
在職中の転職活動の進め方|メリットとバレない対策を解説
在職中の転職活動を始めたい人向けに、退職後との違いやメリット・デメリット、5ステップの進め方、会社にバレない対策、よくある不安まで現役キャリアアドバイザーが解説します。
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結論:転職活動は在職中に進めるのが基本
転職活動は、特別な事情がなければ在職中に進めるのが基本です。理由は3つあり、収入が途切れない・空白期間ができない・冷静に企業を選べるからですね。退職後との違いは以下の通りです。
| 比較項目 | 在職中 | 退職後 |
|---|---|---|
| 収入 | 途切れない | 途切れる(失業保険のみ) |
| キャリアの空白 | 生まれない | 長引くと不利になりやすい |
| 心理面 | 冷静に選びやすい | 焦りで妥協しやすい |
| 活動時間 | 限られる | 十分に取れる |
ただし、現職がハラスメントや長時間労働で心身を消耗している場合は、いったん退職して休んでから動くのも選択肢です。状況によって最適解は変わるので、自分の体調と家計を冷静に見比べて判断しましょう。
在職中に転職活動をする4つのメリット
在職中に転職活動を進めるメリットを4つにまとめました。お金・キャリア・心理・選択肢のいずれにおいても、在職中のほうが有利に働く場面が多いです。
在職中に転職活動をするメリット
収入が途切れず家計の不安が出にくい
在職中なら毎月の給与が入り続けるので、家計が転職活動に振り回されません。応募書類の郵送費や面接の交通費、スーツや書籍の購入など、転職活動には地味な出費が積み重なります。
貯金を切り崩す必要がないだけで、判断のスピードも落ち着きも変わってきますね。
お金の不安は転職軸を簡単にゆがめます。
妥協で決めた1社が後の年収やキャリアに影響することも多いので、家計の安定はかなり重要なベースですよ。
空白期間ができずキャリアに穴があかない
在職中の転職活動なら、職務経歴に空白期間が生まれません。空白期間は1年程度までであれば説明できますが、長引くと面接で「ブランク中は何をしていたのか」を必ず聞かれます。
なるべく履歴に穴をあけないほうが、書類選考でも面接でも有利に進められるので、現職を続けながら次を探すのが安全です。空白期間について詳しくは空白期間がキャリアに与える影響も参考にしてみてください。
焦りで妥協せず冷静に企業を選べる
退職してから動くと、「早く決めなきゃ」という焦りで本来の希望条件を削ってしまいがちです。在職中なら、内定が出ても納得できないなら見送る判断ができます。
「年収が下がってもいいから早く決めたい」という妥協は、入社後に「やっぱり違った」を生みやすい原因のひとつです。冷静に比較できる環境を保てるのは、在職中の大きな強みと言えます。
「やっぱり残る」という選択肢も残せる
在職中なら、活動の途中で「現職に残ろう」と決めても元の生活に戻れます。退職してから「やはり残ればよかった」と気付いても、戻る場所がないのが現実ですね。
転職活動を進めるうちに、現職の良さに気付くケースは少なくありません。比較対象ができるからこそ、自社の魅力を再評価できるんですね。
残るも進むも自分で選べる状態をキープできるのは、在職中ならではの利点と言えます。
働きながらの転職活動についてさらに踏み込んで知りたい人は、以下の関連記事もあわせて参考にしてみてください。
在職中の転職活動で生じる4つのデメリット
メリットがある一方で、在職中の転職活動には「しんどい」「疲れる」と感じやすいデメリットもあります。先に弱点を知っておくと対策しやすくなるので、4つにまとめて解説します。
在職中の転職活動のデメリット
時間が足りずスケジュール調整が難しい
在職中は、業務と転職活動を並行するため、面接日程の確保が一番のハードルになります。平日昼間の面接が中心になるので、有給休暇や半休をやりくりする工夫が必要ですね。
書類作成や企業研究も夜と週末にしか時間が取れず、思った以上に進まないこともあります。最初に「週何時間を転職活動に使うか」を決めておくと、長期戦になっても続けやすくなります。
心身の疲労がたまり判断力が落ちる
仕事のあとや週末を転職活動に充てるので、心身が休まらず疲れやすくなります。睡眠時間が削られた状態で面接に臨むと、本来のパフォーマンスが出にくく、判断力も鈍ります。
「最近、自分の希望条件がよくわからなくなってきた」と感じたら、転職活動を1〜2週間休む期間を意図的に作るのもおすすめです。
立て直してから戻ったほうが、結果的に進みが早いですよ。
周囲に隠しながら動く心理的ストレス
同僚や上司に転職を悟られないよう振る舞い続けるのは、地味にストレスがかかります。普段通りに業務に取り組みながら、面接日には自然な理由で休む人も多いですね。
社内に対しては転職の素振りを見せない、といった気遣いが続くので、自分では気付かないうちに消耗しやすくなります。
信頼できる家族や友人、あるいは社外のキャリアアドバイザーには本音を話せる環境を作っておくと、メンタルが消耗しにくくなりますよ。
活動が長引くとモチベーションが落ちる
在職中だと「いつ決めなきゃ」という締切がないため、活動が半年〜1年と長引くケースも珍しくありません。途中で書類の不合格が続くと、現職に戻る気持ちが強くなり、転職そのものを諦めてしまう人もいます。
「3〜6ヶ月で結論を出す」と最初に期限を設定し、定期的にエージェントとの面談で進捗を確認すると、ペースが落ちずに済みます。
在職中の転職活動を進める5ステップ
在職中の転職活動は、何から手を付ければいいか迷いがちです。ここでは内定までの流れを5つのステップに分け、それぞれで在職中ならではの注意点もあわせて紹介します。
在職中の転職活動 5ステップ
ステップ1:自己分析と転職軸の言語化
最初にやるのは、なぜ転職したいのか・どうなりたいのかを言語化する自己分析です。「年収を上げたい」「もっと裁量がほしい」など、軸が曖昧なまま動くと、企業選びでブレやすくなります。
過去3〜5年の業務で「やりがいを感じた瞬間・嫌だった瞬間」を5つずつ書き出し、共通点を探すと、軸が見えやすいですね。
転職軸が固まっていない状態で面接に行くと、志望動機が薄くなり通過率が下がります。
在職中だからこそ、軸の言語化に1〜2週間しっかり時間を使う価値がありますよ。
ステップ2:求人情報のリサーチ
軸が決まったら、それに合う求人を探すフェーズに入ります。リサーチの方法は5つあり、リファラル・コーポレートサイト・求人サイト・ハローワーク・転職エージェントを併用するのが一般的です。
具体的な使い分けは次のH2で詳しく説明します。
在職中だと毎日まとまった時間を取れないので、通勤中や昼休みにスマホで求人をチェックする、夜にエージェントとオンライン面談する、といった隙間時間の活用が現実的ですね。
ステップ3:応募書類の準備
履歴書と職務経歴書は、在職中であることを正直に書きます。職歴欄には現職を「現在に至る」と記載しましょう。
本人希望欄に「退職予定日:〇月〇日/入社可能日:〇月〇日」を明記しておくと、企業側もスケジュールを組みやすくなります。
短期間の在籍歴も省略せず、すべて記載してください。職歴詐称は内定取り消しの原因になります。書類の書き方を詳しく知りたい人は、本記事末尾の関連記事もあわせて参考にしてみてください。
ステップ4:面接対策と日程調整
面接日程は平日昼間が基本なので、有給や半休を取れる日を企業側に複数提示すると調整がスムーズです。
最近はオンライン面接を受け入れる企業も増えていて、移動時間ゼロで受けられるのは在職者には大きな利点ですね。
面接前は企業の公式サイトと最新の決算資料に必ず目を通し、疑問や興味を3つメモしてから臨むだけで、評価がぐっと上がりますよ。
ステップ5:内定後の退職交渉と入社日調整
内定が出たら、まず入社可能日を企業と相談します。一般的には引き継ぎを考えて1.5〜3ヶ月後の入社が多いですね。
退職交渉は内定承諾後に直属の上司へ口頭で伝え、退職届の提出は会社規定(一般的には1〜2ヶ月前)に従います。
入社日が決まらない段階で内定を出す企業もありますが、無理に早めて引き継ぎを雑にすると円満退職が崩れます。現職への礼節と新天地のスケジュール、両方をバランス良く調整しましょう。
履歴書の書き方や進め方の全体像は、以下の関連記事もあわせて参考にしてみてください。
在職中に使える求人の探し方5つ
在職中に求人情報を集める方法は主に5つあります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分のキャリアやスケジュールに合わせて2〜3つを併用するのが現実的です。
在職中に使える求人の探し方
リファラル(知人紹介)
リファラルとは、知人や前職の同僚から自社の求人を紹介してもらう方法です。推薦者を介すため信頼関係の土台ができており、書類選考が省略されたり面接が短縮されたりするケースもあります。
メリット
- 内定までのスピードが早い
- 社内のリアルな情報が事前に得られる
デメリット
- 入社後に断りにくく、ミスマッチが起きやすい
- 紹介者との関係が悪化するリスクがある
選考は早く進む一方、入社後の評価が紹介者にも影響します。「自分のキャリア軸に合うか」を冷静に検討した上で判断しましょう。
企業のコーポレートサイト
行きたい企業が明確なら、企業の採用ページから直接応募する方法もあります。求人サイトに掲載されない独自求人や、社員インタビューなどの一次情報を読めるのが強みですね。
メリット
- 募集要項以外の文化・ミッションに触れられる
- エージェントの推薦料がない分、採用ハードルが下がる企業もある
デメリット
- 求人募集の頻度が低い
- 応募が集中する大手・人気企業はライバルが多い
定期的にウォッチが必要なので、3〜5社に絞ってブックマークしておくのが運用しやすいです。
求人サイト
求人サイトは、自分のペースで求人を検索・閲覧できる定番ツールです。リクナビNEXT・ビズリーチなど特色が異なるサイトが多く、複数登録して比較するのが一般的ですね。
メリット
- 通勤中や昼休みなどの隙間時間に求人を探せる
- スカウト機能で自分の市場価値が見える
デメリット
- 求人数が多すぎて絞り込みに時間がかかる
- 条件の良い求人は応募が集中しやすい
「ハイクラスの求人もチェックしたい」「年収アップを目指したい」という人は、リクナビNEXTやビズリーチへの登録も検討してみてください。
おすすめの求人サイトをまとめて知りたい人は、以下の関連記事もあわせて参考にしてみてください。
ハローワーク
ハローワーク(公共職業安定所)は、厚生労働省が運営する無料の職業紹介サービスです。在職中でも問題なく利用でき、夜間・土曜の窓口を開いている拠点もあります(出典:厚生労働省ハローワーク)。
メリット
- 地方求人や中小企業の求人が豊富
- 引越しを伴わない求人を優先紹介してもらえる
デメリット
- 相談員によって対応の質にばらつきがある
- 求人票の情報が薄く、企業の実態が分かりにくい場合がある
引越し不要の求人紹介はハローワークが守るべき努力義務として法令で定められています(出典:職業安定法)。
「在職中にハローワークを使ったら会社にバレるのでは」と心配する人もいますが、求職登録自体が現職に通知されることはありません。
ハローワークでの転職の流れもあわせて参考にしてみてください。
転職エージェント
転職エージェントは、専任のキャリアアドバイザーが求人紹介から面接対策、年収交渉まで代行してくれるサービスです。在職中で時間が取れない人にとって、最も効率が良い選択肢ですね。
メリット
- 非公開求人を含む幅広い選択肢に出会える
- 履歴書添削・面接対策・日程調整を任せられる
- 入社後ミスマッチ防止のために企業情報を深く共有してくれる
デメリット
- 担当者との相性で満足度が左右される
- 紹介求人がエージェントの得意領域に偏ることがある
在職中で平日が忙しい人ほど、エージェントを2〜3社併用する価値があります。
1社では求人や担当者の偏りが避けにくいので、複数登録して比較するのが定番ですよ。
doda・リクルートエージェント・マイナビ転職エージェントのように、在職中の転職活動でとくに使いやすい大手エージェントは、まずは3社まとめて登録しておくのがおすすめです。
おすすめの大手総合型転職エージェント
-
リクルートエージェント
業界No1!転職者の8割が利用する最大手の定番エージェント -
doda
顧客満足度トップクラス!サポートが手厚い定番エージェント -
マイナビ転職エージェント
20代支持率No.1!若手を採用したい企業の正社員求人が多数
転職エージェントの仕組みや上手な活用方法は、以下の関連記事もあわせて参考にしてみてください。
在職中の転職活動で会社にバレない5つの対策
在職中の転職活動は、原則として会社に伝える義務はありません。ただし、社内で噂が広まると引き止めや人間関係のトラブルにつながるため、バレない工夫が必要です。具体的な対策を5つに整理しました。
会社にバレない5つの対策
同僚・上司に転職の話を絶対にしない
最も多いバレ要因は、社内での会話です。仲の良い同僚に軽い気持ちで漏らした話が、噂として上司や人事に届くケースは少なくありません。
転職について相談したい場合は、社外の家族や友人、キャリアアドバイザー、キャリアコーチングのような専門家に限定するのが安全です。
社外で誰に相談すべきかは、H2末尾の関連記事もあわせて参考にしてみてください。
会社のPC・スマホ・メールを使わない
会社から貸与されているPC・スマホで求人サイトを見る、面接の予約を会社メールでやり取りする、といった行動はバレの直接原因になります。ログや通信履歴は会社側で確認できるケースが多いですね。
加えて、業務上の貸与物の私的利用は就業規則違反となり、最悪の場合は懲戒の対象にもなりかねません。求人サイトや面接連絡は必ず私物の端末・私用メールでおこないましょう。
大幅なスケジュール変更を避ける
普段は残業しているのに急に定時退社が増える、月末に有給を集中して取るなど、目立つ行動の変化はバレの引き金になります。「最近、何かあった?」と上司から声がかかれば、噂のきっかけにもなりますね。
面接は午前と午後に1社ずつ詰める、半休を活用する、オンライン面接を打診するといった工夫で、生活リズムをなるべく崩さない設計にしましょう。
ハローワーク利用時の在籍照会を理解しておく
ハローワークでは、求職登録の段階で現職に在籍確認をすることはありません。応募企業がハローワークを通じて在籍照会するのは、内定直前や内定後の事前確認のタイミングが一般的です。
「在職中にハローワークに行ったらバレる」とよく聞きますが、求職登録だけならバレません。
気になる人は、平日夜間や土曜窓口のある拠点を選ぶと、有給取得の頻度も抑えられますよ。
SNS・口コミサイトでの発信を控える
「転職活動中です」とSNSに書いたり、口コミサイトで現職の悪口を書いたりすると、社内の誰かが見ているリスクがあります。匿名のつもりでもアカウントが特定されることは珍しくありません。
転職活動中は、SNSでの転職関連発信は控え、口コミサイトへの投稿も入社後に回しましょう。退職の切り出し方や円満退職のコツ、よくある失敗パターンは、H2末尾の関連記事もあわせて参考にしてみてください。
在職中の転職活動でよくある質問
ここでは、在職中の転職活動でよく寄せられる質問を6つ取り上げ、簡潔に答えていきます。違法性や面接日の休み方など、不安が大きいポイントから順に整理しました。
在職中の転職活動は違法ですか?
在職中の転職活動は違法ではありません。憲法22条の職業選択の自由により合法です。ただし、就業規則で副業を制限している企業や、競業避止義務がある業界では事前確認が安心です。
在職中の転職活動は非常識ですか?
非常識ではありません。doda調査では転職経験者の多くが在職中に活動しています。むしろ計画的にキャリアを設計しているという意味で、企業側からの評価もマイナスにはなりません。
時間がない場合はどう進めれば良いですか?
転職エージェントを2〜3社併用し、企業選定・書類添削・日程調整を代行してもらうのが現実的です。オンライン面接の打診や、夜間枠を持つエージェントを選ぶのも有効ですね。
転職面接の日はどう休めば良いですか?
「私用」という理由で有給休暇を取るのが一般的です。難しい場合は、応募企業にオンライン面接や夜間・休日面接が可能か相談すると応じてくれるケースもあります。
会社にバレてしまったらどうすれば良いですか?
慌てずに、転職を考えている理由を冷静に説明できれば大きな問題にはなりません。退職の意思が固いなら、引き止めに左右されないよう転職軸を整理してから話すのが安全です。
在職中であることは応募企業にいつ伝えれば良いですか?
応募書類の本人希望欄に「現在在職中/退職予定日/入社可能日」を明記するのが基本です。面接でも改めて口頭で伝え、入社日の認識を企業側とすり合わせていきましょう。
まとめ:在職中の転職活動はエージェント活用で負担を最小化
在職中の転職活動は、収入の安定とキャリアの連続性を保てる一方、時間と体力の制約が大きいのが現実です。
3〜6ヶ月を目安に期限を区切り、転職エージェントを2〜3社併用するのが、最も負担少なく進めるパターンですね。
転職を急いでいる人は、上期末(3月)と下期末(9月)の直前期を意識すると、企業の採用枠が広がりやすい時期に動けます。
リクルートエージェントやdodaのような大手から、自分の業界や年代に強い特化型まで、まずは複数登録して担当者の相性を見比べてみてください。
在職中の最大の武器は「焦らず選べる時間」です。
エージェントとの面談で軸を磨き、入社後に後悔しない1社を選ぶための土台づくりを在職中に終わらせておくと、面接の通過率も上がりますよ。
転職活動の時期や期間の目安、エージェント複数登録のコツは、以下の関連記事もあわせて参考にしてみてください。
在職中の時間を最大限活かすなら、まずは大手総合型エージェントへの一括登録から始めるのが現実的な一歩です。
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