就職できないニートとは?就活のコツからおすすめの業界・職種を解説!
ニートの人が就職できないと言われてしまう特徴をはじめ、ニートでも就職できる3つの方法やよくある質問などを解説しています。
合わせて、おすすめの業界や職種も詳しくご紹介します!
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20代男性
末永
このように不安を感じているニートの人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は10年以上キャリア支援をしてきた私が、ニートの就職事情についてリアルな情報を解説していきたいと思います。
末永雄大(アクシス株式会社 代表取締役)
新卒でリクルートエージェント(現リクルート)に入社。数百を超える企業の採用支援を経験。2012年アクシス株式会社を設立、代表取締役兼転職エージェントとして人材紹介サービスを展開しながら、年間数百人以上のキャリア相談に乗る。Youtubeの総再生数は2,000万回以上、Yahooニュース・東洋経済オンラインでも情報発信。著書「成功する転職面接」「キャリアロジック」
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記事のまとめ
- ▶ニートの就職は目的意識がカギ
- ▶ニートは年齢次第で就職内定率が変わる!
- ▶20代ニートは就職エージェント、30代以降のニートは就職サイト・ハローワークがおすすめ!
- ▶ニートにおすすめの職種は営業職!
ニートが就職できないとされる理由
この記事を読んでいる方は、「ニートだから一向に就職が決まらない」とお悩みのことでしょう。
ではなぜニートは就職できないのか?それは、ニートは働くことに対して目的を見出せていない人がほとんどだからです。また、そのように企業から判断されているからです。
働くことは苦労を伴います。その苦労を買ってでも成長したいという目的意識がなければ、仕事はただ苦痛なだけのものです。
末永
ニートは成長意欲はおろか、その苦労をしたくない人が大半である、もしくはそのように企業から判断されているため、就職できない例が多いのです。
ですが逆に明確にニートを脱したい意思と目的があるのであれば、ニートでも就職自体はできます。
就職できないニートの特徴
ここでは、就職できないニートの特徴を具体的に挙げていきます。ご自分に当てはまるところはないか確認してみてください。
上記に挙げた6つの特徴を、次でさらに詳しく解説していきますね。
特徴1.就職する目的意識がない
冒頭でもお伝えしましたが、就職できないニートの最も大きい特徴は、就職を選んだ目的意識がないことです。
ニートをやめて就職することは、それ相応に苦労することや面倒臭いことが生まれ、それに対し簡単に逃げてはいけない責任も求められます。
末永
そこで「親や周りに言われたので」とか「今のままでは将来的に苦労しそうだから」のような主体性のなさが企業に伝わってしまうと、「この人はすぐ辞めそう」と判断され、就職は遠のきます。
成し遂げたい目標があり、そのためには苦労をいとわず就職したい、という明確な目的意識を持つ必要があるのです。
特徴2.就職活動の方法が間違っている
ニートの人が就職活動をする場合、年齢や就業経験の有無によって最適な方法が変わってきます。
就職活動の方法が間違っていると、なかなか採用してもらえない、もしくはブラック企業に入社してしまう可能性もあるため注意が必要です。
また、先ほどお伝えした通り、年齢によってもどういう方法で就職活動をすべきなのか異なります。
社会復帰したいニートの人に向けて、ケース別に復帰できる方法を解説している記事があります。
特徴3.自己分析や企業研究が不十分
自己分析や企業研究が不十分な人も就職できないニートによくある特徴です。
自己分析ができていないと、「なんで就職したいのか、就職して何をしたいのか分からない」と判断されます。また、企業研究ができていないと「弊社のことをほとんど知らないので働く意欲がないんだな」と判断されるからです。
末永
その結果、就職の目的や主体性がないと判断され、すぐ辞めそうだから採用しない、という結末になります。
自己分析や企業研究のやり方を知りたい人は以下の記事を参考にしてください。
特徴3.面接対策がしっかりできていない
就職するためには「この人と一緒に働きたい」と面接官に思ってもらえるように、自分の強みをアピールする必要があります。
また、適切にアピールするために質問の意図を正しく理解する力も求められます。
しかし、ニートの人は自分に自信がない人が多いため、しっかりアピールできていないケースや、自身のなさを補うために聞かれていないことまで答えたりすることが多いんです。
そのため、面接の際には自己分析と企業分析をきちんとおこない、以下に挙げた2つを明確に話せるよう準備しておくことが大切ですね。
- 志望企業に対して自分がどう貢献できるか
- 入社後にどうなっていきたいか
末永
他にも「ニートでいた期間に何をしていたのか」と質問されることが多いので、しっかりと回答できるように準備しておくのが良いですよ。
ニートの人が面接でどんなことに気をつけたら良いのか、以下の記事で詳細を解説していますので、合わせて参考にしてみてくださいね。
特徴4.好条件の求人ばかりに応募している
「働くならホワイト企業が良い」「全く残業がなく土日も絶対休みが良い」など、絞って求人を探している人も多いと思います。しかし、条件の良い企業・求人は当然それだけ競争倍率も高くなります。
少々厳しいことを言いますが、ニートの人は選考において厳しい評価を受けることが多いため、仕事を選り好みできる立場にはありません。そのため、多少の苦労を受け入れ、辛抱して努力する必要があります。
とはいえ、厳しい環境が一生続くわけではありません。入社した企業で3年ほど働いてスキルや経験を身につけることで、次に転職する際に選択肢を広げることができます。
ですので、あまり高望みせずに「未経験歓迎」「30代以上活躍」などの条件を優先して探すのがおすすめですね。フリーター経験があるなら、フリーターの経験を活かせる職種に絞って探すのもアリです。
末永
例えば、データ入力の経験があるなら事務職に、飲食店やアパレル販売の経験があるなら接客業に応募してみるのが良いですよ。
特徴5.応募書類が上手く作成できない
履歴書や職務経歴書の応募書類を上手く作成することができないと、書類選考の段階で落とされてしまいます。
だからこそ「まずは会ってみよう」と思ってもらえるような応募書類を作成するのが大きなポイントとなります。
末永
ニートの人に多い失敗パターンは「職歴の欄を空欄にしてしまう」ことなんです。アルバイトや派遣の経験も立派な職歴になるので、アルバイトなど書ける経歴をしっかりと記載しておくのが良いですよ。
その理由は、空欄のままで提出してしまうと、何をしてきた人なのか判断できず、書類選考の段階でお見送りされてしまう可能性が高くなるからです。
以下ではフリーターの職務経歴書の書き方について詳しく解説していますので、こちらもぜひ合わせてご覧ください。
ニートが就職する方法3選
ニートの人が就職する方法は大きく分けて以下の3つです。
まずはサービスの紹介をするので、どういうものなのか知りましょう。
上記で挙げた3つの方法について、次で詳しく解説していきますね。
就職エージェントで就職
就職エージェントはキャリア設計から求人紹介・面接対策や企業との交渉まで、担当のキャリアアドバイザーが一貫して就職活動をサポートしてくれるサービスです。
これまで多数の転職者や就職希望者をサポートしてきた経験を活かして、あなたの希望や将来の目標に合った求人紹介・キャリア設計のサポートに期待できます。
また実際の選考のサポートとしては、応募書類の書き方や面接対策、選考の日程調整にも対応してもらえるので、就職の経験が無いニートにとって心強い味方になってくれますよ。
加えて、エージェントは応募先の企業と連携して意思疎通しているため、選考フェーズごとに次はどういった発言が評価されやすいかなどの選考情報把握して対策できるのも大きな特徴です。
就職エージェントは20代向けの求人が多くあり就職内定率も高いため、20代ニートの人におすすめですね。
就職サイトで就職
就職サイトは自分の希望条件を入力して求人情報を検索し、自ら求人情報に応募することができるサービスです。
メリットとして、自分のペースに合わせて就職活動を進められる点が挙げられますね。
ニートの場合は、これまでの経歴を見て書類選考で落とされてしまうケースがどうしても多いです。ですので「未経験歓迎」など自分の希望条件だけではなく、企業から見た自分のステータスを意識した上で検索するのが良いでしょう。
ただし、就職エージェントのように担当キャリアアドバイザーから就職サポートを受けることができません。あくまで自分1人で応募から面接対策までおこなう必要があるので、注意してください。
以下の記事では、ニートにおすすめの就職サイトをはじめ、年齢別の選び方について解説しています。
ハローワークで就職
ハローワークは国が運営する職業紹介所で全国に窓口があり、相談料は無料となっています。
求職者の状況に合わせて正社員就職向けた支援プランを作成し、そのプランに沿った職業相談や求人紹介、履歴書や職務経歴書の作成、面接対策までおこなってくれます。
35歳未満のニートの人は「わかものハローワーク」で支援を受けることも可能ですよ。ただし、職員はキャリアアドバイザーのようなキャリアのプロではないので、サポートに不満を抱いしてしまう場合もあるため注意が必要です。
末永
これまで10年以上キャリア支援をおこなってきましたが、東京・大阪・名古屋のハローワークよりも、地方都市のハローワークのほうが求人の質が良い傾向にあるので、地方在住のニートの人はおすすめですよ。
以下の記事では、ニートの人でもハローワークで転職できるのか、初めてハローワークを利用する人向けに詳しく解説しています。こちらもご覧になってみてください。
【年代別】ニートの就職対策
先ほどニートの就職方法を紹介しましたが、それらのうちどれを利用すべきかは年代によって異なってきます。
なぜなら、年代ごとに就職の難易度や就職事情が違うため、それらに合わせた手段や対策をとるべきだからです。
そこで、ここからは20代と30代以降に分けて、さらに詳しい就職事情とおすすめの就職方法を解説していきたいと思います。
まず20代の就職事情からお伝えしていきますね。
20代ニートの場合
20代のニートの人は就職できる可能性が高いです。なぜなら、27歳くらいまでならニートであっても既卒・第二新卒扱いで、素直さやコミュニケーション力など社会人としてのポテンシャルが重視されるからなんです。
そのため、そこまでスキルや実務経験が問われないケースが多いので業界・職種未経験のニートの人でも就職できる可能性が十分にあります。
ただ、年齢が高くなるにつれて企業から求められるレベルは高まっていくので「まだ20代だから大丈夫」と油断しないようにしましょう。
すでに就職を考えているのなら、今のうちから就職活動をスタートさせたほうが良いですね。
末永
20代ニートが就職活動を始めるなら就職エージェントの利用がおすすめです。
というのも、20代のうちは若手として、会社への馴染みやすさやコミュニケーション力、仕事を覚えてからの伸びしろ等を重視されるので、求人も豊富でエージェントのサポートも受けやすいからです。
とくにニートの就職内定率が86%のUZUZ、就職内定率80%のハタラクティブがおすすめです。
正社員経験が少ない人におすすめエージェント
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30代以降のニートの場合
30代以降のニートの人も就職すること自体は可能です。しかし、20代ニートの人と比較して難易度は高くなりますね。
なぜなら、30歳を超えると「業界・職種の経験があって当たり前」とみなされ、入社後に即戦力として活躍することを期待されるからなんです。
これまで業界・職種経験のない、もしくは就業していたけど辞めてブランクのあるニートの人は、即戦力として期待されにくいので、就職難易度も高くなってしまいます。
そのため、30代以降でニートから正規雇用の就職を目指すなら契約社員・派遣社員など、正規雇用よりも採用ハードルの低い雇用形態を選ぶのが良いでしょう。
そこから業界や職種の経験を少しずつ積んで正社員を目指すのも1つの手ですね。
末永
30代以降のニートの就職活動では、未経験歓迎の求人を多く保有している就職サイトやハローワークがおすすめですよ。
以下の記事では、30歳ニートの人でも就職できる方法や、無職から正社員を目指す方法を解説しています。合わせてご覧になってみてくださいね。
ニートでも就職しやすい業界・職種
ニートの人でも就職しやすい業界があれば、事前に知っておきたいですよね。そこで、以下に就職しやすい業界を挙げてみました。
- メカニック業界
- 建築業界
- 飲食業界
- 医療業界
- 介護業界
上記の業界はニートの人でも就職しやすいですね。なぜなら、人手が足りず困っている業界だからなんです。人手不足で困っている企業が多いため、その分採用ハードルが比較的に低くなっています。
実際に厚生労働省の「有効求人倍率(令和3年7月)」を参考に、それぞれの有効求人倍率をまとめてみたので参考にしてみてください。
有効求人倍率 | |
---|---|
メカニック業界 | 3.86倍 |
建設業界 | 5.27倍 |
飲食業界 | 1.86倍 |
医療業界 | 2.07倍 |
介護業界 | 3.64倍 |
上記の表を見てみると、機械系や建築・医療や介護の有効求人倍率が高くなっています。そのため、ニートでも就職しやすい業界と言えます。
また、飲食業界は厚生労働省の「令和2年上半期雇用動向調査結果の概況」によると、入職率12.4%に対して離職率が15.3%と、入職率よりも離職率のほうが高くなっています。このことから、常に人手不足であるためニートの人でも採用されやすい業界なんです。
末永
ただし、人手不足の業界には激務が多い企業もあります。ですので、求人を選ぶ際には慎重に検討することをおすすめします。
ニートでも就職しやすい職種は営業職
先ほどニートの人でも就職しやすい業界をご紹介しましたが、就職しやすい職種は営業職なんです。
なぜなら、営業職は始めから高度な専門スキルを求められることが少ないため、未経験でも採用されることが多いからです。
また、キャリアアップを目指すなら、法人相手へのサービス単価も高く営業職の中でも難易度が高い無形商材の法人営業がおすすめですね。
無形商材の法人営業は、課題発見力や課題解決力・提案力など、他の業界や職種でも通用するスキルを身につけられるのが大きな魅力です。
営業職の難易度ランキング
-
1位 無形商材×法人営業
例:企業の採用コンサルティングの営業 -
2位 有形商材×法人営業
例:オフィスに設置するコピー機の営業 -
3位 無形商材×個人営業
例:個人への生命保険の営業 -
4位 有形商材×個人営業
例:家庭用ウォーターサーバーの営業
以下の記事では、なぜニートの人に営業職への就職がおすすめなのか、営業の種類や業界について詳しく解説しています。
ニートの就職活動でよくある質問
ニートの人が就職する前に、気になることや不安に感じることも多いのではないかと思うんです。
そこで、ニートの就職でよくある質問を2つ、以下でご紹介しますので参考にしてみてくださいね。
では次でよくある質問について、順番にお伝えしていきたいと思います。
ニートからいきなり就職するのが不安
相談者
今までずっとニートだったので、就職してもついていけるか不安なんです。
末永
もし、就職後のノルマなどに不安があるようであれば、契約社員や派遣社員から始めるのもおすすめですよ。
契約社員・派遣社員なら比較的に正社員よりも責任の軽い仕事を任されるため、まずはそこから社会経験を積んでいくのも1つの方法ですね。
ニートが就職するのに大切なこと
相談者
これから就職活動を始めようと思うのですが、心がけておくべきことは何かありますか?
末永
ニートである後ろめたさや面接でお祈りメールをもらうたびに「どうせ就職できない」と諦めそうになるときもあると思います。
ですが、何事も行動に移すことが大切なので、少しずつ自分を変えるために行動を起こしていくようにするのが良いですよ。
「ニートは就職できない」と不安を抱える人へ
「自分はニートだから就職できないのでは?」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか?
そんな人は一度就職エージェントの利用を検討してみてください。
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ただし、キャリアアドバイザーとの相性もあるため、まずは2社~3社に複数登録をして自分にあったキャリアアドバイザーと就活を進めていくのがおすすめですね。
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