看護師の再就職を徹底解説!ブランクを埋める方法や再就職におすすめの職場もご紹介!

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    看護師の再就職について詳しく解説していきます。ブランクを埋めるための方法や再就職におすすめの職場、実際に再就職した人の体験談も併せてご紹介します。

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末永雄大

末永雄大

新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の中途採用を支援。2012年アクシス(株)設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は1,800万回以上。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック
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ブランクがある看護師でも再就職は可能?

ブランクがある看護師でも再就職は可能です

看護師の中には、育児や介護、配偶者の仕事の都合などで、職場を離れる人が珍しくありません。

そのため「生活が落ちついてきたので、また看護師として働きたい」と考える人も多いです。

また、ブランクがある看護師を受け入れる体制を整えている病院が増えていることや、看護師向けの「再就職支援研修」が実施されていることからも、看護師は再就職しやすい職種と言えます。

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ブランクを抱える人でも、看護師として再就職して働き直すことができます。


一度仕事から離れたから…と諦めるのではなく、看護師としての再就職を目指しましょう。

年齢が若ければ若いほど復帰しやすい傾向があり、特に2〜3年のブランクであれば再就職もしやすく、業務内容にも慣れやすいです。

一方で、ブランクが5年以上ある人や年齢が高い人ほど、復職は難しくなります。

しかし、看護師が資格を活用して働ける職場は病棟以外にもたくさんあるので、復職する際は自身の状況に合わせた職場選びが重要です。

看護師の転職事情については、以下の記事でも詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみてくださいね。

看護師が再就職をする際に抱く不安

看護師が再就職をする際に抱く不安の内容は様々ですが、特に「業務内容についていけるか」「再就職先が家庭の状況を理解してくれるか」の2つが多いです。

この2つの不安について、それぞれ解説していきます。

業務内容についていけるか

看護師が再就職する際に抱く不安として、業務内容についていけるのかという不安が考えられます。

この不安は、ブランクが長い場合や離職期間中に新たな医療技術が取り入れられたりしている場合に生まれるものです。

ブランクが長ければ、その期間に看護師としての知識・技術が低下しているのではと不安になり、離職している間に新たな技術が取り入れられていると、業務に支障をきたしてしまうのではと不安になります。

このような不安を払拭するために、[看護師がブランクを埋める方法]で書いている方法を実践したり、再就職する前に看護の知識・技術のアップデートを行うようにしましょう。

再就職先が家庭の状況を理解してくれるか

再就職する際によく生まれるもう1つの不安として、再就職先が家庭の状況を理解してくれるかという不安が考えられます。

再就職をすると、自分を含め、家族のライフスタイルが変化することになります。

それに伴い、「子育てとの両立はできるのか」「長時間労働になるのか」などの不安に悩まされる人も多いでしょう。

再就職先を探す際は、家庭の状況を考慮してくれる職場かどうか必ず事前に確認することをおすすめします。

看護師がブランクを埋める方法

看護師のブランクを埋める方法としては「研修・セミナーを受講する」「通信講座を受講する」「参考書やアプリを使って独学で勉強する」の主に3つが挙げられます。

ここからは、それぞれの方法について詳しく説明していきます。

研修・セミナーを受講する

看護師がブランクを埋めるための方法として、公的機関や民間企業が看護師の再就職を支援する目的で開催しているセミナーや研修を受けることが挙げれます。

この研修やセミナーでは、主にブランクを埋めるための内容が提供されていて、技術面・精神面からサポートしてもらえるので、ブランクに不安を抱えている人にはおすすめです。

また、研修・セミナーによって質が変わったり、無料で受けれるものもあるので自分に合ったものを選ぶことが大切です。

通信講座を受講する

通信講座を受けることもブランクを埋めるための方法として挙げられます。

セミナーや研修を受ける時間がなく、自宅で自分のペースで行いたいという人には通信講座がおすすめです。

通信講座に申し込むと、自宅に教材が届き、動画教材を用いながら自分のペースで勉強を進めることになります。

他にやることがあってまとまった時間が取れないという人でも、通信講座であれば隙間時間に行うことができます。

参考書やアプリを使って独学で勉強する

参考書やアプリを使って独学で勉強することもブランクを埋める方法の一つです。

研修・セミナーや通信講座のように他者からのサポートはありませんが、圧倒的に費用が安く済み、全て自分のペースで進めることができます。

それぞれの参考書・アプリによって難易度も分野も違うので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

看護師が再就職するための準備

看護師が再就職するための準備として「看護に関する知識・技術のアップデート」「家族への相談」「再就職先へ求める条件の洗い出し」の主に3つを行う必要があります。

それでは、上記の3つについて詳しく説明していきます。

看護に関する知識・技術のアップデート

看護師として再就職するには、看護に関する知識・技術のアップデートは不可欠です。

自分が看護師として働いていない期間に、新たな医療技術が取り入れられたり、医療業界に何かしらの変化が起きた可能性があります。

また、ブランク期間が長ければ長いほど「最新の医療技術についていけるかな」と不安が大きくなります。

不安を払拭して再就職をスムーズに進めるためにも、医療知識・技術のアップデート、加えて復習も行いましょう。

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近年は医療の発展が目覚しく、新たな技術がどんどん取り入れられてきています。


再就職した際に戸惑わないように、事前に知識・技術のアップデートを行っておきましょう。

家族への相談

看護師として再就職する際は、家族に相談することも忘れてはいけません。

再就職することで、家にいる時間が少なくなったり生活リズムが変わったりと家族にも影響が及ぶことが考えられます。

それなのに、家族に何も相談しないまま再就職してしまうと、思わぬトラブルに発展してしまう可能性があります。

再就職しようと考えている人は、きちんと家族からの同意を得てから再就職することをおすすめします。

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再就職することは、自分だけではなく家族の生活にも影響を及ぼします。


決して独断で再就職をすることはせず、家族に相談をしましょう。

再就職先へ求める条件の洗い出し

再就職先に求める条件の洗い出しも必ずやっておきましょう。

再就職した際のミスマッチを防ぐためにも、自己分析等を通して、自分が再就職先に何を求めているのかを把握することは大切です。

その際に、医療系求人に特化した転職サイトを利用してキャリアアドバイザーに相談するのがおすすめです。

というのも、自己分析を1人で行うには限界があり、キャリアアドバイザーがプロの視点から自己分析をサポートしてくれることで、自分の理想の職場が明確になります。

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キャリアアドバイザーによって受けれるサポートの質や相性が変わってきます。


自分に合うキャリアアドバイザーに出会うためにも、転職サイトを複数登録することをおすすめします。

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ブランクのある看護師におすすめの再就職先

ブランクがある看護師でも働きやすい職場は以下の通りです。

ここからは、それぞれの職場について具体的に解説していきます。

慢性期病棟

慢性期病棟は、あらためて看護に慣れ、知識や技術を思い出すには適した職場です。

慢性期病棟は、急性期病棟よりも判断や看護にスピードを求められないことが多く、比較的ゆっくりと看護や患者のケアを実践したり、看護に関する判断を下すことができます。

ただし、看護師の人数や勤務体制によっては、急性期病棟と同じくらい忙しいところもあります。

そのため、慢性期病棟の求人を探すときは、ブランクがある看護師の受入体制が整っているかどうかを確認しましょう。

クリニック

クリニックは施設が小さいので、先輩看護師の目が届きやすく、ブランクがある看護師のサポートが手厚いです。

また、クリニックは入院施設がないため、日勤のみで土日休みがあるところが多く、育児と仕事の両立がしやすいというメリットもあります。

しかし、患者数に対して看護師が少ないと、忙しくてサポートが行き届かないこともあります。

復帰先として選ぶ場合は、看護師の人数や仕事内容をよく確認しましょう。

介護施設・保育園

介護施設や保育園は、最新の医療知識や看護技術を求められることが少ないので、ブランクがあってもそれほどハンデを感じることなく勤務できます。

バイタルチェックや安全確認など、業務内容が病棟よりも少ないことに加えて、勤務体制も日勤のみ、土日休みという点もメリットです。

ただし、介護施設や保育園は看護師が1人という職場が多いです。

同僚がいないため、あらゆる判断を1人で下し、自分で対処しなくてはならないので、責任や裁量の大きさが負担に感じられる事もあるでしょう。

介護施設や保育園を勤務先に選ぶ場合は、ブランクがある人のサポート体制も確認しましょう。

保育園で活躍する看護師として再就職したい人は、こちらの記事もおすすめです。

検診センター

検診センターでの仕事は、健康な人への採血や問診、検査補助などが主なので、ブランクがある看護師でも働きやすいです。

また、日勤のみ、土日休みの施設が多いので、家庭と仕事の両立もしやすくなっていますし、パートタイムなどの働き方もあり、短時間勤務も可能です。

一方で、病棟勤務などと比べると給与が安い傾向にあります。

一般企業

一般企業の中にも、看護師資格を持つ人を欲している企業は多く、看護師の需要は高いです。

また、コールセンターや医療機器を扱う職場でも、看護師の資格や経験が活用できることもあるでしょう。

病棟やクリニック以外での勤務は定期的に休みが取れ、パートタイムなど働き方も種類が豊富です。

こういった一般企業では、看護師としての業務を直接おこなう機会は少ないため、看護師へ復帰することは難しくなるので注意は必要です。

看護師の再就職を助けてくれるナースセンターとは?

ブランクがあり、再就職へ不安を感じている看護師の人は、ナースセンターを利用する事も1つの選択肢です。

  • ナースセンター…「看護師等の人材確保の促進に関する法律」に基づき、厚生労働省や全国に都道府県知事の指定を受け、看護協会が運営しているもの

厚生労働省から指定を受けた施設が「中央ナースセンター」、全国の都道府県知事の指定を受けているのが「都道府県ナースセンター」となります。

ここからは具体的に、ナースセンターがどのような事業をしているか解説していきます。

ナースバンク

ナースバンクとは、就職したい看護師と看護師を求めている病院や企業をマッチングさせるシステムです。

仕事を探している看護師は、インターネットや面談を通して仕事を探すことができます。

ハローワークや一般的な求人サイトを利用するより、きめ細やかな就職支援を受けることができるでしょう。

再就業支援研修

再就業支援研修とは、再就職を考えているものの、ブランクがあって不安という看護師を対象とし、最新の医療技術や看護に関する知識を習得できる制度です。

研修希望者は、住んでいる場所の最寄りの病院で研修を受けることができるほか、研修終了後に勤務先の紹介を受けることもできます。

再就業支援研修の内容は都道府県ナースセンターごとに内容が微妙に異なるので、研修を希望する看護師の人は、まずナースセンターのホームページを確認しましょう。

看護職の届出制度による生涯支援

都道府県ナースセンターは届けられた離職票をもとに、看護職が再就職したいと希望した際、さまざまな支援をおこない、再就職をサポートしてくれます。なお、この支援は生涯にわたっておこなってもらえます。

「看護職の届出制度」とは、2015年10月に施行された制度です。

これにより、看護師が離職などをする際、都道府県ナースセンターへ届け出ることが努力義務化されました。

実際に再就職した看護師の体験談

Yahoo!知恵袋によると、再就職したことに対して肯定的な意見が多く見られました。

それでは、実際に看護師として再就職した人の口コミを紹介していきます。

評判・口コミ

40代 女性

40代 女性

実際に友人が11年ブランクがあり、たまに予防接種のバイトとかはしてた程度で総合病院の外来に再就職しました。


最初覚えるまでが大変とは言いつつ1ヶ月程度でかなり仕事出来てました。

Yahoo知恵袋
30代 女性

30代 女性

つい最近3年間のブランクを経て再就職しました。


既卒者でもそのひとの能力・ヤル気などに応じて研修・教育に関しては柔軟に対応してくださる病院は多いです。私もブランクは長かったので教育体制についてとても気になり面接時には直接伺いました。


求人を行っている病院は(全てとは言いませんが)看護師のレベルアップには協力を惜しまないという姿勢のところが多かったように思います

Yahoo知恵袋

看護師が再就職を成功させる方法

ブランクを持つ看護師を積極的に支援してくれる求人を探すには、転職サイトを用いてキャリアアドバイザーに相談するのがオススメです

プロのアドバイザーはあなたのスキルや希望をヒアリングして、条件にマッチした求人を紹介してくれます。

また、病院の人事担当と直接連絡を取っているため、ブランクがある人の支援に実際どれだけ力を入れているかといった、求人を見るだけではわからない情報に精通しています。

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サービスの仕組み上、担当するアドバイザーによってサポートの質が変わってきます。


再就職を成功させるには、複数登録をして自分に合うアドバイザーを見極めることが効果的です。

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