オープンハウスからの転職は難しい?後悔しないための転職理由と成功のコツを解説!

オープンハウスからの転職は難しい?後悔しないための転職理由と成功のコツを解説!

    オープンハウスからの転職は難しい?現役の転職エージェントが忖度なくオープンハウスからの転職について徹底解説します。

    またオープンハウスからのおすすめの転職先、オープンハウスでの評価されるスキル・経験、オープンハウスからの転職を成功させる具体的なステップも併せてご紹介します。

    この記事の要約
    • オープンハウス社員の転職理由は「働き方の改善」「年収アップ・スキルアップ不安」が多い
    • オープンハウスでの経験・スキルは転職市場で評価される
    • オープンハウスからの転職は「20代」のうちにするのがおすすめ
この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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オープンハウスから転職する人のリアルな理由

「オープンハウスを辞めたい。でも、辞めるのは甘えなんじゃないか…」

そう考えて、自分の気持ちにブレーキをかけてしまっている人も少なくありません。

でも、安心してください。オープンハウスを辞めて、次のキャリアに進んだ人はたくさんいます。

実は、弊社にもオープンハウス出身のキャリアアドバイザーが在籍しており、現場でのリアルな働き方や、辞めたいと思った瞬間について日々の転職支援に活かしています。

この記事では、そんな現場経験も踏まえながら、オープンハウスで働く人がどんな悩みを抱え、なぜ転職という選択をするのかを、リアルな視点で紐解いていきます。

オープンハウスを辞めたいと思う理由は人それぞれですが、弊社のキャリアアドバイザーが実際にお聞きしている中で、特に多いのは以下の3つです。

最後には、実際に辞めた人の口コミも紹介をします。

ここからは、それぞれの理由について、現場のリアルな声を交えながら詳しく解説していきます。

労働環境や待遇への不満

オープンハウスを辞めたいと考える理由としてまず多いのが、「労働環境」や「働き方」への不満です。

労働環境や待遇への不満

  • 土日祝の勤務が辛い
  • 定時で帰りづらい空気がある
  • 休みの日もお客様や上司から連絡が来る

特に不動産営業の中でも、源泉営業(街頭での声かけ・看板持ち)を徹底するオープンハウスでは、営業活動の量が非常に多く、休日も常に気が抜けないという声が目立ちます。

また、カレンダー通りに休むことは難しく、土日祝勤務が基本スタイル。さらに、休みの日にも電話対応や事務連絡が入ることが多く、オンオフの切り替えができないという悩みもよく耳にします。

労働時間そのものは長くないと言われる一方で、「定時で帰れる雰囲気ではない」「定時退社が推奨されてはいるものの、実際には“空気を読む”ことが求められる場面もあり、業務が完全に終わらないこともある」など、拘束感を強く感じている人も多いのが実情です。

こうした環境に対し、「もっと働きやすい営業職に転職したい」「不動産業界を離れて営業職以外にキャリアチェンジしたい」と考える人が増えています。

キャリアパスへの不安

2つ目が、会社の育成方針である「やる気のある人を広く受け入れ、結果に報いる組織」と、自身のキャリアプランとの間にズレが生じることへの不安です。

オープンハウスでは、早期から成果が求められる実力主義の文化があり、結果を出せば若くして高収入や昇進のチャンスを得られます。ただし、その裏返しとして「どこまでいっても営業一辺倒」「長期的にスキルや専門性を高めるキャリアが見えにくい」と感じる人も少なくありません。

特に営業職では、個人向け不動産の提案営業が主であり、飛び込みや街頭での名刺配り、アポイント獲得など、いわゆる“体育会”の泥臭いスタイルが中心です。

そのため、「このまま数字だけを追っていて営業スキルは本当に磨かれているのか」「どんな営業職にも通用する力が身についているのか」という不安を感じているという声をよく耳にします。

また、営業から他職種に異動できるキャリアパスはほとんど存在せず、成績を出し続けなければ役職も収入もキープできないという環境下で、将来像を描きにくいと感じる人も多いですね。

独自の企業文化や人間関係

そして3つ目が、オープンハウス特有の「体育会文化」「徹底した結果主義」に自分自身がフィットしているのかという点です。

オープンハウスでは、「やればやるだけ成果が返ってくる」「成果を出した人が偉い」という価値観が非常に強く、スピード感・根性・目標コミット力といった要素が重視されます。営業数字の進捗は日単位で管理され、上司からのフィードバックも率直で厳しめ。いわゆる“詰め文化”が残っているという声もあります。

このような環境は、営業として結果を追い求めたい人や、自分を追い込んで成長したいタイプにとってはやりがいのあるフィールドです。一方で、「もう少し丁寧にお客様と向き合いたい」「数字以外の成果も認められたい」と感じる人にとっては、価値観のギャップが転職を考える大きなきっかけとなるようです。

また、トップダウン型の組織運営により、個人の意見が通りづらかったり、マネジメントとの距離を感じることも。人間関係も「結果が全て」という空気感が影響し、営業成績によって立場や評価が大きく左右されることから、プレッシャーを感じやすい人には息苦しさを感じる面もあるかもしれません。

オープンハウスを辞めたい人の口コミ

実際に弊社にオープンハウスからキャリアアドバイザーとして転職をしてきた社員もいます。

なぜ辞めたいと思ったのかを口コミ形式で紹介をします。

評判・口コミ

男性・20代

男性・20代

新卒からオープンハウスに入社をしました。一定成果は出していたものの、勿論未達の時もありました。


そんな時やはり会社内にい辛いなと思う時もあり、個人への営業になるので、このままのキャリアでは、自分の市場価値が上がっていかないのではないかと思い転職を決意しました。

アクシス株式会社HP
男性・20代

男性・20代

前職は接客業でしたが、収入面に不安があり、オープンハウスへ転職しました。


面接時から「厳しい環境ですが大丈夫ですか?」と人事に言われており覚悟していたものの、実際は想像以上に過酷で、1日中外回りで個人のお客様にお声がけをする日々に体力的な限界を感じ、転職を決意しました。

アクシス株式会社HP
女性・20代

女性・20代

意図して組織作りはされていると分かっていたものの、なかなかカルチャーが合わずに転職をしようと思いました。


個人の営業力としてマインド面ではかなりついたと自信は持てる。ただオープンハウス内のみでの営業力なのではと疑問に感じることもあった。

アクシス株式会社HP

オープンハウスからの転職は難しい?

オープンハウスで働いていると、「この経験って他でも通用するの?」「転職ってうまくいくのかな…」と不安になるも多いです。

特に、源泉営業や体育会系の社風など、オープンハウス特有の営業スタイルに慣れていると、「このまま他に行っても評価されないんじゃないか」と感じてしまうこともあります。

ですが、結論から言えば、オープンハウスからの転職は十分に可能です。

実際に弊社でも、オープンハウス出身の人の転職支援実績が多数あり、行動量・数字へのコミット・粘り強さといった「成果を出す力」は、異業界からも高く評価されるポイントとなっています。

とはいえ、どんなにポテンシャルがあっても、何も準備せずに転職してしまうと「再現性が見えづらい」「他のオープンハウス出身者と差がつかない」と判断されてしまうこともあります。

そこで以下では、オープンハウスから転職するうえで特に意識しておきたい3つのポイントを紹介します。

「辞めたいけど、次どうすればいいのか分からない」という人は、まずこの3点から整理していくのがおすすめです。

オープンハウスでの経験の棚卸し・言語化

まずは、オープンハウスでの経験を、どんな会社でも通用する「ポータブルスキル」に翻訳することが大切です。

ポータブルスキルとは

業種や職種、会社の規模や文化が変わっても、持ち運びができ、どこでも活かすことができる汎用性の高いスキルのこと。


具体例:論理的思考力、コミュニケーション力、課題発見・解決力など

オープンハウスでは、「売る力」が徹底的に鍛えられる環境にあります。ただし、業務が「源泉営業中心」かつ「属人的」になりやすく、放っておくと「単なる体育会営業経験者」と見なされてしまうリスクもあります。

だからこそ、具体的な成果や行動を棚卸ししたうえで、「営業力とは何か?」を自分の言葉で再定義することが重要です。

まずは、自分が日々取り組んできた営業活動や成果を、数字・エピソードベースで書き出してみましょう。

  • 源泉営業で毎日100人に声かけを行い、月100件前後のアンケートを安定的に回収
  • 平均5%の回収率を継続し、初回面談へ毎週コンスタントにつなげた
  • 1年目で宅建を取得し、提案力のある営業スタイルへシフト

その後は、これらの経験を「再現可能なスキル」として言語化していきます。

  • 源泉営業で毎日100人に声かけを行い、月100件前後のアンケートを安定的に回収
    行動力、継続力、関係構築力、目標達成力
  • 平均5%の回収率を継続し、初回面談へ毎週コンスタントにつなげた
    ヒアリング力、改善力、顧客開拓力、数字への意識
  • 1年目で宅建を取得し、提案力のある営業スタイルへシフト
    向上心、資格活用力、信頼構築力、提案力

「大きな成果は出せなかった…」という人も、日々の積み重ねや小さな工夫の中に、あなたならではの再現可能なスキルのヒントがあります。

次のセクションでは、「他の営業職出身者とどう差別化するか」について解説していきますね。

他の社員との差別化

2つ目は、オープンハウスからの転職者が多く、他社員との差別化が難しいことです。

オープンハウスは、毎年多くの新卒が入社をするため社員数が多く、転職市場に出てくる人の数も自然と多くなります。

だからこそ、自分の経験や強みを、他の候補者といかに差別化して伝えられるかがとても重要になります。

たとえば、以下のような要素は、同じオープンハウス出身でも評価に差がつきやすいポイントです。

  • 源泉営業でのアンケート回収数が継続的に高かった
  • 宅建を取得して成約率を上げた工夫がある
  • チームの育成・サポート経験(リーダーやOJTなど)
  • 商談やクロージングの改善策を自ら提案・実行した経験

こうした実績をただ羅列するのではなく、「どんな工夫や思考をして成果につなげたのか」「それが他の営業とどう違ったのか」までを言語化できると、より強い差別化につながります。

面接や書類では、エピソードや数字を交えて語ることで、他のオープンハウス出身者とは違う個性を自然に伝えることができます。

転職の軸の明確化

3つ目は、オープンハウスから転職する前に「転職の軸」を明確にすることです。

「もっと働きやすい環境に行きたい」「ノルマのない会社に行きたい」など、現状に対する不満をきっかけに転職を考える人は多くいます。

ただし、それだけを理由に転職してしまうと、「今度は刺激がなさすぎて物足りない」「結局、自分が何をやりたいのか分からない」と、転職後にモヤモヤが残ってしまうケースも少なくありません。

例えば、「稼げると思って入社したけれど、想像以上に厳しくて心が折れた」「結果が出せずに自信を失ってしまった」といった声もよく耳にします。

さらに、出世を目指そうと思っても、そのルートは基本的に「営業の延長線上」に限定されており、支店長やマネージャー止まりというケースが多いのも現実です。

最近の若手社員の中には「トップを取りたい」「出世したい」というよりも、「納得できる働き方をしたい」「自分に合った環境で成長したい」という価値観を持つ人も増えています。

また、インセンティブ制度のあるオープンハウスでは年収が高く見えますが、転職後に「歩合がなくなって収入が大きく下がった」「福利厚生が手薄だった」というギャップに驚く人もいます。

だからこそ大切なのは、「何が嫌か」だけでなく、「何を大切にしたいか」まで掘り下げて言語化することです。

年収、成長環境、働き方、チームとの関係性など、あなたにとって譲れない価値観を明確にしておくことで、転職後の納得感と後悔のなさが大きく変わってきます。

末永雄大

末永

メガホン ワンポイントアドバイス

ここまで紹介した3点を意識すれば、オープンハウスからの転職は十分可能です。むしろ、行動量と数字への意識を持って営業をやってきた人材として、高く評価されることも多いです。


ただ、特に営業一筋で成果が出せなかった場合、「自分は何ができるのか?」を言語化できていないと、選考通過が難しくなるのも事実です。


20代のうちであれば、ポテンシャルや成長意欲でカバーできる部分も多いため、「今のうちに自分と向き合うこと」が転職成功のカギになります。

弊社すべらないキャリアエージェントでは、オープンハウスのような営業色の強い企業で働いてきた人が、次のキャリアに進むサポートを多数行ってきました。

「なんとなく辞めたい」ではなく、「どんな未来を描きたいか」から逆算して、求人紹介や面接対策を行うのが私たちの強みです。

現在オープンハウスで働いていて、「このまま数字を追い続けるのは違う気がする」「将来がぼんやりしていて不安」という人は、ぜひ一度ご相談ください。

オープンハウスからの転職なら


すべらないキャリアエージェントの特徴や評判について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

オープンハウス社員の評価されるスキル・経験

「頑張ってきたつもりだけど、それが本当に他でも通用するのか不安」そんな風に感じている人もいるかもしれません。

オープンハウスでの経験や身についたスキルが転職で通用するか不安という人は、実際に多くいらっしゃいます。

ですが、先ほど申し上げたように、オープンハウスでの業務経験を通じて、どんな業界でも通用する「ポータブルスキル」が身につきます。

このオープンハウスで得られる「ポータブルスキル」は、あなたが思っている以上に、転職市場で高く評価されます。

中でも、オープンハウスで鍛えられる「営業力」は、他業界からも一目置かれるスキルです。

泥臭く成果を出すためのコミット力、数字に対する強い意識、顧客をその場で動かすクロージング力など、どれも転職市場で高く評価される要素ばかり。

ここでは、オープンハウス社員が転職市場で特に評価されやすい営業スキルを、5つのポイントに分けてご紹介します。

圧倒的な行動量・行動力

オープンハウスでの経験が転職市場で評価される理由のひとつが、「圧倒的な行動量と、それをやり切る継続力」です。

特に街頭での源泉営業では、1日100人以上への声かけが当たり前で、アンケート回収や初回接触数がKPIとして明確に求められます。

こうした営業スタイルは、真夏の炎天下や真冬の寒さ、雨の日でも関係なく実行されるのが日常です。

その中で成果を出すには、単なる体力や根性だけでなく、「どの時間帯・場所が成果につながりやすいか」「どんな声かけが反応を得やすいか」など、自ら考え、改善を積み重ねる姿勢が不可欠です。

このような経験を積んできた人は、転職市場において「行動を起こせる人」「止まらずやり抜ける人」として評価されやすく特に営業成果と実行力が求められるスタートアップや営業主導の企業では即戦力と見なされるケースも少なくありません。

ただ数をこなしただけではなく、厳しい環境下でも考えて動き続けた経験こそが、再現性ある営業力として評価されるのです。

数字に対するコミット力

オープンハウスでは、営業成績が評価・昇格・年収に直結しており、「数字に向き合う姿勢」が組織全体に徹底されています。

日々の業務では、アンケート回収数・初回面談数・商談化率など、明確なKPIが細かく設定されており、それを日単位・週単位で管理される環境です。

未達が続けば上司からのフィードバックも入り、巻き返しのために自分で打ち手を考え、行動することが求められるのが当たり前。数字を出すための工夫・改善・実行を自律的に回し続けてきたという点は、他業界でも通用する大きな強みです。

また、成果が出ない期間も逃げずに向き合ってきた人ほど、「数字にコミットできる人」「結果に責任を持つ人材」として転職市場でも高く評価されます。

特に営業目標を厳密に管理する企業や、人材業界や中小・成長企業などでは、「数字への意識が高いこと=再現性のある営業スタイル」として即戦力視されるケースも多いです。

セールストーク・クロージング力

オープンハウスの営業で特に評価されるのが、その場でお客様を動かす「クロージング力」です。

住宅という数千万円単位の高額商材を、初回面談から現地案内、そのまま契約まで1日で完結させるというスピード感ある営業スタイルの中で、鍛えられるのがこの力です。

特徴的なのは、ただ押すだけではなく、競合との比較をその場で行い、相手の不安や迷いを言語化し、デメリットを潰していくという一連の動きが、極めて自然にできている点です。

「なぜ今、うちで決めた方がいいのか」を論理と熱量の両方で伝える力は、他の営業職と比べても抜きん出ている部分だと思います。

実際、他社の経営者や採用担当からも、「オープンハウス出身の人は判断が早くて、連絡のレスも速い」「懸念に対して“潰し切る”までやり切る営業だ」といった声をよく聞きます。

こうした営業力の背景には、創業者・荒井社長の「宗教的な組織づくり」への強いこだわりがあるとも言われています。

トップの思想をベースに、社員全体が“同じ価値観で動く”ことが徹底されており、営業チーム全体で成果を取りに行くスタイルが組織に根付いているのがオープンハウスの大きな特徴です。

だからこそ、クロージング力も属人的なスキルではなく、全員が“勝ちパターン”を持ち、それを本気でやり切る文化の中で磨かれています。

こうした経験をしてきた人は、どんな商材・業界でも、商談を止めず、前に進める力がある人材として評価される場面が多いです。

タフネス・メンタル耐性

オープンハウスで働く中で最も鍛えられる要素のひとつが、どんな状況でもやり切る「タフさ」です。

たとえば、源泉営業では真夏の炎天下でも真冬の寒空でも、駅前で何時間も立ち続けて通行人に声をかけるような日々が当たり前です。

営業数字は日単位で管理され、未達が続けば厳しいフィードバックが飛ぶ環境の中でも、逃げずに数字と向き合い、改善を続けていくことが求められます。

こうした経験の中で身につくのは、単なる「根性」ではなく、感情の切り替え力・プレッシャーへの耐性・逆境でも動ける行動習慣です。

実際、採用担当者からも「オープンハウス出身の人は、どんな環境でも折れずにやり切る安心感がある」といった声が上がることもあります。

このような経験をしてきた人は、変化の激しいスタートアップや、成果プレッシャーの強い営業職において、高く評価されやすい傾向があります。

商談のスピード感と即断即決の経験

5つ目は「商談のスピード感と即断即決の経験」です。

オープンハウスでは、初回面談から現地案内、そのまま契約までを1日で完結させるケースもあり、スピードを重視した営業スタイルが徹底されています。

限られた時間の中でニーズを正確に掴み、最適な提案を組み立て、購入という意思決定を後押しする力は、他業界の営業職でも再現性の高いスキルです。

短い商談で相手の温度感を即座に見極め、必要な情報を的確に伝え、行動を促すという一連の判断力と対応力は、スピード感が求められる営業職や、決裁が早い中小・ベンチャー企業などで高く評価されやすい傾向があります。

末永雄大 末永

提案から意思決定までのスピードが早い営業経験は、成約率や商談回転数に影響するため、転職先でも「案件を前に進められる人」として評価されやすいです。


特に即断即決の場数を多く踏んできたオープンハウス出身者は、スピード感と判断力の両方を備えているという印象を持たれることが多いですね。

オープンハウスからのおすすめの転職先

オープンハウスから転職する際、「自分のスキルがどこで活きるのか」「どんな業界にフィットするのか」と悩む人は多いです。

ここでは、実際にオープンハウス出身の人材を支援してきた経験をもとに、「どこに転職すればいいのか」「自分の強みがどう活きるか」をタイプ別に紹介します。

大切なのは、求人票の条件だけで判断するのではなく、「自分の価値観・キャリア観とマッチするかどうか」で選ぶことです。

営業力を活かして成果を出し続けたい人向け

「これまで営業として数字を追ってきた経験を活かしたい」「インセンティブでしっかり稼ぎたい」という人におすすめなのが、成果主義を取り入れた不動産系の中小〜ベンチャー企業です。

その中でも、オープンハウス出身者が立ち上げた企業として注目されているのが、株式会社プレジ(PRESI)です。

プレジは、オープンハウスのような営業力とスピード感を活かしつつ、提案の自由度や働き方の柔軟性も兼ね備えた成長企業です。

従業員は約70名(2024年6月時点)と、急成長中ながらも一人ひとりに裁量があり、数字へのコミットと提案の深さの両方が求められる環境です。

「もっと自分の判断で動きたい」「オープンハウスのような成果主義の文化は合っていたけど、もっと納得感のある営業がしたい」そんな人にとっては、非常にフィットする選択肢です。

数回しではなく、課題解決型の営業に挑戦したい人向け

「これまではとにかく数を回して数字を積み上げてきたけれど、今後はもっとお客様に寄り添った営業がしたい」

そんな風に感じている人には、課題解決型の営業や、人との信頼関係を重視する提案型の営業職がおすすめです。

「これまでのようにガツガツ数字を追うのではなく、誰かの人生にちゃんと向き合える仕事がしたい」——そんな思いを持つ人にとって、人材業界は新しい活躍のフィールドになります。

たとえば、人材紹介業界のキャリアアドバイザーやリクルーティングアドバイザーなどは、個人や企業の課題に向き合いながら、長期的に関係を築いていく営業スタイルが中心です。

オープンハウスで培ってきた「提案力」「ヒアリング力」「高いコミュニケーション力」は、人材業界でもそのまま活かすことができます。特に「決断を促す力」や「相手に信頼される誠実な対応」は、キャリア支援の場面で非常に重宝されます。

実際の転職先としては、リクルートマイナビパーソルエンビズリーチなどがあり、営業スキルを活かしながら、人に感謝される仕事がしたい人にとって非常にフィットする選択肢といえるでしょう。

営業以外の職種・働き方にチャレンジしたい人向け

「営業としてがむしゃらに頑張ってきたけど、正直もう数字に追われる日々はしんどい」「人と関わるのは好きだけど、もう少し落ち着いた働き方をしたい」

そんな思いを持っている人におすすめなのが、営業経験を活かしつつ、より安定した・内勤中心の働き方ができる職種へのキャリアチェンジです。

たとえば、カスタマーサクセス(CS)職というと「サポート窓口のようなもの?」と誤解されがちですが、実際には既存顧客に対して継続的な課題ヒアリングや活用支援を行う“提案型の職種”です。

営業で培った「コミュニケーション力」「課題を見つけて提案する力」「顧客との信頼関係の築き方」はそのまま活かすことができ、新規開拓やノルマのプレッシャーからは解放されます。

実際の転職先としては、SUUMO(スーモ)を運営するリクルートなどが挙げられます。

また、営業企画・営業アシスタント・カスタマーサポートといった“営業を支える側”の職種であれば、パーソルキャリアエン・ジャパンなども現実的な選択肢です。

「人と関わる仕事は続けたいけど、もっと穏やかな環境で働きたい」「オフィスワーク中心の生活に切り替えたい」という人にとって、フィットしやすいキャリアです。

より稼ぎたい人向け

「これまでの年収を下げたくない」「営業としてもっと稼げる環境に挑戦したい」という人には、成果報酬型の営業職という選択肢もあります。

代表的なのが、プルデンシャル生命保険に代表される外資系保険会社や、M&A仲介業界です。

保険業界では、完全歩合制に近い報酬体系が基本。成果次第で年収1,000万〜2,000万円超えも狙える環境で、オープンハウスのような「行動量×結果主義」の環境に慣れている人は、初速で活躍するケースも多いです。

一方、M&A仲介業界も高単価商材を扱う営業職として、提案力・交渉力・コミット力が求められる環境。オープンハウスで鍛えた営業力がそのまま武器になります。

実際の転職先としては、M&A総合研究所、M&Aキャピタルパートナーズ、ストライクなどがあり、「とにかく結果で稼ぎ切りたい」「営業として限界まで挑戦したい」という人には非常にフィットする転職先といえます。

ただし注意したいのは、「短期的に年収を上げられるかどうか」だけで転職先を選ぶと、あとから後悔するケースもあるということです。

歩合率が高い分、成果が出ないと一気に収入が不安定になったり、プレッシャーが強すぎて体調やメンタルを崩してしまう人もいます。

また、属人的な営業スキルに偏りすぎてしまうと、将来的に「他の業界で通用しづらい」と感じることも少なくありません。

だからこそ、目先の年収だけでなく、自分がどんな働き方をしたいのか、どうキャリアを積んでいきたいのかをしっかり考えた上で選ぶことが大切です。

オープンハウスからの転職を成功に導く4ステップ

最後のパートでは、オープンハウスからの転職を成功に導くための「4つのステップ」を紹介します。

「そもそも何から始めればいいか分からない」「転職ってどう進めればいいの?」と感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。

ステップ1:先々のキャリアプランを考え直す

まず最初にやっておきたいのが、「このまま営業を続けた先に、自分がなりたい姿があるか?」を見つめ直すことです。

「成果が出せているうちはいいけど、この先どうなるかは正直わからない」——そんな不安を感じたことがある人も多いのではないでしょうか。

オープンハウスでは若いうちから年収1,000万円超えを目指せる環境がありますが、一方で「成果を出し続けられなかったらどうなるのか」「営業以外の選択肢はあるのか」といったキャリアへの不安を感じている人も少なくありません。

今は稼げていても、5年後・10年後の自分を想像したときに、「この延長線上に、自分の理想のキャリアがある」と言えるかどうかが、転職を考えるひとつの判断軸になります。

「なんとなく今がしんどい」ではなく、「将来の自分がどうなっていたいか」を起点に転職を考えることで、後悔のない選択ができるようになります。

ステップ2:オープンハウスでの経験をポータブルスキルに翻訳する

次に大切なのは、オープンハウスでの経験を「どこでも通用するスキル」として言語化することです。

飛び込み営業、街頭での名刺配り、数字への強いプレッシャーそういった経験は、外から見ると特殊に映るかもしれませんが、「行動量」「成果へのコミット」「提案力」などに言い換えることで、どの業界でも通用するポータブルスキルになります。

職務経歴書や面接では、「どんな環境で、どんな課題に向き合い、どう成果を出したのか?」を自分の言葉で語れるように準備しておきましょう。

ステップ3:オープンハウスの「文化・待遇」を客観視し、次の企業選びの軸を決める

転職で後悔しないためには、オープンハウスで“当たり前”だった文化や制度を一度客観的に捉え直し、「自分が次に大切にしたい価値観」を明確にすることが重要です。

例えば、「数字がすべて」「詰め文化がある」「実力主義で昇格が早い」——こうした特徴に合っていた人もいれば、「もっと丁寧に顧客と向き合いたい」「チームで働きたい」と感じていた人もいるはずです。

また、年収や歩合制度、宅建手当など、待遇面の水準が高いことに慣れている人が、福利厚生が整っていない企業に転職してギャップを感じるケースもあります。

まずは紙に「譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」を3つずつ書き出してみることから始めましょう。自分にとって本当に大切な軸が見えてきます。

ステップ4:転職エージェントを利用する

最後のステップとして「転職エージェントを利用する」ことをおすすめします。

ここまで解説してきた「理想のキャリアプランの見直し」「ポータブルスキルの言語化」「希望条件の選定」を実際の転職活動に落としてサポートしてくれるのが転職エージェントです。

ステップ3まで頑張って実践しても、結局以下のことに紐づけられないと意味がありません。

  • 理想のキャリアプランを歩むためには次のステップとしてどのような選択が最適か?
  • ポータブルスキルを面接でアピールするためにはどうすれば良いか?
  • 希望条件に合った企業・求人はどれなのか?

また、オープンハウス出身者はポテンシャルで評価されることがあるのに、それを知らずに、もしくはうまくアピールできずに損な転職をしてしまう人が一定数います。

より自分の理想のキャリアや希望条件に沿った企業・求人の内定獲得率を高めたり、機会ロスを無くすためにも転職エージェントはぜひ活用しましょう。

「自分に合う選択肢をしっかり見つけたい」「今の経験をどう活かせるのか整理したい」

そう感じたら、まずは一度プロに相談してみるのがおすすめです。

末永雄大

末永

メガホン ワンポイントアドバイス

転職エージェントにも様々なタイプのエージェントがありますが、求めるものや状況に応じて使い分けるのがおすすめです。


自分の希望条件や業界・職種はある程度固まっていて、とりあえずその条件に合う求人を沢山紹介して欲しいという人はリクルートエージェントマイナビエージェントのような大手の総合型エージェントがおすすめです。


一方で、「自分の希望業界や職種も明確に決められていなく、自己分析や自分にあう業界・職種選定から一緒におこなってほしい」「自分に合う求人を厳選して紹介してほしい」という人はすべらないキャリアエージェントのような中小の特化型エージェントがおすすめです。

「このままずっと数字に追われ続けるのは正直つらい」「営業スキルしか身についていない気がして、将来が不安」

オープンハウス出身の人からは、そういったキャリアの悩みや、次の一歩に対するご相談を数多くいただいています。

弊社では、激務・成果主義の環境で努力してきたオープンハウスのご経験を、どう転職市場で評価される形に変えるかに強みを持っており、一人ひとりの悩みに合わせたキャリア設計・転職支援が可能です。

オープンハウスからの転職を少しでも考え始めたなら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

オープンハウスからの転職なら

オープンハウスからの転職でよくある質問

最後によくオープンハウスで働いている人から寄せられる質問を、実例を交えて紹介します。

Q1. 未経験の業界・職種でも転職できますか?

人物 相談者

営業経験はあるのですが、不動産業界以外の仕事はまったく未経験で…。それでも転職できる可能性はありますか?

末永雄大 末永

はい、可能です。実際に人材業界やM&A仲介、外資系保険会社など、さまざまな業界にチャレンジして成功されているオープンハウス出身者がいます。


オープンハウスで培った「行動力」「コミュニケーション力」「成果へのコミット」は、多くの業界で高く評価される資質です。ただし未経験業界へ転職する場合は、「なぜその業界なのか」「自分の経験をどう活かせるのか」を言語化して伝える準備が必要です。

Q2. 年収は下がるのでしょうか?

人物 相談者

今は、ボーナスもあって年収は高い方だと思いますが、転職すると下がるんでしょうか…?

末永雄大 末永

年収については転職先や職種によって異なりますが、短期的には下がるケースもあります。特に歩合比率が高かった場合、固定給中心の会社に移ると月収ベースでギャップを感じることも。


一方で、福利厚生・安定性・キャリアの広がりといった長期的なメリットが得られることも多いため、年収“だけ”にとらわれず、総合的に判断するのがおすすめです。

Q3. 在籍期間が短くても転職できますか?

人物 相談者

オープンハウスに入社して半年ちょっとしか経っていないのですが、それでも転職できますか?

末永雄大 末永

はい、大丈夫です。半年~1年未満の在籍でも、キャリアの方向性が明確であれば十分に転職は可能です。


大事なのは「なぜ辞めたいのか」だけでなく、「その経験から何を学び、次にどう活かすか」をポジティブに語れるかどうか。特に20代であれば、ポテンシャル採用の幅も広いため、早めの動き出しがむしろ有利です。

Q4. 面接でオープンハウスでの経験をどう伝えるべきですか?

人物 相談者

面接で「オープンハウス出身」と言うと、厳しそうな会社だと思われないか心配で…。どう伝えるのがいいですか?

末永雄大 末永

面接では、「厳しい環境で数字にコミットしてきた経験」を前向きに伝えるのが大切です。たとえば「源泉営業で月○件のアンケート回収」「契約数で全社トップ10入り」など、数字と行動ベースで語ると評価されやすくなります。


また、「詰め文化がきつかった」という言い方は避け、「もっと顧客に向き合う営業がしたい」「チームで動く営業スタイルにチャレンジしたい」といった価値観の変化としてポジティブに言い換えるのがポイントです。

また、オープンハウスのような不動産業界から転職を考えている人におすすめの記事も紹介しています。

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