んでいく時には、希望条件を高く設定しすぎないことが注意点として挙げられます。
求人に高望みをしすぎてしまうと、なかなか応募したい求人に出会うことができません。
万が一、条件に当てはまる求人を見つけたとしても、実際に働いてみると「自分のスキル不足を感じてしまう」「レベルの高いことを求められすぎる」などギャップを感じてしまい、早期退職につながる恐れもあります。
自分の条件にぴったりあった求人はないと考えて、求人の条件は「譲れない条件」にとどめて探すのがおすすめです。

末永

自分に合った求人を見つけるためには、希望条件に優先順位をつけてみてください。
希望条件を箇条書きで洗い出し、そこに譲れない順番に順位をつけていきます。その優先順位をもとに求人を探していけば、自分の希望条件に近い求人を見つけることができます。
もし希望条件に優先順位をつけるのが難しい場合、転職エージェントに相談してみてください。丁寧にヒアリングし希望条件を深掘りしてくれるので、自分でも知らなかった潜在的な条件も見つけやすいですよ。
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転職軸の見つけ方については、以下の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。
情報収集を怠らない
求人を見つける際は、求人情報だけでなく企業情報も確認するように注意しましょう。
求人票に掲載されている情報は、企業情報のほんの一部に過ぎません。求人票の条件や待遇が魅力的であったとしても、企業の以下の情報は入手するのがおすすめです。
重要な企業情報
- 企業理念
- 企業ビジョン
- ミッション
- 商材・サービス
- 人事評価制度
- 組織 など
実際に働いていくには、条件も大切ですが企業のビジョンや目的、将来像を知っておくことも大切です。
これらを知っておけば、企業の今後の展望や自分達のミッションを知ることができるので、自分に合う企業を見分けるための参考になります。
また併せて、社風や職場の環境なども確認しておくと、より自分に合う企業を見極めやすくなりますよ。

末永

転職活動の情報を手っ取り早く得るには、転職エージェントを利用してみてください。
転職エージェントは直接求人先企業を訪れて情報収集しているので、求人票やWebサイトに掲載されていない情報まで把握しています。
情報収集を徹底したい人こそ、転職エージェントを利用してみてくださいね。
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転職活動の情報収集に関して詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
求人票を細かく確認する
企業情報だけを重点的に情報収集するのではなく、求人票も合わせて細かく確認するようにしてください。
求人票には働く条件などが細かく記載されています。とくに、以下の項目はチェックするべきです。
求人票のチェック項目
- 年収・給与
- 昇給
- 仕事内容
- 勤務時間
- 休日・休暇
- 残業時間
- 福利厚生
- 募集背景
これらのどれか1つを重点的に見るのではなく、総合的に見ることが大切です。
例えば、「残業はないが年間休日が少ない」「年収が高いが昇給の機会が少ない」といったこともあります。
年収が高い、残業がないなど個別でみて判断するのは危険であることを覚えておきましょう。

末永

実は年収の中身をしっかり確認しなければ、現職・直近の年収よりも下がる可能性があります。
提示年収が高くても、「各種手当が充実していない」「昇給の機会がない」「固定残業代(みなし残業代)が含まれている」など、現職と比べて年収・給与の条件が変わる場合には、年収が下がる可能性があるのです。
年収・給与の中身までしっかり確認するようにしてくださいね。
また求人票を確認することは、ブラック企業を見分けることにもつながります。その方法を知りたい人は、以下の記事を確認してみてください。
履歴書・職務経歴書はわかりやすさを重視する
履歴書・職務経歴書を作成する場合は、人事担当者からみてわかりやすいかを重視するようにしてください。
実は、人事担当者は応募者の履歴書・職務経歴書をじっくり見てくれません。1人のレジュメを読むのにかける時間は1〜2分程度と言われています。
その短い時間帯に自分の魅力をアピールするには、人事担当者が読みやすいように履歴書・職務経歴書を工夫するのが一番です。
「履歴書は厚生労働省が推奨しているJIS規格のものを使う」「職務経歴書は箇条書きにする」「表を使って体勢を整える」など書き方を工夫をすると人事担当者も履歴書・職務経歴書が見やすくなります。
履歴書・職務経歴書の書き方に関しては、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてくださいね。
嘘を書かないようにする
履歴書・職務経歴書に嘘は書かないようにしてください。
「転職回数が多いのが気になる」「経歴が浅くて選考に通過しないかもしれない」という理由で嘘を書いてしまう人もいます。
しかし、嘘を書いて書類選考を通過したとしても、面接で回答に一貫性がなくなり、嘘がバレる可能性が高いです。
一貫性がないと思われてしまうと、事実も信じてもらえなくなります。履歴書・職務経歴書を書くときだけに限ったことではありませんが、面接などの選考では嘘をつかないようにしてください。

末永

実は企業によっては、候補者のSNSの投稿も調べてどんな人材か確認しているケースもあります。
自社にマッチする人材であるかを確認するためです。もし、過激な投稿、差別的な投稿をしている場合は、面接の印象が良くてもマイナスイメージにつながってしまうので、注意してくださいね。
PREP法を心がけて話す
面接ではPREP法を心がけて話すようにしてください。
PREP法とは、結論・理由・具体例・結論の構成で伝える方法を言います。
自分の経歴やスキルをたくさんアピールしようと、要点をまとめず長時間一方的にしゃべってしまう人もいます。
面接では、回答の内容はもちろんですが、求職者の回答方法などを見てコミュニケーション力を確認しています。
結論から回答する方法は、結論や要点を相手に伝えやすいため、面接官に効率的にアピールできるだけでなく、コミュニケーション力が高いと判断してもらいやすいです。
面接では「まずは結論から」を心がけるようにしてくださいね。
面接官の態度・質問内容に注視する
採用面接は企業側が求職者を知る場でもありますが、求職者が企業を知る機会でもあります。
求職者が企業を知るためには、面接官の態度や質問内容に注視することが重要です。特に以下のような面接官の態度があれば注意が必要です。
こんな面接官に注意
- 疲れている
- 覇気がない
- 面接に遅刻してくる
- 横柄な態度
このような面接官がいる会社は、社員がいきいき働けていない環境である可能性があります。
また、面接官が高圧的な態度を取る「圧迫面接」をする会社は、入社しても社員を大切にしてくれない可能性が高いです。
このように面接官の態度を見て、その会社を評価する指標にもなりますよ。
さらに、以下のような質問を面接官からされたら、その企業はコンプライアンスを厳守していない可能性があります。
こんな質問に注意
- 本籍・出生地に関する質問
- 生活環境・家庭環境に関する質問
- 家族構成や家族の職業・地位・収入に関する質問
- 資産に関する質問
- 思想・信条、宗教、尊敬する人物、支持政党に関する質問
- 購読新聞・雑誌・愛読書に関する質問
- 尊敬する人物に関する質問
- 男女雇用機会均等法に抵触する質問
これらの質問は就職差別につながるとして、厚生労働省の発表する「採用ガイドライン」で禁止されています。
これらの質問をする会社は、コンプライアンス意識が低い可能性が高いので注意するようにしてくださいね。
もし、このような質問をする企業に出会ったら、すぐにコンプライアンス違反だと決め付ず、企業情報を深掘りして自分にマッチする環境であるかを知る必要があります。
企業のWebページを確認したり、転職エージェントに詳しい情報を聞いたり、有価証券報告書を参考にしたりするなど、企業の取り組みなどをしっかり知っておくようにしてくださいね。
面接時の逆質問を無駄にしない
面接時の逆質問を無駄にしないことも大切です。
面接の逆質問は、求職者が「知りたいことを質問する」機会でもありますが、実は「自分をアピールする機会」でもあります。
企業が逆質問する理由には以下のものが多いです。
企業が「質問ありますか?」と聞く理由
- やる気・積極性を測るため
- 志望の高さを知るため
- コミュニケーション力を見るため
- 着眼点を見たいため
- 相互理解の一環
つまり、逆質問はただ求職者が「知りたいことを質問する」機会ではなく、企業は求職者の志望度や熱量を測る機会として逆質問を設定しています。
逆に、以下のような逆質問はマイナスイメージにつながるので避けるのが良いですね。
避けた方が良い逆質問
- 待遇や条件に関する質問
例:給与はいくらですか?/残業はありますか? など - 会社へ依存を感じられる質問
例:勉強する環境はありますか?/未経験でも大丈夫ですか? など - 調べればわかる質問
例:企業理念を教えてください。/御社の強みは何ですか?
面接官の意図を正しく理解して、逆質問に答えるようにしてくださいね。
面接の逆質問について、もっと詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてみてください。
他社の選考状況は素直に伝える
採用面接の終盤では、面接官から他社の選考状況・選考プロセスを聞かれることが多いです。実は、この進捗を聞くのにも企業には意図があります。
企業が選考進捗・選考プロセスを聞く理由には以下のような理由が隠されています。
- 転職の軸を確認するため
- 志望の高さを知るため
- 他社からどのように評価されているか知るため
- 求職者から内定承諾してもらえるようにするため
自社の志望度を知るために他社の選考状況を聞かれることもありますが、求職者から内定承諾してほしいという企業の狙いもあります。
他社よりも良い条件を出して求職者に内定承諾をしてほしいと考えているため、他社の状況もしっかり確認を取ります。
もし選考進捗を聞かれたら、以下のように答えるようにすると企業の印象も下げずに答えることができますよ。
選考進捗を答えるポイント
面接中の企業を第一志望と答える
落ちた企業を答える必要はない
すべての会社を答える必要はない
異業界・異職種に応募しているなら理由を考えておく
他社と面接中企業の共通点を探しておく
応募している企業について嘘をつく必要はないので、上記ポイントを抑えて答えるようにしてくださいね。
面接前後のマナーを確認する
面接時には、面接前後のマナーにも気をつけるようにしましょう。
面接官は最低限のビジネスマナーとして、面接前後のマナーが身についているかもしっかり確認しています。
面接は第一印象が大切です。ビジネスマナーがしっかりできていれば第一印象も良く映るので、マナーをしっかり身につけておくに越したことありません。
第一印象を良くするポイント
表情は口角を上げることを意識する
髪の毛はまとめ清潔感を出す
スーツやワイシャツのシワを伸ばす
常に姿勢を正すことを意識する
うつむかずに前を向く
いつもより動作をゆっくりおこなう
第一印象をよくするポイントは、ずばり「表情・姿勢・清潔感」です。上記のようなポイントを意識することで、第一印象をよくすることができます。
また、面接で緊張してしまうと表情がこわばり、姿勢も縮こまり猫背になる傾向にあるので、姿勢や表情までしっかり意識してみましょう。
マナーだけでなく服装や髪型など、面接では見た目もかなり重要なポイントになるので、しっかり面接前に確認しておくようにしてください。

末永

最近ではオンライン面接も導入している企業が増えています。実はこのオンライン面接にもマナーがあるのをご存知でしょうか。
事前にオンライン面接のやり方を把握し、接続トラブルを少なくするのはもちろんですが、背景に気を遣う、話すスピードをゆっくりにするなど、オンラインだからこその配慮が必要です。
オンライン面接のマナーなどもしっかり事前に確認しておいてくださいね。
面接のマナーや服装に関して、もっと詳しく知りたい人は以下の記事も参考になりますよ。ぜひ見てみてくださいね。
Web面接で気をつけること
最近では、Web面接を実施する企業も増えてきました。
対面面接より緊張せずに面接に望めるという声をよく聞くものの、採用担当者としては対面面接と同様に、求職者のマナーを見ています。
そんなWeb面接では以下の点を注意してみてください。
10分前に接続して5分前に待機する
対面面接では、早めに会社に訪問することが一般的なマナーとなっていますが、実はWeb面接も同じです。
接続時間の10分前にはツールを接続して、5分前に待機しておくようにしましょう。
Web面接を早めに準備しておくことで社会人としてのマナーがあることをアピールできるだけでなく、以下のようなメリットが得られます。
Web面接で早めに待機しておくメリット
- 接続テストができる
- 接続の不具合を事前に把握できる
- カメラの角度などを調整できる
Web面接では、対面面接とは違い第一印象をアピールすることがかなり困難です。
そのため、社会人としてマナーがあることをアピールしておくことも大切になります。
目線は画面でなくカメラ
Web面接では、相手の顔が見えるので画面を見てしまいがちですが、目線はカメラを意識することも大切です。
実は相手の顔を見るために画面をずっと見ていると、相手からは目線がずれているように感じます。
相手の目線がずれているように感じると、面接官は意図していなくても以下のような懸念を持ちやすいです。
- 話を聞いてないように見える
- 熱意が伝わらない
- 真剣に面接に臨んでないように見える
相手も自分も意図してやっているわけではありません。しかし対面面接と違うことで、上記のような懸念を持ちやすくなることもあるので、十分注意するようにしてくださいね。
採用面接をする人事担当も、カメラの横にシールを貼るなどカメラを見る工夫をしているようですよ。
採用面接官も、強調したいことは画面ではなくカメラを見て伝えているそうです。
面接を受ける側も、自分の強みを伝えたい時にはカメラを見るようにして見てくださいね。
背景は白・無地が基本
Web面接では画面に映り込む背景にも気をつけるようにしてくださいね。
基本的には、背景は白か無地で棚やポスターなど映り込みがないようにするのがベストです。
また最近では、バーチャル背景や「ぼかし」などを使う人が多いですが、面接では極力避けたほうが良いです。
バーチャル背景を使ってしまうと、「部屋を片付けられない人なのでは?」と懸念を抱かれてしまう可能性もあります。
できるだけ、背景が白で映り込みが少ない場所を選んで接続するようにしましょう。

末永

実はWeb面接では明るさ調整も大切で難しいです。逆光や反射状態になってしまうと顔・表情が見えなくなってしまうことがあります。
逆光や反射を避けるためには、デスクライトなどを利用して明るさ調整をすることが大切です。
- 自然光が背中にあたる時はライトで顔を照らす
- 自然光が少ない場合もライトで顔を照らす
- 画面の明るさをシステムで調整する
話始めは時間を置く
Web面接は対面面接とは違い、送受信の時間差が生じるため相手に話が伝わりづらくなります。
Web面接でよくあるトラブルとして、「面接官と会話が被ってしまうことで、意図を伝えられていなかった」ということなどがあります。
送受信の時差が発生したり、抑揚がないように聞こえたりすることが上記のトラブルを引き起こしています。
時差により意図を伝えられないトラブルを防ぐためには、以下のことを意識してみてください。
- 相手の発言が終わってから2拍おいて話す
- アピールしたい点は強弱をつけて話すようにする
上記の2つを実施することで、Web面接でも会話が弾みやすく、コミュニケーション力も高く評価してもらいやすくなりますよ。
リアクションはいつもよりオーバーにする
Web面接では対面面接と違い画面越しになるので、相手の表情が読みづらくなります。
また相手の表情が読みづらいと、相手に自分の想いや熱意が伝わりづらくなります。
そのため、Web面接ではいつもより大袈裟にリアクションしたり、表情を出すことを大切にしてみてください。
自分では不自然と思っていても、相手には伝わりやすくなります。
緊張により動きがなくなってしまう人も多いです。
そのため、Web面接では「話聞いてますか?」と確認される求職者も大勢います。
そうならないためにも、相槌を打ったり、表情はしっかり出すように心がけてくださいね。
電話面接で気をつけること
最近では、電話面接を実施する企業や転職エージェントも多くなってきました。
電話面接はWeb面接と同じく非対面でおこなうため、いくつか気をつけるべき注意点があります。
電話面接を成功させるためにも、以下の点に注意してみてくださいね。
いつもより口を大きく開けて話す
電話面接では、いつもより口を大きく開けて話すように心がけると、滑舌の良い喋り方になるため、好印象を持たれやすくなります。
電話面接の最大の難点が、相手の顔が見れないため、声だけで判断しなくてはならないことです。
例えば、聞き取りづらいほど声が小さい人は「元気がない」と判断されてしまったり、逆に騒がしいと「コミュニケーション力に欠ける」と判断されます。
相手に好印象を持たれる電話の話し方として、滑舌よく話すことが重要です。
滑舌が良いと相手も聞き取りやすくなるので、相手にも言葉が伝えやすくなり、コミュニケーション力も高いと判断してもらいやすくなります。
いつもよりゆっくり話す
電話面接では、普段話すスピードよりもゆっくりめに話すように心がけてください。
電話越しで話すスピードが早いと子音が聞き取りずらくなり、正確に言葉が伝わらない恐れがあります。
最近では電話に苦手意識を持っている人も多く、上手く受け答えができない人もいます。加えて、電話で面接になると余計に緊張して話が早くなる人も多いです。
相手に聞き取りづらいと感じさせないためにも、いつもよりはスローペースで話すことを意識してみてくださいね。
いつもより口を大きく開けて話すように意識すれば、自然と話すスピードも丁度良くなりますよ。
電話面接では相手の顔が見えず、声で好印象を残すことしかできないため、このように話し方を工夫してみてくださいね。
相槌を打つ
電話面接でも、コミュニケーションを円滑に進めるために相槌は必要です。
相手の顔が見えない電話面接では、余計に「はい」という相槌があったほうが、相手が話を聞いていることを確認できます。
会話をしっかり聞いていることをアピールするためにも、実際に対面で会話しているように「はい」と声を出して相槌するようにしてくださいね。
相槌があったほうがコミュニケーション力が高いと評価してもらいやすくなります。
営業などコミュニケーション力が必須の職種に転職したい場合には、余計に相槌は忘れないようにしてくださいね。
騒音のない場所で電話を受ける
電話面接を受ける場合には、周りの環境にも配慮して、なるべく騒音のない静かな場所で電話するようにしてみてください。
周りがうるさい場合には、相手も自分もお互いに話が聞き取りづらくなり、最悪の場合には意思疎通が難しくなってしまいます。
面接を受ける環境としては適切ではないので、なるべく自宅の静かな場所で電話面接を受けるようにしてくださいね。
やむをえず外で電話面接を受ける場合には、周りに声が聞こえない場所を選んでくださいね。
個人情報の観点からも周りに会話を聞かれないように気を配ることが大切ですし、面接官もコンプライアンス意識が高い人材であるかをみているので、自宅もしくは個室がベストです。
電話を自分から切らない
電話面接が無事に終わって、安心して電話を切ってしまう人もいますが、最後まで気を抜かず、相手が電話を切るまで待ちましょう。
電話のマナーでは、電話をかけた相手が先に切るまで待つのが一般的です。そのため、面接官が電話を切るまで静かに待つのが良いです。
ただし、やむをえず自分から切らないといけない場合には「こちらで失礼します。」と丁寧に声をかけるようにしてくださいね。
転職活動で内定取得後に気をつけること
転職活動で内定を取得したら、気をつけるべきは「内定承諾書」の内容と回答期限です。
内定を取得したら「内定承諾書」を企業から受け取ることができ、その「内定承諾書」に雇用条件が細かく記載されています。
一般的には内定承諾書が送られてきてから一週間の回答期限が設けられているので、その間に意思決定をする必要があります。
後悔のない意思決定をするためにも、以下の内容は注意深く確認するようにしてくださいね。
雇用期間 | ●期間の定めの有無 ●試用期間の有無と期間 |
---|---|
勤務先・ 業務内容 |
●勤務先に間違いはないか? ●自分の認識している業務内容か? ●異動の有無 |
休日・休暇 | ●休日日数と休日はいつか? ●休暇制度の確認(有給取得日・育休・産休など) |
給与 | ●基本給や諸手当の金額 ●給与支給日と締日 |
待遇 | ●福利厚生 ●定年制度や退職制度などの決まり |
入社日 | ●入社日はいつに設定されているか? ●現職と調整して実現できる入社日か? ●現職の繁忙期にかかっていないか? |
もし上記が希望通りでなかったり、自分の認識や求人票と違う場合には企業に確認する必要があります。
また、他社の選考状況などにより期限内に回答ができない場合には、人事担当者に相談して回答期限を延ばしてもらうことも可能です。
不安や疑問点はそのままにせずに、人事担当者に確認して解消するようにしてくださいね。
とくに気になるのが給与額ではないでしょうか。
もし希望通りでなかったり、自分が考えている金額に満たない場合には、内定承諾前に企業と条件交渉をすることも可能です。
転職エージェントを利用すれば、経験豊富なキャリアアドバイザーが条件交渉を代行してくれるので、納得のいく条件で就業することができますよ。
おすすめの大手総合型転職エージェント
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リクルートエージェント
業界No1!転職者の8割が利用する最大手の定番エージェント -
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顧客満足度トップクラス!サポートが手厚い定番エージェント -
マイナビエージェント
20代支持率No.1!若手を採用したい企業の正社員求人が多数
確認すべき労働条件や、内定保留・条件交渉についてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
退職・入社する際に気をつけること
転職をするなら、現職は円満退職するのが望ましいです。
社会人として現職のことに気を配るのは大切なことです。また、同業界・異業界関わらず、求人先と繋がりがある可能性もあり、円満退職を目指したほうが安心して新しいキャリアを歩むことができます。
円満退職をしてスムーズに入社ができるよう、退職・入社準備で注意すべき点をご紹介していきます。
就労規則や退職の流れを把握しておく
現職を辞める際には、上司に退職を打診する前に就労規則・退職の流れを確認しておくようにしてください。
会社の退職に関する規約は、就労規則に記載されています。就労規則では1~3ヶ月前に退職を申し出ると提起している会社が多いです。
それと同時に、円満退職をスムーズにおこなうためにも、退職の流れを把握しておくことも大切です。
退職の流れ
- 退職を申し出る
- 退職願を提出
- 業務引き継ぎ
- 取引先へ挨拶回り
- デスク周りの整理整頓
- 当日の退職挨拶
また、会社で後任が決まっていない場合には後任の採用まで時間がかかるので、それを踏まえて退職日を調整する必要があります。
現職に迷惑をかけず、円満に退職していくことが社会人としてのマナーになるので、現職のことも考えて退職手続きをしてくださいね。
上司への退職の切り出し方をもっと詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
社会保険手続きを把握する
退職日と入社日は、会社の社会保険や年金、雇用保険などの手続きに影響するので、よく相談しながら退職日を決めるようにしてください。
社会保険などを考慮して月末退職・翌月1日入社が一般的です。これに沿ったほうが、保険や年金の空白期間を防ぎ継続して社会保険に加入できるので、後の手続きの複雑さを避けることができます。
社会保険の控除は「退職月の前月まで」と決められてるので、最後のお給料で社会保険が天引きされていないケースが多いです。
しかし、退職日や給与締日によって社会保険の徴収ケースが異なるので、退職する際は給与明細の見方も充分に注意してくださいね。
入社書類は早めに準備して送る
転職先に入社する際は、入社書類を揃えて手続きを進める必要があります。
入社書類の中には、現職から受け取る社会保険関連の書類も含まれていますが、在職から書類を受け取ったら早めに書類を送るのがおすすめです。
準備できる書類から早めに送ると、企業側も手続きを早めに進められるので、今後の入社手続きもスムーズになります。
また会社によっては、事前に健康診断の受診や身元保証書などの提出が求められることもあります。準備に時間がかかる書類も中にはあるので、なるべく早く手続きをするのがおすすめです。
【体験談】転職活動での失敗エピソード
私が求職者支援で実際に聞いた、転職活動を失敗してしまった人のエピソードを集めました。
このような失敗をしないように注意してくださいね。
失敗体験

20代・男性
現職が嫌ですぐに退職、転職活動をするが上手く進まなくて貯金が減る一方でした。そのため、焦ってしまい内定が出たところにすぐに承諾しました。
いざ入社したら、あまり良い環境ではなく前職で嫌だと思っていたことが改善されていませんでした。もっと冷静に判断すればよかったと後悔しています。
失敗体験

20代・男性
これまで体育会系の営業職だったため、利益重視の価値観を第一に社会人生活を送っていました。新しいチャレンジをしようと転職活動をしたのですが、面接で熱意を伝えようと「利益重視の価値観」を伝えたところ、理解を得られずに不合格になりました。
応募した会社は「顧客第一」を考えている会社だったので、自分と考え方が合わなかったようです。もっとちゃんと調べておけばよかったと思っています。
失敗体験

20代・女性
希望の会社に内定をもらえたので、嬉しさのあまり内定承諾書をよく見ないでサインしてしまいました。
面接では課長職のポジションで打診をいただいたのに、よくよく確認したら内定通知書には課長職と記載がなかったので確認したところ、まずは課長職でなく平からスタートとのこと。
かなり揉めましたが内定承諾を取り消してもらい、現職にも退職願を出してしまったので、転職活動をまたゼロからスタートさせました。確認は大切だとかなり身に染みました。
転職活動で注意すべき業界
異業種に転職を目指す人は、業界などをよく知りミスマッチを防ぐことが大切です。
今回はその中でもギャップを感じやすく、よく業界研究したほうが良い業界をご紹介します。注意すべきポイントも紹介しているので、併せて確認してみてくださいね。
また、業界によってはブラック企業に出会いやすい業界もあるので、ブラック企業の見極め方も身につけておくと安心です。
ブラック企業の見極め方に関しては、以下の記事を参考にしてみてください。
小売業界
小売業界は、若者の早期退職が多い業界として知られているので、入念に企業研究と業界研究をする必要があります。
厚生労働省が発表する「新規学卒就職者の離職状況」によれば、令和3年3月に卒業した新卒者のうち3年以内の離職率が高卒で38.4%、大卒で34.9%です。2024年の離職率の全体平均は15.4%にのぼっています。
その理由としては労働量に対して給与が低い、残業が多い、転勤がある可能性が高いことが挙げられます。
小売業界に転職したい場合、以下の点をよくチェックするようにしましょう。
小売業界の確認ポイント
- 仕事内容と年収を比較する
- 働く環境
- 残業時間
- 転勤の有無
配属先店舗によっても働く環境が違うので、その点もよく確認するようにしてくださいね。
建設・不動産業界
建設・不動産は労働環境が厳しいの一言です。人手不足が深刻な業界でもあるので、1人にかかる仕事量が多く、業務過多になるケースもあります。
また、建設・不動産業界は社員の平均年齢が高いことから、古い体制から抜け出せていない企業もあります。会社の雰囲気などもよく見ておくのがおすすめです。
建設・不動産業界では以下の点を確認して業界・企業研究をするようにしましょう。
建設・不動産業界の確認ポイント
- 仕事内容
- 転勤出張の有無
- 社員数
- 会社の経営理念
建設・不動産業界に転職したい場合以下の記事も参考にしてみてくださいね。
運送業界
運送業界は人手不足が深刻で、企業によって労働環境が大きく異なる可能性があり、しっかり企業研究したほうが良い業界でもあります。
運送業界は「物流2024年問題」としてドライバーの長期労働が問題になっており、その課題を解決するためにも政府が「働き方改革関連法」による規制を設けることになりました。
2024年4月以降、改善基準告示が適応され残業時間が「原則、月45時間以内」、臨時的にこれを超える必要がある場合でも、「年960時間以内」という上限規制が適応されます。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によれば、上限規制が適応される前の年間労働時間は、大型トラックドライバーで2,544時間、中小型トラックドライバーで2,508時間となっていました。
物流2024年問題から1年、「クロスワークしごと白書」によれば「残業代が減り、収入が減少した」と回答したドライバーが34.8%であることがわかり、なかには以前と変わらないと感じる人もいます。
会社によって大きく環境が変わるので、しっかり企業研究をする必要があります。
運送業界の確認ポイント
- 仕事領域(荷下ろしなど課せられる場合もある)
- 平均労働時間
- 仕事内容と比較した給与
- 福利厚生
保険・金融業界
保険・金融業界は職種にもよりますがノルマが厳しいことで有名です。体育会系で、昔からの制度がそのまま残っている会社もあるので注意が必要です。
また最近では、ネット保険・ネットバンクなどが普及したことにより、エンジニア職やWebデザイナー、コールセンターなどの需要が高まっているという特徴もあります。
加えて、外資系か日系かでも雰囲気や体制が大きく変わるので、その点も事前にしっかりチェックしておいてくださいね。
以下のポイントも確認しておくとギャップを感じにくくなります。
保険・金融業界の確認ポイント
- 会社組織
- 会社の雰囲気
- ノルマの有無
金融業界への転職を目指したい場合、以下の記事も参考にしてみてください。
美容業界
美容業界は、人気が高い業界ですが若者の離職率がかなり高い傾向にあります。
厚生労働省が発表する「新規学卒就職者の離職状況」によれば、美容業界を含む生活関連サービス業の離職率は、令和2年3月卒業者の高卒者で50%以上、大卒者でも40%と高い水準になっています。
また年収も少なく、dodaの平均年収ランキングによれば約307万円程度となっています。華やかな印象の美容業界ですが、華やかでない部分もきちんと見たほうが良いですね。
美容業界の確認ポイント
- 会社の将来性
- 仕事領域
- ノルマの有無
美容業界に転職したい場合、以下の記事も参考にしてみてください。
教育業界
教育業界は、少子化の影響で業界全体的に経営難が多い傾向にあります。
帝国データバンクの「学習塾の倒産動向」によれば、学習塾の倒産がコロナ禍を経て過去最多水準で推移しており、給与未払いの会社なども出てきているのが実情です。
少子化などにより収入が減るところも多いので、教育業界に転職する場合は新しいビジネスを展開しているかなど、とにかく将来性を注視するとよいです。
また、以下の点にも注意して企業研究するようにしてみてください。
教育業界の確認ポイント
- 会社の将来性
- 仕事領域
- 生徒数
教育業界に転職したい場合は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
転職活動で失敗したくないなら転職エージェントを利用する
転職活動で失敗したくないなら転職エージェントを利用してみてください。
転職エージェントを利用すれば、これまでご紹介してきた注意点もキャリアアドバイザーがしっかり熟知しているので、注意点も把握したうえで転職活動をトータルで支援してくれます。
さらに、業界の注意点、企業の情報もしっかりと共有してくれ、求人票やWebページに掲載されていない情報も教えてくれます。
転職活動への不満を解消したり、転職活動のコツを把握しながら転職活動ができたりするので、転職活動も失敗しにくく、成功に向けた近道を歩むことができます。
転職活動を成功させたい人はぜひ、転職エージェントを検討してみてくださいね。
転職エージェントの使い方、転職エージェントの比較ランキングについては以下の記事でも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
転職エージェントを活用していく上での注意点
転職エージェントは、ただ利用すれば良いわけではありません。
転職エージェントも活用していく上での注意点があります。その注意点をしっかり熟知しておくことで、転職エージェントをより上手く利用できるようになりますよ。
転職エージェントの得意分野を知る
転職エージェントには得意分野があり、その得意分野を知ることで転職エージェントを有効活用することができます。
転職エージェントによっては、得意な年代、職種、業界などに強みがあり、それぞれの強みや分野を活かした求人を揃えています。
例えば、具体的な名前を上げると、それぞれ以下のような特徴があります。
総合型転職エージェント
全業種・全職種・全年代を対象にしている転職エージェントです。求人数が豊富な中から求人を選ぶことができるので、選択肢を広く持ちたい人におすすめです。
ハイクラス向け転職エージェント
若手向け転職エージェント
職種特化型転職エージェント
特定の業界や職種に特化した転職エージェントです。特定の業界・職種の市場動向に詳しいので、その道でキャリアを歩みたい人におすすめです。
転職エージェントのおすすめランキングは、以下の記事でも紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
転職エージェントに対して嘘はつかない
転職エージェントを利用する場合に一番大切なのはエージェントとの信頼関係なので、「転職エージェントに対して嘘はつかないこと」を意識しましょう。
面接では「前向きなことを言う」と言われていますが、それは企業との面接の時で、キャリアアドバイザーとの面談は例外です。
転職理由や転職に関する考え方も正直に話さないと、エージェントとしても適切な転職支援が難しくなります。また場合によっては、条件が厳しくて求人紹介自体が難しくなってしまう可能性もあります。
たとえ転職のきっかけがネガティブなことであっても、正直に話してどのように転職活動を進めていけばいいか相談することで、エージェントも転職が成功するように出来る限りの支援をしてくれます。
下手な嘘をつくと、エージェントとの信頼関係が構築できないだけではなく「嘘をつく人=企業に紹介すること自体がリスクになる」という認識から求人の紹介自体受けられなくなる可能性もあるので、注意してくださいね。
転職エージェントとの面談で本音で話すべき理由について、もっと詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてみてください。
再応募・重複応募は素直に話す
転職エージェントを併用している人は多いですが、複数の転職エージェントを利用している場合に注意してほしいのが「他のエージェントで応募した求人には応募しない」ということです。
そのため、キャリアアドバイザーから過去に応募した求人の紹介があったら、過去に応募したことがある旨をキャリアアドバイザーに素直に伝えるようにしてください。
複数のエージェントで同じ求人に応募してしまうと、エージェントや企業担当がどちらの応募を優先するかの確認のためのやりとりが発生したり、面接が重複してしまうなど混乱が生まれ、転職エージェントと企業双方に迷惑がかかってしまいます。
また、応募した企業からも「二重応募をするほど管理能力がない人材」「企業やエージェントへの配慮にかける人材」というイメージを持たれて、結果的に不合格とされてしまう可能性もあります。
求人に応募する際には求人情報や応募企業の名前をしっかりと管理して、別のエージェントから既に応募した求人を紹介されていないか十分注意してください。
転職エージェントを上手く活用していくことで効率的に転職活動を進めることができ、強い味方になってくれます。
しかし、転職エージェントと求職者の間柄は、あくまでビジネスとして信頼関係で成り立っているため、お互いに信頼関係を築けるように意識して利用するようにしましょう。
転職をする際におすすめの転職エージェント
転職をする際には目的に合った転職エージェントを活用することが重要だとお伝えしましたが、「転職エージェントが沢山あってどのサービスを利用すればいいのかわからない」という人も多いと思います。
転職エージェントには様々な特徴がありますが、その中でも「転職活動をするなら登録しておきたい大手転職エージェント」や「キャリアアップや年収アップにおすすめのハイクラス・エグゼクティブ向け転職エージェント」を紹介していきます。
大手や人気企業の求人を多数保有!大手転職エージェント
大手や人気企業の求人を多数保有!大手エージェント
大手エージェントには、全業界・職種の求人が集まっています。さらに、大手企業や人気企業の求人を独占で持っていることも。
幅広い選択肢の中から求人を提案してもらいたい、大手企業や人気企業への転職を検討しているという方は登録しておきましょう。
業界No.1!転職者の8割が利用している
国内最大の定番エージェント
おすすめポイント
- 求人数が業界No.1!人気企業・大手企業の非公開求人を多数保有
- 数の強みを活かした幅広い業界・職種の提案が可能
- たくさんの求人の中から比較検討できる
CMでおなじみ!顧客満足度トップクラス!
豊富な求人数に加えて、専任アドバイザーの手厚いサポートが強み
おすすめポイント
- リクルートと並ぶ、実績豊富な国内最大級の転職エージェント
- 20万件以上(2023年3月時点、非公開求人を含む)の求人から、厳選して紹介をしてくれる数少ないエージェント
- リクルートが保有していない有名企業の求人に出会える可能性が高い
20代の登録者数No.1!
20〜30代前半・第二新卒向けの非公開求人を多数保有
おすすめポイント
- 新卒サイトNo.1のマイナビが運営。若手層を採用したい企業とのコネクションが豊富
- 営業、メーカー、金融、ITなどの転職支援に強み
- 20〜30代など若手層の転職サポート・アドバイスの手厚さに定評あり
ハイクラスの転職におすすめの転職エージェント
ハイクラス求人が多いおすすめ転職サービス
ハイクラス求人は出回る数が少ない!求人数を網羅するためには転職サイトと転職エージェント両方の登録がオススメ
年収600万〜1500万の優良求人を多数掲載している転職サイト
登録しておくだけでスカウト機能が使えるので、どんな企業からどんなスカウトが来るかで、気軽に自分の市場価値を確かめることができますよ。
おすすめポイント
- 企業の採用責任者やヘッドハンターから直接スカウトが届く!
- 中小のエージェントとのコネクションも作れるので、大手エージェントと併用して利用するのがオススメ
- 大手エージェントで取り扱っていないような隠れた優良求人が見つかる
国内3位、高年収求人領域では国内No.1の転職エージェント
外資系企業やコンサル、管理職/専門職への転職サポートに強み(経験者のみ対象)
おすすめポイント
- 年収600〜1500万円の高年収の非公開求人を大量に保有
- 30〜40代のマネジメント層や専門スキルを持った人向けの求人も多数
- 業界・職種別コンサルタントによるレベルの高いサポートを受けられる
転職活動の注意点に関するよくある質問
転職活動の注意点に関するよくある質問をまとめました。
転職活動の注意点をもっと知りたい人は、参考にしてみてくださいね。
転職活動のNG行動を教えてください。
転職活動では、最低限以下のような行動は避けたほうが良いです。
求人先企業は「一緒に働きたい」と思える人を探しているので、そう思えないような行動は避けるようにしてくださいね。
- 社会人としてのマナーを守らない
- 嘘をつく
- 現職の悪口をいう
- SNSで転職活動の状況を逐一アップする
転職エージェントを利用する注意点を教えてください。
転職エージェントを利用する際は、以下の点に注意して利用してくださいね。
困ったことがあれば、キャリアアドバイザーに相談してみるのがおすすめです。
- 企業情報をそのまま鵜呑みにしない
- ミスマッチな求人を紹介されることもある
- エージェントの都合で、他の人を優先して企業に推薦される場合もある
- 複数の転職エージェントから同じ求人に応募できない
より詳しくエージェントを利用する際の注意点を知りたい人は、以下の記事も読んでみてくださいね。
求人サイトを利用する注意点を教えてください。
求人サイトを利用する際は以下の点に注意して利用してくださいね。
- 客観的な視点を欠くことがある
- ブラック企業を見極める必要がある
- 企業情報は自分で調べる必要がある
- 転職活動のすべてを自分1人で進める必要がある
スカウトサービスを利用する注意点を教えてください。
スカウトサービスを利用する際は、以下の点に注意してくださいね。
- プロフィールはこまめに更新する
- プロフィールは最後まで書く
- 転職活動がバレたくないなら個人が特定できる情報は載せない
- 必ず希望の会社からスカウトが来るとは限らない
- スカウト=書類選考通過でないこともある
スカウトサービスを利用するならビズリーチがおすすめです。
転職エージェントで面接や選考を辞退できますか。
転職エージェントを経由して応募した求人も、面接や選考を途中で辞退することができます。
ただし、企業や転職エージェントに連絡をせずに勝手に音信不通になることは、社会人として避けるようにしてくださいね。
詳しい辞退方法は、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
現職に転職活動はバレますか。
転職活動がバレないように充分に注意すれば、現職でバレることはありません。
転職活動がバレるケースには不注意からバレてしまうことが多いためです。その不注意をなくすためにも、以下を注意するようにしてくださいね。
- 社内で転職活動の話をしない
- SNSに転職活動の状況をアップしない
- 社内で転職エージェントに連絡をしない
- 社内で転職活動(面接や書類作成など)をしない
自分のキャリアを考えていく上では、自己分析をすることが欠かせません。今後のキャリア目標も設定できますし、選考中の自己PRとしても役立ちます。
以下の記事では、どのように自己分析していくべきか注意点も含めて紹介しているので、気になる人は参考にしてくださいね。