IT業界の転職における履歴書の書き方を転職のプロが徹底解説
本記事では、IT業界へ転職する時の履歴書の書き方やテンプレートを紹介しています。
また、履歴書の志望動機・自己PRを書く時のポイントや履歴書作成ツールも紹介しているので参考にしてみてくださいね。
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履歴書と職務経歴書の違い
履歴書と職務経歴書は、いずれも転職活動で提出が必要な書類です。
どちらにも職歴・学歴・保有資格・自己PRなどを記載しますが、用途には明確な違いがあります。
履歴書と職務経歴書の違い
-
履歴書
応募者の基本情報や経歴・学歴、志望動機、希望条件などを簡易的にまとめた書類 -
職務経歴書
応募者の職務経歴や保有スキルの詳細をまとめた書類
履歴書は応募者の基本情報を簡易的にまとめた書類で、職務経歴書は職務経歴の詳細や保有スキルを具体的に共有する書類です。
そのため、IT業界へ転職する際には、履歴書と職務経歴書の両方を提出して、自身の経歴やスキルをアピールしていくことになりますね。
IT業界へ転職する時の履歴書の書き方

出典:厚生労働省 履歴書様式例
IT転職向けの履歴書テンプレートには複数の形式がありますが、基本的には厚生労働省の履歴書様式例がベースになることが多いです。
ここでは厚生労働省の履歴書様式例を参考に、履歴書を書く時のポイントや注意点を解説するので、参考にしてくださいね。
日付
履歴書を作成する時に、日付の書き方を間違う人も多いですが、履歴書の日付は「提出日」を書くのが基本です。
履歴書を提出する場面としては「求人に応募した時」「面接で履歴書を提出する時」がありますが、紙媒体で提出する時には事前に提出日や持参日の日程を記載しておくのがおすすめです。
また、データで履歴書の提出を依頼してくる企業もあるため、データ提出を求められた時は、受け渡しの日程を記載してPDFで提出すると良いですよ。
データ提出を求められた場合でも、面接当日に応募書類を持参した方が良いかは、採用担当者に確認しておきましょう。
証明写真
証明写真は履歴書を提出する際に必須ですが、写真は3ヶ月以内に撮影したもので、外見的な印象が明らかに違う場合は撮り直した方が良いですね。
また、アナログで証明写真を貼る場合には、写真が履歴書から剥がれてしまった時に困らないように写真の背面に名前を記載しておくことも大切です。
最近ではデータの写真で良い企業も増えていますが、証明写真はスマホで撮影して加工したものだと印象が悪くなることもあります。
不安な場合は、証明写真の機械や写真館で撮影したものを利用すると良いですよ。
氏名・ふりがな
「氏名・ふりがな」を記載する際には、戸籍に登録してある文字(字体)で正確に記載します。
また、履歴書には「ふりがな(平仮名)」「フリガナ(カタカナ)」の表記がありますが、氏名のふりがなの欄と同じ表記で書くのが一般的ですね。
そして、データで履歴書を作成する時は、苗字と名前の間にスペースを入れて、名前の姓名がはっきりとわかるように記載すると良いですよ。
通称名や旧氏を利用する場合には、事前に採用担当者に理由を説明しておくことも大切です。
生年月日・年齢・性別
生年月日・年齢・性別も、戸籍登録している情報を正確に記載することが大切です。
また、西暦・和暦の書式は他の記載項目に合わせて統一し、年齢は「日付」を基準として、現在の年齢を「満××︎歳」と記載します。
そして、性別はジェンダーの配慮によって、男女の選択ではなく自由形式にはなっていますが、原則は戸籍登録した情報を記載しましょう。
何かしらの理由があって未記載にする場合には、書類の不備と勘違いされないように本人希望記入欄で理由を説明すると良いですよ。
住所・電話番号
1つ目の欄に「現在住んでいる住所」を記載して、2つ目の欄には現住所と同じなら「同上」と書きます。
現住所と住民票に登録した住所が異なる場合は、2つ目の欄に住民票の住所を記載して、住所が違う理由を本人希望記入欄で説明することもできます。
電話番号は「本人に確実に連絡が取れる番号」を記入することが大切です。
住所の×︎丁目・△番地などは「-」(ハイフン)で省略しても良いですが、アパート名や部屋番号は正確に記載しましょう。
学歴・職歴
学歴は、高校・大学・大学院の最終学歴を記載しますが、記載する時は学部・学科名まで正式名称で、入学年月と卒業年月を別々の欄で記載します。
職歴欄には、入社年月と正式な会社名を明記します。
所属部署や担当業務は、その下の欄に簡潔に記入します。
退職した場合は、退職年月とあわせて「一身上の都合により退職」と記載するのが一般的です。
また、学歴と職歴は履歴書の欄に「学歴」「職歴」を分けて、時系列に沿って記載し、最後は「現在に至る」「以上」で締める形になります。
学歴や職歴は正確な時期と経歴を記載しなければ経歴詐称になるため注意が必要です。
特に、企業の在籍期間は雇用保険でわかるので、提出前に確認したおくと良いですよ。
免許・資格
免許・資格を記載する際にも、時系列に沿って資格の主催団体と正式名称を記載します。
資格の主催団体や正式名称はネットで調べられるので、履歴書でマイナスの評価をされないように、しっかりと調べておくことが大切です。
また、難易度の低い資格や認知度の低い資格を記載しても評価されない可能性もあるので、希望職種への影響度と転職時のアピールになるかも確認してから記載するか判断すると良いですね。
資格を書くべきか判断する際には、転職後の仕事で役立つかで判断すると良いですよ。
IT業界で取得しておくとアピールできる資格は以下の記事で紹介しているので、興味がある人は参考にしてみてくださいね。
志望動機・アピールポイント
志望動機・アピールポイントを記載する欄では、履歴書の書式によって「自己PR」「特技」「強み」などの記載項目は変わります。
ですが、好きなこと・特技・趣味について書くよりは、志望動機・自己PRなど、選考で評価される内容にした方が、書類選考の通過率は上がるので、記載内容は選考への影響度も意識すると良いですね。
また、好きなこと・特技・趣味について記載する場合には、仕事に活かせる内容であり、志望動機や自己PRにつながるものであれば問題ありませんよ。
履歴書では志望動機を書くことが多いですが、履歴書と職務経歴書で書く内容は棲み分けた方が効果的にアピールできます。
そのため、履歴書を書く時には志望動機はできる限り記載して、必要に応じて自己PRもすると良いですよ。
本人希望記入欄
本人希望記入欄では「履歴書の内容に関する注釈」「選考時に伝えておかなければいけない事項」を中心に記載します。
特に、事前に伝えておかないとミスマッチにつながるような希望は、「本人希望記入欄」で伝えることが多いですね。
ですが、希望条件は書き方や条件次第で印象が悪くなるので、記載するなら転職エージェントで内容に問題がないか聞いた方が良いですよ。
IT業界への転職で履歴書の添削をしてもらうなら、IT業界の転職に強い転職エージェントを活用するのがおすすめです。
特に、以下の転職エージェントは、IT業界での転職支援実績が豊富なので、専門的な視点で応募書類の添削をしてもらえますよ。
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IT転職で履歴書が理由で落ちる人の5つの特徴
IT業界で転職活動を進めていて書類選考が通過しない場合、履歴書に原因があるかもしれません。
ここからはIT転職において履歴書が理由で落ちる人の特徴を解説するので、該当する項目がないかチェックしてみてくださいね。
履歴書の記載内容に不備・問題がある
IT転職において履歴書が理由で選考に落ちてしまう場合、履歴書の記載内容に不備・問題があるケースも多いです。
例えば「フォントがバラバラ」「文字の装飾や不適切な記号を使用している」「消せるペンで書く」などのことがあると、基本的なルールも理解できていないと思われて落とされることもあります。
また「証明写真の質が悪い」「誤字脱字がある」「自由記載項目の空欄が目立つ」「手書きなのに殴り書きで汚い」といった場合には、応募意欲が感じられずに書類選考で不利になることもありますね。
学歴・職歴・資格の記載に不備・問題がある
履歴書は正式な書類なため、学歴・職歴・資格の記載で不備・問題があると不採用になる場合もあります。
「正式名称の確認をしていない」「提出書類のチェックをしていない」と、社会人としての基本もできてない人だと思われます。
書類選考を通過するためにも、記載内容に不備がないかを事前に確認しておくことが大切です。
企業が求める要件を満たしていない
書類選考で不採用となる理由には「応募条件を満たしていない」「希望条件がマッチしない」といった理由もあります。
特に、企業や応募する職種によっては、学歴や経歴がない人は足切りをされることもありますし、採用担当者が書類を見て「会ってみたい」と感じないと書類選考で落とされることも多いです。
また、応募要件を満たしていても、企業が求める条件にマッチする求職者が同じタイミングで応募していると、比較して落とされることもありますね。
採用担当者の懸念点を解消できていない
未経験からIT業界へ転職する人、フリーターの経歴しかない人、休職期間やブランクがある人、短期離職をしている人の場合、懸念点が解消できないと書類選考で落とされてしまうこともあります。
特に、ブランクがある人や短期離職者は、家庭の事情や何かしらの問題があることを懸念する採用担当者もいるため、履歴書で事情を説明できないと書類を見た時点で落とされることもありますね。
そのため、採用担当者に懸念される要素がある場合には、本人希望記入欄で事情を記載したり、応募した際に補足事項として伝えておくことも大切です。
企業によっては、履歴書の時点で懸念点があると職務経歴書まで読まないケースもあります。
また、大手企業や人気企業のように応募が多い企業では、懸念点がある人は落とすことも多いため、書類の時点で懸念点は解消できるように意識することが大切です。
志望動機・自己PRの内容に問題がある
履歴書の中でも志望動機や自己PRは選考に影響する項目なため、内容に問題があると書類選考で不採用になる確率は上がります。
例えば「空白部分が多い」「志望動機を使い回している印象がある」「企業研究が甘くて表面的な部分にしか触れていない」といった場合には、入社意欲が感じられないと落とされることもありますね。
また、意欲を感じても文章が読みにくくて何を伝えたいのかわからなかったり、内容に魅力を感じなくて「会ってみたい」と感じなかった場合も落とされてしまうようです。
志望動機は独自のエピソードがあったり、他の企業よりも魅力を感じている要素をアピールした方が印象に残りやすいです。
採用担当者としては、入社意欲は採用するにあたって重要な要素なので、意欲は積極的にアピールしていくことが大切です。
【キャリア別】IT転職の志望動機・自己PRのポイント
ここからは、履歴書で選考を有利に進めていくために意識しておきたい志望動機や履歴書のポイントをキャリア別に分けて解説していきます。
志望動機や自己PRの内容次第で選考の通過率は大きく変わるので、選考の通過率を上げたい人は参考にしてみてくださいね。
新卒・既卒の志望動機・自己PRのポイント
新卒・既卒でIT業界に就職をする際には「IT業界に興味を持った理由」「IT業界でどんなことをしたいのか」を説明して、やりたいことを実現するために応募したことをアピールしていくと良いですね。
志望動機では「やりたいことを実現するために、なぜ応募先で働きたいのか」を軸に、応募先で働くことでのキャリアへの影響を話しつつ「その企業を第一志望にした理由」も説明することが大切ですよ。
また、新卒や既卒は実務経験や実績がない分、IT業界や応募企業の理解度の深さと情報収集能力、アルバイトやインターンの経験も評価されやすいです。
大学での取り組みをアピールする人も多いですが、IT業界に就職するなら、就職を想定してどれだけ準備してきたのかを見て、計画性や行動力をチェックすることもあるので意識しておくと良いですよ。
第二新卒の志望動機・自己PRのポイント
第二新卒でIT業界に転職する際には、新卒のように大学での経験ではなく、社会人として経験したことを中心にアピールすることが大切です。
また、志望動機も前職の経験を経て、キャリア志向にどのような変化があったのか、その変化に対してどのようなキャリアパスを思い描いているのかも踏まえて応募した動機を伝えられると良いですね。
第二新卒では、新卒の会社での経験と学んだこと、仕事に対する考え方や捉え方など、社会人経験を通して見えてきたものを伝えつつ、将来のキャリアに関する話をすると評価してもらいやすくなります。
そして、第二新卒ではポテンシャル採用もあるので、自己PRで人柄やポテンシャルをアピールするのも良いですが、戦力になるのかも重要なので、実務能力も積極的にアピールすると良いですよ。
中途採用の志望動機・自己PRのポイント
中途採用でIT業界に転職する場合には、今までの職務経験や実績をアピールすると同時に、将来のキャリアプランも具体的に説明できるようにしていくことが大切です。
中途採用は20代後半以降の人が多いですが、20代後半になると社会人としての経験を積んで、リーダーやマネジメントの経験者も増えてきます。
また、プレイヤーとしても即戦力として活躍できる人は多いため、ポテンシャルや意欲よりも実務能力がどれくらいあるのか、会社に貢献してくれるのかを重視する企業も多いです。
そのため、転職時はキャリアプランを軸に応募企業で働きたい理由を説明したり、採用メリットを感じてもらえるように実務能力をアピールすると良いですよ。
中途採用の転職では、職務経歴や志望動機・自己PRの書き方で与える印象が大きく変わります。
そのため、転職をする際にはIT業界の転職に強い転職エージェントで応募書類の内容を添削してもらうと良いですよ。
エンジニアにおすすめ転職エージェント
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【職種別】IT転職の志望動機・自己PRのポイント
IT業界で転職する場合には、職種によって履歴書の志望動機や自己PRで意識した方が良いポイントも変わります。
IT業界でも代表的な職種の「IT営業職」「事務職」「エンジニア職」の志望動機や自己PRのポイントについて紹介していきます。
IT営業職の志望動機・自己PRのポイント
IT営業職の志望動機・自己PRでは、営業としての実績をアピールしつつ、実務に役立つ経験をピックアップしてアピールしていくと良いですね。
IT営業職は実績が何よりも重視されるため、アピールする際にはどのような経緯で実績を残せたのか、営業として働く上でどのようなことを意識して取り組んできたのかを話すことも大切です。
また、実務において「どのような貢献ができるのか」も具体的に書くことで、採用するメリットを感じてもらいやすいので、営業で求められる成果を関連付けやすい話を記載しましょう。
そして、志望動機を書く時には、複数の会社がある中で応募先を選んだ理由を「商品価値の高さ」や「企業理念への共感」を軸に話すことで、第一志望であることを納得してもらいやすくなりますよ。
事務職の志望動機・自己PRのポイント
IT業界の事務職へ転職する際は、これまでどの程度の業務を担当していたかを伝えることが重要です。業務で意識していた点や、効率化のために工夫した経験をアピールしましょう。
事務職は業界・業種に関係なく共通する仕事も多いため、自己PRでは採用することでどれだけ会社に貢献できるのかを示すと評価してもらいやすいです。
また、事務職は女性の応募者も多いため、出産・育児への考え方について質問されることもあります。懸念を払拭できるよう、伝え方には配慮が必要です。
エンジニア職の志望動機・自己PRのポイント
エンジニアの転職では、業務経験とスキルレベルが重視されます。どのプロジェクトで、どのポジションで、どのような経験や貢献をしたかを具体的にアピールすることが大切です。
特に、エンジニアはプロジェクトの内容や担当範囲で経験できる業務が変わるため、親和性をアピールするためにも携わった業務と仕事で意識してきたことはしっかりと伝えましょう。
そして、エンジニアは会社にとって重要なシステムやサービスの開発を担うため、志望動機では製品の魅力や社会貢献性を伝えて、経験とスキルを活かして貢献していきたいことをアピールすると良いですね。
また、エンジニアの転職ではキャリアプランを聞かれることも多いため、将来のキャリアパスを具体的にイメージしつつ、会社でどのような経験を積んでいきたいのかをアピールするのも効果的です。
IT転職で履歴書の志望動機や自己PRを添削してもらうなら、IT転職に強い転職エージェントの活用がおすすめです。
特に、以下の転職エージェントは転職支援実績も豊富なので、企業の採用者目線での具体的なアドバイスも期待できますよ。
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IT転職の履歴書作成のポイント・注意点
IT業界の転職で履歴書を作成する際は、効率的に作成しつつ選考の通過率を上げるために、以下の点は意識しておくと良いですよ。
テンプレートは目的に応じて決める
履歴書の記載項目は基本的にフォーマットが決まっていますが「アルバイト」「就活生」「転職者」などで記載項目の優先度は変わるためテンプレートがいくつかあります。
例えば「経歴が多めの人向けに職歴欄が多い」「志望動機の枠を広くとっている」「志望動機と自己PRができる」といった履歴書もよくありますね。
採用担当者には履歴書だけで合否を判断する人もいるため、経歴に自信がない人は履歴書でアピールができるテンプレートを選ぶのもおすすめです。
パソコン・スマホで履歴書を作成する
「履歴書は手書きの方が良い」と考える人もいますが、効率性や情報管理の面でも履歴書はパソコンやスマホで作成する方が良いとされています。
IT業界の仕事ではパソコンの活用が当たり前なので、手書きだと「ITリテラシーがないかもしれない」と懸念を抱かれる可能性もあります。
特に、IT業界未経験の人が履歴書を作成する時には、最低限のITリテラシーがあることを示すためにも、パソコンやスマホは積極的に活用しましょう。
効率面でもデータの方が修正しやすく、選考でも臨機応変に対応しやすくなります。
また、履歴書のデータ提出を求められたらパスワードの設定もすることでITリテラシーのアピールにもつながりますよ。
アナログ提出のマナーも把握しておく
履歴書の管理はデータでも良いですが、アナログで履歴書を提出する時のマナーはしっかりと把握しておきましょう。
特に「履歴書送付時の送り状の書き方」や「面接時の手渡しのマナー」は、転職活動や面接のマナーとして把握しておかないと、意図しないところで減点されてしまうこともあります。
また、大手企業や遠方で面接を実施する際には、当日に不備が生じないように、事前に履歴書を送付して欲しいと依頼されることもあるので、最低限のマナーは把握しておくことが大切です。
履歴書の送付上の書き方や手渡しのマナーは以下の記事で解説しているので参考にしてくださいね。
必要に応じて転職エージェントで添削を依頼する
転職活動を進める際には、書類選考の通過率を上げるためにも転職エージェントで履歴書や職務経歴書の添削をしてもらいましょう。
特に、履歴書の志望動機や自己PRは、採用担当者が「会ってみたい」と感じるかどうかが重要なため、客観的な意見をもらった方が良いことも多いです。
また、転職エージェントでは、応募先の採用担当者の評価ポイントを把握していることも多いので、書類選考の通過率を上げたいなら転職エージェントで添削を依頼してみるのもおすすめですよ。
未経験からIT業界へ転職するなら、手厚い転職支援に強みのあるユニゾンキャリア・ウィルオブテック・ワークポートの活用がおすすめです。
また、マイナビエージェント・リクルートエージェント・dodaもIT転職に精通したキャリアアドバイザーがいるので併せて登録しておくと良いですよ。
IT業界の転職で使える履歴書のテンプレート
履歴書はテンプレートを利用した方が効率的に作成できるので積極的に活用していきましょう。
ここからは履歴書のテンプレートをいくつか紹介していきますね。
厚生労働省の履歴書テンプレート
履歴書のテンプレートとして活用される代表的なものとしては「厚生労働省の履歴書様式例」が挙げられます。

出典:厚生労働省 履歴書様式例
厚生労働省の履歴書のテンプレートでは、シンプルなデザインで就活生・転職希望者など、属性に関係なく利用しやすい内容なのが特徴です。
また、厚生労働省の履歴書テンプレートの自由記載欄では、好きな学科などの学生向けの内容もあるので、不要であれば任意で削除すると良いですよ。
マイナビエージェントの履歴書テンプレート
マイナビエージェントでは、転職者向けに履歴書のテンプレートを公開しています。

厚生労働省の履歴書テンプレートとの違いは「その他特記すべき事項」「現在年収」「扶養家族数(配偶者を除く)」「配偶者」「配偶者の扶養義務」「採用企業使用欄」がある点ですね。
また、Excel形式のデータでは「和暦と西暦を変換する機能」や「年号・西暦早見表」も用意してあるので作成時にも便利です。
ですが、志望動機や自己PRを書く欄は用意されていないので、テンプレートが気に入った場合には自分で項目を差し替えると良いですよ。
マイナビエージェントは新卒領域に強みのあるマイナビが運営するエージェントサービスでIT業界の求人も取り扱っています。
既卒や第二新卒の求人もあるため、未経験からIT業界へ転職したい人は登録すると良いですよ。
dodaの履歴書テンプレート
dodaの履歴書のテンプレートには種類がありますが、以下のテンプレートは志望動機をアピールできる履歴書になります。

他にも、dodaの履歴書テンプレートには「シンプルなテンプレート」「職歴欄が多いテンプレート」「志望動機を強調できるテンプレート」「スキルや強みを強調できるテンプレート」があります。
シンプルなテンプレートと職歴欄が多いテンプレートでは、志望動機や自己PRの記載欄がないため、利用する場合には職務経歴書で志望動機や自己PRの記載が必要になる点には注意が必要です。
また、履歴書は目的に応じてアピールする項目を選ぶことが大切なため、複数の選択肢の中から希望に合うテンプレートを選びたい人にはdodaのテンプレートを活用するのがおすすめです。
dodaは転職エージェントだけではなく、求人サイトとしても活用できるのが特徴です。
そのため、自分のペースで転職活動を進めたい人や必要に応じて転職エージェントの支援を受けたい人は登録しておくと良いですよ。
リクルートエージェントの履歴書テンプレート
リクルートエージェントも履歴書のテンプレートがあり、以下のテンプレートは志望動機と自己PRのアピールができるものになります。

他にも「志望動機・自己PR・長所」の欄が用意されているテンプレートや「趣味/特技・長所・短所・志望動機・自己PR」の欄が用意されているテンプレートのダウンロードもできます。
リクルートエージェントの履歴書は、他の履歴書テンプレートよりも履歴書でアピールしやすいのが特徴です。
大手・人気企業の採用担当者の中には、履歴書を見てから職務経歴書を確認するか判断する人もいるので、履歴書で採用担当者の興味を惹きたい人にはおすすめのテンプレートですね。
リクルートエージェントは、転職エージェントの中でも最大級の求人を保有する転職サービスです。
そのため、IT業界の転職をする際に幅広い選択肢の中から希望に合う求人を探したい人は、優先的に登録しておくと良いですよ。
Geekly(ギークリー)の履歴書テンプレート
Geekly(ギークリー)でも履歴書のテンプレートを提供しており、以下のような形式のテンプレートがダウンロードできます。

Geekly(ギークリー)の履歴書テンプレートの特徴は「学歴」「職歴」「資格」の欄が明確に分かれている点と「その他特記すべき事項」があることですね。
自由記載欄や本人希望記入欄はありませんが「趣味・スポーツ・特技・好きな学科」「備考」の欄を志望動機や自己PR、本人希望記入欄の項目に差し替えることはできるので必要な項目を追加しましょう。
また、Geekly(ギークリー)では、IT職種向けの職務経歴書の記入欄も公開しているため、職種別での職務経歴書の書き方を知りたい人は、参考にしてみてくださいね。
Geekly(ギークリー)では、IT業界・ゲーム業界の転職に強いキャリアアドバイザーが在籍していて手厚い支援をしてくれます。
また、応募書類添削サービスも提供していて、転職成功率20%UPの実績もあるので、興味がある人は活用してみると良いですよ。
ワークポートの履歴書テンプレート
ワークポートで提供している履歴書のテンプレートは、他の転職エージェントのテンプレートとは異なる形式になっています。

ワークポートの履歴書テンプレートの特徴は、希望条件に関する記載事項が多く、用意されている欄の空白が生じないようになっていることですね。
他のテンプレートに比べて、スキルレベルや職歴を詳細まで記載できるため、差別化したい人や職務経歴・スキルをアピールしたい人にはおすすめの履歴書ですね。
ですが、他の履歴書とは様式が異なるため、志望動機・自己PRは職務経歴書に記載しなければいけない点には注意が必要です。
ワークポートでは、未経験からITエンジニアを目指せるITスクールも運営しています。
また、未経験から応募できる求人も取り扱っているので、未経験からIT業界に転職したい人は積極的に活用してみると良いですよ。
JACリクルートメントの履歴書テンプレート
JACリクルートメントでは、英語の履歴書のテンプレートを提供しています。

IT業界の転職で英語の履歴書を作成するケースとしては、外資系企業や海外勤務がある企業への転職、社内公用語が英語の企業への転職で必要になるケースがあります。
今まで紹介した転職エージェントでは、日本語版のテンプレートが多いので、英語版の履歴書を作成したい人は、JACリクルートメントのテンプレートがおすすめです。
また、JACリクルートメントでは、英語での履歴書の書き方から英語表現のアドバイス、英語版の履歴書の添削もしているため、英語の履歴書が必要な人は積極的に活用していきましょう。
JACリクルートメントは、ミドルクラス・ハイクラスの利用者満足度6年連続No.1の実績がある転職エージェントです。
IT業界の管理職や専門職のハイクラス求人も豊富に取り扱っているので、年収アップ・キャリアアップを目指す人は登録しておくと良いですよ。
転職サイト・転職エージェントの便利な履歴書作成ツール

転職サイトや転職エージェントの中には、履歴書や職務経歴書を簡単に作成できるツールを提供していることもあるため、履歴書を作るのが手間だと感じている人は活用してみると良いですよ。
履歴書・職務経歴書作成ツール
また、Geekly(ギークリー)では、レジュメ代行サービスの提供もしており、忙しい人でも応募書類をプロに作成して添削までしてもらえます。
他の転職エージェントでも、履歴書や職務経歴書の添削をしてくれるサービスも多いので、応募書類に自信がない人は一度確認してもらうと良いですよ。
履歴書の添削を依頼するなら転職エージェントの活用がおすすめ
IT業界で転職する際に、書類選考の通過率アップや転職の成功率を上げるために、履歴書や職務経歴書の添削をしてもらうことは有効な手段です。
また、応募書類の添削では「どの企業でも一定の評価をしてもらいやすい形に添削するケース」と「特定の企業に特化した形に添削してもらうケース」があり、後者の方が選考の通過率は上がります。
ですが、特定企業に特化した添削をするには、転職エージェントが企業の選考のポイントを把握している必要があるので、利用するなら気になる企業の求人を保有するサービスを活用する必要があります。
そのため、幅広い選択肢の中からIT業界の求人を探したい人は、マイナビIT AGENT・リクルートエージェント(IT)・Geekly(ギークリー)・レバテックキャリアを活用していくと良いですね。
いずれの転職エージェントもIT業界での転職支援実績があり、豊富な求人を取り扱っているのでおすすめですよ。
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- エンジニアがスキルアップできる求人多数
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IT転職の履歴書に関するよくある質問
最後に、IT転職の履歴書に関する質問についてまとめてみたので、気になる質問があればチェックしてみてくださいね。
履歴書の証明写真はスマホで撮影しても問題ないですか?
履歴書の証明写真はスマホでも良いですが、証明写真の機械や写真館で撮影した方が最適な環境で撮影できます。
そのため、少しでも印象をよくしたい場合には、証明写真機や写真館を利用した方が良いですよ。
履歴書の証明写真はスーツが基本ですか?背景は何色がいいですか?
証明写真では黒・グレー・ネイビーなどのスーツを着用するのが基本です。
また、証明写真の背景色は白・薄いグレー・水色がよく使われますね。
志望動機・自己PRは何文字くらいが適切でしょうか?
志望動機や自己PRの文字数は200〜400文字を目安にすることが多いですね。
また、内容も具体的なエピソードや伝えたいポイントがわかるように書くことが大切です。
経歴にブランクがある時は補足説明をした方が良いですか?
経歴にブランクがある場合には「その他特記すべき事項」「本人希望記入欄」で理由を書いておく方が良いですね。
何も説明しないと、マイナスな印象を持たれて選考に影響が出る可能性もあるので注意しましょう。
履歴書の学歴・経歴は省いても良いですか?
アルバイト・パート・副業は書かなくても良いですがアピールしたい場合には書いておきましょう。
大学・大学院の学歴・正社員の職歴は書かないと経歴を偽ってると誤解される可能性もあるので注意が必要です。
また、ダブルワークの人は入社後のトラブルを避けるためにも、仕事に影響が出る可能性がある場合には記載しておいた方が良いですよ。
履歴書のテンプレートはどこでダウンロードできますか?
履歴書のテンプレートは、転職サービスのテンプレート共有のページでダウンロードできますよ。
履歴書のテンプレートを探したい場合には、IT業界の転職で使える履歴書のテンプレートの出典から飛べるのでチェックしてみてくださいね。
転職エージェントの添削サービスは無料で利用できますか?
転職エージェントの履歴書・職務経歴書の添削は無料で受けられます。
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履歴書と職務経歴書の書き方の違いは、以下の記事でも紹介しているので、気になる人は参考にしてみてくださいね。