薬剤師から異業種へ転職する方法!辞めて違う仕事に就くメリットを解説
薬剤師から異業種へ転職する方法を現役エージェントが徹底解説します。
薬剤師を辞めて違う仕事を始めたい、キャリアチェンジをしたい人は必見です。
これまでの経験を活かして理想の働き方を叶えたい薬剤師はぜひ読んでみてください。
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薬剤師から異業種への転職は可能!
調剤業務のルーティン化によるやりがいの喪失や、人手不足による長期的なキャリアの不安、自分の強みや専門性をより広く活かしたいという願望などが、異業種への転職を目指す動機や背景として挙げられます。
またそうした中で、異業種への転職を成功させている人の特徴としては、薬剤師資格以外にもアピールできるスキルや経験、論理的思考力やコミュニケーション力、異業種でも通用する専門知識を自発的に学ぶ姿勢などがあります。
薬剤師資格は、医療のプロフェッショナルという強力なバックグラウンドであり、それを武器に異業種で新しいキャリアを築くのは十分に可能です。
「なぜ異業種に行きたいのか」を深掘りし、そこに納得感のある戦略を持つのが重要です。
この記事では、異業種転職が可能な仕事や、転職活動時の流れや注意点について、なるべく分かりやすく解説しましたので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
また先に異業種転職に強い転職サイトをチェックしておきたい人に向けて、おすすめの転職サイトを紹介します。
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薬剤師から異業種への転職が可能な仕事一覧
薬剤師の主な転職先といえば、薬局やドラッグストア、病院などがありますが、ほかにも資格や経験を活かして転職できる仕事は下記のものがあります。
薬剤師で異業種への転職を考えている人向けに、薬剤師の資格や経験を活かせる異業種の仕事を紹介していきます。
転職経験がない人や、初めてのキャリアチェンジを考えている人でもイメージしやすいよう、仕事内容や年収の目安などをわかりやすくまとめました。自分に合う仕事を見つける際に参考にしてみてください。
MR(医薬情報担当者)
MR(医薬情報担当者)は、製薬会社に属する営業職の1つです。病院やクリニックなどに勤務する医師・薬剤師に対し、自社製品の情報提供や営業活動をするのが仕事内容です。
使用方法・副作用・最新のエビデンスなどを正確に伝える役割があり、信頼関係の構築が重要になる仕事です。薬剤師としては、薬の知識や説明力などのスキルが求められ、外交的で行動力がある人や対人折衝が得意な人が評価される傾向にありますね。
年収は国内製薬メーカーと外資系製薬メーカーで異なりますが、個人業績のインセンティブなどもあり、比較的高い水準になっています。
平均年収目安
- MR:732万円
具体的な業務内容
- 病院を1日数件訪問し、医師や薬剤師と面談
- 説明資料の作成・営業報告書の入力
- 製薬会社の会議や新薬情報の共有ミーティングの参加
など
調剤に関わる仕事ではありませんが、製品である医薬品の知識を十分に活かせる職種だといえます。
MRは製品の情報を医師や薬剤師に提供します。そのため、プレゼンテーション力や営業力を転職でアピールできると採用される可能性は高いです。
MRへの転職について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
CRC(治験コーディネーター)
CRC(治験コーディネーター)は、治験実施医療機関で治験に関わる業務に協力する医療関係者を指します。医師と被験者、製薬会社の間に入って調整する役割を担い、新薬の臨床試験を円滑に進行させるのが仕事です。
治験に参加する患者(被験者)のサポートや、医師・製薬会社との調整を行い、治験が正しくスムーズに進むよう支援します。医療と人をつなぐ調整役であり、現場でのホスピタリティが大切になります。
薬剤師としては、医療知識や患者対応、スケジュール管理の経験を活かせます。コミュニケーションが好きな人や現場医療に関わり続けたい人が向いていますね。
平均年収目安
- 臨床開発/治験:536万円
具体的な業務内容
- 被験者の来院対応・検査スケジュールの調整
- 医師との打ち合わせ
- 治験データの入力・管理
など
新薬の臨床試験の橋渡し役なので、薬剤師としての知識を活かせます。医療現場での実務経験が2〜3年程度あれば、未経験からでもCRCへ転職しやすいです。
CRC(治験コーディネーター)への転職について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
研究職
研究職は製薬会社・食品メーカー・化粧品メーカーなどで、新製品の成分開発と有効性の検証、品質管理を行うのが仕事です。
薬剤師としては、 薬物動態の知識や実験経験が求められ、学問や研究が好きな人や、細かな検証が苦にならない人が向いていますね。
年収は研修する製品によって異なります。
平均年収目安
- 製剤研究:558万円
- 研究:496万円
- 研究開発:487万円
具体的な業務内容
- 実験計画の立案・機器準備
- 実験データ収集・論文作成
など
メーカーの研究職は転職難易度が高いです。高度な専門知識が必要なので、必須要件に院卒が求められる可能性があります。
また、英語の論文を読んだり、海外とやりとりをする場合もあるため、高い英語力も必要です。
公務員薬剤師
公務員薬剤師は、自治体の病院や保健所などに勤務し、調剤・服薬指導のほか、衛生監視、食品・医薬品の検査、地域医療の支援などを行います。公務員のため安定した給与から人気のある仕事です。
薬剤師としては、法規知識や調剤・薬事経験が求められます。安定志向があったり、社会貢献に関心があったりする人が向いていますね。
月給目安
- 39万2810円
具体的な業務内容
- 医療法人へのヒアリング・資料分析
- 改善提案書の作成
- クライアントとの打ち合わせ
など
公務員薬剤師は地方公務員に該当し、薬剤師の資格の他に「地方公務員試験」に合格する必要があります。
薬剤師としての実務経験があっても、公務員試験に合格できないとなれないので、転職は簡単ではありません。
また、地方公務員は年齢制限があります。年齢によっては試験が受けられないので、公務員薬剤師を目指すのなら早めに行動するのがおすすめです。
公務員薬剤師になる方法、年収などについて、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もおすすめです。
医療コンサルタント
医療コンサルタントは、医療機関の経営改善や効率化を促進するためのコンサルティング業務が仕事です。現場に足を運んで課題を可視化し、データと戦略で解決策を示します。
医療制度知識や論理的思考、資料作成力が求められ、自ら考えて動きたい人や成果主義の環境を好む人に向いています。
コンサルタントは実力主義の職種であり、本人の努力次第では平均以上の高年収が狙えますよ。
平均年収目安
- 医療コンサルティング:477万円
具体的な業務内容
- 医療法人へのヒアリング・資料分析
- 改善提案書の作成
- クライアントとの打ち合わせ
など
医療コンサルタントは改善案の提案を医療機関へするため、プレゼンテーション力や、場合によっては英語力が求められる仕事です。
また、多角的な視点で物事を分析し、論理的に問題を解決していく能力も必要となるため、転職難易度は非常に高い傾向にあります。
薬科大学の教員
薬学部がある大学の教員も転職先の候補になります。薬学部の学生に講義や研究指導を行い、自身も研究活動・論文発表を行います。
転職に際しては研究実績が重要になるのと、教育力や専門知識も求められます。ポストが少なく、博士号が必須な狭き門と言えますね。後進育成に関心がある人や自ら研究を深めたい人が向いています。
平均年収目安
- 大学/研究施設:429万円
具体的な業務内容
- 講義・演習
- 学生の研究指導
- 論文執筆
薬科大学の教員への転職は狭き門です。薬学部の学生を教えていく必要があるので、博士号の取得が前提条件となります。
また、教育や研究に対してモチベーションを持ち続けられるかも重要です。
大学教員への転職について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
また未経験職種への転職についてもっと知りたい人にはこちらの記事もおすすめです。
メディカルライター
メディカルライターは、医薬品や疾患に関する情報を分かりやすく文章にする仕事です。
薬剤師としての正確な知識を活かしながら、医療関係者や生活者に向けたコンテンツを作成します。
主な勤務先は製薬会社、医療系メディア、医療広告代理店などで、在宅やフリーランスでの働き方も広がっています。
平均年収目安
- 各種資料の執筆:400〜1,000万円
具体的な業務内容
- 学会論文原稿の作成
- 社内研修資料の作成
- 医療用医薬品のプロモーションツール作成
など
メディカルライターには文章を書くスキルや、専門用語をかみ砕いて伝える力が求められますが、未経験でも薬剤師の資格が評価され、入りやすい異業種の1つです。
経験を積んでいくことで、ヘルステック企業のプロダクトマネージャーやUI/UX担当といった、より上流の企画・開発ポジションへのキャリアアップも目指せます。
メディカルライターの求人は一般転職サイトでもよく見られるので、気になる人はこちらの転職サイトも要チェックです。
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その他の異業種転職先一覧
上記で紹介した職種以外にも、薬剤師から異業種への転職が可能な仕事はあります。他に薬剤師の経験を活かせる仕事を一覧にまとめてみました。
その他のおもな異業種転職先
- CRA(臨床開発モニター)
- 医薬品卸の管理薬剤師
- 予備校講師
治験の進行管理とモニタリング
医薬品の在庫・品質管理など
薬剤師国家試験などの受験指導
調剤薬局やドラッグストアは人手不足で、求人も多いので転職を成功させやすいです。しかし、そのほかの異業種は求人自体が少なく、転職難易度は高いです。
求人があっても応募が殺到してしまうので、内定を獲得するためには徹底した選考対策が大切です。
徹底した選考対策と言われてもどうやれば良いのかわからないものです。その場合は薬剤師向け転職エージェントに相談すると良いです。
薬剤師向け転職エージェントでは異業種への転職支援が豊富で、多くのノウハウが蓄積されています。そのノウハウを活かし、徹底した選考対策をしてもらえるので内定を獲得しやすくなるのです。
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薬剤師におすすめの転職エージェントや転職サイトについて、さらに詳しく知りたい人は下記もチェックしてみてください。
薬剤師から異業種への転職のメリット
調剤薬局やドラッグストアではなく、薬剤師を辞めてわざわざ転職難易度の高い違う仕事を選ぶメリットは下記のようなものがあります。
ここで紹介するメリットに対して魅力的だと感じる場合は、異業種への転職が向いているといえます。
調剤以外のスキルが身につく
異業種によっても異なりますが、MRなら営業力やプレゼンテーション力、CRCなら治験に関するスキルが身につきます。
調剤薬局は処方箋を処理していくだけで、単調な業務になりがちです。調剤とは異なる経験をすることで、新しいスキルが身につけられるようになります。
調剤以外の新しいスキルを身につければ、自分の市場価値の向上にも役立ちます。
実力次第で高年収を狙える
薬剤師は医療系職種の中では年収が高い傾向にありますが、異業種へ転職すると今よりも高年収を狙える可能性があります。
医療従事者 | 平均年収 |
---|---|
医師 | 1,436万円 |
薬剤師 | 577万円 |
看護師 | 508万円 |
理学療法士 作業療法士 言語聴覚士 |
432万円 |
参考:令和5年賃金構造基本統計調査 |
医療従事者の平均年収からわかるように、薬剤師は医師の次に年収が高いといえます。とはいえ、薬剤師のままでも上のポジションや他の資格を取得すれば、年収1,000万円を目指せます。
ただ、異業種へ転職して高年収を目指したいのなら、MRや医療コンサルタントなら可能性があります。この2つは営業職なので、自分の努力次第では年収1,000万円も夢ではありません。
薬剤師の年収について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もおすすめです。
医療分野以外にも視野が広がる
薬剤師から異業種へ転職すると、医療分野以外にも視野を広げられます。
医療領域だけだと日常的に関わるのが他の医療従事者や患者のみです。限られた領域なので、新しい考え方や価値観に触れる機会はほとんどありません。異業種の場合は、仕事にもよりますが、新しい発見や刺激を受けて働けます。
新しい発見や刺激によって自分自身の視野が広がり、仕事に対する新たな気づきを得られる場合もあります。
薬剤師から異業種へ転職するデメリットと注意点
薬剤師から異業種への転職はメリットだけではなく、当然デメリットもあります。
ここでは薬剤師から異業種へ転職するデメリットとその注意点を紹介していきます。異業種への転職に興味がある薬剤師はぜひ参考にしてみてください。
転職難易度が高い
薬剤師としての経験・スキルは活かせますが、基本的には転職難易度は高いです。
例えば、メーカーの研究職なら院卒でなければ応募すらできません。薬剤師の経験があるからといって、どの職種も選べるわけではないのです。
また、異業種転職は年齢が上がれば、上がった分だけ転職難易度は高まります。未経験採用となるので、企業としては伸び代に期待できる若手のほうを採用したいと考えるからです。
異業種への転職について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もおすすめです。
転職によって一時的に年収が下がる可能性
薬剤師からのキャリアチェンジとなるため、転職によって一時的に年収が下がる可能性が高いです。
ドラッグストアや薬局で平均よりも高い給料をもらっている場合は、異業種転職によって年収が下がる覚悟は必要です。
ただ、転職後に活躍して成果を出していけば、元の年収水準に戻すことも可能です。
転職によって年収が下がる理由について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もおすすめです。
求人が薬局やドラッグストアと比較して少ない
薬剤師の経験を活かせるMRやCRC、医療コンサルタントは、ドラッグストアや調剤薬局と比較して求人が少ないです。
少ない募集に応募が殺到してしまうと、求人企業も即戦力として活躍できる人材から優先的に採用していきます。未経験だと書類選考の段階でお見送りになってしまう人も多いのです。
薬剤師から異業種への転職は不可能ではありません。求人を見極め、しっかり対策すれば内定を獲得できます。
そのためには1件でも多くの求人と出会うのが必要不可欠であり、多くの求人と出会うためには転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントでは一般公募されない非公開求人を豊富に取り扱っています。登録すれば、非公開求人を紹介してもらえるようになるので、選択肢を増やせますよ。
さらに転職エージェントは求人紹介だけでなく、紹介した会社の内定をもらえるように書類選考や面接対策をおこなっています。
プロが履歴書・職務経歴書の添削、面接の受け答えをアドバイスしてくれるので、自分で直接応募するよりも内定を獲得しやすいです。
転職エージェントは無料で利用できるので、まずは自分と相性の合うサービスを見受けるために下記の中から2〜3社に複数登録してみてください。
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薬剤師から異業種転職に向いている人の特徴
薬剤師から異業種への転職に向いているのは下記の特徴に当てはまる人です。
異業種への転職に向いている人の特徴
- 新しいことにチャレンジしたい人
- 調剤以外の新しいスキルを身につけたい人
- 仕事の視野を広げ、新しい発見をしたい人
- 自分の実力や可能性を試してみたい人
異業種ではゼロから学ぶ場面も多く、新しい環境を楽しめる人が成長しやすいです。
営業・研究・コンサルなどでは論理的思考力、プレゼン力、分析力など新しいスキルが求められます。
多職種の人と関わる中で医療の見方が変わることも。変化をチャンスと捉えられる人に向いています。
「今のままで終わりたくない」「もっと自分の力を発揮したい」と思う気持ちは、異業種への強い原動力になります。
一方で、安定思考が強かったり、ルーティンワークが良い人、患者と関わっていきたい人は異業種転職に向いていない可能性があります。
必ずしも異業種転職が悪いわけではありませんが、無理に飛び込むよりも、今の環境で工夫やキャリアアップを目指した方が満足度が高くなる人もいます。
異業種への転職に向いていない人の特徴
- 安定志向が強く変化が苦手
- 決まった業務を淡々とこなすのが得意
- 患者と関わる仕事を続けたい
新しい業種ではルールや働き方が大きく異なり、不確実性も多いです。変化にストレスを感じやすい人は慎重に検討しましょう。
異業種では、自分で考え動くスタイルが求められるケースが多く、指示待ち型だと適応が難しい可能性があります。
CRCや一部の職種を除き、異業種では直接患者と接する機会は少なくなります。人と接するやりがいを重視するならもう一度自分のキャリアプランを見直してみてください。
本人の適性やキャリアプランにもよるので、自分に合った働き方ができるのかは時間をかけて検討したほうが良いですね。安易に決めてしまうと、転職後にミスマッチが生じてしまい、転職を繰り返してしまう羽目になります。
「もっとのんびり働きたい」「今の仕事がつまらない」など働き方に関してふわっとした悩みがある人はこちらの記事も参考にしてみてください。
異業種転職が向いているかどうかは、スキルよりも価値観や働き方の希望によって大きく変わります。一度自己分析をして、以下のような視点で考えてみると判断しやすくなりますよ。
- どんな時に仕事が楽しいと感じるか
- どんな環境だとやる気が出るか
- 自分の強み・得意なことは何か
薬剤師は転職回数が多くても不利になりにくいですが、短期間で業種がコロコロ変わると悪印象を与えやすいです。薬剤師の転職回数については下記の記事も参考にしてみてください。
薬剤師が異業種に転職する場合の計画・スケジュール
薬剤師が異業種に転職する場合、業界研究やスキルの棚卸しが欠かせません。調剤薬局や病院とは異なる選考基準や求められるスキルがあるため、計画的な準備が必要です。

1.自己分析・キャリアの棚卸し(〜1ヶ月)
まずは、自分の強み・やりたいこと・なぜ異業種を目指すのかを明確にしましょう。調剤経験や薬学知識が、どんな形で異業種に活かせるのかを整理しておくと、職種選びや面接で役立ちます。
具体的には、調剤薬局での経験を通じて「患者対応が得意だった」「副作用や薬効を説明するのが好きだった」など、これまでの業務を振り返っていきましょう。
その中で「人と話すのが得意だからMRに向いているかも」といったように、適性のヒントを得られます。
過去の経験を洗い出すときは、職務経歴書に使える視点で整理するのがおすすめです。
業務内容+自分が工夫したこと・具体的な成果まで書いておくと、あとで書類作成が楽になります。
2. 情報収集・職種のリサーチ(〜1ヶ月)
異業種と一口に言っても職種はさまざまです。CRCやMR、研究職、医療コンサルなど、自分に合いそうな選択肢を具体的に調べましょう。
まずは興味のある職種を2〜3個に絞って、その仕事内容やキャリアパス、必要スキル、年収相場などを調べ、比較してみると良いですね。
例えば、MR・CRC・医療コンサルタントを簡単に比較すると以下のようになります。
- MR(医薬情報担当者)
- CRC(治験コーディネーター)
- 医療コンサルタント
営業スキル+プレゼン力が必要。年収は高めだが、ノルマや出張も多い。
人と医療の間に立つ調整役。医療経験が活かせるが、土日勤務がある場合も。
医療知識+ビジネス視点が必要。未経験では難易度高めだがやりがいは大きい。
薬剤師からの転職事例や、業界の実情も併せてチェックしておくと安心です。薬コミなどの現場の口コミが掲載されているサイトも情報収集に便利ですよ。
3. スキルの確認・必要に応じて補強(並行して1〜2ヶ月)
希望する職種で求められるスキルが今の自分に足りているか確認しましょう。プレゼン力、英語力、パソコンスキルなど、最低限の知識を補っておくと、選考をスムーズに進められます。
例えば、必要とされるスキルの例としては以下のようなものがあります。
業種 | スキル | 求人条件 |
---|---|---|
MR | 営業経験 | ・営業職や販売職などコミュニケーションを要する業務経験 ・医療業界での経験 ・個人目標のある販売サービス経験 |
医療コンサル | 営業経験 資料作成スキル(PowerPointなど) |
・医薬品・医療機器などの医療関連の営業経験 ・営業において資料作成などの改善施策を行った経験・医療従事者としての業務経験(薬剤師など) |
CRC | 医療知識 コミュニケーション力 |
・コミュニケーション能力が高い人の歓迎 ・薬剤師など病院での就業経験 |
研究職 | 修士・博士号 調剤業務経験 統計知識、英語論文の読解力など |
・企業によって求人条件はさまざま ・博士の学位や調剤業務経験は基本的に持っておきたい |
4. 書類作成・面接対策(1ヶ月〜)
職務経歴書は、異業種向けにアレンジするのが重要です。これまでの業務内容だけでなく、「なぜ異業種に挑戦するのか」「自分の強みをどう活かせるのか」も明確に記載しましょう。
面接では、動機や適応力を問われやすいため、具体的なエピソードを準備しておくのがおすすめです。
例えば、「患者に薬の効果を丁寧に説明していた経験から、プレゼン力を活かしてMRを目指したい」「医師と連携して患者の副作用対応をしていた経験を、治験現場の調整役で活かしたい」などです。
1人で不安な場合は、転職エージェントとの模擬面接を活用しましょう。転職エージェントは採用側の視点にも詳しいので、自分では気づかない視点が得られますよ。
5. 応募・面接・内定(1〜2ヶ月)
ここまでの準備を行なったら、実際に求人に応募していきます。
薬剤師に強い転職エージェントを活用するのがおすすめです。未経験OKの求人や、面接で重視されるポイントなど、ネットには出てこない情報も得られます。
職種や企業によって選考スピードは異なりますが、複数社を同時に進めると比較がしやすくなります。内定後は、退職日と入社日の調整を忘れずに行いましょう。
転職エージェントでは内定後の条件交渉や入社調整、内定辞退の手続きなどを代行してくれるので安心です。
6. 退職準備・新しい環境への心構え(1ヶ月)
内定後は現職の退職準備に入ります。退職願の提出タイミングや、引き継ぎのスケジュールを考慮して、余裕を持って動きましょう。
また、入社までに、業務に必要な知識をもう一度整理しておくと、スムーズに新しい環境へ適応できます。
異業種転職では、これまでとは違う視点やスキルが求められますが、事前準備をしっかり行えば薬剤師としての経験を武器に新たなキャリアを築けます。
特に求人の良し悪しの判断や選考対策は苦戦しやすいポイントです。自分で調べつつ転職エージェントを活用して転職をスムーズに進められるようにしましょう。
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薬剤師が異業種へのキャリアチェンジを成功させるコツ
薬剤師が異業種へのキャリアチェンジを成功させるためには、下記で紹介する5つのポイントを意識する必要があります。
基本的に転職難易度は高いので、ここで紹介するポイントはすべて実施できるようにすると良いです。
転職理由と目標を明確にする
なぜ、薬剤師から異業種へキャリアチェンジしたいのか、その理由を明確するようにしてください。というのも転職理由・志望動機は面接で必ず質問されるからです。
薬剤師から異業種転職する理由を納得感持って話せると「単なる気まぐれ」「冷やかし」だと思われる心配はありません。
薬剤師向けの転職理由・志望動機の考え方について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
調剤の基礎スキルは身につけておく
調剤の基礎スキルは身につけておくようにしましょう。異業種といっても完全に薬剤師から離れた仕事ではありません。MRや研究職、CRCは医薬品や調剤に関する知識が必要になってきます。
調剤の基礎スキルがあれば「薬剤師の基本が身についている」と評価されるので、自分ならではのエピソードを加えながらアピールすると良いです。
求められるスキルを正しく把握する
求人企業がどのようなスキルを持つ人材を求めているのか、求人票から正しく把握するようにしてください。
企業が求めている人材とズレていれば、どんなに優れたスキルが合っても内定を獲得するのは難しいです。求人情報から読み取った人物像に、自身の経験・スキルをリンクさせてアピールすると良いです。
自分自身の経験・スキルをリンクさせるだけで、採用後の活躍をイメージしてもらいやすくなります。
求人票から企業が求める人材を正確に読み取れるのか不安な場合は、転職エージェントを利用すると良いです。転職エージェントは企業の人事とやりとりをしており、求める人材について詳細に把握しています。
自分で把握するのが難しくても転職エージェントを利用すれば無料で教えてもらえますよ。
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企業の情報収集を入念におこなう
応募する企業の情報収集は念入りにおこなうようにしてください。募集要項や公式採用ページだけでは企業の実情はわかりません。
実際の労働環境を把握するために、口コミサイトの確認もおこないましょう。インターネット上で出回らない情報は転職エージェントに聞けば教えてもらえます。情報収集のツールとして転職エージェントを活用するのもおすすめの活用方法です。
転職エージェントを活用する
薬剤師で異業種への転職を考えている人は、転職エージェントを活用すると良いです。とくにおすすめなのは、薬剤師に専門特化している転職エージェントです。
専門特化しているので薬剤師の転職に熟知しており、異業種転職に対しても的確なアドバイスをしてもらえます。
さらに薬剤師向け転職エージェントでしか取り扱っていない非公開求人を紹介してもらえる可能性もあります。非公開求人は一般公募すると応募が殺到するレアな求人が多いです。これらの求人も転職先の候補になるので、ぜひ利用してみてください。
異業種への転職を希望する薬剤師におすすめのエージェントを下記に厳選してみました。自分と相性の合う転職エージェントを見つけるために、ぜひ2〜3社に複数登録してみてくださいね。
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- 20〜30代など若手層の転職サポート・アドバイスの手厚さに定評あり
結論からお伝えすると、薬剤師の経験を活かして異業種へ転職することは可能です。ただし、難易度は比較的高く、事前の準備や戦略が非常に重要です。
とくに、「なぜ異業種に転職するのか?」という理由が明確であり、転職後に活かせるスキルや適性がある場合は、十分にチャンスがあると言えますね。