第二新卒と中途採用の違いって?どっちが転職に有利なのかを徹底解説!
第二新卒と中途採用の違い、どっちが有利なのか?について現役エージェントが徹底解説します。
また、企業が分けて採用する理由や、それぞれのメリット・デメリット、おすすめの転職方法も紹介します。
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第二新卒と中途の違い
第二新卒と中途の違いは「社会人としての就業経験の長さ」と「その経験を活かして会社に貢献できるか」です。
第二新卒は大学や専門学校を卒業後、1度は就職したものの3年以内に退職した人です。そのため、社会人としての業務経験は3年未満です。一方で中途は特定の業界・職種で3年以上の実務経験を有しており、その経験を転職先の企業で活かせる人のことです。
第二新卒と中途の違いについて、その定義・特徴を下記でさらに詳しく説明していきます。
第二新卒とは
第二新卒とは、大学・短大・専門学校を卒業し、新卒として就職したが3年以内で退職して、再び就職活動をおこなっている若手求職者のことです。
第二新卒の特徴
- 年齢が若い
- 職務経験が1〜3年程度で短期
- キャリアの方向性が固まっていないことが多い
- ポテンシャルを評価してもらえる
- キャリアチェンジがしやすい
4年制大学を卒業した第二新卒者であれば、22歳〜25歳と年齢が若く、高い柔軟性を持っている傾向にあります。キャリアパスも固まっていないため、さまざまな職種や業界に適応しやすいです。
そのため、新卒時に選択した業界・職種から方向転換を図ることができます。企業も新卒と年齢が近いことから積極的な採用をおこなっており、異なる業界・職種へチャレンジしやすいです。
第二新卒の定義やいつまで該当するのかについて、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
中途採用とは
中途採用とは、新卒採用に該当しない企業の採用活動のことです。企業によっては一般中途採用やキャリア採用とも呼ばれています。
企業の中途採用は人員に欠員が出た場合の補完、新規事業の立ち上げで人手が足りない場合、既存事業を推進するために専門的な知識・経験を持った人が必要になった場合に実施されます。
そのため、第二新卒採用とは異なり、特定の業界・職種での実務経験を持ち、採用後に即戦力として活躍できることが期待されています。
中途採用の特徴
- 3年以上の実務経験があり、専門的なスキルや知識を有している
- 即戦力として活躍することを期待されている
- 経験・スキルを活かすため転職で年収が上がりやすい
- これまでの経験を活かしたキャリアアップが可能
中途採用は採用後の育成や教育が必要のない人材として、早期の活躍が期待されています。そのため、一定レベルのスキル・知識を有しているかが選考の基準になります。
即戦力としての活躍を期待されているため、中途採用者は転職で年収やキャリアアップがしやすいです。
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第二新卒採用と中途採用はどちらが有利?
第二新卒者が転職・就職活動をする場合、応募できる採用区分が「第二新卒採用」「中途採用」の2つに分かれています。
基本的に求人企業で第二新卒採用がある場合は、第二新卒採用から応募したほうが良いです。というのも第二新卒採用は実務経験よりもポテンシャルを重視した選考になるからです。
中途採用だと他の即戦力として活躍できるスキル・経験を持った求職者と同じ土俵で戦わなかければなりません。優秀な求職者だけでなく、求人企業の既存社員とも比較されるため、選考を勝ち抜くのは厳しいです。
また、第二新卒採用であれば、入社後に新卒者向けに設計した研修や教育プログラムを受けることが可能です。中途採用の場合は育成を受けられない可能性が高く、自助努力が求められます。
末永
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企業が第二新卒と中途を分けて採用する理由
企業はさまざまな理由で採用活動をおこなっています。求めている人材を的確に採用するために企業は第二新卒と中途に分けて採用をしています。
ここでは企業が第二新卒と中途に分けて採用する理由を詳しく解説していきます。
経験とスキルセットの違い
第二新卒は1〜3年は短期間の職務経験しかないため、第二新卒採用では基礎的なスキルや潜在能力を重視した選考となります。今後の伸び代に期待したポテンシャル採用のことです。
一方で中途採用は人手不足を補うためにおこなわれることが多いので、即戦力を目的とした採用になります。仕事内容が変わったとしても、これまでの経験・スキルを活かして短期で成果を出せる人材を求めているのです。
研修と育成で設計されているプログラムが違う
第二新卒は新卒と似た形で研修や育成プログラムを受けることが多いです。これに対して、中途採用者は専門的な知識や経験を活かせるよう、より実践的なトレーニングや職種に応じた研修が行われることが一般的です。
第二新卒者を育成することを前提として採用するので、入社後は新卒者向けの研修や育成プログラムを受けられる機会が用意されていることが多いです。
一方で中途採用はすでに知識・スキルがある前提なので、基礎的な研修は受けられません。研修があるとすれば、より実践的なトレーニングや職種に応じた研修になりやすいです。
キャリアパスの柔軟性
第二新卒はキャリアパスが明確に固まっていないので、入社後に本人の適性に応じてさまざまなポジションに配置されます。配置されたポジションでキャリアパスが柔軟に変わっていきます。
中途採用は前職で専門的なスキルを身につけているため、その経験を活かす形での配置となります。つまり、前職の経験を活かせないポジションへの配置はないということです。
採用コストの違い
第二新卒の採用は比較的低コストであり、長期的な投資として見られます。中途採用はより高い給料や福利厚生が必要な場合がありますが、その分、即時の成果が期待されます。
第二新卒は中途と比べて、採用コストが低いです。転職後の初任給も新卒と同程度であることが多いです。
中途採用は即戦力採用となるため、提示される年収は人によって異なります。前職の年収も考慮して金額が決定されるのですが、即戦力採用の場合は基本的に上がる傾向にあります。
組織文化への適応
新しい組織文化、いわゆる社風に適応する能力は第二新卒のほうが高いです。
逆に中途採用者は前職の社風に染まってしまっているため、新しい職場環境に馴染むまで時間がかかる傾向にあります。
第二新卒と中途採用のメリット・デメリット
求職者にとって第二新卒と中途採用にはどのようなメリット・デメリットがあるのかを簡単にまとめてみました。
企業が第二新卒と中途に分けて採用をおこなう理由と合わせて読んでみてください。
第二新卒採用のメリット・デメリット
第二新卒採用のメリット・デメリットは下記のように考えられます。
第二新卒採用のメリット
- 人柄や志向性を評価してもらえる
- 成長する機会が用意されている
- 中途採用よりも転職難易度が低い
第二新卒採用のデメリット
- 新卒と同じ感覚で入社してしまうと早期離職の可能性がある
- 職務のコミットメントが求められる
新卒に近い若手人材のため、中途採用よりも転職難易度は低いです。また、企業としても新卒と同じように将来のリーダー候補になってもらうことを期待し、成長する機会を多く用意している可能性があります。
一方で新卒と同じような感覚で入社してしまう人も一定数います。新卒時のミスマッチがまた発生してしまうと早期離職につながりやすいです。なぜ、3年以内で退職することになったのかしっかり振り返るようにしてください。
中途採用のメリット・デメリット
中途採用のメリット・デメリットは下記のようになっています。
中途採用のメリット
- 年収が上がりやすい
- キャリアアップがしやすい
中途採用のデメリット
- 経験豊富で優秀な求職者がライバルになる
- 異業種への転職の場合は年収が下がる
中途採用は基本的に即戦力となるため、年収が上がりやすく、キャリアアップしやすいのが特徴です。
ただ、中途採用は対象者を限定していないので、実務経験が豊富な求職者がライバルになる可能性があります。また、これまでの経験・スキルを活かす転職なら年収は上がりますが、まったく別の業界・職種へ転職する場合は年収は下がります。
第二新卒採用狙いの人におすすめの転職方法
第二新卒採用狙いで転職したい人は、正社員経験が浅い人向けの転職エージェントを利用するのがおすすめです。
末永
第二新卒を対象としているため、取り扱っている求人は未経験歓迎の案件ばかりです。
なぜ転職することになったのかを一緒に考えてくれるので、自分にとって最適な企業へ転職することができます。
求人の紹介だけでなく、採用担当者に刺さりやすい履歴書・職務経歴書の書き方アドバイス、応募企業に合わせた面接対策をしっかりとおこなってもらえます。時間をかけて対策をするので内定を獲得しやすいです。
ただ、同じ正社員経験が浅い人向けの転職エージェントですが、それぞれで得意な領域が異なります。自分の希望にマッチする会社を見つけるためにも転職エージェントには2〜3社に複数登録すると良いです。
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第二新卒と中途採用でよくある質問
第二新卒や中途採用でよくある質問をまとめてみました。
転職を成功させたい人はぜひ参考にしてみてください。
第二新卒と新卒の違い
転職者
第二新卒と新卒の違いってなんですか?
末永
新卒は学校を卒業して就労した未経験者のことです。第二新卒は学校を卒業した後、就職して1〜3年ほど働いたあとに再度転職する若手求職者のことです。
第二新卒と既卒の違い
転職者
第二新卒と既卒の違いってなんですか?
末永
第二新卒は学校を卒業した後、就職して1〜3年ほど働いたあとに再度転職する若手求職者を指します。既卒は学校を卒業後、3年以内に1度も正社員として働いたことがない人のことです。
場合によっては就職はしたが、1年未満で退職した人のことも既卒と呼ぶことがあります。ただ、この場合も第二新卒と呼ばれることがあり、定義は明確に決まっていません。
また、学校を卒業したあと正社員として就職せずに、アルバイトとして働いていた人も既卒や第二新卒と呼ばれることがあります。
自分が第二新卒なのか、既卒なのかわからない場合は正社員経験が浅い20代向けの転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
現在の状況に合わせた最適なアドバイスをしてもらえますよ。
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第二新卒採用の求人が多い時期
転職者
第二新卒採用の求人が多い時期を教えてください!
末永
第二新卒採用の求人を狙っている場合は、6月から転職活動を始めるのがおすすめです。
というのも4月入社した新卒がゴールデンウィーク以降に多く辞めてしまうからです。辞めた若手人材を補うために、6月から第二新卒歓迎の求人が増え始めます。
末永
一方で第二新卒者が転職活動を避けるべき時期は3月〜4月です。4月に新卒を大量に採用する企業が多く、第二新卒向けの求人が減少する傾向にあるからです。
ただゼロになるわけではないので、どうしてもこの時期に転職をしたい場合はしっかり対策をすることをおすすめします。転職エージェントを利用すると時期に関係なく、第二新卒向けの求人を紹介してもらえますよ。
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中途採用の求人が多い時期
転職者
中途採用の求人が多い時期を教えてください。
末永
一般的に求人が増える時期は「会社内の体制に変更がある時期」です。現職ではいつ体制に変更があるかを参考にしてみるとわかりやすいです。
ちなみに1年を通して求人がもっとも増えるのは冬です。多くの企業が新年度と同時に新しい事業計画をスタートするために、必要な人材確保に向けた採用活動をおこないます。
12月〜1月ごろから転職活動を開始するのがちょうど良いタイミングですね。
末永
年間を通して求人がゼロになる月はありません。自分が転職するベストなタイミングだと思ったら、そのときにするのが良いです。
転職活動が活発になると自分で求人を絞り込まないといけません。ある程度絞り込んで欲しい人は転職エージェントを活用してみてください。希望に合った求人を絞り込んで紹介してくれますよ。
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