老人ホームなどの介護施設で働く看護師へ転職するには?年収なども紹介

高齢者 看護師

    看護師は病院勤務をイメージすることが多いかもしれませんが、病院以外でも介護施設(老人ホーム)に勤務している人も大勢します。

    ここでは、介護施設に勤務する看護師の仕事内容やメリットについてご紹介します。

この記事を書いた人
末永 雄大
アクシス代表取締役社長。リクルートキャリアで様々な企業の採用支援を経験、MVP6回受賞。転職エージェントや有料転職相談サービス「マジキャリ」など複数サービスを展開。Youtubeの総再生数は200万回以上、Yahooニュース・東洋経済オンラインでも情報発信。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」

介護施設(老人ホーム)で働く看護師の仕事内容・やりがい・大変なこと

看護師は病院以外にも介護施設(老人ホーム )で働いている人も大勢います。現在、病院に勤務している看護師の中にも介護施設で働くことを検討している人は多いですが、仕事の内容など気になるところだと思います。

そこで、ここでは以下の3つについて説明していきます。

介護施設(老人ホーム)で働く看護師の仕事内容

有料老人ホームでは、健康管理、薬の管理、入浴の処置、胃瘻の管理が主な仕事となります。

有料老人ホームの内容にもよりますが、基本的にほとんどの有料老人ホームは、老健(介護老人保健施設)よりは医療処置の仕事は少ないです。

特養(特別養護老人ホーム)になると、基本的に要介護3以上の高齢者しかいませんので、有料老人ホームなど他の介護施設と比べると医療的ケアが増える傾向にあります。

介護施設で働く看護師のやりがい

病院での勤務と比べると有料老人ホームなどはとくに長期的な付き合いになるので、じっくり入所者と関わることができます。

じっくり懐に入ってのケアをすることになるため、よりきめ細かいケアが求められるのでそういった点でやりがいを感じることができるでしょう。

実際、毎日顔を合わせているからこそ、入居者の変化に気づくことができたなどといった経験を持つ人も多いです。

介護施設で働く看護師の大変さ

介護施設では、看護師だけではなく他の職種の人とも連携を取らなければなりません。

重要となるのが介護士との連携で、こういった他業種との連携は慣れない人にとっては大変と感じることも多いです。

また、入居者には家族がいて家族とのコミュニケーションも大変です。

とくに有料は富裕層の方もたくさんいるため、ケアについて不十分なことがあったり連絡が行き届いていないことで厳しく叱責されたという経験を持つ人も少なくありません。

介護施設には種類がある

介護施設にはいくつか種類があり、看護師の役割も少し変わってきます。施設ごとの違いや特色を理解した上で求人を選ぶことが大切です。

そこで、ここでは以下の介護施設について説明していきます。

特別養護老人ホーム(特養)

特別養護老人ホームは公的な介護施設で、要介護度3以上が入居基準となっています。看護師の夜勤配置は義務ではなく、夜間も医療ケアが必要な人は入居できないこともあります。

医師は入所者100人に対して1人が配置基準で、介護と看護職員は入居者3人に対し1人が配置基準ですが、看護師は入所者100人に対して3人程度が相場となっています。

介護老人保健施設

介護老人保健施設は、医療ケアやリハビリを必要とする要介護1以上の高齢者を受け入れる介護保険施設ですが、基本的に在宅復帰を目指す施設なので病院と自宅の中間的な位置付けとなっています。

そのため、入居期間は他の介護施設と異なり原則3~6ヶ月の短期間です。人員配置基準は特別養護老人ホームと同様ですが、実際には常勤医師がいますし看護師も看護・介護職員総数の7分の2程度と厚くなっており医療従事者が多いです。

介護療養型医療施設(介護療養病床)

介護療養型医療施設は、介護保険施設ではありますが医療機関という位置付けになっています。

生活援助サービスなどはあまり提供されていませんが、入居者100人に対し3人の医師が常勤なので他の介護施設よりも医師の数は多いです。看護師の人員配置も多く、たん吸引やインスリン注射など医療処置の対応が多いです。

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅は、60歳以上の高齢者が入居できる住居でバリアフリー構造など規定をクリアした住居になっています。

自立~軽介護度の独身、夫婦のみの利用が基本で、有資格者の相談員が常駐し、安否確認と生活相談サービスが受けられるのが特徴です。

医師や看護師は常駐せずに訪問型がほとんどですが、24時間対応の訪問看護サービスや看護師が常駐する介護型も中にはあります。

有料老人ホーム

有料老人ホームは、自立状態の高齢者を対象とした民間の施設です。食事サービスが付いており、健康の維持を目的とした設備が充実しています。

自立が条件なので、介護が必要になった場合は退去しなければなりませんが、介護を受けられる施設が隣接していたり介護付きの有料老人ホームなどもあります。自立状態の健康な人がほとんどなので、医師や看護師の常駐はありません。

グループホーム

グループホームは、認知症の高齢者の受け入れをおこなっている介護施設です。医師から認知症の診断を受けていて、集団生活を営むことに支障のない要支援2から要介護5までの認定を受けている人が入居対象となっています。

医師や看護師の配置義務がありませんので、施設によって医療体制は大きく異なることがあります。

介護施設の看護師になるには

介護施設の看護師になるためには、看護師の資格さえあれば新卒可の施設であれば働けます。

しかし、介護施設の多くが新卒の看護師ではなく経験のある看護師を求めています。経験がないと何かあった時に対応できないですし、介護士しかいない状況では看護師が判断し対処しなくてはならないので、ある程度の臨床経験は必要です。

また、准看護師でも介護施設で働くことは可能です。准看護師も医療行為が可能なので介護施設では需要が高くなっています。

介護施設で働くなら特定看護師の資格を持っていると有利です。特定看護師の研修を受けた看護師であれば、緊急時に医師の診断がなくても医療処置が可能なので、医師の常駐していない介護施設などでは大変重宝されます。

介護施設で働く看護師のメリット・デメリット

介護施設で働く看護師の仕事はやりがいが多いものの、デメリットも存在します。

ここからは、介護施設で看護師として働く際のメリットとデメリットについて解説します。

介護施設で働く看護師のメリット

看護師が介護施設で働くメリットとしては、病院よりも業務負荷が軽いことが挙げられます。介護業務は体力を使うものが多いですが、介護施設であれば基本的には介護士がおこなうので体力的に不安がある人でも働きやすいです。

また、突発的な残業などもほとんどなく定時に帰れることが多いため、プライベートを充実させたい人や小さい子供がいる人でも安心です。

他にも、介護施設で看護師として働いたという経験は訪問看護などその他の介護の現場でも活きてきます。とくに今後は高齢化が更に進み介護の需要が高まるので、介護施設で働いた経験のある看護師の需要も高まります。

介護施設で働く看護師のデメリット

看護師が介護施設で働くデメリットとしては、医療処理の回数が少ないことが挙げられます。介護施設では常に医療処置が必要というわけではありませんので、医療処置をおこなう回数は病棟勤務よりも少なくなります。

セミナーなどに参加しないと最新の技術などを学ぶ機会が少なくなってしまいますし、経験も積みにくいです。

また、医師が常駐していない施設だと医療従事者が看護師だけということになり、場合によっては医療ケアの判断を下さなければならず責任が重いと感じる人もいるかもしれません。

介護施設で働く看護師の平均年収は501万円

2020年7月9日時点の医療ワーカーの「全国の看護師の平均年収」によると、介護施設で働く看護師の平均年収は501万円です。

病院勤務の看護師の平均年収が549万円なので、やや低くなっています。病院勤務でも日勤のみの場合507万円でほぼ変わらなくなるので、これは夜勤や残業による差と考えられます。

また、病院勤務よりも業務内容が負担が少ないものが中心であることなども要因です。

しかし、訪問看護や夜勤、オンコールがある施設の場合は各種手当が追加されるため年収アップが期待できます。また、特定看護師の場合も手当によって年収は高くなる傾向にあります。

看護師の年収について、さらに詳しく知りたい人は以下の記事もおすすめです。

関連記事看護師は年収はどのくらい?施設や勤務形態による違いも大公開!

介護施設の看護師はこんな人に向いている

介護施設の看護師は、病院勤務よりも介護士やリハビリ職など医療従事者以外にも様々な職種の人とタッグを組んで仕事に取り組む必要がありますので、コミュニケーション能力があり対等な立場で利用者のことを考えて行動できる人が向いています。

また、小さな子供のいる家や体力的に夜勤などは厳しくなってきたという人にも介護施設の看護師は向いています。

介護施設の看護師に転職するなら転職エージェントがオススメ

介護施設の看護師への転職活動には、転職をサポートしてくれる転職エージェントがおすすめです。

本来、自分1人でおこなわなければならない希望に合う求人探し、希望する医療施設とのやりとり、面接対策、雇用条件の交渉などを転職エージェントはサポートしてくれます。

とくに医療業界の転職に特化した転職エージェントは、看護師の転職に関するノウハウを豊富に持っているので、利用すれば頼もしい存在になることは間違いないでしょう。

ただ、転職エージェントによって求人の量やサポートに違いがあるので、2〜3社に複数登録し、最終的に1番良いと思った1社に絞り込むと効率よく転職活動を進めることができます。

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