看護師を辞めたい理由とは?辞める判断基準や対処法を徹底解説!

看護師を辞めたい理由とは?辞める判断基準や対処法を徹底解説!

    看護師を辞めたい理由について、仕事自体や職場環境にある場合に分けて対処法を解説します。

    本当に看護師を辞めるべきなのか悩んでいる人向けには分かりやすい判断基準や転職したいリアルな声も紹介します。

この記事を書いた人
末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は2,000万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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看護師の79.2%が辞めたいと思っている

日本医療労働組合連合会(医労連)の「看護職員の労働実態調査(2022年)」によると、約8割の看護師が「仕事を辞めたい」と考えていることが分かります。

これは2000年以降実施された調査の中で最も高い結果です。

仕事を辞めたいと思うか

  • いつも思う:24.0%
  • ときどき思う:55.2%
  • 思わない:16.6%
  • 分からない:4.2%

長時間労働や過重労働による過酷な職場環境や人間関係から、「辞めたい」と思う看護師は年々増加しています。実際に転職・退職を決意した看護師は多く、看護師の離職率は高めです。

日本看護協会の「病院看護・助産実態調査調(2022年)」によると、看護師の離職率は11.6%、新卒採用者の離職率は10.3%、既卒採用者の離職率は16.8%という結果でした。

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これらの調査結果を踏まえ、職場別・勤務形態別・勤続年数に看護師の辞めたい割合について詳しく紹介していきます。

【職場別】看護師の辞めたい割合

働く職場別にみると、いつも仕事を辞めたいと回答した看護師は、「一般病棟」で27.6%、「集中治療室」で24.3%、「手術室」で23.0%でした。

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辞めたいと感じる看護師の多かったこれらの職場は、高度な専門的知識とスキルが求められることが多い職場です。

最先端の医療機器を活用しながら看護経験を積むことができる一方で、常に緊張感のある環境や、過酷な状況に直面することから、ストレスを感じる場面が多くあります。

常に緊張を強いられる環境で長時間過ごすことになるため、身体的、精神的に負担に感じる看護師が多いと考えられます。

【勤務形態別】看護師の辞めたい割合

勤務形態別にみると病棟での夜勤が負担になり、離職意識につながっている傾向が分かります。

日本医療労働組合連合会(医労連)の調査結果によると、勤務形態ごとの離職意向は以下の通りでした。

勤務形態 割合
日勤のみ 17.4%
3交替 25.9%
2交替
(夜勤は16時間以上)
27.3%
2交替
(夜勤は12時間以上16時間未満)
26.3%
夜勤専門 26.0%
日勤と当直 23.3%
日勤と準夜 20.1%
日勤と待機 19.4%

【勤続年数】看護師の辞めたい割合

日本医療労働組合連合会(医労連)の調査結果から現在の病院や施設での勤続年数を見ると、看護師の約半数が10年以内に退職していることが分かります。

  • 1年未満:5.9%
  • 1~3年未満:14.6%
  • 3~5年未満:12.3%
  • 5~10年未満:19,4%
  • 10~15年未満:15.9%
  • 15~20年未満:10.6%
  • 20~25年未満:8.8.6%
  • 25~30年未満:5.8%
  • 30年以上:6.7%

3人に1人の看護師が5年未満で退職しており、看護師で20年以上同じ職場に勤務しているのは2割にとどまります。

看護師の平均勤続年数は12.4年でした。平均勤続年数が長いほど、社内環境や人間関係が良好で看護師が定着しやすい職場環境であると目安になるので、同じ病院や施設で働くことが困難な状況であることが分かります。

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高ストレスな職場環境や要求レベルの高さ、人間関係などから約8割の看護師が仕事を辞めたいと考えています。


一方で、1人当たり平均3回転職しているデータもあるほど看護師業界は人材流動性の高い業界です。


実際に看護師の求人数も多く、業界自体が人手不足なので、職場環境を変えたいと思った時は転職も視野に入れると良いですね。

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この時、転職をスムーズに進めるなら、転職エージェントを活用するのがおすすめです。看護師の転職事情に精通したキャリアアドバイザーがあなたの転職活動を強力にバックアップしてくれますよ。

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看護師の転職活動や転職難易度について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もおすすめです。

看護師を辞めたいと思う主な理由

日本医療労働組合連合会(医労連)の調査結果によると、離職理由として「仕事の負担の大きい」「待遇面の不満」をあげる声が多くみられました。ここでは代表的な5つの離職理由を詳しく紹介します。

人手不足で仕事がきつい(58.1%)

日本医療労働組合連合会(医労連)の調査結果から「人手不足」を離職理由にあげる看護師の割合を勤務形態別にみると、日勤に比べて夜勤ありの勤務形態でより多いことが分かります。

  • 日勤のみ:44.8%1
  • 3交替:63.8%
  • 2交替(夜勤は16時間以上):62.8%
  • 2交替(夜勤は12時間以上16時間未満):63.1%
  • 夜勤専門:54.8%
  • 日勤と当直:51.1%
  • 日勤と準夜:51.7%
  • 日勤と待機:39.5%

厚生労働省の一般職業紹介状況(職業安定業務統計)によると、令和5年度における看護師(保健師・助産師含む)の有効求人倍率は2.14倍でした。これは求人募集に対して約半分以下の人数しか応募がないことを意味し、看護師は人手不足の状態であることが分かります。

つまり、施設内に勤務する看護師数が少ないと担当する患者数が増え、看護師1人当たりの負担は大きくなるため、仕事がキツイ・辛いと離職を検討する看護師が増加していると考えられます。

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人手不足を辛いと感じる看護師は、20~24歳で63.7%と全年齢の中で最も高く、若年層ほどその割合は高い傾向にありました。

賃金が安い(42.6%)

離職に至った看護師の意見を参考にすると、待遇面での不満を上げる声が良くみられます。

  • 仕事が給与に見合わない
  • 看護師がしなくてもいい仕事までさせられている
  • 定年後は同じ業務内容・量でも給与が3分の2になってしまう
  • 夜勤という健康を害する仕事をしているに関わらず給与が安すぎる
  • 夜勤の手当が少なすぎる
  • 夜勤・残業をしてやっと生活が成り立っているのはおかしい
  • 夜勤で自分の命を削っているのに
  • 仕事内容に見合う夜勤手当がもらえず、みんなやりたがらない

また、給与・手当では賃金不払い労働(サービス残業)が多いことも離職理由につながる要因の1つです。

日本医療労働組合連合会(医労連)の調査結果では、看護師の7割が不払い労働(サービス残業)をおこなっていると回答しており、記録や情報収集、患者への対応、委員会活動など賃金に直結しない業務が負担になっていることが分かります。

看護師のリアルな年収事情について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もチェックしてみてください。

思うように休暇が取れない(32.6%)

有給休暇などが取りにくく、プライベートの時間やリフレッシュの時間を上手く取れていない看護師が多いことも離職理由の上位にあがっていました。

看護師の自由回答を参考にすると、人手不足で自分が休みを取ると周りに迷惑がかかる、年休取得時は師長の顔色をうかがう必要がある、連休希望を出すと同僚・先輩から無言のプレッシャーを感じる、体調不良だったとしても無理して働いていると意見が見られます。

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休暇が取りにくい背景は職場によってさまざまですが、多くの看護師は希望通りに休みが取れていません。


また、休みが取れたとしても約3割の看護師が「休日でも回復せず、いつも疲れている」状況もあるので、慢性的な身体的・精神的なストレスから、離職を検討する要因になっていることが分かりますね。

看護師の仕事がなぜ激務にかりやすいのかについては下記の記事も参考にしてみてください。

夜勤がつらい(23.6%)

日本医療労働組合連合会(医労連)の調査結果では約8割の看護師が夜勤ありの勤務形態で働いています。

夜勤がきついとされる代表的な理由は、昼夜逆転の生活で体力的な負担が大きいのと、少人数体制による精神的なプレッシャーがあげられます。

  • 体力的につらい、体力が持たない
  • 少人数体制で臨機応変な判断が求められるため精神的に辛い
  • 生活リズムが崩れやすい
  • 残業が多い

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だんだんと夜勤前後の工夫で夜勤を上手くこなせるようになり、自分なりのリフレッシュ方法を見つけられるようになりますが、夜勤を始めたばかりのころや、職場環境・待遇が悪い看護師ほど、夜勤が辛いと感じています。


どうしても夜勤を辛く感じる場合は、無理をせず夜勤のない部署へ異動願いを出す、日勤のみの職場に転職するなどの方法を検討しましょう。


転職にあたっては、看護師向けの転職に特化した転職エージェントに相談するのがおすすめです。一人ひとりの価値観・キャリアに寄り添いながら最適な選択肢を提案してもらえますよ。

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看護師の2交替制・3交替制の勤務形態について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もおすすめです。

思うような看護ができず仕事の達成感がない(23.1%)

看護師としてのモチベーションが維持できず、離職を検討するケースです。

日本医療労働組合連合会(医労連)の調査結果によると、十分な看護ができない理由として以下があげられていました。

  • 人員が少なく業務が過密:85.3%
  • 看護業務以外の『その他の業務』が多すぎる:47.5%
  • 自分の能力や技量の不足:28.3%

また、看護師としてのやりがいについての質問に対しては、「少し感じる」が約6割、「強く感じる」は1割程度と、やや心許ない回答でした。

勤続年数別に見ると勤続年数が10年未満の看護師ほど「やりがい」を感じているのに対して、勤続年数が長くなるにつれて「やりがい」は減少傾向にあります。また、夜勤ありの勤務形態のほうがよりモチベーションを維持しながら働けているという結果でした。

看護師を辞めたい理由が仕事自体にある場合の対処法

看護師の仕事内容が向いていない気がする、別の仕事をしてみたいなど、辞めたい理由が仕事自体にある場合、いきなり退職を決意するのは禁物です。安易に退職してから後悔しないように、よく考えて納得した上で退職するようにしましょう。

まずは、なぜ嫌だ・辞めたいと思うのかを具体的に洗い出し、現在の職場で解決できないかを検討します。その上で、どうしても解決できない場合は以下の対処方法を参考にしてください。

他の診療科や施設へ転職する

業務のマンネリ化や肉体的・精神的な負担が大きいなど現在の仕事内容に関する悩みは、診療科や病院内の別施設に異動することで解決することもあります。

いきなり職場を退職して慣れない環境に飛び込むよりも、病院内での異動であれば職場ルールや制度は同じなので職場環境に馴染むのが早くなります。また、キャリアに空白が生じることはないので、まずは異動を検討するのがおすすめです。

異動希望を出したとしても必ず希望がかなうわけではないですが、希望はしっかりと伝えておきましょう。以下のような手順を踏みながら、4月・10月の定期人事異動のタイミングの少し前に異動希望を伝えるのがポイントです。

  1. 上司に個別面談を申し出る
  2. 異動希望を伝える
  3. 上司に感謝の気持ちを伝え、引き継ぎ協力を依頼する

また、単に希望を伝えるだけではなく、異動することで病院にどう貢献できるのか、どれほど有益なのかを伝えましょう。上司や人事担当を納得させやすく、希望通りに異動が通りやすくなりますよ。

勤務形態を変えてみる

勤務形態を変えると仕事内容も変わります。たとえば、夜勤の仕事内容を辛く感じているのであれば、日勤のみの勤務に異動すると良いですね。一般病院・大学病院の場合、日勤のみの勤務は以下のような部署が該当します。

  • 外来
  • 手術室
  • 透析センター

これらの職場は診療時間が決まっていて残業がほぼ無かったり、休日が固定されていたりと、プライベートを充実させやすい働き方ができるメリットもあります。

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勤務形態を変える場合は看護師に専門特化した転職エージェントに相談するのがおすすめです。


なぜなら自分がイメージする働き方と実際の働き方が違う可能性があるからです。現場のリアルな事情を把握している転職エージェントを利用し、必要な情報を提供してもらうことでミスマッチが生じにくくなります。

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休暇をとりリフレッシュする

仕事にストレスを抱えたままだと、どうしてもネガティブな考え方になりがちです。

1度仕事を離れてゆっくり休暇を取り、趣味・プライベートの時間を充実させて心身ともにリフレッシュできると、仕事にポジティブに向き合えるようになることもありますよ。

看護師を辞めたい理由が職場環境にある場合の対処法

人間関係や職場環境、職場独自のルールなどが原因で辞めたいと感じる場合も、まずはなぜ辞めたいと思うのかを考えましょう。

いきなり辞めて後悔する前に、以下の順番で解決していくと良いですよ。

上司・先輩・同期に相談する

1人で辛い気持ちを抱えるよりも、積極的に周囲の人に相談しましょう。

信頼できる上司や先輩、同僚に悩みを聞いてもらう中で、自分の気持ちが整理できたり、解決策を見出せたりと、自分とは違った視点からアドバイスをもらうことで、気持ちが落ち着くこともあります。

ストレスを溜めこむと精神的・肉体的な不調につながってしまうので、周囲の人を上手く頼りながら問題解決できると良いですね。

異動願いを出してみる

いきなり辞めてしまう前に、同じ職場内で異動し環境を変えてみるのも1つの解決策です。

小規模な施設やクリニックでは難しいですが、一般病院や大学病院であれば別の診療科に異動することで人間関係・職場環境がリセットされるので、新しい気持ちで仕事に取り組むことができます。

異動希望が必ず通るわけではないですし、希望していない部署に異動してしまう場合もありますが、異動届を出すだけで、気持ちがスッキリすることもあります。

「看護師の仕事は続けたい・病院は辞めたくないけど、環境を変えたい」という場合は、異動希望を出してみるのが良いですね。

病院内の異動や配置転換について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。

根本解決にならないのならプロに相談する

周囲に相談したり、異動したりと行動してみたものの、「辞めたい」という気持ちが晴れないのであれば、今の職場を離れて転職という方法もあります。

ただ、毎日忙しく働く看護師が、日々の業務と転職活動を両立するのは容易ではありません。初めての転職活動で何から始めていいのか分からない人や、そもそも転職するかどうか悩んでいる人は、「転職のプロ」である転職エージェントを頼りましょう。

中でも、看護師の転職に特化した転職エージェントを活用するのがおすすめです。

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  • 求人の選定
  • キャリア相談
  • 履歴書・職務経歴書の作成アドバイス、添削
  • 面接対策
  • 企業との面接調整やフォロー
  • 職場見学や面接の同行
  • 給料や待遇などの条件交渉
  • 転職後のアフターフォロー など

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看護師向けの転職エージェントは、多くの看護師を支援してきたキャリアアドバイザーが一人ひとりの看護師に寄り添いながら転職活動をサポートします。キャリア相談も可能なのと、豊富な看護師向け求人の中からあなたにピッタリな求人を紹介してもらえますよ。

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看護師におすすめの転職エージェントランキングや転職サイトランキングについて、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もおすすめです。

看護師を辞めるかどうかの判断基準

看護を辞めるかどうかの判断基準として「ブラックな職場過ぎる」「ストレスが原因で体調やメンタルに異常を感じている」場合は、すぐに職場を離れたほうが良いです。長い期間辞めるかどうか悩み、無理しながら働いている場合は、退職の手続きを進めましょう。

職場環境が劣悪かどうかは、以下に該当するものがないかを確認します。

  • 勤務条件が異なる
  • 研修・教育制度が整っていない
  • 常に求人がある
  • 年収・給与が異常に高い
  • 病院内が整理されていない
  • 高圧的な看護師がいる

自分の努力だけではブラックな職場環境が改善できないと判断した場合は、退職・転職を視野に入れることをおすすめします。

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また同じような環境で働きたくない、ブラックな職場を避けたい場合は転職エージェントに相談してみると良いです。


転職エージェントは医療施設や看護施設の内部事情に精通しており、実際の労働環境を把握しています。自分が避けたい職場の特徴を伝えることで、事前に省いた状態で求人を提案してもらえます。


自分で求人を見極める必要がないので、転職活動に時間が割けない看護師にもおすすめです。

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看護師が簡単に辞められない場合の解決方法

いざ退職を決意したものの、退職したくてもできない、辞めさせてくれないと悩んでいる看護師は多いです。看護師は主に以下の理由から退職できない状態が続くので、事前に対策方法を検討しておくようにしましょう。

  • 人手が不足していて退職できる雰囲気じゃない
  • 退職について相談しても取り合ってくれない
  • 理由をつけて退職時期を引き延ばされてしまっている
  • 退職について相談したら強く引き止められている

法律上退職の自由が認められていても、実際には職場の状況を考えると退職しづらく、条件付きで退職時期を先送りにされてしまうことはよくあります。

また、退職後に転職を考えているのなら、看護師の職場事情に詳しい転職エージェントに相談してみましょう。看護師向けの転職エージェントでは看護師経験のあるキャリアアドバイザーも在籍しているので、職場の状況を理解した上でどのように対処すればいいのか話を聞くこともできます。

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辞めるべきか悩んでいるのであれば、身近な人に話を聞くのも良いですが、専門的な視点からアドバイスができる転職エージェントを活用するのがおすすめですよ。

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看護師を辞めるデメリット

看護師を辞めるデメリットは「収入面」と「辞め癖」の大きく2点があげられます。

まず収入面のデメリットは、看護師を退職することで毎月継続的に支給されていた給与がなくなることによる年収ダウンです。

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退職後、看護師として復職するまで年収は0円になってしまうのと、派遣やパートなどの働き方を選択した場合も、常勤看護師として働く場合と比較すると、年収額は下がる傾向にあります。


また、看護師から一般企業に転職する場合も、看護師として夜勤手当や残業手当を含んだ年収と比較すると、年収が一気に下がりかねません。

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「辞め癖」についても要注意です。


不満が解消されないからといって安易に「辞める」選択肢を取ってしまうと、今後復職したとしてもすぐに退職を繰り返してしまう恐れがあります。


看護師としての専門性や技術が身に付かないのはもちろん、転職活動が不利になる可能性も考えられます。

看護師は専門職で、退職回数が多くても転職活動は不利になりにくい職種ですが、あまりにも退職回数が多いと、採用担当者から「人柄に問題があるのでは?」と懸念をもたれやすくなります。

だんだんと次の転職先が見つかりにくく、見つかったとしてもブラックな職場ですぐに辞めたい、という悪循環に陥る可能性もあるので、よっぽど劣悪な環境でないなら、どんなに不満に感じることがあっても2年〜3年は働き続ける気持ちが大切です。

看護師でブランクがあって復職したい場合、転職回数についてさらに詳しく知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。

看護師を辞めたい人のリアルな声

看護師を辞めたいと感じる人の意見を日本医療労働組合連合会(医労連)の調査結果から紹介します。

人手不足

  • 慢性的な人手不足で患者をよく看て関わる時間が取れない
  • 精神的な余裕がなく、きめ細やかな対応はできない
  • 人手不足で安全性にも影響が出ている
  • 夜勤人数が減らされていて、ミスが多くなっている

給料・年収

  • 夜勤がないと生活が成り立たないほど給与が低い
  • 給与が仕事量に見合わない
  • 給与や待遇が悪いため看護師の成り手が減っている、医療崩壊しそうで恐ろしい
  • 看護師の給与は海外と比べて安すぎる
  • サービス残業が多い、働いた分はきちんと支払ってほしい

夜勤

  • 夜勤回数が多く、疲労回復しきれない
  • 患者には健康について説明するのに、自分たちは不健康な生活を当たり前のようにしている
  • 深夜明けで寝ずに家事や育児をしている時もある
  • 夜勤が2人体制だと急変時にせん妄患者の対応が困難な時がある

休憩時間

  • 休憩時間にもナースコールが鳴るので十分に休めない
  • せめて食事をとる休み時間が欲しい

パワハラ・セクハラ・いじめ

  • 医師からのセクハラ・パワハラ・嫌がらせは当たり前
  • 上司は感情的な言葉で否定する・無視する、話しを聞かないなど
  • 適切な指導もしない状態で、能力が低いといわれる、業務を急かす
  • 患者や家族からのセクハラ、暴言・暴力もある

新型コロナウイルス関連

  • コロナ禍で突発的な勤務変更が増えた、業務量も増え休みが取れない
  • 人員が少なくなり、対策等で病院は対処に追われている
  • 感染病棟では体力・気力が削られる
  • コロナ禍での行動制限など今までにないストレスにさらされている

看護師の離職理由や悩みについて、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もおすすめです。

看護師が円満退職する方法

看護師が円満に退職交渉を進めるためには、事前に就業規則を確認した上で、余裕をもって退職の手続きを進めましょう

たとえば、「退職日の○○日前までに退職届を提出すること」など退職者が出ても業務に支障が出ないように引き継ぎ期間や人材補填のための期間を考慮して申告期間を設定している場合もあります。

できる限り就業規則などの会社のルールに則って対応することが最低限のマナーですね。

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また、退職の相談をする際は「お世話になって感謝しているのですが、〇〇の理由で退職を考えています。」とポジティブな言葉を選んだり、繁忙期が落ち着くタイミングで退職を相談したりといった工夫も円満退職につながりやすくなります。

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なお、無事に退職が決まっても、最後まで仕事に手は抜かないことが大切です。


円満に退職したつもりでも、退職後に引き継ぎが甘くてトラブルが起こった場合には、印象が悪くなる可能性があるので、できる限りの仕事をしてから退職することを意識して行動してみてください。

看護師が円満退職するための交渉術や退職願・退職届の書き方について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もおすすめです。

看護師を辞めたい人によくある質問

看護師を辞めたい人によくある質問をまとめてみました。

仕事を辞めたいけど、どうしたら良いのか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

看護師を辞めるのは甘え?

人物 転職者

看護師を辞めるのは甘えですか?

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退職すること自体は甘えとは言い切れません。自分の力では変えられない、できる努力や改善をおこなったうえで、それでも辞めたいと思う場合は、必要以上に自分を責めるのは禁物です。


ただ、自分本位の理由で辞める場合や、仕事上のミス・責任を負いたくない場合などは「甘え」と捉えられるケースもあります。辞める場合は「収入減」や「辞め癖」などのデメリットもあるので、まずは慎重に検討しましょう。

▲よくある質問に戻る

看護師は何年目で辛いと感じることが多い?

人物 転職者

看護師は何年目で辛いと感じることが多いですか?

転職エージェント末永 末永

人によって「辛い」「辞めたい」と思う時期はさまざまですが、1年目に辛いと感じる看護師は多いですね。看護知識やスキル不足、夜勤・残業などの長時間勤務、人間関係でのトラブルなど、不慣れが故に悩みやストレスを抱える新人看護師は多くいます。

看護師1年目で辞めたいと感じる人は下記の記事も参考にしてください。

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看護師を辞めるタイミング

人物 転職者

看護師を辞めるタイミングはいつが良いのでしょうか?

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肉体的・精神的に負担が大きすぎる場合はすぐに辞めるべきですが、退職後に転職を考えているのなら転職しやすいタイミングを狙いましょう。


ただ、転職のしやすさは看護師求人数の多さや、勤務年数、希望する施設や診療科、勤務形態などの条件によってベストなタイミングは異なります。


看護師の転職動向を見ながら、自分なりの最適なタイミングを見つけるためにも、看護師に特化した転職支援サービスを利用するのがおすすめです。看護師の転職事情に熟知しているので、個々人の事情に合わせたベストな転職時期やタイミングを教えてくれますよ。

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