看護師が病院以外で働けるおすすめ転職先！人気の職場や仕事を紹介

看護師におすすめ病院以外の転職先ランキング

看護師が活躍できる職場は病院だけではありません。

クリニック(診療所)や介護施設、検診センター、訪問看護など看護師の転職先は多様化が進んでいます。

実際に厚生労働省の調査結果(令和４年度衛生行政報告例)によると病院で勤務する看護師は68%であり、約3人に1人は病院以外で働いていることが分かります。

看護師免許を活かして働ける職場は病院以外にもたくさんあり、職場ごとに仕事内容や特徴も異なります。

転職を検討する場合は、病院以外の選択肢も視野に入れると自分にピッタリな職場と出会いやすくなりますよ。

これらを踏まえ、ここでは病院以外で看護師におすすめの転職先・職場を紹介します。

クリニック

クリニックは、病床数(入院ベッド数)が19床以下の小規模な医療施設で診療所ともよばれます。

クリニックで働く看護師の仕事内容は外来診療における医師の補助が中心で、初診患者の問診をしたり、通院患者の注射や点滴、採血と検査をしたりといった業務が一般的です。

一般病院や大学病院と異なり入院設備がない施設が多いので、夜勤や休日出勤・オンコールはほとんど発生しません。

また、クリニックは看護業務だけでなく、接客スキルや売り上げ目標に対するインセンティブが支給されることもあり、高年収となる傾向になります。

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一般企業の産業看護師

一般企業の産業看護師として働く方法もあります。

一般企業に所属し、人事や総務・医務室などに常駐しながら従業員の健康相談・生活習慣病予防などの保健指導、急病人の対応、ストレスチェックの実施やカウンセリング希望者との面談・健康診断を実施する医療施設との日程調整などが主な業務内容です。

病院勤務の看護師と異なり医療行為を担う場面は少なく、パソコンを使った事務作業が多くなります。

1企業当たりほぼ1人で勤務することになるので、周囲の非医療関係者とコミュニケーションを取りながら仕事を進めましょう。

保育園・幼稚園・子ども園

保育園看護師とは、保育所で働く看護師です。

保育園に通う子どもたちの健康管理や感染症対策の担い手として、日々の健康チェックや検温、ケガ・病気の応急処置や手洗い・うがいの指導などをおこないます。

基本的に健康で元気な園児がほとんどのため、病棟看護師のような医療行為をおこなう場面はほとんどありません。

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訪問看護

訪問看護は訪問看護ステーションなどを主な職場とし、利用者の自宅や施設に看護師が訪問し、医療サービスを提供する働き方です。

仕事内容は健康状態の観察・バイタルチェック、病状悪化の防止・回復、療養生活の相談とアドバイス、リハビリテーションなど多岐に渡り、利用者やその家族の医療支援や、主治医や介護員(ヘルパー)などの他職種との連携などが主な仕事内容です。

近年は高齢化や在宅医療ニーズの高まりから訪問看護を担う看護師不足が続いていて、フリーランス看護師の活躍する場は多いですね。

介護施設・高齢者向け施設

介護施設で働く看護師は特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、デイサービスなどの介護施設に勤務し、利用者の健康管理を担います。

病院での勤務とは異なり、介護士とともに健康な介護施設利用者を相手にするので、医療処置が必要となる場面は少なめです。

日勤中心でワークライフバランスを実現しやすい働き方や、利用者一人ひとりとじっくり関われるメリットなどから、介護施設の仕事は看護師の転職先として人気がありますよ。

また、近年は高齢化が進む中で介護施設での看護ニーズは高まっており、看護師求人が多いのも特徴です。

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健診センター・献血ルーム

検診センターは健康な人の検診・人間ドックをおこなう場所で、治療ではなく、受診者の健康管理・病気の早期発見をおこなうことを目的としています。

献血ルームの求人も同じく、全国各地の献血ルームで採血や問診、注意事項の伝達などが主な業務内容です。

また、検診センター・献血ルームともに夜勤はなく、日勤のみの職場がほとんどです。また利用者は健康な人が多く、精神的な負担やストレスが小さいことから、多くの看護師に人気があります。

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治験コーディネーター(CRC)

治験コーディネーター(CRC)は新薬の臨床試験をサポートするのが主な業務内容です。

治験施設支援機関(SMO:Site Management Organization)や病院に勤務し、被験者への実施計画の説明や治験中のフォロー、治験データの管理・資料作成、医師や薬剤師・その他医療関係者との連携などを担います。

複数の病院を掛け持ちで担当することもあり、ある日は○○病院に、また別の日は××病院へ、と複数の職場を回りながら、多くの人と関わる仕事です。

看護スキルはもちろんのこと、ビジネススキルの習得や人脈を広げていけるのも魅力ですね。

医療機器メーカー(フィールドナース)

医療機器メーカー(フィールドナース)は、医療機器メーカーや製薬会社などで自社製品の営業サポートやサービスサポートに従事する企業看護師です。

「クリニカルスペシャリスト」や「クリニカルコーディネーター」とも呼ばれ、医療機器や医薬品など自社製品のプレゼンテーションや医療関連の営業同行、導入時の立会い、アフターフォローなどを担います。

看護師免許や臨床経験はもちろん必要ですが、ビジネスマナーやコミュニケーション能力、プレゼン力やPCスキル、語学力など幅広いスキルが求められる職種です。

イベントナース

イベントナースは、コンサートやイベント会場に設置される救護室・医務室で、簡単な応急処置や体調不良者の看護などをおこないます。

イベントの救護室を訪れるイベント参加者の簡単な応急処置が主な仕事内容なので、医療行為は行わず、重傷者および重病者については救急搬送の手配または近隣の病院への案内をします。

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トラベルナース・ツアーナース

ツアーナースは旅行会社の主催する国内外ツアーや、移動教室・遠足・修学旅行などの学校行事に看護師として付き添い、参加者の健康管理や突発的な病気・ケガに対する看護サポートを担います。

ツアーに帯同することになるので、数日間拘束されてしまいますが、期間限定でまとめて働きたい人に向いています。

テーマパークの救護室

テーマパークの救護室に勤務し、けがや具合が悪くなった来園者の応急手当や看護などをおこなう仕事です。

簡単な応急処置が中心であり、重傷者および重病者については救急搬送の手配または近隣の病院への案内をします。

救護者がいなければ基本的には待機業務となるため、病院勤務の看護師と比較すると体力的・精神的なストレスを感じにくい点や、テーマパークの開園時間に合わせた日勤中心の勤務形態となるので、ワークライフバランスを重視したい看護師に人気の職場ですね。

【ケース別】看護師におすすめの転職先・職場

ここからは「新人看護師」や「ブランクあり」などのケースごとに、病院以外でおすすめの転職先・職場を紹介します。

ケースによっておすすめの転職先が異なるので、病院以外へ転職したい看護師はぜひ参考にしてください。

新人看護師の場合

新人看護師、特に1年目の新卒看護師は病院やクリニックでの勤務がおすすめです。

看護学校で学んだ知識を臨床経験として実践し、採血や点滴・投薬などの基本的な医療行為やケアなどの基本的な看護技術・スキルを習得しましょう。

目安として、2～3年程度病院で基本的な看護技術・臨床経験を得たうえで転職先を探すようにすると、転職活動はスムーズに進みやすいですね。

ただ、どうしても転職を希望する場合は、以下のような転職先を検討しましょう。

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看護師へ復職する場合

ブランクからの再就職を目指す場合は、「復職後の勤務条件希望」「過去の臨床経験や看護技術」「ブランクの期間」などに応じて転職先を検討するのがおすすめです。

例えば、結婚・妊娠出産で仕事を辞めた後にそろそろ働きたいと考える人、子育てや介護がひと段落したので復職したい人などです。

看護師としてのブランクがありながらも転職先として選択しやすい職場は以下の通りです。

また、求人情報に「ブランクOK」「ブランク大歓迎」などの記載があれば、ブランク者の受け入れ体制が整備されていたり、過去にブランク者が入職した実績があったりと、復職者への対応がスムーズな可能性が高いです。

転職先を探す際は注目してみてください。

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スキルやキャリアアップしたい場合

看護師としてどのようにスキル・キャリアアップをしたいのかに応じて転職先を検討するのがおすすめです。

例えば、看護師としての専門性を高めたいのであれば、希望する領域の症例を多く扱う病院やクリニックでの勤務がおすすめです。

ジェネラリストとして幅広い看護技術・スキルを身に付けたいのであれば病院を離れ希望に合う施設に勤務するのも良いですね。

また、スキル・キャリアアップのためには「認定看護師」「特定看護師」「ケアマネジャー」などの資格取得を目指すのも効果的です。

なお、1人でキャリア設計するのも良いですが、第三者の客観的なアドバイスを受けてブラッシュアップしていくと、よりスムーズに理想のキャリア像を実現することができます。

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高収入を目指す場合

高収入な転職先を希望しているのなら、まずは職場別の平均年収を把握することが大切です。

実際にどの職場の給与が高いのかを比較するために、看護師向けの大手転職サイトである看護roo!派遣から職場別の平均年収を紹介します。

これらのデータを参考にすると高年収や高待遇を目指すのなら、訪問看護や病院勤務がおすすめです。

訪問看護は在宅医療ニーズの高まりから訪問看護需要が増加していることもあり、人材不足解消のため高い給与レンジを設定していることが多く、高年収につながっていると考えられます。

また、病院勤務は夜勤手当などの各種手当が支給されるため高収入になりやすく、「大規模病院勤務」「専門資格保有者」「役職に就いている」などの条件が揃うと、より高収入を目指すことができます。

他にも高年収を目指すなら高額インセンティブが狙える美容ナースや、独立開業してフリーランス看護師になるといった選択肢もあります。

看護師のリアルな年収事情について、さらに詳しく知りたい人は下記の記事もチェックしてみてください。

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看護師の経験を活かせる病院以外の珍しい求人

クリニックや介護施設は当たり前すぎる転職先だと思う人もいると思います。

しかし、これらの転職先の他にも看護師免許や看護師経験を活かせる職場はあります。

ここからは病院以外の珍しい職場・求人を紹介します。

看護師の経験を活かせる珍しい職場の求人は募集が非常に少ないです。

実際に求人数も僅かで求人サイトで常に募集がおこなわれているわけではありません。上記で紹介した珍しい求人を希望している場合は、狙っている施設・団体の採用ページを定期的にチェックするか、勤めている知人から紹介してもらうのがおすすめです。

また、転職サイトや転職エージェントはこれらの求人を非公開求人として保有している可能性もあるので、気になる人は転職サイト・転職エージェントに会員登録した上で問い合わせしてみましょう。

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看護師が病院以外で働くメリット・デメリット

看護師が病院以外の職場で働くメリット・デメリットを紹介します。転職にあたってあらかじめメリット・デメリットの両面を把握しておくと、入職後のミスマッチを減らすことができるので、ぜひ参考にしてください。

看護師が病院以外で働くメリット

看護師が病院以外で働くメリットは、希望条件に合った職場を選べる点にあります。

病院以外の職場は多種多様なので、キャリアプランや譲れない希望要件を明確にしたうえで、転職先候補を絞り込んでいくと、希望に合った職場と出会いやすくなります。

看護師が病院以外で働くデメリット

病院ならではのメリットは多く、病院以外で勤務することでこれらのメリットは享受できなくなります。

もちろん上記のようなデメリットは職場によって異なりますが、事前にデメリットを理解しておくと、入職後の後悔を防ぐことができますね。

病院以外の職場へ転職する際の注意点

看護師が病院以外の職場に転職する際に知っておきたい注意点を4つ紹介します。

人気がある職場は求人が少ない

病院以外の職場はそもそもの求人数が少なく、特に産業看護師や治験コーディネーター(CRC)、医療機器メーカー(フィールドナース)などは求人数が限定的です。これらの求人を見つけ出し、無事に転職を成功させるためには、1件でも多くの求人と出会うことがカギになります。

また、限られた求人に多くの求職者が殺到するため競争率は高く、転職難易度は高めです。経験豊富・ハイスキルな求職者がライバルになるので、転職を成功させるためには、選考対策を万全にしておかなければなりません。

病院勤務と比べて給料が下がる

病院勤務は夜勤手当などの各種手当が支給されるため、病院以外の職場と比較すると平均年収は高めです。そのため、病院以外へ転職する場合は年収ダウンになる可能性がある点に注意が必要です。

病院勤務と同程度の年収をキープしたい、年収アップを目指したい場合は、高年収が狙える訪問看護や治験コーディネーター(CRC)、医療機器メーカー(フィールドナース)、美容ナースなどの求人を探すか、入職にあたって給与額や待遇面の交渉を進めると良いですね。

医療行為・看護以外の仕事が多い

病院以外の職場では医療行為・看護に関する仕事をする機会が減るのが一般的です。採血やバイタルチェックなどの健康管理や応急処置が中心となるのに加え、事務作業や外回りなど看護以外の業務が増えてしまうので、医療・看護スキルを伸ばしていくことは難しくなります。

看護以外の業務もやってみたいという人は問題ありませんが、今後病院勤務に戻ることを視野に入れている場合は慎重に検討するようにしてください。

病院以外の独自ルールがある

病院以外の職場で気持ちよく働くには、転職先の働き方やルールを理解・実践することが重要です。

「美容ナースは華やか」「保育園は土日休み・園児と楽しく働けそう」などのイメージで転職先を決めてしまうと、入職後のギャップで仕事を続けるのが辛くなってしまう恐れがあります。転職前にその職場の働き方・仕事内容をよくリサーチし、正しく理解しておくことが大切です。

看護師が病院以外への転職を成功させるコツ

病院以外の医療関連施設への転職は看護師免許・資格を活かせるため、まったくの未経験の業界業種へ転職するよりは転職を成功させやすいです。

履歴書・職務経歴書の書き方、面接での受け答えを無料で支援してもらえるので、転職を成功させたいのなら前向きに活用してみてくださいね。

看護師の転職や転職難易度、成功させるコツなどについてさらに詳しく知りたい人は下記の記事もおすすめです。

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看護師が病院以外へ転職する方法

看護師が病院以外に転職する方法は大きくわけて3つあります。

中でもより多くの求人に出会い、確実に入職につなげるには転職サイト・転職エージェントを利用するのがおすすめです。

ここでは、転職サイト・転職エージェントはもちろんのこと、ハローワーク、ナースセンターの特徴や求人の探し方も紹介します。

転職サイト・転職エージェント

看護師の転職成功のためには、転職サイト・エージェントを活用するのが近道です。看護師向けの転職サイト・エージェントは、非公開求人を含む看護師向けの求人が豊富にあるだけでなく、転職サポートを受けることができます。

一人ひとりの求職者に合わせて、最適な転職支援をしてもらえるので、より良い求人に出会いやすくなり、転職成功率を高めることができます。

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ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)は求人紹介をメインとしている転職サービスです。

求人数が非常に多く、医療機関以外の求人が見つかる可能性もあります。地域に特化した求人が掲載されているため、管轄のハローワークでは自宅近辺の求人を紹介してもらうことも可能です。

求職者の状況に合わせて支援内容を柔軟に切り替えてくれる転職サービスを希望するのであれば、看護師向けの転職サイト・転職エージェントなどを利用するのが良いですね。

ナースセンター

ナースセンターは都道府県からの指定を受けた各都道府県の公益社団法人看護協会が運営する看護師向けの転職支援サービスです。

看護師版のハローワークといった位置づけで、公益社団法人(日本看護協会)が運営しているので信頼感があるのが特徴です。

無料職業紹介、離職時等の届出受付、再就業支援研修など、さまざまな転職支援が受けられるので、ブランクが心配な人でも安心して利用することができます。

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病院以外へ転職したい看護師によくある質問

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