看護師が資格を取ってスキルアップをはかる方法を紹介!
看護師がスキルアップするには、関連資格の取得がおすすめです。認定看護師や専門看護師のほかにも、ケアマネジャーなどたくさんあります。
他には通信講座や民間資格も一つの選択肢です。今回は役立つ資格の種類と、転職によってスキルアップを叶える方法を紹介します。
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この記事では看護師が取っておきたい資格について紹介します。
少しでも良い職場に転職するためにスキルアップをしようと考えている看護師さんは、下記の記事も合わせてご覧くださいね。
看護師がスキルアップするために役立つ資格
看護師が取っておくと役に立つ資格は「認定看護師」「特定看護師」「ケアマネジャー」の3つです。
この3つの資格がどういったものなのか、詳しい情報などを説明していきます。
幅広い診療科で役に立つ資格は認定看護師
幅広い診療科で役に立つスキルを身に付けたいなら、認定看護師がおすすめです。特定の分野に関して水準が高い看護をおこなえる看護師だと、日本看護協会がお墨付きを与えてくれる資格です。
注意点
注意点は、2020年度からは大幅な制度変更がされていることです。
21分野から19分野に変更され、救急看護や集中ケアがクリティカルケアに統合されたり、訪問看護が在宅ケアに変わったりと、時代に合わせて再編されています。
ただ、新制度への切り替わりによる混乱を避けるため、2019年度以前のカリキュラムも2026年までは受けることができます。どちらも受けられるとなると、新旧どちらの制度で受講するかは悩みどころです。
5年ごとの更新制度はそのままなので、旧制度で認定看護師の資格を取っていれば、そのまま更新していくこともできます。
末永
末永
旧制度と新制度ともに、持っているとどこでも役に立つのが、皮膚・排泄ケア、感染管理、認知症看護です。
皮膚・排泄ケアでは、傷や排泄の管理のほか、患者や家族が自分でケアできるような指導法を学びます。
感染管理では、感染症の発生状況を調べたり、感染管理のシステムを構築したりする能力を身に付けます。
認知症看護は、認知症の段階に応じて患者の環境を調整する体制を整えるものです。
たとえば皮膚・排泄ケアの場合、新制度には地域包括ケアシステムを視野に入れられているなど、名称は同じでも教育項目に違いがあります。事前に新旧の項目の違いを確認してから申し込みましょう。
特定の診療科で長く働くなら専門看護師
特定の診療科で長く働くのなら専門看護師が有利です。同じく日本看護協会が、特定の専門分野に対する知識が深いと認定してくれる資格です。
認定看護師との違いは、現場のプロか看護のプロかという点です。認定看護師は、看護現場で活躍する現場のエキスパートです。一方、専門看護師は医師や関係機関との調整役を担ったり、看護学の研究もおこなったりします。
深い知識が求められ、看護系大学院を修了していることが受験資格となっていることから、看護のスペシャリストを目指す資格と言えます。
高齢者対応に役立つのはケアマネジャー
高齢者施設への転職も考えるなら、ケアマネジャー(介護支援専門員)資格がおすすめです。要支援や要介護の高齢者には、ケアマネジャーがついて支援することになります。看護師がこの資格を持っていると、まだケアマネジャーがいない家族の相談に乗ることができ、重宝されるものです。
また、高齢者施設に転職する場合も、ケアマネジャーや地域包括支援センターとの連携を取りやすくなります。
ただ、看護師とケアマネジャーの仕事は分かれているため、実際にケアマネジャーとして働く機会はほとんどないと考えておきましょう。
資格の詳細情報一覧
上記で紹介した3つの資格について、それぞれの受験資格や取得要件、難易度、合格率などの情報を以下にまとめました。
看護師としてさらにキャリアアップを考えている人は参考にしてみてください。
認定看護師
- 【受験資格】日本の看護師免許取得者
- 【実務経験】5年以上
- 【取得要件】認定看護師教育機関で、600~800時間の講座を受けること
- 【難易度】やさしい
- 【合格率】90%以上
- 【認定料】5万1700円
- 【実施機関】日本看護協会
専門看護師
- 【受験資格】看護系大学院の修士課程修了者
- 【実務経験】5年以上(専門分野の実務経験3年以上)
- 【取得要件】専門看護師教育機関で、教育課程の26~38単位を取得すること
- 【難易度】やや難しい
- 【合格率】70%台
- 【認定料】5万1700円
- 【実施機関】日本看護協会
ケアマネジャー(介護支援専門員)
- 【受験資格】看護師や准看護師などの国家資格保有者
- 【実務経験】5年以上か、業務に就いた日数が900日を超えること
- 【難易度】難しい
- 【合格率】10~20%
- 【認定料】6600~1万4400円
- 【実施機関】各都道府県
資格ではないが先を見据えるなら特定看護師もおすすめ
2020年7月現在で資格化はされていませんが、特定看護師になる方法もあります。
特定看護師とは、看護師が特定の研修を履修する研修制度です。高齢化がピークを迎える2025年までに、特定看護師を10万人増やすことが目標にされています。
医療行為の対象は、呼吸器や循環器、カテーテル管理、薬剤投与など、21分野に及ぶ38種類の処置です。医師の負担を軽くすることが目的で、医師の指示を待たずに認証を受けた医療行為をおこなえます。
スキルアップを望めるメリットはあるものの、看護師の業務量が増えることなど賛否両論です。ただ、今後を見据えてなっておいても損はないものです。
【診療科別・目的別】持っておくと役立つ資格
透析技術検定士や呼吸療法認定士、助産師、摂食嚥下リハビリテーション認定士、医療情報技師などさまざまな資格があります。複数の診療科に役に立つものもあり、異動や転職の際にも有利になります。
ここでは、とくに以下の3つについて説明していきます。
整形外科に役立つ資格
整形外科では、治療だけでなくリハビリテーションもおこなわれます。そのため、回復期リハビリテーション看護師や、日本運動器看護学会が認定する運動器看護師などの資格が役に立ちます。
また、高齢者の患者も多いので、骨粗しょう症マネージャーの資格も取っておくとアピールポイントになります。
小児科に役立つ資格
小児科の医療現場には幼くして難病を抱える子もいて、身体のケアだけでなく、心のケアも重要になるものです。
臨床心理士や思春期保険相談士などの資格を持っていると、現場で知識が役に立つ場面が増えます。
また、社会福祉士を取っておくと、家族から支援制度について聞かれたときに相談に乗ることができます。
末永
仕事を続けながら、社会福祉士の資格を取得したい方はオンラインの資格講座がおすすめです。
末永
オンラインの資格講座なら、過去の試験の出題傾向を分析したオリジナルテキストと動画での講義で比較的「安価に」、忙しい看護師さんでも「効率よく」資格取得を目指すことができますよ。
精神科に役立つ資格
精神科では、心理系の資格が有効です。2017年に施行されたばかりの公認心理師は、心理系で初の国家資格です。
そのほか、臨床心理士、認知症ケア専門士、アロマテラピー、音楽療法士など、さまざまな資格があります。
心理系の資格は、精神科以外にも、学校や児童相談所など多様な場面で求められているので、仕事の幅が広がることが魅力です。
キャリアアップのためにやっておきたい資格以外のこと
資格取得はスキルアップへの糸口の1つで、取得したからといって必ずしもキャリアアップにつながるというわけではありません。
小規模の病院では、給与や役職などでメリットを受けられない場合もあります。ただ、規模が大きい病院では、自分から望んでいなかったとしても、研修を受けに行くように上から指導されることも多いです。
この場合、資格取得が給与面に反映されるので、積極的に受けておきたいところです。小規模な病院で給与に反映されないとしても、実務や転職の際には役に立つので、時間をつくって資格を取っておくと良いでしょう。
また、資格を取ること以外にも、スキルアップのためにできることはあります。まず、社会の現状を知ることです。
末永
新聞には、新しい医療情報が載っているだけでなく、国や地域のニュースがたくさん掲載されています。
世間の関心事や流行を知っていると、患者や家族とのコミュニケーションが円滑になります。
末永
また、多職種の人と連携を取ることも、とても大切です。周りに目を向けることで、患者の容態や心の変化をいち早く察知することができます。
介護福祉士や看護助手、ケアマネジャーなどがどんな仕事をして、患者や家族にどのような対応を取っているかに、気を配るようにしましょう。
スキルアップしたい看護師のおすすめの転職先
取得した資格を仕事で活かすには、転職先をしっかりと選び必要があります。
周りから一歩抜きんでて高度な専門看護師を目指したいと思う場合、病院に資格取得を相談しておいたほうが無難です。
末永
積極的に専門看護師取得を勧めている病院もあれば、そうでない病院もあり、差が激しいものです。
専門看護師が必要とされていない現場では、資格のために多大な時間が取られるため、資格取得がマイナスに働くこともあります。
末永
ただ、資格取得は自分自身に役に立つので、理解を得られるように働きかけましょう。
勤めている病院でシフトの融通がきくかもポイントです。体力的にはきつくなりますが、夜勤が多い病院なら、日中のスクールには通いやすいです。
資格を取ったり、大学に通ったりすると、仕事に差し障ると考える病院もあり、師長や経営陣に渋い顔をされることもあります。病院が資格取得に消極的なら、スキルアップを認めてくれる病院に転職することを検討してみるべきです。
一例として、スキルアップに理解のある病院に転職することで、勤務時間を調整してもらいながら、無事に大学を卒業できたという看護師もいます。
スキルアップできる環境で働きたい人へ
看護師が転職する場合、転職先選びが重要です。給与面などの待遇ばかりで転職先を選ぶと、資格取得などの個人のスキルアップを認めてもらえないこともあります。
何年かしたら、最初の給料が低くてもスキルアップを実現できた人と、給与が逆転してしまっていたなんてことにもなりかねません。目先の利益でなく、長い目で見ることが大切です。
転職先では、まず自分で求人を探す人が多いでしょう。ところが、給与や勤務時間などの基本的な情報だけで、自分に合っているかを判断することは困難ですよね。
自分にマッチした求人を探すなら、転職サイトを利用して転職専門のアドバイザーに相談することがオススメです。
末永
アドバイザーは転職者の求める条件と、その人の持っているスキルや経験から、希望にマッチした病院を判断してくれます。
他にも必要な履歴書作成や面接対策など、転職活動のあらゆる面をサポートしてくれます。
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とはいえ、転職サイトのサービスは担当するアドバイザーによって質が変わります。
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看護師向け転職サイトの参考文献
記事を書く際に参考にしたデータやサイトを掲載しておきます。
どちらでもいいなら新しいほうで受けておこうかなと考える人も多いでしょうが、新制度では時間のかかる特定行為研修を受けなくてはなりません。
また、新制度は講座によって教育校の数が少なかったり、2021年度からの開講だったりするため、利便性も考慮しましょう。